Comfort Ye 井田 泉

Comfort Ye(慰めよ、あなたがたが) 旧約聖書・イザヤ書第40章1節

2025年03月

日ごとの聖句1196 罪の告白 2025/3/30〜4/5


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2025年3月30日(日)大斎節第4主日          詩編 32:1
いかに幸いなことでしょう
背きを赦され、罪を覆っていただいた者は。

3月31日(月)                   詩編 32:2
いかに幸いなことでしょう
主に咎(とが)を数えられず、心に欺きのない人は。

4月1日(火)                    詩編 32:3
わたしは黙し続けて
絶え間ない呻きに骨まで朽ち果てました。

4月2日(水)                    詩編 32:4
御手は昼も夜もわたしの上に重く
わたしの力は、夏の日照りにあって衰え果てました。

4月3日(木)                    詩編 32:5
わたしは罪をあなたに示し、咎を隠しませんでした。
わたしは言いました、「主にわたしの背きを告白しよう」と。

4月4日(金)                    詩編 32:5
そのとき、あなたはわたしの罪と過ちを
赦してくださいました。

4月5日(土)                    詩編 32:8
わたしはあなたを目覚めさせ、行くべき道を教えよう。
あなたの上に目を注ぎ、勧めを与えよう。

(新共同訳)

(ひとこと)
この詩編第32編には個人的な記憶があります。

もう40年も前のことです。韓国の教会との交流を重ねる中で、日本の教会のしてきたかつての戦争協力、植民地支配協力の過ちが、自分にのしかかってきました。

ある仕事で仙台に行ったとき、その重荷が自分を押しつぶすほどに耐えがたく、聖書に助けを求めました。そのとき、この詩編32編の「罪の告白」を自分のことと感じたのです。自分はこの課題から逃れられないと思いました。

それからおよそ10年して、日本聖公会は総会において「戦争責任の告白」を表明しました。

個人においても、共同体や集団においても、罪の告白から新しい出発が与えられます。神の恵みがわたしたちに迫り、「告白」をとおしてわたしたちを解放します。

日ごとの聖句1195 痛みを知られる神 2025/3/23〜29

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2025年3月23日(日)大斎節第3主日      出エジプト記 3:7
主は言われた。「わたしは、わたしの民の苦しみをつぶさに見、追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った。」

3月24日(月)                出エジプト記 3:8
「それゆえわたしは降(くだ)って行き、エジプト人の手から彼らを救い出し、この国から、広々としたすばらしい土地へ彼らを導き上る。」

3月25日(火)聖マリヤへのみ告げの日     出エジプト記 3:9
「見よ、イスラエルの人々の叫び声が、今、わたしのもとに届いた。また、エジプト人が彼らを圧迫する有様を見た。」

3月26日(水)               出エジプト記 3:10
「今、行きなさい。わたしはあなたをファラオのもとに遣わす。わが民イスラエルの人々をエジプトから連れ出すのだ。」

3月27日(木)               出エジプト記 3:11
モーセは神に言った。「わたしは何者でしょう。どうして、ファラオのもとに行き、しかもイスラエルの人々をエジプトから導き出さねばならないのですか。」

3月28日(金)               出エジプト記 3:12
神は言われた。「わたしは必ずあなたと共にいる。あなたが民をエジプトから導き出したとき、あなたたちはこの山で神に仕える。」

3月29日(土)               出エジプト記 3:14
神は言われた。「イスラエルの人々にこう言うがよい。『わたしはある』という方がわたしをあなたたちに遣わされたのだと。」

(新共同訳)

(ひとこと)
出エジプト記第3章は、神によるモーセの召命の場面です。

主なる神はモーセに出会って語りかけ、奴隷の生活に苦しむイスラエルの民を救い出すように命じられます。

そのとき主は、「わたしは、わたしの民の苦しみをつぶさに見」、「追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き」、「その痛みを知った」と、三重の表現をされました。

主は民の苦しみを「見」、叫びを「聞き」、痛みを「知られた」。もはや主はその現実を放置できません。モーセを召して、彼をとおして救いの行動を起こされます。

今日の世界と人の苦しみの現実を、神が見、聞き、知って、救いの業を起こしてくださいますように。その中にわたしたちを用いてくださいますように。

日ごとの聖句1194 自分の道を 2025/3/16〜22

序詩 自筆2



 尹東柱「序詩」自筆


2025年3月16日(日)大斎節第2主日   ルカによる福音書 13:31
ファリサイ派の人々が近寄って来て、イエスに言った。「ここを立ち去ってください。ヘロデがあなたを殺そうとしています。」

