「第3回 聖公会平和ネットワーク全国の集い」が5月2日(月)〜4(水)、浅草聖ヨハネ教会を会場に開かれました。

「貧困と災害」について松井範惇さん(小金井聖公会、帝京大学教授)のお話を、「『日の丸・君が代』と信教の自由」について井黒豊さん(松戸聖パウロ教会、東京都立淵江高校教員)のお話を伺い、学び合いました。

小人数ながら聖公会平和ネットワークの存在意義を再確認する大変意味深い集まりとなりました。

特に日の丸・君が代の学校現場での強制の現実を焦点として、集い参加者一同の名で声明文を作成し、閉会聖餐式で朗読し、神さまにおささげしました。この内容は多くの方々に共有していただきたく思います。

聖公会平和ネットワーク
 共同代表 司祭 井田 泉  司祭 李民洙


聖公会平和ネットワーク第3回全国の集い
声明文


わたしたちは、この集いを通して、東京都教育委員会2003年10月23日通達に拠る、東京都の学校での「日の丸・君が代」強制(特に「君が代」を立って歌うことの強制)に、教員として対峙しているレビ井黒豊さんの証言を聞き、その痛みを受け止めました。また、参加した数人の証言を通して、おなじような痛みや苦しみが多くあることを知りました。

また、聖書と礼拝を通して、「立つJということが、私たちの信仰において深い意味を持つものであることを学びました。

わたしたちは、信仰によって「日の丸・君が代J強制に従うことができない人々を見過ごすことはできないと感じ、ともにありたいと願い、祈ります。

そして、聖公会平和ネットワークにつながる私たちは、「日本聖公会の戦争責任に関する宣言」(日本聖公会1996年第49(定期)総会)を継承しつつ、この課題を担い、

1. 聖公会の信徒として、「日の丸・君が代」強制に向き合い、いま法廷に立っている井黒豊さん、岸田静枝さんを支援します。

2. 神に愛され神に仕える者として、この問題を引き起こしている権力・閣の力に、共に立ち向かいます。

3. 正義と平和についての福音のメッセージをさらに探求し、その実践に取り組みます。

2011年5月4日
聖公会平和ネットワーク第3回全国の集い参加者一同


日本聖公会1996年第49(定期)総会「日本聖公会の戦争責任に関する宣言」については次をご覧ください。
   ↓
http://www002.upp.so-net.ne.jp/izaya/NSKKSensekiketsugi1996.pdf