岩 崎 建 築 研 究 室 ・ 日 誌

〜京都で数寄屋を学び、建築設計を考える〜

岩崎建築研究室

シンガポールのアパート改修

完成

シンガポールのアパート改修。現場監理六回目でついに完成の予定。最後の現場監理。


障子と畳が入った寝室の前室。障子からの柔らかい光が部屋いっぱいに広がる。


障子の裏には遮光のロールスクリーンがあり、日中にでも暗くすることができる。写真はロールスクリーンを降ろして照明を点灯したところ。


夜には照明デザイナーの方が明るさや角度などを細かく調整してゆく。


石庭の照明も調整がされて、見違えるようになった。造園屋さんの仕事もプロフェッショナルを感じさせるものですが、照明デザイナーの方の仕事も重なり、相乗効果で、さらに素晴らしいものになったと思う。


浴室の外の庭の照明も、ダウンライト一個ですが、角度が調整できるようになっていて、ほんのわずか動かすことで、印象が変わる。


主寝室のキャビネットにはファブリックを使って吸音を狙った。その狙い通り、その空間に入った瞬間、音環境が変わるのがわかる。これで、落ち着いて心地よい眠りについていただけるのでは。


主寝室から前室をみる。


細かな点ではいくつか手直しがあるが、全体的にはピシっと出来上がったと思う。撮影した写真を改めてモニターでみると、まるでCGのよう。計画中に準備したパースとほとんど同じものを作ることができたのではないか、と思う。


細かな手直しはまだありますが、とりあえず一段落ができて一安心。今回、このような機会をあたえてくださった建築主様に改めて感謝御礼を申し上げます。また前回の日本料理店に引き続き今回の工事も担当してくださった現地会社の皆様にも御礼申し上げます。今回は頻繁にシンガポールに来させていただき、こちらで住まいの設計をさせていただく、ということで、色々と感じ、考えることができ、貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございました。

未完成

シンガポールのアパート改修工事の現場監理。最終日。


日本から持参した刷毛と雑巾で障子廻りを掃除する。


施工者側で最後の清掃はしますが、おそらく障子の桟まではしないだろう(下手に掃除をして障子紙を汚してもらっても困るし)、と工事中に積もった埃を落としてゆく。掃除をすると隅々まで眼が行き届くし、監理もできて一石二鳥だと思う。

茶事をする上で大切なことは何ですか、と訊かれて、ある先生は「掃除」と即答をされたとか。京大の茶道部はお掃除クラブだった、という人もいた。和風建築の設計を学ぶなら、掃除を必須科目にするべきだとも思う。


リビングダイニングの一角には飾り棚を設けた。浴槽の梱包の発泡スチロールが面白いカタチだったので、置いてみる。ここには、壷や彫刻など、なにか立体作品を飾られるのがよいかな、と想定している。


結局、浴室のタイル工事が終了しなかった。タイルがはれないと、浴槽、トイレ、洗面化粧台も取り付けられないし、その前室になる部屋のカーペット工事もできない、ということで、遅れがでてしまった。

これでは最終確認ができないし、照明デザイナーの方は二週間後に現場確認に来られると言うので、二週間後に、もう一度シンガポールに来ることが決定。またシンガポールに来られるのは嬉しいが、さすがにちょっと疲れてもきた(笑)、けど頑張ってまた来ます!

カーペット

シンガポールのアパート改修工事、現場監理二日目。昨日の現場確認で、カーペットの施工精度がひどかったので、急遽業者を呼んでもらって手直しを指示する。


入り口部分がデコボコするのでめくってみると、ずさんに中敷きが重なっている。業者は段差ができないようにスロープにした、と言うが、ドアに摺ってしまっているし、重ねるのはやめるようにし、グリッパーも入れるよう、やり直しを指示する。


隣の部屋に行ってみると、こちらはなぜかグリッパー自体が全体に入っていない。どうして入っていないのか理由は不明だが、とにかく必要なので、入れるように指示。言われなかったら、このまま済まそうと思っていたのだろうか。


ちょっと心配なので、パソコンで仕事をしつつ、ずっと近くにいて施工を監理。きちんとニーキッカーでテンションもかけるように指示。やればきちんとできるのに、どうしてやらなかったんだろ。こちらの人の感覚、というのは、よくわからない。


