2005年06月05日

モンスター

MONSTER ・・・・・ 公式ホームページ
(監督:パティ・ジェンキンス)
☆☆☆☆


・カテゴリー:
クライム>ラブ>サスペンス>実話

・上映時間:109 分

・制作:アメリカ/ドイツ(2003)
(日本での公開日/2004・9・25)

・ストーリー:
1986年、フロリダ。ヒッチハイクをしながら男に身体を売る生活に疲れ果て、自殺する覚悟を固めたアイリーン・ウォーノス。最後の有り金の5ドルを使い果たそうと入ったバーで、彼女はセルビーと出会う。同性愛の治療を強制されフロリダにやってきたセルビーもまた、アイリーンと同じように社会からの疎外感を抱いて生きていた。アイリーンは、初めて自分を偏見なく受け入れてくれる人物と出会ったと感じるのだった。

・出演:
シャーリーズ・セロン(アイリーン・ウォーノス)
クリスティーナ・リッチ(セルビー)
ブルース・ダーン(トーマス)
リー・ターゲセン(ビンセント・コーリー)
アニー・コーレイ(ドナ)
プルート・テイラー・ヴィンス(ジーン)
マルコ・セント・ジョン(エヴァン)
マーク・マコーレイ(ウィル)
スコット・ウィルソン(ホートン)
ラス・ブラックウェル(警官)
ステファン・ジョーンズ(弁護士)
ティム・ウェア(チャック)
ブレット・ライス(チャールズ)
ケイトリン・ライリー(10代のアイリーン)

・脚本:
パティ・ジェンキンス

・撮影:
スティーヴン・バーンスタイン 

・音楽:
BT 

・製作:
マーク・デイモン
ドナルド・カシュナー
クラーク・ピーターソン
シャーリーズ・セロン
ブラッド・ワイマン

・製作総指揮:
アンドレアス・グロッシュ

・配給:
ギャガ・コミュニケーションズ

・コメント:
 
 シャーリーズ・セロン & クリスティーナ・リッチ に脱帽です。特に シャーリーズ・セロン は、実在の アイリーン・ウォーノス に相当似ています。この役のために体重を13Kg増やして、入れ歯で歯がむき出し状態を表現している彼女は、鬼気迫る演技でした。オスカー女優になったのは、当然の結果だと思いました。


 私は観ていませんが、映画 『 テルマ & ルイーズ 』 のモデルとなったといわれる、アイリーンとセルビー。
 この 『 モンスター 』 でもアイリーンに視点から見た、セルビーとの出会いからの物語が描かれています。
 
 テーマは、 < 愛 > です。
  < レズビアンの純愛 > を超越した、もっと深い < 人間としての愛情 > を訴えたかったのだと思います。

「 すべての出来事には、動機がある 」
 アイリーンの鬼哭の叫びが聞こえてきます。
「 たとえどんな人間にも、救済はある 」
 セルビーへの愛情が、他人にはどんなに異形なものとして映っても、アイリーンの純粋さは失われませんでした。

 世間を震撼させる凶悪事件の犯人を理解することは、難しいです。この作品は、その難問に挑戦していると思いました。

 アイリーンの人生で決定的に足りなかった < 愛情 > 。作品中では、その経緯についてはほとんど語られていませんが、ふとしたきっかけでその < 愛情 > に触れた時、アイリーンの人生に化学反応が起きます。そして導き出された答えが < 狂気 > 。
 悲劇です。

 救済になり得る < 愛情 > が、動機になってしまう。でも私は、この < 愛情 > こそが、アイリーンにとっての 『 蜘蛛の糸 』 なのだと思っています。

 この作品は実話ベースです。私は以前から、アイリーン・ウォーノス事件の顛末を知っていました。
 この後のレビューは ネタバレを含む内容 になっています。映画賞受賞一覧後に、コメント裏にてご紹介いたしますので、ご覧いただけると嬉しいです。
 

★映画賞受賞一覧
< 2003年度 >
●アカデミー賞
・主演女優賞
シャーリーズ・セロン

●全米批評家協会賞
・主演女優賞
シャーリーズ・セロン

●ゴールデン・グローブ
・女優賞 ( ドラマ )
シャーリーズ・セロン

●インディペンデント・スピリット賞
・主演女優賞
シャーリーズ・セロン
・新人作品賞

●放送映画批評家協会賞
・主演女優賞
シャーリーズ・セロン

< 2004年度 >
●ベルリン国際映画祭
・ 銀熊賞(女優賞)
シャーリーズ・セロン


・コメント裏(ネタバレ有):

