今日は朝から大工さんの作業場へ行って打合せ。工事の始まった伏見の離れと、計画を進めている加古川の茶室についての打合せ。


作業場には「よしず」が広げられていました。伏見の離れの化粧軒裏に使う予定。建築主さんの求める雰囲気を検討して、今回挑戦するのがこの「よしず」の化粧軒裏。今回の建物は割と単純な「小屋」で、垂木の上に源平の杉板でも並べたら、本当に「小屋」になってしまうので、少し桂離宮の月波楼も意識して、今回はよしずを使うことにしました。ヨシベニアでは、やっぱり味気ないので、国産のよしずを垂木の上に並べます。


といっても、実は準備は簡単ではなく、織ってある紐を垂木の上だけにして、他をはずすというのが、結構手間のようです。予算に制限があり特注品ではなく既製品を使うので、寸法についても現場での裁断もあります。うまくいくかちょっと不安もありますが、出来上がったら、ヨシベニアにはない本物の仕上がりになると思います。


製材された垂木と小舞。大工さんが原木買いした丸太から製材したもの。岡山の茶室の天井材と同じ丸太からとったものです。


硝子戸廻りの原寸図。


庇の根石も柱に取付けられました。


ここからは加古川の茶室の打合せ。建築主さんが倉庫に仕舞われていた松板。もともと須磨の別荘に使われていたものらしく、仕上げてみると、さすが!な松でした。これを床の間の地板に使う予定。


茶室は二帖中板出炉。中板は古材のまま使う予定。同じ松板ですが、道具を置いたり場合によっては人が上を歩く板と、床の間で荘るための板、の違いが出てよかったように思います。床柱に使う丸太は、今から銘木屋さんへ行って選んできます。


仕付棚用の杉板。今回はちょっとイレギュラーな仕付棚をする予定。