
2024年4月28日(日)復活節第5主日 使徒言行録 8:27-28
エチオピアの女王カンダケの高官で、女王の全財産の管理をしていたエチオピア人の宦官がエルサレムに礼拝に来て帰る途中であった。
4月29日(月) 使徒言行録 8:30
フィリポが走り寄ると、預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえたので、「読んでいることがお分かりになりますか」と言った。
4月30日(火) 使徒言行録 8:31
宦官は、「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」と言い、馬車に乗ってそばに座るようにフィリポに頼んだ。
5月1日(水)使徒聖ピリポ・使徒聖ヤコブ日 使徒言行録 8:32
聖書の個所はこれである。「彼は羊のように屠(ほふ)り場に引かれて行った。毛を刈る者の前で黙している小羊のように、口を開かない。」
5月2日(木) 使徒言行録 8:35
フィリポは口を開き、聖書のこの個所から説きおこして、イエスについて福音を告げ知らせた。
5月3日(金) 使徒言行録 8:36、38
道を進んで行くうちに、彼らは水のある所に来た。宦官は言った。「ここに水があります。洗礼を受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。」フィリポは宦官に洗礼を授けた。
5月4日(土) 使徒言行録 8:39
彼らが水の中から上がると、主の霊がフィリポを連れ去った。宦官はもはやフィリポの姿を見なかったが、喜びにあふれて旅を続けた。
(新共同訳)
(ひとこと)
エチオピアからはるばるエルサレムの礼拝にやって来た宦官は、帰りの馬車のなかで、イザヤ書53章の「苦難の僕」の箇所を朗読していました。
彼は、そこに書かれている、殺されようとして「毛を刈る者の前で黙している小羊のように、口を開かない」その人に引きつけられました。なぜかその人が、自分の深い所に関係している気がするのです。
フィリポという人が、それは捕らえられて十字架に死んだイエスのことだと教えてくれました。イエスは、自分を死刑にしようとする人々の訴えに、口を開かなかったのです(マルコ15:5)。
宦官は、沈黙のイエスが自分のすべてを受けとめ、希望を与えてくれる存在だと知りました。
イエスを信じたところから、彼の新しい生涯が始まります。