Comfort Ye 井田 泉

Comfort Ye(慰めよ、あなたがたが) 旧約聖書・イザヤ書第40章1節

2008年08月

わたしたちを囲まれる神


「山々はエルサレムを囲み
主は御自分の民を囲んでいてくださる
今も、そしてとこしえに。」詩編125:2


 昔、イスラエルの町ドタンがアラム軍によって包囲されました。おびえる僕に対してエリシャは、「恐れてはならない。わたしたちと共にいる者のほうが、彼らと共にいる者より多い」と言って、主に祈りました。

 主が僕の目を開かれたので、彼がそのとき見たのは、火の馬と戦車がエリシャを囲んで山に満ちている事実でした。(列王記下6:17)

 たとえわたしたちが知らなくても、神はわたしたちを守ろうとしてわたしたちを囲んでいてくださいます。その事実に目を開かれるとき、わたしたちは勇気づけられます。

   (2008/08/30 京都聖三一教会 夕の礼拝から)

日ごとの聖句331 み言葉 2008/8/31〜9/6


2008年8月31日(日)聖霊降臨後第16主日   エレミヤ15:16
あなたの御言葉が見いだされたとき、わたしはそれをむさぼり食べました。あなたの御言葉は、わたしのものとなり、わたしの心は喜び躍りました。

9月1日(月)   詩編33:6
御言葉によって天は造られ、主の口の息吹によって天の万象(ばんしょう)は造られた。

9月2日(火)   詩編56:5
神の御言葉を賛美します。神に依り頼めば恐れはありません。肉にすぎない者が、わたしに何をなしえましょう。

9月3日(水)   詩編107:19
苦難の中から主に助けを求めて叫ぶと、主は彼らの苦しみに救いを与えられた。

9月4日(木)   詩編107:20
主は御言葉を遣わして彼らを癒し、破滅から彼らを救い出された。

9月5日(金)   詩編119:9
どのようにして、若者は、歩む道を清めるべきでしょうか。あなたの御言葉どおりに道を保つことです。

9月6日(土)   詩編119:25
わたしの魂は塵に着いています。御言葉によって、命を得させてください。

この岩の上に教会を


          マタイ16:13‐20

 ペテロはガリラヤ湖の漁師でした。
 湖で兄弟アンデレと一緒に網を打っていたとき、イエスに呼ばれて弟子となりました(マタイ4:19)。

 やがてペテロはイエスさまの生活と働きのために自分の家を提供するようになりました。漁師であったこれまでの生活は一変しました。多くの人々が家に出入りしました。ペテロは結婚していて、家族ぐるみでイエスの働きに協力していたと思われます。

 あるとき、ペテロの妻の母親が高い熱を出して寝込んでいました。イエスは来られてそれを見、彼女の手に触れられました。すると熱は引き、元気を回復して彼女はイエスをもてなしました(マタイ8:14‐15)。

 しばらくしてイエスは弟子の中から十二人を呼び寄せ、特別の力と責任を与えられました。汚れた霊=悪しき力を制する権能と病をいやす力です。その十二人の筆頭がペテロでした(マタイ10:2)。ペテロは、イエスの働きに加わることのなかで、大きな労苦を知り、同時に自分をとおして働く不思議な神の力を経験しました。

 人里離れたところでこんなことがありました。五つのパンと二匹の魚しかなかったはずなのに、非常にたくさんの人たちが食べて満腹しました。

 気持ちが高ぶっているとき、イエスはペテロら弟子たちを無理に舟に乗せ、向こう岸に送り出されました。イエスは後から来られるというのです。夜の海はやがて激しい風が吹き、大荒れとなって舟の弟子たちは非常に苦しみました。夜明けの海の向こうの方から、波の間を誰かが近づいて来ます。弟子たちは恐怖に捕らえられ、「幽霊だ!」と叫びました。

「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」

 ペテロはイエスを慕い求める思いが高まって、「あなたのところに行かせてください」と言いました。イエスが「来なさい」と言われたので、ペテロは水の上を進みました。しかし強い風に恐怖が起ったとたんに海に沈みかけ、「助けてください」と叫びました。イエスはペテロを捕まえて、舟に一緒に乗り込まれました(マタイ14:22‐32)。

