2010年03月24日

別れの歌

随筆集 別れの歌(福永武彦著)より

中国詞華集の訳書本 隋時代無名詩人の「別れの歌」



   しだれる柳の枝  
  
   葉は緑に 地を掠めてそよぎ

   花は白く軽やかに 風のままに飛び去る

   いつか枝はすべて形見に折られ

   花はすべて尽きる日に

   旅人よ 旅人よ 君は帰るか



             <旅立ちし友へ送る>






        

2010年03月22日

消えゆく白熱電球

きっと何時かは、と分っていたがとうとう白熱電球の製造が再来年で終了する。
200年ほど続いて来たがLEDに世代交代になる。

もう何年も前から両方が販売されており、新しく設置したり使用するに当たっては
LEDを使い、古い物への需要を徐々に減らし在庫も底が見えてきたのだろうか。
白熱電球よりはるかに効率の良いLEDは、今はまだちょっと高めの値段設定だが
其のうち、もう少しこなれた値段に落ち着くのだろう。
ヘッドランプ等は随分前からLEDになっているし、毎日使用している家庭用電気具
こそ、もっと早くに切り替わっていればその優れた効率性が発揮出来ていたかも
知れぬ。

とは言え、良いと分っていても何事も新規に行う或いは変更するということは他との
兼ね合いもあり、相当難かしく簡単には進まぬのだろう。
そう、政治とか・・世の生業とか・・人の世の常かも。。。( ̄∇ ̄)

しかし、あの裸電球の独特な温かみのある光が無くなるかと思うとちょっと淋しい。
消え行くものへの郷愁か・・・




  

2010年03月15日

遠い日の絵だより

山専門店で大先輩の知人より、ある「絵本」が贈られてきました。
ご姉弟3人で交わされた絵はがきに、幼い頃の思い出等を見出し
3人共に八十歳を越えられたのを機に一冊の絵本にされたとの由。

それは、とても美しく懐かしい遥か昔の子供の頃の原風景でした。
ほんの一部をご紹介します。


絵だより


田畑









とても癒され和まされる絵が数多く描かれておりました。


コスモス












  

2010年03月14日

山笑う

春の季語に山笑うがあることはご存知と思う。

  故郷や どちらを見ても 山笑う  (子規)


新聞の受け売りだが、この「山笑う」という表現は中国の画家・郭煕(カクキ)
の詩

  春山 淡冶(タンヤ)にして笑うが如く
  夏山 蒼翠(ソウスイ)として滴る(シタタル)が如し
  秋山 明浄(メイジョウ)にして粧う(ヨソオウ)が如く
  冬山 惨淡(サンタン)として睡る(ネムル)が如し

からきているとか。
新聞のコラムネタで、恐縮しつつも「山笑う」の表現が懐かしく紹介させて
もらいました。


暖かくなり、近くの山の淡い薄緑に目を惹かれ
若芽の清々しさに、足元の小さな花のほころびに、ふと気付いた時
自然と目を細め頬もゆるむ・・・

春は眠りから目覚めたありとあらゆる生物が喜び笑う季節。
目の前に幾多の難関有ろうとも、先ずは心躍る春としたい・・・





  続きを読む

2010年03月08日

へ〜!そうなのか!

ふと目にしたニュース番組で、かなり衝撃的なことを言っていた。

今まで、恐竜絶滅の理由として諸説があったのを恐らく何方もご記憶とは
思うが、この度、地球物理学、地質学、古生物学等の世界12カ国41人
からなる国際研究チームが結論着けたという。
気候の変化、小惑星衝突、地殻変動、ウィルス感染(?)等が頭に浮かぶが
何と、小惑星衝突が原因であると決着したのだ。
メキシコのユカタン半島に、直径180キロのクレーター「チチュルブ
クレーター」が発見されている。詳細は省くが、この「チチュルブ衝突」
(小惑星が衝突したと推定されている)が原因ということらしい。
へ〜!と思わず見入ってしまった。

大変興味深く話題に尽きることは無く関心度も高い筈だが、研究には相当な
努力とそれに伴なう計り知れないあらゆる難関が付きまとっていたに違い
ない。
あまりにも違う世界のことでありおこがましいが、その成果には大いに賛辞と
拍手を送りたい。


さて、巨大雪庇の層構造に於いてはまだまだ分らない事が多く解明されて
いない。実に小さな事ではあるけれど、その未解明の域に少しでも近づくべく
雪庇の何たるかを知りたいものと穴掘りに勤しんでいるのであるが、果て、
どのようになるであろうか・・・
学者先生方の熱い意見が纏められるのも近い。