聖ペテロ洞窟教会 アンティオキア郊外

 聖ペテロ洞窟教会(アンティオキア郊外)


2024年5月5日(日)復活節第6主日       使徒言行録 11:19
迫害のために散らされた人々は、フェニキア、キプロス、アンティオキアまで行ったが、ユダヤ人以外のだれにも御言葉を語らなかった。

5月6日(月)                使徒言行録 11:20
しかし、彼らの中にキプロス島やキレネから来た者がいて、アンティオキアへ行き、ギリシア語を話す人々にも語りかけ、主イエスについて福音を告げ知らせた。

5月7日(火)                使徒言行録 11:21
主がこの人々を助けられたので、信じて主に立ち帰った者の数は多かった。

5月8日(水)                使徒言行録 11:22
このうわさがエルサレムにある教会にも聞こえてきたので、教会はバルナバをアンティオキアへ行くように派遣した。

5月9日(木)昇天日             使徒言行録 11:23
バルナバはそこに到着すると、神の恵みが与えられた有様を見て喜び、固い決意をもって主から離れることのないようにと皆に勧めた。

5月10日(金)              使徒言行録 11:25-26
バルナバはサウロを捜しにタルソスへ行き、見つけ出してアンティオキアに連れ帰った。二人は、そこの教会にいて多くの人を教えた。

5月11日(土)               使徒言行録 11:26
このアンティオキアで、弟子たちが初めてキリスト者と呼ばれるようになったのである。

(新共同訳)

(ひとこと)
エルサレム教会に対する迫害によって散らされた人々の一部は、北方約500km離れたシリアのアンティオキアに定着し、そこに新しい教会が始まりました。そのアンティオキア教会が初代キリスト教の中心となります。

「<主イエスについて>福音を告げ知らせた」(使徒言行録11:20)と訳されていますが、元のギリシア語は<主イエスを>が目的語です。
「主イエスを」=「良き知らせを」人々は告げ知らせた。
<主イエスについて>語るという以上に、<主イエスご自身を>知らせたのです。なぜなら主イエスそのものが喜び、力なのですから。

知らされ伝えられる主イエス(つまり宣教の客体であるイエス)が、いつのまにか自ら主体となって語り働かれました。その事実・現実があったのでアンティオキア教会は発展したのです。「主がこの人々を助けられたので」(11:21)とあるとおりです。なお、ここは直訳すると「主の手が彼らとともにあったので」です。

わたしたちに対して、またわたしたちをとおして、主イエスご自身が働いてくださいますように。