淡路の茶室。露地で工事が続いていますが、茶室にはいよいよお道具が運び込まれる。


まずは扁額の打合せ。お預かりした字を元に、私が製作したダンボール扁額を上げて見る。よい感じ。白抜きした文字は、クリアファイルに付けてあるので、ダンボールからはずし、今度はそれを大工さんが用意してくれた板の上に置けば、木目を確認しながら、配置を検討できる、というのは、我ながらよいアイディアだったと思う。わからないから、もうお任せします、というお客様でも、こうやってみたら、やっぱりこっちのほうがいいわね、という話ができて楽しい。


造園屋さんの工事が進む。


並べられた沓脱石、二番石、三番石。沓脱は礎石のような二段石のような白川。目の肥えたお客様には是非堪能してから席入りしてほしい。


沓脱にはさっそくお客様が。


席入りするの?


躙り口を開けるとこんな感じ。床の間にお軸が入ると、茶室に命が吹き込まれるかのよう。


点前座の様子。


障子を締めると柔らかい光で室内が満たされる。


天井の陰影も美しい。


水屋では竹釘の位置を決定した。柄杓、茶筅は、それほど検討の余地はないが、掻器(かいげ)、水漉、釜据、底洗い、手拭かけなどは、先生に普段の水屋の様子をうかがいながら、相談しながら、最終を決定してゆく。


腰掛待合の石も並べられた。お稽古に来られる生徒さん達を見て、石は少し高めに据えておきました、と造園屋さん。細やかな心配りの積み重ねで茶室が出来上がってゆく。