いわきち周遊券

拙い文章と写真で綴る旅と列車の記録

2014年03月

瀬戸内島旅日記8(完) 神峰山からの眺め

再び大崎上島に戻って一泊した翌日、民宿のご主人のご厚意で朝から島をドライブしてきました。まずは島の北側を走ります。高校や珍しい商業高専などもあり、若い人も住んでいるようで結構栄えています。木江の方ばかり周っていたらさびれた島というイメージばかりが先行しそうでした。

中心分から山へ分け入り20分ほどで大崎上島の最高峰神峰山に到着です。ガイドマップには「かんのみねやま」と書いてありましたが宿のご主人は「しんぽうざん」と呼んでます。どっちが本当なのでしょうか。

さっそく展望台に行くと素晴らしい眺めが広がっています。瀬戸の島々が箱庭のように眺められます。

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全部で100以上の島々を眺めることができるようです。空気が澄んだ日はさらに素晴らしい景色なのでしょうね。

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大崎下島のほうを眺めると白くかすんでいました。神々しい瀬戸内の朝の景色です。

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眼下に見えるのは木江の町です。地球の丸さを体感できます。

展望台には石鎚神社がありました。小さいながらもきれいに整備されており、島の人々の信仰を集めているようでした。

神峰山を後にして、木江の町へと戻ろうとした途中、島最大の造船所、佐々木造船には今まさに進水式を行う船がいました。

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なかなか見ることのできない貴重な光景です。そのまま見ていたかったのですが、後ろ髪を引かれながらこの場を後にしました。

宿のご主人にお土産を買いたいとお願いして、きのえ温泉清風館によってもらいお土産を買いました。先ほどの佐々木造船が眼下に見えます。

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島一周のドライブを終え、宿に戻り宿のご主人、おかみさんにご挨拶をして、歩いて数分のめばる港へ行きました。

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大長からやってくる高速船で竹原に向かいます。

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3日間楽しませてくれた大崎上島とお別れです。

船から大崎上島を撮ろうと思いましたが、窓ガラスが潮でガビガビで写真が撮れませんでした。途中に島全体が東邦亜鉛の工場になっている契島がありますがこちらもうまく撮れす。いつかは行ってみたいものです。

わずか10分少々で竹原港に到着、歩いて竹原駅に出て呉線、山陽線、赤穂線と乗継ぎ新大阪から新幹線で東京へ戻りました。

今回はいつもの乗りつぶしとは大きく趣向を変えて出かけた島旅。いつにもましてゆったりとした時間の流れを楽しめた、実りの多い旅でした。

JRの時刻表だけでは行くことのできない未知なる大地へ、また足を踏み入れたいものです。

瀬戸内島旅日記7 ローカルバスの終点 沖友天満宮前へ

御手洗の町を抜け、さらに先へと歩いて行ってみることにします。ちょうど、私が目指す沖友天満宮前行きのバスが通り過ぎていきました。この沖友天満宮が大崎下島のバス停の終点になっています。本州からいくつもの島を経て走るローカルバスの終点・・・いったいどのようなところなのでしょうか?期待に胸を膨らませ走り去るバスを追いかけます。

バス通りは御手洗を過ぎると人家が途絶え、右にみかん山、左に瀬戸内海を見ながら海岸線に沿ってうねうねと続いています。海を眺めるとはるか先にしまなみ海道らしい橋が見えます。タンカーや貨物船が行き来しています。今も昔も海上交通の要衝です。みかん山もきれいに整備されているように見えます。「大長みかん」のブランドがある分、価格競争下でもまだ優位を保てているということでしょうか。そんなことを考えながらひたすらにうねうね道を歩いていきます。

先ほど行ったバスが沖友天満宮前から折り返して戻ってきました。

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小長の車庫に戻るのでしょうか。さっそうと御手洗方向へ消えてゆきました。バスが消えると波の音しか聞こえない静かな道に戻りました。

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40分ぐらい歩いたでしょうか。出っ張った海岸線の影にいくつかの家々が見えました。これが沖友の集落のようです。

