Comfort Ye 井田 泉

Comfort Ye(慰めよ、あなたがたが) 旧約聖書・イザヤ書第40章1節

2016年10月

「あなたは我々の中におられます」

Almond_blossom
アーモンド(エレミヤ1:11)


エレミヤ書14:7−22による説教
2016年10月23日
聖霊降臨後23主日
奈良基督教会にて

今日の旧約聖書日課に、祈りが響いていました。エレミヤ書第14章です。

エレミヤ。彼はイエスさまよりもおよそ600年前、ユダ王国が滅亡しようとする時期に活動した預言者です。
「エレミヤ」とは、神は持ち上げてくださる、神が確かにしてくださる、の意味だそうです。

エレミヤは一言で言えば悲しみの預言者、涙の預言者です。彼の魂は、その時代の悪と堕落に対してはあまりに繊細でした。しかし神は、そのようなエレミヤを、ご自身の口として選ばれたのです。

彼の時代のユダの王はヨシヤという人でした。ヨシヤ王は国の乱れと混乱は信仰の乱れにあるとして、宗教改革を進めました。エレミヤもそれに共感し、ヨシヤの宗教改革に協力しました。
しかしそうした中で、やがてエレミヤは二つの深い悲しみと失望を味わいます。
……

全文 → 「あなたは我々の中におられます」

クリスマスの聖歌3曲

GalileePasture

聖公会聖歌集の歌詞から情景を思い浮かべてみます。

PDF版はこちらです。

75/76 かいばおけの
1 赤ちゃんイエスさまは飼い葉桶のなかに眠っておられる。
  星が見守っている。マリアとヨセフ、羊飼い、博士たち……も、
  イエスさまを見守っている。静かで温かな祈りのうちに。
2 イエスさまが目をさます。
  イエスさまにお祈りする。
3 見守られていたイエスさまが、いつの間にか反対にわたしたち
  を優しく温かく見守っていてくださる。
  その温かなまなざしに支えられて、わたしたちも祈ります。
  「神の国が来ますように」(み国が来ますように──主の祈り)
 イエスさまを囲んでいるところから生まれる、温かくやさしい祈りの空気を大切に。

91 荒野の果てに
1 夕日が落ちて暗くなったベツレヘムの野原に、
  不思議な美しい歌声が天から響いてくる。
  (おりかえしはラテン語の古い歌詞)
  グロリア イン エクセルシス デオ  
   栄光が  いと高きところで  神に (ありますように)
2 羊飼いたちは天から響いてくる天使の歌声を
  聞いて喜びにあふれる。
3 救い主の誕生の知らせを天使から聞いた羊飼いたちは、
  神の子イエスさまを拝む。
4 すべての人よ、神の子の誕生を心から喜び歌いましょう。
  (3までは聖書に語られた情景。4はわたしたちのことになる)

※教団の讃美歌と聖公会の聖歌では少しメロディーが違う。

101 さむいさむい冬の日に
日本人の作詞・作曲による新しい歌。かわいらしい歌。
1 北のナザレから南のベツレヘムへ。
  数日かかる遠いつらい心配な旅。
  ようやくベツレヘムの馬小屋に場所を得る。
  神さまの守りと導きのなかで。
2 輝く星に導かれて三人の博士たちが
  馬小屋に救い主イエスさまを探し当てた。
  遠い所から大切に持って来た宝物(黄金・乳香・没薬(もつやく))をイエスさまにおささげする。
  羊飼いもやってきて、一緒に神の子イエスさまの誕生を喜び、礼拝する。
 寒さ、厳しさの中に祈りがあり、神の愛が全体を包んでいる。

日ごとの聖句757 涙をぬぐわれる神 2016/10/30〜11/5

Patmos1

パトモス島


2016年10月30日(日)聖霊降臨後第24主日  ヨハネの黙示録7:17
玉座の中央におられる小羊が彼らの牧者となり、命の水の泉へ導き、神が彼らの目から涙をことごとくぬぐわれる。

10月31日(月)           ヨハネの黙示録7:14
長老はわたしに言った。「彼らは大きな苦難を通って来た者で、その衣を小羊の血で洗って白くしたのである。」

11月1日(火)諸聖徒日        ヨハネの黙示録7:15
それゆえ、彼らは神の玉座の前にいて、昼も夜もその神殿で神に仕える。玉座に座っておられる方が、この者たちの上に幕屋を張る。