なんとか無事終了。昨日はずさんに切っておいただけだったが、一応、プロがプロ用の道具を使ってきちんと納めた状態まですることができた。業者は掃除もせず逃げるように帰って行ったので、掃除をしながら、隅々までチェック。これならお客様に引き渡せる、という状態になって、ほっと一安心。


日本の造園屋さんに作ってもらった庭と、日本の業者が作った障子。普段、日本では、高い技術と誇りを持った職人さんと仕事をさせてもらっているが、それがいかに有り難いことか、ということを痛感する。




最終現場監理

シンガポールのアパート改修。工事期間二ヶ月、二週間に一度の現場監理も今回で最後の予定。


金曜日は淡路島、土曜日は浜松、日曜日は大徳寺でお茶会、今日からはシンガポール、と東奔西走、南船北馬。こうしてあちこちで仕事をさせていただけることの有り難さ。飛行機に乗ろうというタイミングで以前のお客様から電話。知人がお茶室を建てる計画をしているとのことでご連絡をいただいた。興味深い案件、うまく話が進むと良いのですが。今回の飛行機はダブルデッカー、アッパーで席廻りもゆったりしていて、機内での仕事もはかどり、快適。


現場に到着し、エレベーターの扉が開くとこの景色。水栓隠しの袖垣が真ん中に置きっぱなしですが、ついにこの景色が完成した。


衝立を所定の位置に設置して写真撮影。シンガポールとは思えないエントランスガーデンが出来上がった。


エントランスのドアから。


エントランスのドアも設計をさせていただいた。これを開けると、


こんな感じ。飾り棚には四季の連作の額などを飾るのが良いのでは、と考えている。

現場では、各所の隅々まで確認して、最終チェックリストを作成する。概ね工事は順調だったが、浴室の大判タイル工事が難航。工期通りの竣工は難しくなってきた。



site supervision(現場監理)

シンガポールのアパート改修工事、現場監理二日目。一日目の報告を建築主さんにメールし、その返事を受けて、現場に向かう。


シダを植えた庭に陽が差し込む。


蹲踞と一筋の光。


刻々と変化する陽射しの様子。


現場に畳が入った。縁なしの目積表。


浴室の現場では中国人二人組のタイル業者と打合せ。当初は英語だったが、中国人スタッフが加わったら、急に早口の中国語に変わった。日本人スタッフに通訳してもらい、詳細を確認し、最善と思う方法を選択する。


現場でキャビネットの取手部分のディテールを検討し、パソコンで原寸を描き、すぐにラインで送る。


ベッドからの眺めを確認。


現場を歩き回り、隅々をチェックする。目立つ隙間があったり、補修個所を指示したり、引き出しの操作性がよくなかったり、天板の厚みが違ったり、障子が陽の当たるところに置いてあったので移動してもらったり、無垢の木を素手で扱わないよう注意をしたり、空調のグリルの詳細な位置を指示したり、金物の取り付け位置を指示したり。

現場監理は粗捜しみたいで、現場の人にとってはイヤな感じに受け取られる時もあるかもしれないが、お客様に喜んでもらえるものに仕上げるためにどうしても必要なこと。それが私の仕事。

十月末の完成まであと二週間、このままずっと見ておきたいが、今回はここまで。次回は完成前後に来て、今回のシンガポールの仕事が終了する予定。

シダ植え付け

シンガポールのアパート現場監理。朝、待ち合わせの場所で、現場監督のキャロルにピックアップしてもらって現場へ。


前回、造園屋さんと一緒に選んだシダを植える。


現場にあったコア抜きが奇跡的にちょうどよい大きさだったので、現地の大工さんにお願いして穴をあけてもらう。穴が開いて、ポットのままシダをいれると、ちょうど良い状態で固定された。Perfect!


どこにシダを植えるかについては、ああでもない、こうでもないと試行錯誤して、これかなという配置になったら写真を撮って、日本にいる造園屋さんにラインで送信。ラインの無料電話で確認をして、無事OKをもらって施工にかかる。


ポットをいれたら砂利を戻して完成。自然な感じで納まったのではと思う。左の景石の脇のところは、朝のスコールで濡れていた場所。適宜水を得ることができてよいのでは、と考えている。


蹲踞の横と灯籠の廻り。灯籠と蹲踞の間のシダは、ちょっと真ん中すぎたかも。たぶんほんのわずか灯籠側によせたほうがベターだったかもしれない。書道教室で、ずっと散らし書きをしているが、ややもすると、すぐにバランスをとってセンターに配置してしまって、よく先生から注意をされる。アシンメトリーが日本の美しさ、と言葉でわかっていても、それを実践するのは、本当に難しい。