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集落の入り口には防潮扉がありました。その先は舗装工事中で、土埃の舞う道をしばらく行くとこじんまりとした神社があります。ここが沖友天満宮のようです。

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入り口にはバス停の上屋と気温も時間も表示がおかしい壊れた時計がありました。ここがローカルバスの終点です。

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周囲にはみかんの倉庫とみかんを取り扱う商店、さらに山の上へと行くと数軒の民家がありそうです。

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海沿いにもみかんの倉庫らしきものがあります。あまり先まで行っても仕方がないので、バス停のベンチに座ってバスの到着を待ちます。日差しがポカポカ気持ちがいいです。何もないのですが、何もなさを楽しめる、これこそが充実のひと時のような気がします。

ぼーっとすることしばらく、バスの発車時間を過ぎて、おかしいなと思っていた矢先に御手洗方面からバスがやってきました。

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沖友天満宮前発、中国労災病院行きの路線バスです。山陽商船グループのさんようバスと防予汽船グループの瀬戸内産交の2社共同運行の路線です。架橋され陸続きになったため、フェリー会社が引き続き輸送を請け負う形になったのでしょう。
私一人を乗せて、ローカルバスの旅が始まります。小一時間かけて歩いてきた海岸線をわずか5分くらいで走り抜け、先ほど散策した御手洗を走り抜けていきます。大長の集落に入るとポツポツと乗車するお客さんがいます。ずっと貸切ということはなさそうです。何となく安心します。

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沖友から大崎下島を3/4周すると大きな橋が見えてきました。これが豊浜大橋のようです。橋のたもとの架橋前からある港に立ち寄ってから山を登っていき、高いところにかかる橋を渡ります。次の豊島に入りました。まずは橋のたもとの金崎という港によります。そのまま海沿いに北上し、豊浜の集落に行くのかと思えば、また山の上へと登っていきます。

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山間の道はそのまま急な下り坂となり、海へとせり出した不思議なループの道を通って海岸線へ。バスは海に出るとなぜか、金崎方向へと戻っていきす。そして豊浜の集落でUターンしてもどっていきます。何とも不思議なことをやっていましたが、たぶん、金崎と豊浜の間が離合できないくらい道が狭いがどちらの集落も無視はできないのでしょう。渡し船代わりの路線バスは一つ一つ集落を丹念に回るようなルートになっているのだと思います。

今度は吊り橋がかかっています。豊島と上穂刈島とを結ぶ豊島大橋です。橋を渡るとすぐにトンネルに入りました。そして一気に坂を下り、小さい集落を抜けて再び海に出ます。大浦の集落です。大浦からは本数が増えるのでそれなりに大きい集落なのかなと思い、途中下車をしました。

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お昼なので何かウマイ食べ物を出すようなお店があると思ったのですが、食事できそうな店自体を見ることができません。さっきまで良かった天気も次第に下り坂に。一瞬でしたが霙も降りました。ウロウロする気もなくなったので、大浦バス停近くでやってくるバスを撮ってみました。

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海沿いには夫婦岩のような岩や海に立つ鳥居があり、それらとバスを合わせて撮ってみました。風光明美な場所を走るだけあって絵になります。この路線のバスは折り返しで営業することが無いようで、終点に着いたら香ならず車庫へ入庫していました。おかげで短時間で結構な台数を撮ることができました。バス自体はローカルバスにしてはノンステップの新車が多く活躍しています。重要なライフラインなので、自治体から補助金が多く出ているように感じます。

乗車するバスが出庫してきました。バス停から豊島大橋をバックに撮ってみました。

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なかなか格好よく決まりました。またもや私一人だけしか乗っていないバスは山道を島の南側へと抜けて、穂刈大橋で下穂刈島へ。このあたりで寒さにやられたのか、ウトウトしてしまいました。気が付いたらすでに本州の仁方に。最後の安芸灘大橋を見ることができませんでした。まあ、ここまで絶景を楽しんだので満足です。バスは国道185号線を走り、広駅を通り過ぎて、病院の中へ。終点の中国労災病院に到着です。