11月2日(水)            ヨハネの黙示録7:16
彼らは、もはや飢えることも渇くこともなく、太陽も、どのような暑さも、彼らを襲うことはない。

11月3日(木)            ヨハネの黙示録22:1
天使はまた、神と小羊の玉座から流れ出て、水晶のように輝く命の水の川をわたしに見せた。

11月4日(金)            ヨハネの黙示録22:2
川の両岸には命の木があって、年に十二回実を結び、毎月実をみのらせる。そして、その木の葉は諸国の民の病を治す。

11月5日(土)            ヨハネの黙示録22:3-4
もはや、呪われるものは何一つない。神と小羊の玉座が都にあって、神の僕たちは神を礼拝し、御顔を仰ぎ見る。

日ごとの聖句756 あなたがたの内に

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2016年10月23日(日)聖霊降臨後第23主日  エレミヤ14:9
主よ、あなたは我々の中におられます。我々は御名によって呼ばれています。我々を見捨てないでください。

10月24日(月)              ゼファニヤ3:5
主は、都の中にいまして正しく、決して不正を行われない。朝ごとに裁きを与え、それを光とされる。不正を行う者は恥を知らない。

10月25日(火)              詩編132:13-14
主はシオンを選び、そこに住むことを定められました。「これは永遠にわたしの憩いの地。ここに住むことをわたしは定める。」

10月26日(水)               ヨハネ14:20
かの日には、わたしが父の内におり、あなたがたがわたしの内におり、わたしもあなたがたの内にいることが、あなたがたに分かる。

10月27日(木)              フィリピ2:13
あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神なのです。

10月28日(金)使徒聖シモン・使徒聖ユダ日 ヨハネ一 4:4
子たちよ、あなたがたは偽預言者たちに打ち勝ちました。なぜなら、あなたがたの内におられる方は、世にいる者よりも強いからです。

10月29日(土)               ヨハネ1:14
言(ことば)は肉となって、わたしたちの間に宿られた。わたしたちはその栄光を見た。

第3回公開聖書講座 「ルカによる福音書〜イエスの祈りに触れる」

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奈良基督教会創立130周年記念
第3回公開聖書講座

「ルカによる福音書〜イエスの祈りに触れる」

2016年10月15日(土)

全文 → 「ルカによる福音書〜イエスの祈りに触れる」

公開講座 「ルカによる福音書──イエスの祈りに触れる」

3回公開聖書講座チラシ

奈良基督教会宣教130年記念
第3回公開聖書講座

「ルカによる福音書──イエスの祈りに触れる」

2016年10月15日(土)13時30分〜15時

日ごとの聖句755 ルカ福音書の中の祈り 2016/10/16〜22

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2016年10月16日(日)聖霊降臨後第22主日   ルカ18:1
イエスは、気を落とさずに絶えず祈らなければならないことを教えられた。

10月17日(月)              ルカ3:21-22
民衆が皆洗礼を受け、イエスも洗礼を受けて祈っておられると、天が開け、聖霊が鳩のように目に見える姿でイエスの上に降って来た。

10月18日(火)福音記者聖ルカ日      ルカ6:12-13
イエスは祈るために山に行き、神に祈って夜を明かされた。朝になると弟子たちを呼び集められた。

10月19日(水)               ルカ9:16
イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで、それらのために賛美の祈りを唱え、裂いて弟子たちに渡しては群衆に配らせた。

10月20日(木)               ルカ11:1
イエスはある所で祈っておられた。祈りが終わると、弟子の一人がイエスに「主よ、わたしたちにも祈りを教えてください」と言った。

10月21日(金)               ルカ11:2
そこで、イエスは言われた。「祈るときには、こう言いなさい。『父よ、御名が崇められますように。御国が来ますように。』」

10月22日(土)               ルカ22:32
「わたしはあなたのために、信仰が無くならないように祈った。だから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」

日ごとの聖句754 賛美の衣 2016/10/9〜15

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2016年10月9日(日)聖霊降臨後第21主日    ルカ17:15
その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。

10月10日(月)                ルカ18:43
盲人はたちまち見えるようになり、神をほめたたえながら、イエスに従った。これを見た民衆は、こぞって神を賛美した。

10月11日(火)                詩編74:21
どうか、虐げられた人が再び辱められることなく、貧しい人、乏しい人が、御名を賛美することができますように。

10月12日(水)             使徒言行録16:25
真夜中ごろ、パウロとシラスが賛美の歌をうたって神に祈っていると、ほかの囚人たちはこれに聞き入っていた。

10月13日(木)             イザヤ書61:1,3
主なる神の霊がわたしをとらえた。シオンのゆえに嘆いている人々に、暗い心に代えて賛美の衣をまとわせるために。