玄関から見たところ。西日はシンガポール御簾垣が遮ってくれる。無事育ってくれるとよいのですが。


玄関の土壁風の吹き付け壁も仕上がった。普段一流の左官職人の土壁を見ているが、シンガポールでの代用として十分なのでは、と思う。


キッチンも着々と工事が進む。


浴室はこれからタイル工事。浴槽の横には少しの台。ここに腰掛けて、


庭を見るもよし。


空調のグリルもついた。検討を重ねた甲斐もあり、スッキリ納まったのではと思う。


仕事を終え、ホテルに戻って一息ついたら、ぶらぶら歩いて、チャイナタウンのフードコートに向かう。シンガポールの猫も香箱座り。


フードコートで飲むならこれ。タイガービールをジョッキで、氷入り!


食べたのはラクサ。やっぱり貝がまずい(危険な感じがするので、大半を残した)が、ラクサはうまい。







シンガポールの庭完成

シンガポール四日目。造園屋さんが庭の仕上げ作業。


シンガポールの女竹。一束15本、60本用意していただいた。


元は特に肉厚。


朝日を受ける石庭。


段取り良く作業が進み、10:30頃にこの状態。


リビングの障子の建て合わせ中。


女竹なので節張っておらず、隙間が少ない。


御簾垣らしくなってきた。


玄関からの眺め。


余った竹を少し切ってもらった。手前は風炉用の蓋置き、上は一輪挿しにする予定。


寝室の障子枠を取り付ける作業。


リビングの障子が嵌った。


空間のスケールに合わせ、少し吉田五十八を意識した桟割り。


今日のお昼ご飯は、中国系の大工さんたちを真似して、早朝フードコートに行って、テイクアウトをしてみた。


玄関の建具も日本で製作して持ってきている。それに合わせて、現地の大工さんが枠を取付中。


リビングのソファに据わると、玄関用に据えた灯籠の横姿が見える。ピンクのちりとりと箒のセットはホテル近くの荒物屋で造園屋さんが購入したもの。とても頑張ってくれている現場監督のキャロルへのプレゼント。


寝室の障子。この裏に遮光用のロールスクリーンを入れる予定。


いよいよ砂利をいれて仕上がる。


現地で用意してもらった大磯風の砂利。


筧の竹を取り付けて、完成!


外から見たところ。


飛び石に水を打ってみる。


暑いので、すぐに乾いてしまう。大切なお客様を迎える時には、直前に打ち水をして、清々しい庭を見てもらいたい。


景石の廻りにはシダを植える予定が、地元のガーデナーに用意してもらったのは、ちょっとイメージしていたものと違ったので、後で造園屋さんと一緒に探しにいくことに。


寝室の障子も嵌った。


蛇口を隠す袖垣を、余った竹を使って上手に作ってくれた。


現地の竹を使ったシンガポール御簾垣。ところどころ焦げた跡が、また侘びた風情でよい。和の庭を造るにしても、すべてを日本から持っていくのではなく、現地の材料を使って工夫をして雰囲気に合うものを作る、面白い仕事ができたのでは、と思う。


現場での工事を終えたら植木屋さんが集まるトムソンロードに行ってみる。物色中の造園屋さん。


観音竹や棕櫚竹は、京都の町家でもよく使われるので雰囲気はぴったりだが、こちらの気候では、どんどん大きくなりそうで、今回の庭ではちょっと難しいかも。


こちらのシダは、ちょっとジャングル感が強いし、、、


このあたりなら、和の庭にも合うかな、というシダを購入。


シンガポールの街路樹。


幹に生えるシダ。


仕事を終えたら、マーライオンを見て、


マリーナベイサンズを見ながら、タイガービールでお疲れ様の乾杯。


オフィス街にあるフードコート「ラウパサ」で、チキンライスとラクサを食べ、


最近できたという、日本式のスーパー銭湯でひとっ風呂浴びたら、夜行便の飛行機で帰国。造園屋さんの素晴らしい仕事に感謝。おつかれさまでした!!


