Comfort Ye 井田 泉

Comfort Ye(慰めよ、あなたがたが) 旧約聖書・イザヤ書第40章1節

2023年07月

日ごとの聖句1109 執り成し 2023/7/30〜8/5

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 東舞鶴聖パウロ教会

2023年7月30日(日)聖霊降臨後第9主日
                  ローマの信徒への手紙 8:26
“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。

7月31日(月)           ローマの信徒への手紙 8:26
わたしたちはどう祈るべきかを知りませんが、“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださるからです。

8月1日(火)            ローマの信徒への手紙 8:27
“霊”は、神の御心に従って、聖なる者たちのために執り成してくださるからです。

8月2日(水)                  ヨブ記 16:20
わたしのために執り成す方、わたしの友、神を仰いでわたしの目は涙を流す。

8月3日(木)            ローマの信徒への手紙 8:34
だれがわたしたちを罪に定めることができましょう。キリスト・イエスが、神の右に座っていて、わたしたちのために執り成してくださるのです。

8月4日(金)             ヘブライ人への手紙 7:25
この方は生きていて、人々のために執り成しておられるので、御自分を通して神に近づく人たちを、完全に救うことがおできになります。

8月5日(土)                 イザヤ書 53:12
多くの人の過ちを担い、背いた者のために執り成しをしたのは、この人であった。

(新共同訳)

(ひとこと)
ヨブは「わたしのために執り成す方」を求めて涙を流しました。

ローマの信徒への手紙第8章は、わたしたちのために執り成す方が二重に存在することを伝えます。
一つは、わたしのうちでの聖霊の執り成しです(8:26)。
もう一つは、天(神の右)におけるキリスト・イエスの執り成しです(8:34)。

この二重の執り成しによって、わたしたちは放置されず、祈られ支えられているのです。

日ごとの聖句1108 うめき 2023/7/23〜29

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2023年7月23日(日)聖霊降臨後第8主日
                   ローマの信徒への手紙 8:22
被造物がすべて今日(こんにち)まで、共にうめき、共に産みの苦しみを味わっていることを、わたしたちは知っています。

7月24日(月)           ローマの信徒への手紙 8:23
“霊”の初穂をいただいているわたしたちも、神の子とされること、つまり、体の贖われることを、心の中でうめきながら待ち望んでいます。

7月25日(火)使徒聖ヤコブ日    ローマの信徒への手紙 8:26
“霊”も弱いわたしたちを助けてくださいます。“霊”自らが、言葉に表せないうめきをもって執り成してくださるからです。

7月26日(水)               エゼキエル書 2:10
彼がそれをわたしの前に開くと、表にも裏にも文字が記されていた。それは哀歌と、呻きと、嘆きの言葉であった。

7月27日(木)               出 エジプト記 6:5
わたしはまた、エジプト人の奴隷となっているイスラエルの人々のうめき声を聞き、わたしの契約を思い起こした。

7月28日(金)                  ヨブ記 3:24
日ごとのパンのように嘆きがわたしに巡ってくる。湧き出る水のようにわたしの呻きはとどまらない。

7月29日(土)                  詩編 102:21
主は捕われ人の呻きに耳を傾け、死に定められていた人々を、解き放ってくださいました。


(新共同訳)

(ひとこと)
ローマの信徒への手紙8:22〜26には三重の「うめき」が聞こえます。被造物がうめき、わたしたちがうめき、聖霊がうめかれるのが聞こえます。

わたしたちが祈り疲れ、祈れなくなったときも、聖霊がわたしたちに代わってうめきつつ祈ってくださるのです。

日ごとの聖句1107 種を蒔く 2023/7/16〜22

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2023年7月16日(日)聖霊降臨後第7主日 マタイによる福音書 13:3
イエスはたとえを用いて彼らに多くのことを語られた。「種を蒔く人が種蒔きに出て行った。」