『 殺人の追憶 』 を鑑賞した時とは異なり、 アイリーン・ウォーノス の事件は前から知っていました。

 いくつかのこの実際の事件に関する資料をご紹介します。

冷酷殺人ファイル ― 殺戮に潜む深層心理 ≫  作務 和一 (著)
 私が数年前 < ユナ・ボマー > 事件が気になって購入した本に、この事件のことが記載されていました。
※ ユナ・ボマー( Una Bomber )
爆弾テロリスト。
元カリフォルニア大学数学助教授 Theodore Kaczynski
の FBI が捜査していた時のコードネーム。
4回の終身刑を宣告され、服役中。

『 アイリーン 「モンスター」と呼ばれた女 』

 アイリーン・ウォーノス事件のドキュメンタリー映画ということです。この作品は、いつかは観たいと思っています。

アイリーン・ウォーノス
 実際の < アイリーン・ウォーノス > についてよくまとめられてているHP がありましす。このページに記載されている事実関係は、私が購入した 『 冷酷殺人ファイル ― 殺戮に潜む深層心理 』 とほぼ同一です。アイリーンの写真も掲載されています。また、冒頭に記述してある < 幼少期 > と < 家出後 > の部分で、アイリーンの出生と成長過程の環境を知ることができます。


 アイリーン・ウォーノスは、史上初の女性シリアルキラーとして犯罪史にその名を残しています。それまでの 「 女性は無差別連続殺人事件は起こさない 」 という定説をひっくり返したのです。
 もちろん完全なる無差別ではありません。被害者7名の共通点は、中年から初老にかけた男性です。これは彼女が幼少の頃に虐待を受けた母方の祖父が、無意識にせよ関係しているものといわれています。

 彼女は、考えられうる最悪の環境下で生まれ、成長しました。同情すべき点は、多々あると思います。しかしこの作品では、アイリーンを形成した経緯は、ほとんど空白にしています。そしてその点こそが、この作品の最も秀逸な点だと思います。

 かの有名なシリアルキラー、 ヒッチコック の 『 サイコ 』 の主人公のモデルにして、『 羊たちの沈黙 』 の バッファロー・ビル のモデルといわれる < エドワード・ゲイン > も微細は違えど、同じような環境下で出生・成長しています。
 つまりシリアルキラーを語るうえで、こういったバックボーンによる分類はできます。でも、酷い虐待を受けた人がすべて、シリアルキラーに変身するわけではありません。ほとんどの人は、シリアルキラーになっていません。虐待を受けた人 イコール シリアルキラー気質 という分け方は、あまりににも短絡的です。
 私が購入した本では、基本的には事実関係を綴っているに過ぎませんが、ひとつの方向性として、こういう分類をしていました。しかしこの 『 モンスター 』 は、彼女がモンスターに変身してしまった本当の理由を見つけ出そうとしています。
 そのため、彼女の視点での物語になってしまっています。しかしそれゆえに、事実関係にゆがみが生じているため説得力という点で、若干の難点があることは否めません。でもあくまで彼女の視点であることを崩さなかったため、最難関の < 彼女がシリアルキラーになった理由 > に届いたのだと思います。

 アイリーン・ウォーノス事件で、最も注目すべき点は、彼女の育った環境ではありません。 ティリア・ムーア ( 作品中では、 < セルビー > ) との関係でした。

 作品にも描かれていますが、実際も初めは、アイリーンは自白する気はありませんでした。しかしティリアに嫌疑が及ぶとこれをかばうように自白を行ったそうです。
 また7件の殺人は、状況証拠と本人の自白による立件・起訴だったので、本人が無実を主張し続ければ死刑は回避できた可能性があったにもかかわらず、彼女はそうしませんでした。ティリア・ムーアは警察に協力するようになり、法廷では目を合わせませんでした。アイリーンは、法廷でのティリアの裏切りがわかった直後から、積極的な自白に転じて死刑を望むようになったということです。
 
 以上の事実から、アイリーンは、ティリア ( セルビー ) を本当に愛していたのだといわれています。

 この作品でも、初めはアイリーンがセルビーとの肉体関係を拒否します。アイリーンにとっては、肉体関係 = 愛情表現 ではありえないためでしょう。それよりも深い精神的な愛、人間としての愛情をセルビーとの関係の中に見つけたのだと思います。
 愛に目覚めたアイリーンが、それを否定する売春婦という職業をやめた時、皮肉にも彼女の人生の歯車が狂いだします。
 そして、きっかけはどうであれ殺人は起こりました。
 彼女の愛情という感情は、神聖なる狂気へと変貌したのです。後は簡単でした。自分に愛を与えてくれなかった男達。狂気は、売春婦を買うという行為を行う愛のない男へと向けられます。あたかもそれが、自分が慕う女神への生贄のごとく、自分の過去の罪に対する贖罪のごとく、22口径の拳銃を片手に、加速し連鎖していくのです。そうすることでしか、彼女は愛情というものを確かめられなかったことが、この事件のもっとも深い闇の部分でした。
 
