2024年9月1日(日)聖霊降臨後第15主日
エフェソの信徒への手紙 6:10-11
主にあって、その大いなる力によって強くありなさい。悪魔の策略に対して立ち向かうことができるように、神の武具を身に着けなさい。
9月2日(月) エフェソの信徒への手紙 6:12
私たちの戦いは、人間に対するものではなく、支配、権威、闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊に対するものだからです。
9月3日(火) エフェソの信徒への手紙 6:13
悪しき日にあってよく抵抗し、すべてを成し遂げて、しっかりと立つことができるように、神の武具を取りなさい。
9月4日(水) エフェソの信徒への手紙 6:14-15
立って、真理の帯を締め、正義の胸当てを着け、平和の福音を告げる備えを履物としなさい。
9月5日(木) エフェソの信徒への手紙 6:16
これらすべてと共に、信仰の盾を手に取りなさい。それによって、悪しき者の放つ燃える矢をすべて消すことができます。
9月6日(金) エフェソの信徒への手紙 6:17
また救いの兜をかぶり、霊の剣(つるぎ)、すなわち神の言葉を取りなさい。
9月7日(土) エフェソの信徒への手紙 6:18
どのような時にも、霊によって祈り、願い求め、すべての聖なる者たちのために、絶えず目を覚まして根気よく祈り続けなさい。
(聖書協会共同訳)
(ひとこと)
エフェソ書の著者は、この世界に働く悪しき力とその本質をよく見抜いていました。それを彼は「支配、権威、闇の世界の支配者、天にいる悪の諸霊」(6:12)と呼びます。
悪しき力はある場合には組織や人間関係の中に働き、ある場合には国家の暴力として働きます。公立学校における君が代の斉唱の強制、音楽の先生に対する伴奏の強制(さらに抵抗する者への処罰)もその例です。
著者はそのような悪しき力に対して無条件に従うのではなく、「抵抗せよ」と呼びかけます。
ここで「立つ」「立ち向かう」と訳された言葉(6:11、13、14)は、イエスの十字架のもとに立っていた女性たちを思わせます。
「イエスの十字架のそばには、その母と母の姉妹、クロパの妻マリアとマグダラのマリアとが立っていた。」ヨハネ19:25。
彼女たちは痛切に悲しみつつも、イエスを十字架につけた悪しき力に抵抗して「立っていた」のです。
わたしはこのように理解するので、ある研究者がエフェソ書について「敵対者を知らず観照的な態度で思索する」などと決めつけるのにまったく賛成できません。