中小企業の法務のポイント

司法書士法人名南経営 岩本直也 公式ブログ

2013年11月

日曜日は、12月初めに講師を務めさせていただくセミナーの準備をしていました。

会計事務所の職員の方々向けの会社法の基礎知識です。

何度が同じテーマで行っていますが、今回は「株主資本の係数の変動」についても項目に追加しようと考えています。


この部分の規律は、会社計算規則によることになりますが、「計算」とつくことや企業会計基準の理解も必要になることから法律関係職から敬遠され、一方で、会社法体系の一部という捉え方から数字を扱う専門職からも敬遠され、中落ちになっているように感じる分野です。


登録免許税の計算も危うい私は、セミナーで触れなかったというより、扱う自信がなかったというのが本音です。

ただ、資本金の額が登記事項である以上、そんなことは言ってられません。


なかなか理解ができなかった私が、話をするからこそできる伝え方があるはず、と思いながら残りの準備を進めていきます。

ブログを更新することで、自分を追い込んでいます。。。

前回の更新から、随分ご無沙汰してしまいました。
有り難いお話で、事業承継に関連するご相談を本当にたくさんいただいております。


事業承継にあたっては、何より経営権の確保が大切ですので、自社株の集約を中心にすすめることになります。

そして、中小企業(非上場会社)の株式の評価は、自社の業績だけではなく、世の中の指標(為替相場や日経平均等)も考慮することになっているため、景気が好転したこの時期が、まさに絶好のタイミングということになります。

さて、今日は本題から外れて、私が最近知った言葉を紹介します。

「啐啄(そったく)」という言葉です。

雛鳥が卵から孵化するときに、雛鳥が内側からつつく頃合いに、母鳥が外側からつつくように「啐啄の同時」といい、そこから転じて、理想の教育機会の比喩に使われているようです。


何事も本人がその気にならなければ、前には進みませんが、やはりまわりの方の助けも大切です。


事業承継や企業法務の現場でも、何かしなければいけない、現状が好ましくないと感じつつ、何にから、どう手を付けていいのか、悩まれている経営者の方や会社様が多いのではないかと思います。


そんな時、そっと卵をつついてみたり、割れた殻を片付けたりできる存在になりたいものです。
理屈や法律だけではない、機微を感じるこころをもった存在に。

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