 そして最後に、彼女はセルビーにも裏切られます。

 この後は私の仮説です。
 彼女は絶望の淵へと追いやられますが、セルビーへの愛は貫いたのだと思います。私はそう信じています。もしあの世に天国と地獄というものがあるならば、この愛こそが、2つを結ぶ 『 蜘蛛の糸 』 であってほしいと私は願います。そしてこの作品もそういっているのだと思っています。

 この物語はあくまでフィクションです。実際の事件の一面を捉えているに過ぎません。 
 しかし単に < 精神異常者 > という言葉で彼女を片付ませんでした。この事件で、最もミステリアスで深い闇の部分である、2人の関係、特にアイリーンから捉えた2人の関係から < 動機 > を見い出そうとしました。
 この難題に真正面から挑み、答えを導き出したこの作品を讃えます。そして、難しいアイリーン像を演じきったシャーリーズ・セロンを讃えます。
 心に突き刺さる、とても良い作品でした。

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この記事へのコメント
いつもながら緻密なデータと奥深いレビューで凄いなあと思います。
絶望の中でアイリーンはセルビーへの愛を貫いた…
なるほど、と思います。
彼女が連続殺人犯になった“理由”の大きな根本となるセルビーは、何もかもが受動で、イライラさせられました。
でも、アイリーンは最後まで彼女を守ろうとしていましたね。
あの自供は彼女への最後の愛の証だと考えられるかもしれません。
本当にシャーリーズ・セロンの見事な演技を称えたいです。
Posted by リュカ at 2005年06月11日 01:20
TB、コメントありがとうございます。
いや〜素晴らしいレビューです。脱帽です(^^;
そうだったのか、「テルマ&ルイーズ」もこの事件がモデルだったのか!
ちょっと納得。実は凄く好きな映画です。あのラストシーンは心に残ります。
この映画は、シャーリーズの口角の下がった口元、ふてぶてしい態度。
女優って凄いんだなとただただそこにピントが合ってしまい、
内容まで深く見据えていなかったです。。。
今後も宜しくお願いしますね!
Posted by yukee at 2005年06月13日 18:49
はじめまして。
TBありがとうございます。
シャーリーズ・セロンはすごいなぁと思いながらずっと観てました。
また僕のブログにも遊びにきてくださいね。
Posted by サネ at 2005年06月13日 19:02
はじめまして。
トラックバックありがとうございます。
とても細かい内容で興味深く読ませてもらいました。
アイリーンはセルビーとの肉体関係を拒否するシーンは
妙に印象的に残っています。
男性とのそういうことも、いやいやながらしている感じだったし。
シャーリーズ・セロンの役作り、演技がすばらしかったと思います。
「テルマ&ルイーズ」も今度観てみようと思っています。


Posted by ☆なな☆ at 2005年06月13日 20:11
始めまして、TBありがとうございます
いやー、記事もしっかり書かれていて自分の記事が恥かしくなりますです
背景のデザインもセンス良いですね
Posted by GT40 at 2005年06月13日 23:54
> リュカ様、

いつもコメントありがとうございます!

リュカさんはすでに観賞されていたのですね〜
気づきませんでした。ゴメンナサイです。

この作品は、女性の監督さんが撮っているので、
とても細部が繊細に表現されていて、
難しいテーマを上手に扱っていると思い、とても感動しました。

良い作品のレビューは書きやすいので、楽しいです!
Posted by Ixion at 2005年06月14日 10:42
> yukee 様、

コメントありがとうございました。

『 テルマ&ルイーズ 』 面白そうですね!
今度観てみたいです。
どんなラストシーンなのでしょう、楽しみです!
こちらこそよろしくお願いしまーす!
Posted by Ixion at 2005年06月14日 10:48
> サネ 様、

コメント&TBありがとうございました。

ホンとに シャーリーズ・セロン 凄かったですね〜
女優魂 を感じました。

また遊びに行きます!
Posted by Ixion at 2005年06月14日 10:53
TB頂きました。
こちらからもTBさせていただきました。

いやー、充実したレヴューですね。
すごい!!

