2007年01月31日

シャクルトンその3

偉大な探検家の名言

アーネスト・ヘンリー・シャクルトン、
1919年エンデュランス号で三度目の南極へ。
船が沈没し南極で約二年間漂流するも、隊員27名全員を
無事生還させる。
以下はリーダーシップについてのシャクルトンの言葉である。

「世の中には素晴らしいものが沢山あるが、仲間意識つまり
仲間に何かしてあげられること以上に素晴らしいものを知らない」

「前向きの姿勢こそ、真の勇気を示すもの」

「リーダーシップはいいものだが、それに伴う罰もある。最大の
罰は孤独である」

「古い目標がなくなれば、新しい目標を目指さねばならない」

     <史上最強のリーダー シャクルトン>より




おっちゃんの独り言

登山者がいる限り山の遭難は無くならないが、遭難を無くす為には
どうすれば良いかを登山者一人一人がよくよく考えねばならない。
先ず自分自身のことを良く知ることである。
登山に必要な知識、技術を充分に持っているか、体力はあるのか、
装備は万全か等々・・・
山を登るスピードは、安全登山の為の大きな一つの要素であるが、
歳を重ねるとスピードが落ちてくる。自分の体力(スピード)に
見合った山行を計画することは非常に大事なことである。

  

2007年01月30日

雪崩最終章

日本を代表する雪氷学者の言葉

雪崩は突如として斜面の雪が一斉に落下する現象であるが、
天候や傾斜、斜面の向き等から確実に危険を予知できる手法は
まだない。斜面に積もっている雪の状態により安全であったり
危険であったりする。雪の状態は絶えず変化するので、どんな
状態の雪が危ないか、この危ない雪はなぜ出来るかを知ることは
危険を知る早道である。現場で雪の状態を判断するには、科学的
知識以外に経験が必要なことは言うまでもない。

 北海道大学低温科学研究所元所長 秋田谷英次 <論文>




おっちゃんの迷言

雪山に安全なルートはない。雪山に於いては、死亡者の半数は
雪崩遭難によるものだ。雪崩に遭遇しないためには、科学的理論
と知識を鎧として、経験を積み重ね危険を逸早く感知する能力、
つまり感覚的な部分を研ぎ澄ますことが肝要である。  

2007年01月29日

雪崩その4

雪の結晶の世界的研究者”中谷宇吉郎”の言葉

「雪は天からの手紙である」
地上で降雪結晶の形を見れば、その雪が降ってきた上空の
雲の中の状態が分かるという意味である。




おっちゃんの独り言

「あなたは1日何回雪を掘り積雪断面を観察したか」
弱層の形成には過去の気象が大きく関与している。
弱層テストのため、何回も何回も雪を掘り積雪断面を観察する
ことで、過去の気象状況が見えてくる。
「理論より体験」は、日本を代表する雪氷学者で北海道大学
低温科学研究所元所長、秋田谷英次先生より頂いた言葉である。


     → 山おやじの独断と偏見 〜雪崩最終章〜

  

2007年01月28日

雪崩その3

雪崩研究者の言葉

付け加えて、常にビーコン、ショベル、プローブといった雪崩の
レスキューギアを携帯すること。少なくとも、もう一人の人間と
一緒に山へ行くこと。雪崩地形を横切る時は一人づつ渡ること。
スロープカットを実践すること。リリース機能付きのビンディング
を使用すること。グループで判断すること。
もしあなたがこれらすべてのことを実行するならば、あなたは
雪崩事故のほとんどを避けることが可能だ。

  ブルース・トレンパー<雪崩リスクマネジメント>  



おっちゃんの迷言

「あなたは一人用の雪洞を10分で掘ることが出来るか」
ビーコンの活用で埋没者の位置を短時間で特定出来ても、
掘り出すのに時間が掛かり過ぎれば、生存救出が出来ない。