シンガポールの石庭

シンガポール三日目。引き続き造園工事に加え、今日は日本から大工さん達もやってくる。


昨日、石を配置して、一晩寝かせた庭に砂利をいれる。地元で用意した白川風の砂利は、日本で出回っている中国産のものよりも良いかも、とのこと。いくつかあるサンプルの中から選んだ者としては、ホッと一安心。こちらは波紋を入れずあっさりと。太陽の光が作り出す石庭のコントラスト。大徳寺龍源院にある坪庭「東滴壺」は雪が降ると屋根のかかり具合で中央に白い帯が出来るのですが、それにも似た雰囲気。景石は富士石。世界遺産Mt.fujiの溶岩(英語でlavaと言うらしい)だ、と説明すると、シンガポーリアンも「Oh!」と感心する。


筧の工事にかかる。日本から持参した塩ビのパイプを固定する。


現場にあったバケツとモルタルを拝借して。砂Sandはあるか、と聞くと、想像とちょっと違うものが来たが、とりあえず混ぜてみる、の図。


筧の竹が立った。塩ビのパイプに、すっと差し込めるようになっているので、古くなった時に容易に取り替えられるようになっている。同じ寸法の竹を用意するのが大変そうにも思えるが、普段からたくさんの竹を扱っている造園屋さんならno problem.


いよいよ礎石の水鉢を据える。ひょっとすると、本当にお寺の柱を支えていた礎石かもしれない、とのこと。ほんまもん。それに穴をあけて水鉢にしている。元々、土に埋まる下部は丸くなっていますが、水平に据えられるように、又、二人で担える程度の重さになるように、平に切断してある。


現地で用意してもらった鉄パイプを担い棒にして、無事所定の位置に搬入。


高さを調節して、


水を張って、


チョロチョロと水を流したときに綺麗に前に流れるようにする。


飛び石を据えて砂利を敷く。


事前に日本で仮組してあるので、現場での仕事は速い。水に濡れた礎石の水鉢が、シンガポールの西日を浴びる。


大工さん達は、障子廻りの柱を建て始める。


玄関の柱。現地の造作家具にあわせて、柱はオークの練り付けで作ってもらっている。


正面は飾り棚。左が玄関庭になる。


障子が入ったところ。天井が高く、また庭を見せる都合での高さ設定もあり、普段の茶室や数寄屋の仕事と寸法が違うので、バランスを取るのが難しかった。敷居鴨居の見付寸法は最後までどうしようか悩んだが、なんとか無事に納まりそう。


現場は今日も多国籍。基本的にヒゲを生やしているのはインド人、そうでないのはバングラデッシュ人らしい。お昼休み、中国人はテイクアウトのチキンライスを食べ、インド人はカレーを手で食べ、日本人はおにぎりを食べる。


電気屋さんのコードが、まるで藤蔓。ちなみに電気屋のボスはたぶんマレー人。細かなところまで、確認しながらやってくれるので、安心感がある。


不確定だった竹垣も、造園屋さんがいる内にできれば、と無理を言って急遽、現地で入手できる竹を用意してもらった。見た感じ、茶室でよく使う女竹に似ているが、


太い。茶室では間垂木や小舞に使い径四分くらいだが、こちらのは八分ほどある。こちらは四季がなく年中夏。夏に育ち冬に休むこともなく、年中育つから、単純に考えれば倍になる。もしかしたら、同じ女竹で、年中育つので太くなったもの、なのかもしれない。日本では建材にする場合、木でも竹でも休眠期に切り、カビたり腐ったりしにくいようにしますが(切り旬)、年中夏の場合、どうすんだろ。そう考えると花が咲くタイミング、というのもよくわからない。


ところどころ焦げた跡があり、たぶん炙って曲がりを矯正しているのだと思う。現地の竹材として最高級のものらしい。明日はこれを使って「シンガポール御簾垣」を作ってもらいます。





庭石運び込み

シンガポール二日目。今日は庭石を運び込んで、いよいよ作庭開始。


日本から運んだ石が現地に到着し、台車に載せて運び込む。いろいろとややこしい(!)ことがありましたが、なんとか無事搬入完了。


現場に運び込まれた石たち。まずはこれを据えるための下地を、現地の大工さんたちに指示して準備してもらう。片言の英語で、ああしてくれ、こうしてくれを伝える。


灯籠を据える造園屋さん。限られた条件の中で最善の方法を考える。


お昼ご飯は、ホテル近くのセブンイレブンで購入したおにぎり。これがまずい(笑)米がパサパサで米じゃないみたい。


現地の大工さんの使うノコギリは押し切り。日本の大工さんのノコギリは引き切り。ところ変われば品変わる。現場では、大工さん、左官屋さん、電気屋さん、設備屋さんなど、たくさんのワーカー(しかも人種も色々)が働いてにぎやか。


