とき ・2012年3月11日(日)午後1時〜2時30分
ところ・京都聖三一教会


 京都聖三一教会では大斎節行事の一環として黙想会を行ないます。

 昨年12月、大韓聖公会の金弘一(キムホンイル)司祭が京都教区教役者継続教育委員会主催の黙想会で「ラビリンスの巡礼」をご紹介くださいました。今回はそれをもとに、同司祭がご寄贈くださった「クレタのラビリンスの布」をホールに広げ、そこに描かれた道を黙想しながら歩きます。
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 ラビリンスは神聖な模様で、初期のさまざまな教会で人々を霊的経験へと導くものとして用いられてきました。聖地を指して歩むラビリンスの巡礼は、道筋はわからないものの必ず目的地に至る1本道です。

 自らを省みつつ、神の国を目指して歩むわたしたちの信仰を「ラビリンスの巡礼」をとおして整えることができればと願っています。

      京都聖三一教会 牧師 司祭 井田 泉

ラビリンス巡礼者の祈り

すべての道の主である神さま
わたしは今日、ラビリンスの前に立って、
主に至る人生の旅路を描いてみます。

近道ばかりを求める性急なこのわたしは
待つことを嫌い、
直線的にのみあなたに向かって
飛び出そうとしてきました。

けれども、かぎりない忍耐の神さまは
くねくねと曲がるまったく違った道を
わたしの前に広げて示されます。

真ん中へと近づくときは喜びにわきますが
すぐに端へとはずれて行くこの道……
なにかわたしの人生と似ています。

一歩ずつ踏み歩むとき
時には目標から遠ざかるようですが、
主はいつもわたしを導いてくださいました。

驚きと神秘の神さま
このラビリンスはその神秘に
わたしをゆだねて、従う道を教えてくれます。

はっきりとはわからないのですが、
信じて仰ぎ行くこの道は、
曲がっては入り、曲がっては出ていきながら
まもなく万有の中心である主に
わたしを導きます。

(ジーン・ゾンネンバーグ)