3月17日(月)             ルカによる福音書 13:32
イエスは言われた。「行って、あの狐に、『今日も明日も、悪霊を追い出し、病気をいやし、三日目にすべてを終える』とわたしが言ったと伝えなさい。」

3月18日(火)             ルカによる福音書 13:33
「わたしは今日も明日も、その次の日も自分の道を進まねばならない。預言者がエルサレム以外の所で死ぬことはありえないからだ。」

3月19日(水)聖ヨセフ日        ルカによる福音書 13:34
「めん鳥が雛を羽の下に集めるように、わたしはお前の子らを何度集めようとしたことか。だがお前たちは応じようとしなかった。」

3月20日(木)                  詩編 119:59
わたしは自分の道を思い返し、立ち帰ってあなたの定めに足を向けます。

3月21日(金)                   箴言 16:9
人間の心は自分の道を計画する。主が一歩一歩を備えてくださる。

3月22日(土)                エレミヤ書 26:13
今こそ、お前たちは自分の道と行いを正し、お前たちの神、主の声に聞き従わねばならない。

(新共同訳)

(ひとこと)
「わたしは今日も明日も、その次の日も自分の道を進まねばならない。」
イエスは命の危険が迫っても、安全保身の道を選ばず、神の使命を全うする道を歩みとおされました。

今年2月16日、福岡刑務所で獄死して80年を迎えた韓国・朝鮮の詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)は、
「星をうたう心で/すべての死んでゆくものを愛さなければ
そしてわたしに与えられた道を/歩みゆかねば」
と歌いました(「序詩」1941)。

尹東柱の中には、イエスの祈りと決意が生きて働いていたと感じられます。

尹東柱については次をご覧ください。

https://johnizaya.com/archives/5422/

(上のほうにある「全文PDF→」をクリックすると全文が読めます。)


日ごとの聖句1193 信仰告白 2025/3/9〜15

ぶどう


2025年3月9日(日)大斎節第1主日         申命記 26:5
あなたはあなたの神、主の前で次のように告白しなさい。

3月10日(月)                  申命記 26:5
「わたしの先祖は、滅びゆく一(いち)アラム人であり、わずかな人を伴ってエジプトに下り、そこに寄留しました。しかしそこで、強くて数の多い、大いなる国民になりました。」

3月11日(火)                  申命記 26:6
「エジプト人はこのわたしたちを虐げ、苦しめ、重労働を課しました。」

3月12日(水)                  申命記 26:7
「わたしたちが先祖の神、主に助けを求めると、主はわたしたちの声を聞き、わたしたちの受けた苦しみと労苦と虐げを御覧になりました。」

3月13日(木)                  申命記 26:8
「主は力ある御手と御腕を伸ばし、大いなる恐るべきこととしるしと奇跡をもってわたしたちをエジプトから導き出されました。」

3月14日(金)                   申命記 26:9
「主はわたしたちをこの所に導き入れて乳と蜜の流れるこの土地を与えられました。」

3月15日(土)                  申命記 26:10
「わたしは、主が与えられた地の実りの初物を、今、ここに持って参りました。」

(新共同訳)

(ひとこと)
C年の大斎節第1主日に選ばれた旧約聖書日課は、遠い昔の神の民イスラエルの信仰告白です。

ここで神に献げられた祈りは、神が「わたしたちの受けた苦しみと労苦と虐げを御覧になり」「わたしたちをエジプトから導き出され」たことへの感謝です。その感謝の表現として、彼らは「地の実りの初物」を主の前に供えたのでした。

わたしたちも、今に至るまでを振り返り、神の守りと導きと恵みを具体的に心にとめて、神に感謝を献げる者でありたいと思います。

もし神の民であるはずの者が逆に少数者を苦しめ、虐げるようなことが起こるとすれば(現に起こっていますが)、神は断乎として虐げられる者の側に立たれるでしょう。
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井田 泉
奈良基督教会牧師
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富坂キリスト教センター・日韓キリスト教関係史研究会主事
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