この映画も凄かったですよね。
名作ですが、もう二度と観ないと思います。
辛すぎる。
Posted by mica at 2005年06月14日 11:23
>Ixionさん
はじめまして。
TBありがとうございました。
こちらからもさせていただきました。

詳細なるデータと愛あるレビュー
とても勉強になりました。

アイリーンは本当に愛することは知ったのに
愛されることを知らなかったのではないかと
思いわいそうでなりません。

「殺人の追憶」の方にもTBさせていただきました。
Posted by ユカリーヌ(月影の舞) at 2005年06月14日 11:54
> ☆なな☆ 様、

コメントありがとうございました。

シャーリーズ・セロンは goodでした。
単なる実話ものを超えた作品になっていたところが
素晴らしかったのだと思います。
やっぱり女性監督ってところがポイントだったのでしょうか。
この作品、色々な意味でとっても心に残る作品でした。

『 テルマ&ルイーズ 』 、私も観たくなってきました!
Posted by Ixion at 2005年06月14日 16:58
> GT40 様、

コメントありがとうございました。

こちらこそ、はじめまして!
私も ドキュメンタリー版 を観てみたいと思っています。
今回は、シャーリーズ・セロンの女優魂に圧倒されました。
本当に < リー > になっていましたね〜
Posted by Ixion at 2005年06月14日 17:07
> mica 様、

コメント&TBありがとうございました。

シャーリーズ・セロン、
本当に 『 サイダーハウス・ルール 』 の キャンディ とは別人ですねー!

確かに辛すぎる作品です。
でも私にとって、長い間心に残る作品になりそうです。
Posted by Ixion at 2005年06月14日 17:12
> ユカリーヌ 様、

「 愛あるレビュー 」 とお褒めいただくとは、
予想していませんでしたので、
とっても嬉しく思っています。

愛されることを知らなかった・・・
そのとおりだと思います。
彼女の人生にはなかったものでしょうね。
本当に悲劇です。
と同時にとても心に残る作品になりました。
Posted by Ixion at 2005年06月14日 17:21
はじめまして。TBありがとうございます。
すごくおもしろいレビューですね。

私はこの作品を観て、適当な感想なんて述べてはいけない気になりました。
ラストのセルビーの裏切りのシーン、胸に突き刺さります。
結局彼女も”普通の子”で、
アイリーンとは”違う”んだってことがじくじく伝わってくるようでした。
アイリーンの人生なんて、誰も理解できないんだろうな…。
Posted by らか at 2005年06月14日 18:51
はじめまして、Ixionさん。
遅ればせながら、TBありがとうございました。

>この難題に真正面から挑み、答えを導き出したこの作品を讃えます。
そこなんですよ。
その答えが憐憫の振り子を揺さぶるほどに、
うっかり素顔を見た気になってしまう程に出来が良すぎて
引っかかる物を感じてしまいました。
愛される喜びを知らないままに愛する喜びを知ってしまった彼女は
やはり不幸だと思いますが・・・。

>この物語はあくまでフィクションです。
>実際の事件の一面を捉えているに過ぎません。
と捉えることが案外難しいように思いました、僕だけかもしれませんが。

Ixionさんのレビューを読んで引っかかっていた小骨が取れたような気がします。
作品への温かな眼差しを感じる
「俺ジナルなレビュー」をこれからも楽しみにしています。
長々と失礼しました、またお邪魔させていただきます。
Posted by QAZ at 2005年06月15日 12:43
> らか 様、

コメント&TBありがとうございました

この作品は、とっても心に残りました。
アイリーンは、愛されたかった。
私の心を貫きました。

本当にシャーリーズ・セロンは
素晴らしかったと思います。
Posted by Ixion at 2005年06月16日 17:11
> QAZ 様、

コメントありがとうございました。

> 実際の事件の一面を捉えているに過ぎません、
  と捉えることが案外難しいように思いました、
  僕だけかもしれませんが

私がこの作品をレビューにて絶賛したにもかかわらず、
MAX評価ができなかった理由が、まさにそこでした(苦笑)
私は実際の事件についての事前知識があったのですが、
この作品は大前提にそれがないと、輪郭がぼやける可能性を
感じずにはいられませんでした。
この作品を撮った女性監督は、アイリーンがアメリカで
派手で出好きな精神異常者と認知されていることを前提で、
別の角度から ( アイリーン側から ) この事件にアプローチして、
なぜ < モンスター > とまで呼ばれるようになったのか
( なぜ < 連続 > 殺人事件を行うにいたったか ) を、
解き明かそうとしているのだと思いました。
Posted by Ixion at 2005年06月17日 09:15
ということは、反対側から観れば
( この事件を知らないという前提で観れば )
この作品は、QAZ さんの仰るとおり
> まったく生臭さを感じない内面へのアプローチ
という風に捉えられてしまうと思いました。
実際私もその甘美さには、少々疑問を感じずにはいられない
場面もありました。
でも、それを吹く飛ばしてくれたのが シャーリーズ・セロンです。
> K点越えのアプローチを試みた臭い立つビジュアル
QAZさんの仰るとおり、彼女の鬼気迫る演技は
私に強い感動を与えるとともに、
彼女のビジュアルと内面の甘美さのコントラストこそ
この作品で最も訴えたいテーマなのだと感じさせられまして、
そこを軸にレビューを書いてみた次第です(笑)

大変長くなって申し訳ございませんでした。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!
Posted by Ixion at 2005年06月17日 09:15