10月14日(金)               詩編150:3-4
角笛を吹いて神を賛美せよ。琴と竪琴を奏でて神を賛美せよ。
太鼓に合わせて踊りながら神を賛美せよ。

10月15日(土)                ルカ24:30
一緒に食事の席に着いたとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱え、パンを裂いてお渡しになった。

「ウィリアム・ティンダル 司祭 1536」

TyndaleBible


(2016年10月2日、奈良基督教会での説教から)

アメリカ聖公会の祈祷書(1979)を開くと、教会暦の10月の頁に

6 William Tyndale, Priest, 1536
   ウィリアム・ティンダル、司祭

と記された1行が目に付きます。10月6日は、英語聖書翻訳者ウィリアム・ティンダルの殉教の日です。

16世紀初めのヨーロッパはどこもそうだったと思いますが、イングランドにおいても礼拝はラテン語で行なわれ、一般の人々は意味を理解することができませんでした。聖書が朗読されても、何が言われているのかわかりませんでした。人々の魂は潤されていませんでした。神の言葉を聞くことができないということは、神を知る、神を経験する道もほとんど塞がれたままだったということです。しかし人々の心の奥には、神を、神の救いと導きを求める渇望があったのです。

ひとりの若い司祭が、神によって心を燃やされて、一般の人々に神の言葉を届けたいと決意しました。ウィリアム・ティンダルです。彼は原典から聖書を英語に翻訳し、人々が直接神の言葉に触れるようにしなければならないと信じたのです。

しかし当時、聖書を勝手に翻訳することは禁じられていました。人々が聖書を自分で読んで自分で解釈することによって、教会と国家の権威に逆らい秩序を乱すことを恐れたのです。

迫害の危険を感じた彼は、大陸に渡り、協力者を得て聖書の翻訳と出版の事業を進めました。彼は正確な翻訳を目指すとともに、普通の人々にわかりやすい翻訳を目指しました。たとえば、綴りの長い単語ではなく、できるだけ短い言葉を用いて訳す。複雑な言い方ではなく、単純な表現を工夫する。聖書本文を目で追い、あるいは朗読することによってそのまま理解できるようにする。これは大変な努力です。

ティンダルの英訳聖書は船の荷物の中に隠され、海を渡ってイギリスに持ち込まれ、非常な勢いで売れました。人々はそれを待っていたのです。

しかし弾圧、迫害の手が及びます。彼の英訳聖書は見つかり次第没収され、そして彼自身は異端宣告を受け、司祭職を剥奪されました。1年以上の獄中生活の後、処刑されることになりました。

1536年10月彼が公衆の面前で、身体を柱に縛り付けられて、首を絞められて火に焼かれようとするその瞬間、彼は叫びました。

Lord, open the king of England's eyes!
「主よ、イングランドの王の目を開いてください」

その後状況は急速に変化しました。ヘンリー8世は、まもなく英語の聖書(ティンダル訳そのものではありませんでしたが)を各教会に備えつけるように命じました。

曲折を経てローマ・カトリックから分離した英国教会が誕生し、やがて世界に広がることになります。ティンダル自身は新しい教会を作ろうという考えはなかったとしても、彼の精神と彼の訳した聖書は、聖公会の大切な源流のひとつとなったのです。
 
アメリカ聖公会のホームページには、10月6日の彼の殉教を記念して、次のような祈りが掲載されています。

全能の神よ、あなたはあなたの僕ウィリアム・ティンダルの心に、聖書を人々に彼らの言葉でもたらしたいとの燃え尽くすような情熱をお与えになり、彼に力強く恵み深い表現の賜物と、あらゆる妨げに対して事をやり通す強さをお与えになりました。どうかあなたの救いのみ言葉をわたしたちにも示してください。わたしたちが聖書を読みまた学ぶとき、み言葉がわたしたちを悔い改めと命へと招いていてくださることを教えてください。父と聖霊とともに永遠に生きて統治されるひとりの神、わたしたちの主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

Almighty God, who didst plant in the heart of thy servant
William Tyndale a consuming passion to bring
the Scriptures to people in their native tongue,
and didst endow him with the gift of powerful
and graceful expression and with strength
to persevere against all obstacles:
Reveal to us, we pray thee, thy saving Word,
as we read and study the Scriptures,
and hear them calling us to repentance and life;
through Jesus Christ our Lord, who liveth and
reigneth with thee and the Holy Spirit, one God,
for ever and ever. Amen.

http://www.episcopalchurch.org/lectionary/william-tyndale-priest-1536
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