 ペテロはこのことによって、自分が一番弟子として持って来たある種の自信を打ち砕かれました。自分は溺れて死ぬしかない者なのです。彼は謙虚にされました。いつのまにか彼のうちに生じていた傲慢が砕かれました。

 信仰的傲慢。これはとても危険なものです。神のための熱心になっているはずが、いつの間にか心が頑なになって神の側に立って人を見下すようになる。これこそイエスが律法学者、ファリサイ派のうちに見て、嘆かれたものです。

 しかしこの溺れ死にそうになったそのときに、ペテロは何を捨てても何を失っても、イエスを信じてついた行きたいという願いと決意が強まりました。
 そうして今日の福音書マタイ16章につながります。
 
 イエスは弟子たちに、「人々は自分のことを何者だと言っているか」と尋ねられまし た。「洗礼者ヨハネが生き返った」「昔の預言者エリヤあるいはエレミヤの再来」……いろんなことが言われていることを弟子たちは伝えました。

「それでは、あなたがたはわたしを何者だと言うのか。」

 人々が、世間がどう言っているかはわかった。けれどもあなたがたはどうなのか。人々の中に自分が隠れていることはもうできない。人々の中から歩み出て、自分はイエスをどう思うかをはっきりさせる時なのです。

 イエスに問われてペテロはずっと思っていたけれど言わずにいたこと、けれどもいつかはっきり言わなければならないかもしれないと思っていたことを言いました。

「あなたはメシア、生ける神の子です。」(16:16)

 イエスは喜んでこう言われます。

「シモン・バルヨナ、あなたは幸いだ。あなたにこのことを現したのは、人間ではなく、わたしの天の父なのだ。わたしも言っておく。あなたはペトロ。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てる。陰府の力もこれに対抗できない。」(16:17‐18)

 ペテロが「あなたはキリスト(メシア)」と言ったのに対して、イエスはペテロに「あなたはペテロ」と言われます。ペテロとは「岩」の意味です。ペテロはイエスがこのとき彼に付けられた名まえであって、元々はシモンだったのです。

「あなたはキリスト」
「あなたは岩」

 この表現がギリシア語聖書を見ると見事に対応しています。イエスさまがユーモアをもってペテロに返された感じです。

 イエスが言われる。「あなたはペテロ、あなたは岩」

 けれどもどこが岩なのでしょうか。簡単に舞い上がったり思い上がったり、溺れて死にそうになるこんなに頼りない自分、ふがいない自分が、どうして岩でありえましょうか。

 けれども、あなたがどう思うかではない、「わたしがあなに言う」とイエスは言われるのです。イエスはどんなにペテロを愛しておられることか。

 実はイエスがペテロのために岩、土台でいてくださるのです。しかしその上で、あなたも、岩である。わたしがそう定めた。わたしがそのように任命した。

 あなたは岩。あなたはしっかりした存在である。
 あなたは岩。あなたは土台。人の土台として、あなたは人を支え、人々を励まし育む者となる。

 それを言うのはわたし。わたしがそれを実現させる。──そうイエスが言われます。

 これを他人事と思わないでください。これはわたしたちのこと、皆さんのことです。

 あなたはしっかりとさせられる。あなたは人を支え、人を励まし育む者となる。イエスがわたしたちにそう言われ、そのようにしてくださいます。傲慢であることからも、臆することからもわたしたちは解放されて、託されたことを引き受けていくのです。

 祈ります。

 主イエスさま、あなたがわたしたちの岩、わたしたちの変わることのない土台でいてください。このように頼りない者ですが、わたしたちをしっかりしたものとし、あなたのみ心であれば人の確かな支えとなるようにしてください。あなたがそう言われるなら、必ずそのようになることを、わたしたちは信じます。アーメン

                (京都聖三一教会 2008/08/24)

日ごとの聖句330 美しい調べ 2008/8/24〜30


2008年8月24日(日)聖霊降臨後第15主日   詩編45:2
心に湧き出る美しい言葉、わたしの作る詩を、王の前で歌おう。わたしの舌を速やかに物書く人の筆として。