現地の職人さん持参のレモン水。水分補給が大事なのは万国共通。


砂利敷きの下のメッシュを押えるタッカーを探す。大工さんに聞いてみるが、コンプレッサーで使うものしかない、とのこと。あるものでなんとかする、という工夫が、こうした現場では大事。


いよいよ真黒石の搬入。


石が据わったら、白川風の砂利を敷く。


その隣では、バングラデッシュ人が浴室の配管の工事中。


現地の大工さんが畳下にきれいな合板を貼ってくれた。畳の下はコンパネで十分なのだが、日本の常識が通じないことを改めて実感。


蹲踞の筧の水にはタイマーを設置する。設置するのはバングラデッシュ人のワーカー。日本から持ってきたタイマーを見せて、これを付けたい、と伝えると、これはこうだから付けられない、ならこうならどうだ、と言うと、それなら出来る、と快くやってくれた。カタコトの英語でも通じると嬉しい。


水道管はmade in Germany


彼はよくやってくれた。ホースとの接続も、バンドがない、というので、じゃあ次来た時に、ということになったが、しばらくすると「temporary」と笑顔でいいながら、ありあわせの針金で固定してくれた。部品が無いながらも、なんとかして応えようとしてくれる姿勢がとても嬉しい。日本の使えない水道屋より、よっぽどよいかも。帰る間際に無理を言った仕事も、いやな顔もせずきっちりしてくれた。国籍や人種が違っても、気持ちのよい仕事振りに接するのは、とても嬉しい。







シンガポールwith造園屋さん

シンガポールのアパート改修。現場監理へ。


今回は中部国際空港から。


竹の筧は、大型荷物で別途預かり。


今回は造園屋さん二人と一緒。


シンガポール航空SQ671便で。足が伸ばせる席でゆったりと。


到着したらすぐに現場確認へ。障子や柱なども到着していた。


ホテルにチェックイン。Iさんの部屋はカードキーの受信部が壊れていた。フロントにかけあうと「no problem」。念のためもう一度トライしますが、どう見ても壊れてますよね。部屋は替えてもらいましたが、フロントから謝罪はなし、、、


気を取り直して、晩ご飯へ。ぶらぶら歩くも韓国料理と日本料理ばかりなので、フードコートで中華を食べる。


帰り道、スーパーに寄って寝酒のビール。セルフレジでレジ打ちのパートになった気分。

いよいよ明日から、現地での造園工事です!

バスルームの間仕切り

シンガポールのアパート改修の現場監理。帰りの便が深夜便に変更になったので、最終日の夕方もう一度現場を覗くことにした。現地工務店の方にはお手数おかけしますが、最終の状態を確認してから日本に戻りたい。


バスルームが囲われた。昨日左官屋さんが施工していたブロックの上に、下地が建てられロックウールが入れられた。また、これで寝室側のボリュームもおおよそ確認できるようになり、図面の通りでよかったか、現場で体験しながら、再度検討する。


浴室は以前より少し広げている。既存の壁を壊し、壁を動かす。水廻りなので、防水の問題などがあり、慎重に進めてきたが、なんとか予定通りいけそうで一安心。


トイレとシャワーの取り付く壁も形ができてきた。

次回は二週間後、今度は造園屋さんと一緒に来る予定。


インダストリアルビル

現場監理の後は、キャビネットなどの製作が進んでいる大工さんの作業場へ。日本で大工さんというと家を建てる人で、キャビネットなどは家具屋さんが製作というイメージですが、シンガポールでは、カーペンターが作業場で家具等を作って、現場で取り付ける、ということらしい。


マレーシアの国境近くのインダストリアルビル。ここまでタクシーできましたが、国の端っこまで来て25ドル約2000円は安い。作業場、加工場などが積層するビルでトラックが頻繁で出入りする。