     → 山おやじの独断と偏見 〜雪崩その4〜  

2007年01月27日

雪崩その2

雪崩研究者の言葉

ヒューマン・ファクターによって雪崩地形でトラブルに陥る
ケースは後を絶たない。
ヒューマン・ファクターには以下のものが挙げられる。
自信過剰、態度、無視、偏狭、自己満足、陶酔感、損得勘定、
計画不足、コミュニケーション不足、そしてフレッドストーンと
フェスラーの言う、「ヒツジ症候群」(やみくもに先頭の者に
ついて行く)、「ウマ症候群」(急いで納屋へ戻る)、「ライオン
症候群」(ファースト・トラックへ急ぐまたは登頂熱)

  ブルース・トレンパー<雪崩リスクマネジメント>




おっちゃんの迷言

斜面に雪が積もれば必ず雪崩は起こると言っても過言ではない。
また雪崩の要因となる弱層も必ず形成されている。
これらのことを考えて、雪崩対策を構築することが肝要である。


     → 山おやじの独断と偏見 〜雪崩その3〜


  

2007年01月26日

前兆

著名なアルピニストの名言

苦痛をともなう体験ほど教訓となるものはない。
それゆえに人間は、怪我をともなった事故を忘れない
ものである。苦痛が激しければ激しいほどその記憶も
長くとどまる。その苦痛の原因が強く脳裏に刻み込まれる。
人間は苦痛を恐れるものだから、意識するしないにしろ、
そのような苦痛の原因を避けようとする。

  ピット・シューベルト<生と死の分岐点>




おっちゃんの迷言

事故はいきなり起こらない。事故が起きる前には必ず
その前兆がある。小さなミスの積み重ねが、やがて事故に
つながる。事故を起こさないためには早く小さなミスに
気付き、リカバリーすることだ。
  

2007年01月25日

雪崩

雪氷学者の名言

これから本書の頁をめくられる読者の皆さんに、一つだけ
お願いしたいことがある。それは各人の頭の中にある雪崩の
断片的な古い知識を一度すべて捨て去っていただくことだ。
夜間は日射が当たらないから雪崩は起きない、樹齢10年は
下らない木があれば大丈夫、気温が低ければ雪は締まって
安定している、雪が降ってなければ雪崩はまず大丈夫、
といったことが巷ではまことしやかに囁かれているらしい。
こういった霊感じみた言い伝えはこの際さっぱりと忘れて
白紙の状態にしていただきたい。

  福沢 卓也 <決定版・雪崩学 序−常識の否定>




おっちゃんの迷言

雪崩に遭遇したらどう対処するかを学ぶことに時間を割くことも
大切ではあるが、もっと大事なことは、雪崩に遭遇しないためには
どうすれば良いかを学ぶことに時間を使うことだ。


     → 山おやじの独断と偏見 〜雪崩その2〜

  

2007年01月24日

シャクルトンその2

偉大な探検家の名言

「後退こそ、前進のチャンス」

「計画は大胆に、実行は細心の注意を」

「隊員の命を第一に考える」

「皆と一緒に歌を歌えるか」

   アーネスト・ヘンリー・シャクルトン
   <並ぶ者なき史上最強のリーダー>



おっちゃんの独り言

リーダーの養成とは状況判断力を高めることである。
そのためには山が持つ危険に身体を置くことになる。
登山は危険を内包しているスポーツである。
  

2007年01月23日

あくなき夢・・

偉大な探検家の名言

「夢のためならつらくともあきらめない」

「新たな地平に目を向けることで機会が生まれる」

「最新の装備を。安物は時間とお金の無駄」

  アーネスト・ヘンリー・シャクルトン
  <並ぶ者なき史上最強のリーダー>




おっちゃんの独り言

先人の言葉は本当に素晴らしい。
何時の時代にも通じるものがある。  

2007年01月22日

著名なアルピニストの名言

目眩とか凍傷にやられた足だとか危険とかいったものは、
生き甲斐を感じさせるためにきっと出来ているものなのだ。
不具になるとか肉体的に弱くなったときに人間は、初めて
生命の価値を知るものだ。
  ロジェ・フリゾン・ロッシュ<ザイルのトップより>



おっちゃんの迷言

夢と憧れをいつまでも持ち続けよう!