前々から気になっていた念願のローカルバスに完乗し、再び大崎上島へと戻ることにします。

瀬戸内島旅日記6 街並み保存地区 御手洗へ

大長から15分ほど歩き、御手洗の集落にやってきました。
御手洗も木江と同様に風待ち潮待ちの港として栄えた古い港です。御手洗は町並み保存地区となっており、きれいに整備された古い街並みが残っています。

町の入り口の観光案内所でパンフレットをもらって散策開始です。

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木江の町にはいなかった観光客がいます。この町はいくつかのアニメの舞台になっているようで学生らしい若い観光客ばかりです。

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路地裏に入ると、静かで美しい街並みが広がっています。

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この町を歩くと、格子戸にすだれをかけ、きれいに活けられた一輪挿しを目にします。町全体で取り組んでいるのでしょうか。その凛としたたたずまいが印象に残ります。

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江戸時代からのお茶屋さん若胡子屋はあいにく改修工事を行っているようでした。

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有名な時計店新光時計店です。この日も2人の職人さんが一心不乱に修理をしていました。

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かつては劇場、映画館だった乙女座です。かつてにぎやかだった頃は多くの人の娯楽の場だったのでしょうね。今はひっそりとしています。

再び海に出ました。

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彼方にしまなみ海道が見えます。のどかでいい景色です。

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海沿いにはかつての船宿が残っています。この先のお土産屋さんで名物レモン羊羹を買いました。土産物屋さんお話によると、キヤノンの御手洗会長はここ御手洗から大分に移り住んだ一族の流れだとか。

なかなか興味深い話を聞き、御手洗を後にしました。


瀬戸内島旅日記5 大崎下島 大長へ

翌3月6日は朝から晴れてくれました。いい島旅ができそうです。意気揚々と島内の循環バスに乗って出発です。海沿いの細い町道を走っていきます。

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島々の景色がとてもすがすがしいです。

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高台にある、きのえ温泉清風館からは造船所が一望できました。明石港でバスを降りて、大崎下島の小長へ行くフェリーに乗ります。

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しまなみ海運の第五かんおんというフェリーです。車が8台も乗れば満員となりそうな小ぶりなフェリーです。客室も入ってビックリ。

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恐ろしく簡素な作りです。大崎下島の方に話しかけられ、船の中ではずっとお話をしていました。陸続きになりみかんを盗まれるようになったそうです。橋が架かって採れる魚も変わったとか。一概に陸続きになってよかったとは言えない一面もあるようです。

船はおおよそ15分で小長港に到着しました。「こちょう」と読むようです。※本当は「おちょう」と読むそうです。失礼しました。

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フェリーはすぐに折り返していきました。人の動く時間はピストン運行のようです。
港のすぐ前にはバスの車庫がありました。広島バスセンター行きの車両が留置されていました。

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スクールバスのような、何とも言えない車両です。長さも短い気がします。ここからさらに南の大長(おおちょう)まで歩いてみます。

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今度は、呉市の中国労災病院まで行く路線バスです。意外なことに新しいノンステップバスでの運行となっているようです。

ちょうど、小ぶりな高速船が大長港にやってきました。

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この船は昨晩泊まった宿の近くのめばる港を9時10分に出港するしまなみ海運の高速船「かがやき2号」という船です。じつは、今回の旅の下調べでこの船の存在を漏らしていました。知っていれば、バスとフェリーを乗り継いでさらに歩いて1時間以上かけるようなことをしなくてもよかったとは・・・不覚をとりました。

気を取り直して、大長の町を散策します。

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港の水も澄んでおり、とても気持ちがいいです。

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裏路地では小魚や貝類を売るおばあさんがいたり、人の往来もあってにぎやかです。みかんの倉庫もところどころにあります。しっかりシャッターが閉まるようになっているのは先ほどの話の通り橋ができたからなのでしょうか?そんなことを考えながら、さらに南へと歩いていきました。


瀬戸内島旅日記4 潮待ち・風待ちの港 木江へ

船を2本乗り継いで、この日の大崎上島に到着しました。

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この島は最近撮影された山田洋次監督の東京家族という映画の舞台になっています。ロケ地になるぐらいですから、それだけ古くて趣のある街並みが広がっているのでしょう。楽しみです。