裏に廻るとこんな感じ。一角には、シンガポール市内のあちこちでみかけるフードコートがここにも。


中の様子。車が通り抜けられるようになっていて、各ブース毎にいろいろな業種が入っている。


五階の一角が大工さんたちの作業場。


若い人から年配の方まで、中国系もインド系も。みんな楽しそうに仕事をしているのが好印象。


工務店の人と一緒に打合せ。結構細かな質問が来る。


既存の金具との違いを確認しながら。


寝室には布張りの建具。初めてのことなので、試行錯誤しながら。


キッチンの収納ができつつある。


クローゼットの中の引き出しの鍵。


各部屋の扉。ナラの框戸風。重厚でいい感じ。


一階には工具店。


隣にも似たようなビル。


建物が巨大で、どこがどうなっているのか、よくわからない。


その後は工務店の事務所に行って、図面の訂正などをして、今日の仕事は終了。




SGの左官屋さん

シンガポールのアパート改修。到着した日の夕方、建築主さんと現場打合せをして、翌日は工務店の人と現場打合せ。


現場では左官屋さんが、浴室廻りの壁のブロック積み。


使うのはブロックとポルトランドセメント。ブロックは600×200×50だが、とっても軽量。


バケツに撹拌機は、日本と同じ。


レーザー水平器に、糸を張るのも、日本で見慣れた光景。


こちらはキッチンの土間。セメントを山にして、中央をくぼませ、そこに水をいれ、ベニア板一枚の上で器用に混ぜてゆく。日本のようなトロ舟は使わないらしい。


塗り終えたところ。左官屋さんは中国からの出稼ぎらしい。シンガポールの現場には、中国人、マレー人、ミャンマー人、バングラデッシュ人、インド人など、様々な国籍の人が働いているが、左官は中国人が多いらしい。基本的に、中国人の方が器用なのでは、とのこと。古くは日本人も中国人から左官の技術を教えてもらったことと思う。


庭に使う砂利を確認。白川に見える?


こちらは大磯風。少し持ち帰って、造園屋さんに見てもらおう。


お昼は工務店の人に中華料理をご馳走になった。紅擇箸い赤いキノコのお茶。


鳥の足。廻りはトロトロで、中には当然骨がある。


デザートにロンガン(たぶん)。


皮は栗みたいで、中はライチに似ている。中に黒い種がある。




関空へ

現場監理のためシンガポールへ。ネットで関空発着の便を予約したが、台風被害から二週間、本当に飛ぶのか半信半疑。五日前の発表で、とりあえず行きの便は予定通りいけるが、帰りの便は欠航になってしまったので、時刻を変更して、なんとか関空発、関空着で行けることになった。


問題は関空まで。なんとか出町柳発のリムジンバスが予約できたが、テレビでは、当日電車が復旧するというニュースが流れていた。予定よりも前倒し。21日には空港も全面復旧するとも。


海沿いの工場地帯でも、台風の被害が散見される。


関空が見えてきた。


タンカーがぶつかったのは空港側でここからは見えない。


迂回路を通ってターミナル1に到着。


思ったより、人が多く、賑わっている。


ネットで事前にボーディングパスまで入手しているので、手続きもスムーズ。行ってきます。

工事開始

計画を進めていたシンガポールのアパート改修計画。いよいよ工事が開始。一回目の現場監理。


月曜日に解体工事が開始して三日目ですが、結構進んでいる。浴室部分はパネル工法になっていた。これも解体する予定。


キッチンの配管工事。バングラデッシュの人らしい。


庭に使う砂利も現場に届いた。ちょっとサンプルと違うので確認してもらう。


浴室の解体が進んでいる。


壁の下地は日本と同じプラスターボード。日本では12.5ミリが一般的ですが、こちらのは20ミリある。中にはロックウールがいれられている。


解体屋さんの大バール。造園屋さんに貸してもらう予定。


エアコンの吹き出し位置。現場の都合で図面と違う位置になっていたので、変えてもらうようお願いした。


浴室解体中。


今回の改修で浴室部分を広くするので、床の防水が問題。


現地の工務店の方と現場の詳細を確認しながら相談して、最善の方法を検討する。


エントランスの床に使う白御影のバーナー仕上げ。想定通り。


キッチンの配管も進んでいる。


なぜか一部レンガ積み。


エアコンの室外機。ダイキン。


日本の現場でも、何か別の袋が建築資材入れになっていたりますが、これはブタの飼料?


こちらはアヒルの餌?