8月25日(月)使徒聖バルトロマイ日   詩編33:3
新しい歌を主に向かってうたい、美しい調べと共に喜びの叫びをあげよ。

8月26日(火)   詩編81:2‐3
わたしたちの力の神に向かって喜び歌い、ほめ歌を高くうたい、太鼓を打ち鳴らし、琴と竪琴を美しく奏でよ。

8月27日(水)   詩編147:1
ハレルヤ。わたしたちの神をほめ歌うのはいかに喜ばしく、神への賛美はいかに美しく快いことか。

8月28日(木)   イザヤ52:7
いかに美しいことか、山々を行き巡り、良い知らせを伝える者の足は。彼は平和を告げ、恵みの良い知らせを伝え、救いを告げる。

8月29日(金)   イザヤ4:2
その日には、イスラエルの生き残った者にとって主の若枝は麗しさとなり、栄光となる。この地の結んだ実は誇りとなり、輝きとなる。

8月30日(土)   イザヤ28:5
その日には、万軍の主が民の残りの者にとって、麗しい冠、輝く花輪となられる。

第4回 山の音楽会のご案内


(友人の音楽会のご案内です)

暑かった夏も勢いが和らぎはじめ、少しずつ秋の気配を
感じます。皆さま、いかがお過ごしですか?

8月29日(金)午後4時より山の音楽会を開催します。

ピアノとライアーの音楽で楽しいひとときをご一緒に過
ごせましたら幸いです。どうぞいらしてください。お越しを
お待ちしています。

ドビュッシー映像第1集

水の反映〜光が戯れるうつくしい曲です

ラモーをたたえて〜深い響きのサラバンド

〜微生物が動くように音が細かく動きます

ショパン即興曲第1番〜しゃれた軽やかさと鉛のような憂い

幻想即興曲〜皆さんご存じの有名な曲です

モーツァルトきらきら星変奏曲〜モーツァルトの名曲

バッハ・無伴奏バイオリンソナタよりアンダンテなど


   小野純子

大津市比叡平3丁目22−10
T/F 077−529−1703
jonopt@dk.pdx.ne.jp

♪三条京阪より京阪バス比叡平行き15:00があります(比叡平3丁目下車)。

平和礼拝の代祷


京都聖ステパノ教会の平和礼拝で用いた<代祷>です。


執事 救い主イエス・キリストのみ言葉とみ業に頼り、全公会のため、また世界のために祈りましょう。

執事 朝鮮半島、中国、東南アジアの国々の方々を覚えて祈ります。日本はかつてこれらの地域を侵略し、多くの苦しみを与えました。また朝鮮半島から多くの人を強制連行し、過酷な労働をさせました。このことで、多くの方々が亡くなり、今日もなお、苦しんでいる方々が大勢おられます。これらの方々の上に、慰めと励ましがありますように。主よ、お聞きください。

会衆 主よ、わたしたちの祈りをお聞きください。

執事 1931年からの15年間にわたるアジア・太平洋戦争において2000万人を越える人々が犠牲となり、また日本でも300万人の命が失われました。奪われた命を、主が貴いものとして慈しんでくださいますように。主よ、お聞きください。

会衆 主よ、わたしたちの祈りをお聞きください。

執事 イラク、アフガニスタンなど世界各地で、現在も戦闘状態の中にあり、多くの市民が犠牲になっています。これらの地域には、他国の軍が駐留しています。他国の軍がこれらの地域から一日も早い撤退し、一日も早い平和が訪れますように。主よ、お聞きください。

会衆 主よ、私たちの祈りをお聞きください。

執事 イスラエルは、今もなお、パレスチナの占領を継続し、「隔離壁」を建設しています。このような弾圧がなくなり、和解の道が備えられますように。主よ、お聞きください。

会衆 主よ、私たちの祈りをお聞きください。

執事 沖縄では、第二次世界大戦において、多くの方々が戦死しました。現在もアメリカ軍の基地が至る所にあります。このことによって騒音、兵隊の暴力などの問題があります。さらに、日本、アメリカ両政府は辺野古の環境を破壊し、基地の建設を進めています。基地をなくし、平和な島にするために活動している方々が大勢おられます。この方々の上にお守りがありますように。主よ、お聞きください。