7月17日(月)            マタイによる福音書 13:4
「蒔いている間に、ある種は道端に落ち、鳥が来て食べてしまった。」

7月18日(火)            マタイによる福音書 13:8
「ところが、ほかの種は、良い土地に落ち、実を結んで、あるものは百倍、あるものは六十倍、あるものは三十倍にもなった。」

7月19日(水)                 ホセア書 10:12
恵みの業をもたらす種を蒔け、愛の実りを刈り入れよ。主を求める時が来た。ついに主が訪れて、恵みの雨を注いでくださるように。

7月20日(木)           マルコによる福音書 4:26-27
「神の国は次のようなものである。人が土に種を蒔いて、夜昼、寝起きしているうちに、種は芽を出して成長するが、どうしてそうなるのか、その人は知らない。」

7月21日(金)                 イザヤ書 55:10
雨も雪も、むなしく天に戻ることはない。それは大地を潤し、種蒔く人には種を与え、食べる人には糧を与える。

7月22日(土)マグダラの聖マリヤ日       イザヤ書 55:11
そのように、わたしの口から出るわたしの言葉も、わたしの望むことを成し遂げ、わたしが与えた使命を必ず果たす。

(新共同訳)

(ひとこと)
イエスはわたしたちの中に、御言葉の種、神の国の種を蒔かれます。それはわたしたちの中で芽を出して成長していきます。イエスはそのために配慮し、祈りつづけていてくださいます。

自分が種を台無しにしてしまう貧弱な土地、悪い土地であると、勝手に思わないようにしましょう。

わたしたち自身も、御言葉の種、神の国の種を蒔きます。そしてやがてイエスとともに喜ぶのです。

日ごとの聖句1106 軛(くびき) 2023/7/9〜15

Yoke


2023年7月9日(日)聖霊降臨後第6主日 マタイによる福音書11:29
「わたしは柔和で謙遜な者だから、わたしの軛を負い、わたしに学びなさい。そうすれば、あなたがたは安らぎを得られる。」

7月10日(月)            マタイによる福音書 11:30
「わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽いからである。」

7月11日(火)                  レビ記 26:13
わたしはあなたたちが奴隷にされていたエジプトの国から導き出したあなたたちの神、主である。わたしはあなたたちの軛を打ち砕き、あなたたちがまっすぐに立って歩けるようにした。

7月12日(水)                  イザヤ書 9:3
彼らの負う軛、肩を打つ杖、虐げる者の鞭を、あなたはミディアンの日のように、折ってくださった。

7月13日(木)                 イザヤ書 58:6
わたしの選ぶ断食とはこれではないか。悪による束縛を断ち、軛の結び目をほどいて、虐げられた人を解放し、軛をことごとく折ること。

7月14日(金)                 ホセア書 11:4
わたしは人間の綱、愛のきずなで彼らを導き、彼らの顎から軛を取り去り、身をかがめて食べさせた。

7月15日(土)           ガラテヤの信徒への手紙 5:1
この自由を得させるために、キリストはわたしたちを自由の身にしてくださったのです。だから、しっかりしなさい。奴隷の軛に二度とつながれてはなりません。

(新共同訳)

(ひとこと)
「わたしの軛は負いやすく、わたしの荷は軽い」マタイ11:30
70年余りの人生で、何度もこの言葉に心をとめました。

主から受けた務めと責任は、わたしには負いやすくはなく、軽くはありませんでした。
たしかに「天職」と思っていたこともあります。けれども反対に、自分には合わないこと、ふさわしくないことを強いられていると感じたこともありました。

今、あらためてこの言葉を聞いて思います。それでも、主イエスが、わたしと一緒に軛と荷を負っていてくださったのだ、と。

上記のこととは別に、神はこの世の不当な軛を打ち砕き、虐げられた者を抑圧から解放される方であると信じます。
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井田 泉
奈良基督教会牧師
親愛幼稚園園長
富坂キリスト教センター・日韓キリスト教関係史研究会主事
聖公会平和ネットワーク共同代表

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