最終日。飛行機の時間まで、現場に行く。やはり現場監理は重要。次は二週間後に来る予定。



セントレア

9/4(火)23:25 関空発の飛行機でシンガポールに行く予定でしたが、台風21号。関空は水没、連絡橋にはタンカーが激突。これではしばらく関空使えないなあ、ということで、シンガポール航空に電話すると、振替が可能だったので、明日朝、中部国際空港発の便に変更してもらいました。


台風の影響で、新幹線も架線が切断されるなどの影響がありましたが、翌日の始発から平常ダイヤ。もし始発の新幹線に乗れなかったら、出発の時間に間に合わなかったかもなので、とても助かった。前日の報道では「復旧には相当時間が必要」となっていたのに、新幹線関係者の意地なのか、翌日始発から平常ダイヤというのはすごい。おそらく徹夜で作業をされた方がたくさんいらっしゃったと思いますが、そうした方々の仕事振りに感謝。名古屋駅からは名鉄にのって空港に到着。


愛知県生まれ、愛知県育ちですが、愛知にいたころにはまだなく、初セントレア。設計は、日建設計、梓設計、HOK、アラップ共同企業体。HOK(ヘルムース•オバタ•カッサバウム)は世界で4番目に大きなアメリカの建築設計事務所。


関空に比べコンパクトでシンプルな作り。利用客は関空の半分くらいだとか。


SQ617便。


これまでは夜行便で行っていましたが、日中便のほうが、やっぱり身体が楽。




庭石仮並べ

浜松から京都に戻ったらすぐに嵯峨野へ。造園屋さんとシンガポールに送る庭石の仮並べ。


準備してくださった石たち。今回はマンションのベランダに設置するので、いくつかの石は、あらかじめ下面をカットしてもらっている。


ユンボを石を移動。


ベランダの寸法を再現して、そこへ石を並べてゆく。


今は石材や自転車、ブロック塀が見えますが、実際にはオーシャンビュー。現地の様子を想像しながら。造園屋さんは、まだ現地を見ていませんが、施工時にはシンガポールに行ってもらう予定です。


全体のバランスを見て、ああでもないこうでもないと、並べ替え。


試行錯誤の結果、こんな感じでいければ、となりました。石は、富士石。富士山麓の火山石、現在採掘不可と言われる貴重な石。シンガポールまで送らないといけないので、なるべく軽いもの、という制約による選択でもありますが、現地で用意する白川石風砂利を敷けば、素晴らしい石庭になりそう!


もうひとつ、お風呂の前の庭の石も仮並べ。


正面を検討して。


奥は京都の真黒石、手前は滋賀の守山石。小さいながらも、こんな銘石の入った庭は、シンガポールにはなかなか無いのでは。


仮並べの様子。いい感じ。


最後はエントランスの庭。こちらには灯籠と蹲踞を据え、飛び石を打ちます。


飛び石にも真黒石。引き摺ると金属的な音がする。


飛び石も、並べ替えたり、入れ替えたり。


最終的に、こんな感じでいければ、となりました。


こちらの景石はこの二つ。右の小さな石は佐治石。





シンガポール出張

計画進行中のシンガポールのアパート改修計画。見積書もまとまり、現地にて着工前の最終確認、二泊三日でシンガポールへ。


宿泊したホテルの窓からの眺め。チャイナタウンの瓦屋根を上から眺める。


ホテルのフロント階。空中庭園。


ショップハウスの町並みの俯瞰。


日本のゼネコンが建設した寺院。


建設中のビル。


ショップハウスの屋根には煙出のようなもの。


前後二棟を繋ぐ。


裏には螺旋階段。


夜景。


右を向けば現代的なビル群。


二日目は、日本の照明デザイナーの方と打合せ。建築主さんとは既に何軒か仕事をされていて、打合せもスムーズでした。食事を終えてホテルに戻ると、ホテルの天井を見て、「天井裏に何かあるんでしょうね。ダウンライトのピッチがひとつだけ違う」。何度もこの前を通ったのに、全然気がつかなかった。さすがプロは違う(ちなみに、左から四つ目だけが違う間隔になっています。まるで間違い探し。)

朝の散歩 in singapore

コンドミニアム改修計画の打合せでシンガポールへ。


深夜出発、早朝到着の便。ネットの繋がる空港で少し仕事をしたら、MRTで市街へ向かいます。


Tanah Merah(丹那美拉)で乗り換え。


ようやく陽がのぼってきたところ。日本の夏は、四〜五時くらいから明るくなりますが、シンガポールでは七時くらいから。こんなに暑いのに日の出が遅く、なんかちょっと調子が狂う。


