2005年07月28日

ピッケルの選び方

みなさんの中には「登山=ピッケル」というイメージを持たれている方もたくさん居られると思いますが、杖代わりに使うのであれば、ほとんどの場合ストック(できればダブル)の方が便利です。
また、必要のないのにピケッルを持っていくと、当たり前な話で、重く荷物になるだけです。

では、ピッケルは要らないのでしょうか。もちろん雪山であればピッケルが必要ですし、ピックを突き刺して登るアイスクライミングなどにも使用します。
それでは、雪山デビューしたいという方、また無雪期でもどうしてもピッケルがほしいという方に選び方をご紹介しましょう。

まず形ですが、主に杖代わりや滑落停止などにしか使わない方や、積極的にピックを使う山行(アイスクライミングなど)をしない方は、シャフトがストレートのものがよいです。
さらに、軽量のタイプならより扱いやすいでしょう。ただし、重い方がピックは刺しやすいので、後々、雪山のピークハントや縦走をお考えの方は強度的に考えても、重い(しっかりした)タイプがよいでしょう。
また、ピックで刺しやすいようにシャフトが少しカーブした、アイスクライミングにも対応できるタイプもあります。
長さは、杖代わりに使うのであれば身長から90〜100cm引いた長さ、もしくは手にピッケルを下げて、石突きが地面に着くか着かないか位の長さが適当です。また、クライミングでの使用の場合は短めを選びます。

その他には超軽量のタイプがあります。アルミやチタンといった素材で作られており、シャフトの途中で切ったような形のピッケルもあります。予備的(使うか使わないかわからないとき)に持つには最適です。山岳スキーなどにもよく使用されています。

あとは、アイスアックスやアイスハンマーといったものがありますが、これは読んで字のごとくアイスやミックスルートのクライミングに使用するもので、どちらかと言えば特殊な道具になります。

以前お見かけしたのですが、無雪期に氷壁用のアイスアックスを手に持って歩いている方がおられました。こういったことのないように、道具はしっかり理解してつかいましょう。しかし、承知の上で使ってらしたのなら、よいのですが…。

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