港からすこし北へ歩くと、路地との分かれ道に小さな看板が立っていました。

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西国と京阪神を船で結んでいた時代からの風待ち・潮待ちの港としてにぎわったようです。遊郭があった当時の名残があるということがやんわりと記されています。

では、路地裏を歩いてみましょう。

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さっそく、なかなかの雰囲気の建物です。2階の軒先がそれらしい雰囲気です。

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3階建の立派な建物です。食堂だったようですが、すでに看板に書いてある文字も読み取れません。住まわれている方がいるようですが、ひっそりとしていました。

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旅館と書いてありますが、残念ながら営業していないようです。

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この街並みでは有名な建物のようです。「カフェー」が意味深です。

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路地裏の真ん中あたりに万屋があります。ここでお酒を買いました。店のおばあさんといろいろお話しましたが、木江の町は人がいなくなるばかりでさびしい限りとおっしゃっていたのが印象的でした。

路地が海に突き当たったので元来た道を戻ります。

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立派な作りの建物です。手すりのハートマークの彫刻が歓楽街らしい雰囲気を漂わせています。

路地裏散策を終えて町の中心へと向かいます。

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ちょうどフェリーが出ていくところでした。役場の向かいに徳森旅館という木造4階建ての趣のある旅館があったそうですが、昨年の8月に解体されたとのことでした。残念。

しばらく歩くと、立派な建物があります。

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なんと木造5階建てです。4階建てでは縁起が悪いので1階建て増しをしたとか。船大工が力を注いで立てたのでしょうか。かつての栄華がしのばれます。

日が暮れ、冷たい風が吹きすさぶ頃、最終バスがやってきたので予約した民宿へ向かい、魚を食べて大崎上島1泊目の夜が更けてゆきました。

瀬戸内島旅日記3 「第三徳海」「フェリーみしま」で木江港へ

いよいよ船旅のはじまりです。

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時代がかった青いターミナルビルはすべての窓口と券売機が閉鎖されてて、待合室も荒れ果てています。ここ数年で廃止や別の港へ移転となった航路も多く、港もわびしい限りです。

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桟橋に出るとちょうど第三桟橋にくたびれた小型の旅客船が入ってきました。これが呉から橋でつながっているとびしま海道の終点、岡村島までを結ぶ今治市営の高速船、第三徳海です。ターミナルビルの脇にある建物で切符を買い船に乗り込みました。

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意外なことにお客さんが10人ほどのっています。船が小ぶりなせいか結構乗っているような気がします。あいにく窓側の席に座れず、通路側からチラチラと外を眺めることにします。船はエンジンを高らかに唸らせて四国と島々を縫うように走っていきます。

途中しまなみ海道の橋をくぐりおおよそ30分ほどで大三島の宗像港に入港しました。

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5人のお客さんが降りると船は颯爽と岡村島へと去ってゆきました。

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待合所と旅館が一軒あるだけの静かな港です。すこし歩いた先に集落が見えます。

船に接続するバスがあるようで運転士さんも待合所でくつろいでいます。近所を散策しているうちにフェリーがやって来ました。

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これが大崎上島の木江港に向かう大三島ブルーラインのフェリー「フェリーみしま」号のようです。

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わずか3人の乗客を乗せ、ゆっくりと船は港を出港しました。先ほどの第三徳海に比べるとかなりゆっくりとした速度で瀬戸内海はわたります。

大崎上島に近づくと、建造中のやや大きい船が見えます。

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大崎上島では造船が産業の中心です。島に沿ってしばらく進むとわびしい港に到着しました。

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木江港に到着です。日も暮れかけましたが、街を散策してみましょう。

瀬戸内島旅日記2 各駅停車で今治へ

坂出からは普通列車を乗り継いで今治へと向かいます。

まずは6000系の普通列車で観音寺へ。

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211系の最終形といえばいいのでしょうか。わずか2編成で製造が終わってしまったレア編成に乗れました。途中ですれ違った113系のリニューアル車はおどろおどろしいラッピングがされていました。