会衆 主よ、わたしたちの祈りをお聞きください

執事 広島と長崎は、第二次世界大戦で、原爆が落とされ、多くの方が被爆し、多くの死傷者を出しました。現在も後遺症で苦しんでいる方々がおられます。しかし、世界中には多くの核兵器が存在します。これらの核兵器が無くなりますように。主よ、お聞きください。
会衆 主よ、私たちの祈りをお聞きください

執事 セクシャル・ハラスメントおよび虐待などの暴力により傷つけられ、困難と困惑に打ちひしがれている人々のために祈ります。どうか、これらの方々の精神的、肉体的に背負わされた傷が癒され、名誉が回復されますように。主よ、お聞きください。

会衆 主よ、私たちの祈りをお聞きください

執事 信徒有志で京都から長崎まで、平和を祈る巡礼の旅を続けてきました。この旅が、8月30日に目的地の長崎に到着する予定です。これまでの歩みを感謝いたします。そして、29日から行われる旅の上に、神様のみ守りがありますように。主よ、お聞きください。

会衆 主よ、私たちの祈りをお聞きください

執事 主なる神が私たち一人ひとりを、平和を実現していくための道具として用いてくださいますように。

会衆 主よ、これらのことを、み子イエス・キリストによってお願いいたします  アーメン

世界平和のための祈り


京都聖ステパノ教会では、8月17日(日)の聖餐式を「平和礼拝」としてささげました。そのときに用いた祈りです。


真理と平和の源である神よ、あなたの愛と平和をこの世界に満たしてください。わたしたちとすべての人の心に平和を愛するまことの愛を燃やしてください。あなたを畏れ敬う霊をお与えください。どうか今、戦争、弾圧、災害などのために家族や住まいを失った人びと、離散させられた人びと、また飢えと暑さや寒さ、不安と恐れのうちにある人びとを顧み、その必要を満たしてください。亡くなった人びとに永遠の平安と慰めをお与えください。あなたが今も平和の実現のために働いておられることを信じます。私たちもまた平和を求め、平和を造り出す者として歩むことができますように。神のみ子イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

日ごとの聖句329 平和3 2008/8/17〜23


2008年8月17日(日)聖霊降臨後第14主日  詩編119:165
あなたの律法を愛する人には豊かな平和があり、つまずかせるものはありません。

8月18日(月)  詩編122:6
エルサレムの平和を求めよう。「あなたを愛する人々に平安があるように。」

8月19日(火)  詩編122:8
わたしは言おう、わたしの兄弟、友のために。「あなたのうちに平和があるように。」

8月20日(水)  イザヤ9:5
ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。その名は、「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」と唱えられる。

8月21日(木)  イザヤ26:3‐4
堅固な思いを、あなたは平和に守られる。あなたに信頼するゆえに、平和に。どこまでも主に信頼せよ、主こそはとこしえの岩。

8月22日(金)  イザヤ26:12
主よ、平和をわたしたちにお授けください。わたしたちのすべての業を、成し遂げてくださるのはあなたです。

8月23日(土)  イザヤ32:17
正義が造り出すものは平和であり、正義が生み出すものは、とこしえに安らかな信頼である。

日ごとの聖句328 平和2 2008/8/10〜16


2008年8月10日(日)聖霊降臨後第13主日  マタイ14:23
イエスは群衆を解散させてから、祈るためにひとり山にお登りになった。

8月11日(月)  詩編35:27
人々が、喜び歌い、喜び祝い、絶えることなく唱えますように、「主をあがめよ、御自分の僕の平和を望む方を」と。

8月12日(火)  詩編37:11
貧しい人は地を継ぎ、豊かな平和に自らをゆだねるであろう。

8月13日(水)  詩編55:19
神は、闘いを挑む多くの者のただ中から、わたしの魂を贖い出し、平和に守ってくださる。

8月14日(木)  詩編72:3‐4
山々が民に平和をもたらし、丘が恵みをもたらしますように。
王が民を、この貧しい人々を治め、虐げる者を砕きますように。

8月15日(金)主の母聖マリア日  詩編85:9
主は平和を宣言されます、御自分の民に、主の慈しみに生きる人々に、彼らが愚かなふるまいに戻らないように。

8月16日(土)  詩編85:11‐12
慈しみとまことは出会い、正義と平和は口づけしまことは地から萌えいで、正義は天から注がれます。
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