待ち合わせの最寄り駅で下車。待ち合わせまでの時間、近くを散策。テイカカズラみたいな花が咲いていたが、香りはほとんどしない。


こちらもクチナシに似ていますが、匂いがほとんどしない。南国の花ほど匂いがきつそうなイメージですが。


ショップハウスが建ち並ぶエリアを歩いてみる。


歴史的な建物の背景に、奇抜なHDB。


建物毎に窓廻りの装飾などが少しずつ違う。


スズメは日本のものとほとんど同じみたい。


中国風の照明が並ぶ。


お店の看板。茶室の扁額もこうした中国の額がオリジナル。額受けの獅子がカワイイ。


街路樹にヤシの木。


作り物みたいな雰囲気。


シンガポールで茶室を作るなら、床柱はヤシの木、でも面白いかも。


ハトは日本のヤマバト(キジバト)ともちょっとちがう。カノコバトというらしい。


フードセンター、ホーカーズ(屋台村)によってみる。


ビーフンに春巻きをトッピング。


「茶室」の文字についつい反応してしまう。


ココナツのジュースも頼んでみる。


水指にいけそう?ついつい茶道具に使えないか、考えてしまう。


蓋をあけて立てかけたところ。ひょうたんの炭斗があるなら、ココナツの水指があってもよいのでは。真剣に持って帰ろうかと思いましたが、踏みとどまり、掃除のおばちゃんに渡しました。


シンガポールのよしず。


ショップハウスの屋根は赤い瓦屋根。


三角のかたちが面白い。


下の屋根は緑の瓦。こちらは日本の瓦と近いかたち。


三角瓦の詳細。棟、軒の役物はないみたい。


ショップアハウスが並ぶ。電柱、電線がなくてスッキリしている。日本人は繊細などといいますが、町中の暴力的な電柱、電線は本当にひどいと思う。


柱頭飾りは何でできているんだろ。漆喰?それとも木製?


下屋の野地。あいじゃくりの板。


大屋根の軒裏。なんと野地板なしで、垂木の上に直接瓦が乗っている。だから三角なんだ。軒樋ないけど、いいのかな。


下屋の軒裏。


竹の木賊張り。


平たい針金で止めてある。


繊細な彫刻が嵌る。


紫色。


建物毎に様々な色が使われ、とてもカラフル。


窓上の面白いかたち。


亥の目のような窓。


簡素な看板。


鬼瓦はないようです。


ハトは本物。


三階建てのショップハウス。


ショップハウスと奇抜な外観のホテル。


瓦屋根の連なり。





オアシアホテル

今回シンガポールで宿泊したのは、お客様が用意してくださったオアシアホテル、ダウンタウン。


壁面緑化に赤い建物という印象的な配色。設計は、シンガポールの建築事務所WOHA。ウォン•マン•サム(1962-シンガポール生まれ)とリチャード•ハッセル(1966-オーストラリア生まれ)。


ホテルのロビーのある12階は外部と繋がった吹き抜けになっている。


奥のビルは空中庭園で繋がっている。地震のある日本では考えられないような奇抜なビルがたくさんある。


空洞になったビル。


隣には空き地、一面の緑と赤いビル。


すぐ近くには伝統的な建物も。


柱にまとわりつく植物。


からまる蔦。赤道直下のシンガポールは、植物が成長するのも早い。





ホテルの目の前には伝統的な中国寺院。


都城隍廟。「城」(城壁)と「隍」(堀)に対する信仰に始まり、城隍神を祭祀するための廟所とのこと。


ホテルのロビーは12階。その前に外部と繋がった吹き抜けが広がる。


人工芝部分の隅部。


建物の廻りには緑が植えられている。


客室。重厚なオークの練り付け。


テーブルとパーティション。


ベッドサイドに照明が低く吊り下げられている。


大きなベッド。


反対側にも。


洗面とトイレ。


シャワーブース。レインフォール付き。バスタブは無し。


朝食は、一般的なパン、シリアルなどの他に、シュウマイ、春巻き、焼きそばまでありました。



profile
岩崎建築研究室
岩崎 泰

住宅,茶室,店舗の設計等について
ご質問,ご相談がございましたら
まずは、電話やメール にて
お気軽にご連絡ください。
TEL 075-724-2354
iwasaki1201@syd.odn.ne.jp
Archives
  • ライブドアブログ