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なんだか夢に出て来そうです。

さぬきビールを飲んで雨に煙る瀬戸内海を眺めていたらウトウトしてしまい、終点の観音寺で車掌さんに起こされました。観音寺からはワンマン列車の伊予西条行に乗り継ぎます。

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四国ではワンマンは1両でなくてはいけないようで、この列車のように2両編成の場合、後ろの車両を回送として締め切っています。なんとも非効率な気がします。1両は立客が出るくらい乗っていてもう1両は無人の回送という不条理な編成でコトコトと伊予灘沿いを走ります。

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伊予三島のあたりでは製紙工場の煙突がよく見られます。四国有数の工場地帯を走ります。

おおよそ1時間ちょっとで伊予西条に到着し、ここからは正真正銘の単行ワンマン列車に乗りついで今治へ向かいました。伊予西条からは小学生の団体が乗っており満員だったのですが、石鎚山で降りてしまい車内は閑散としました。

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静かになった列車はおおよそ30分ほどで今治駅に到着しました。昨年の6月以来の再訪です。ようやく雨もやみ、日差しが垣間見えてきました。

さて、お待ちかねの船の旅の始まりです。

瀬戸内島旅日記1 ジェットスターで高松へ

国内旅行といえば、どうしても、電車やバスで行けるところばかり行っていましたが、今回はこれまでとはちょっと趣向を変えてフェリーとローカルバスに乗って瀬戸内の島々をめぐる旅に出掛けてみました。

目的地は大崎上島。瀬戸内では橋で本州や四国と繋がっていない最大級の離島です。島の各地に港があり、大小さまざまな船が本州、四国、他の島々を行き来しています。多くの船会社が運航しているため、航路の全容を知るためには、JRの時刻表だけでは不十分で、自治体のホームページをしらべたり、各船会社のホームページを見る必要があり、下調べに時間がかかります。情報をかき集めて計画をたてる難しさも島旅の醍醐味かもしれません。推敲をかさね、旅の二日前にようやくある程度決まりました。

ということで、いよいよ出発です。今回の旅のスタートは成田空港です。ここから旅立つとなれば定番のジェットスター。幸いにも高松まで5000円足らずの格安チケットを購入することができました。始発電車で成田空港に着いたときはすでに搭乗を締め切る時間。大慌てでランプバスに乗り、飛行機に乗り込みます。

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雨に煙るタラップから銀色の飛行機に乗り込み、一路四国へと旅立ちます。

飛行機はおおよそ8〜9割のお客さんでした。LCCにしては空席が目立つような気もします。おおよそ1時間30分のフライトで高松空港に到着しました。こちらも雨に煙っています。ここからリムジンバスに乗って坂出駅に出ました。

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こちらの路線は昨年末にジェットスターが運行開始されたと同時に新設された路線で、社会実験の側面もあるのか乗車の際にアンケートが配布されました。お客さんは5人。まだ認知されていないのでしょうか。
バスは小高い丘の上にある高松空港からゆっくりと海沿いで降りていきます。途中大きなショッピングモールのあることでん綾川駅で2名の降車。JRの線路に沿った道に出て終点の坂出駅に到着しました。おおよそ50分で800円。丸亀方面に出るのに使いようがあるような気がしましたがどうなのでしょうか。使い勝手はいいのでまた利用してみたいです。

さて、せっかく香川に来たのでうどんを食べましょう。駅の周辺のお店を探しながら街中をそぞろ歩いてみました。あいにくの雨なので

アーケードの商店街を歩きます。

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四国に来ると、アーケードの商店街が多いような気がします。それほど雨が降るという印象がないので、強い日差しを避けるためなのでしょうか。また、照明も多くなく、アーケード越しに漏れる薄い日の光に浮かぶ商店街がさびしいようなノスタルジックなような、そんな気にさせてくれます。アーケードの途切れる少し先の裏路地に製麺所スタイルのうどん屋さんがありました。

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工場の軒先のような場所でうどんをいただきます。

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珍しい細目の麺ですが、しっかりコシがありおいしかったです。幸先の良い旅になりました。

これから一路西へと向かいます。
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