上野聖ヨハネ教会礼拝堂の十字架
2025年1月5日(日)降誕後第2主日 エレミヤ書 31:3
遠くから、主はわたしに現れた。「わたしは、とこしえの愛をもってあなたを愛し、変わることなく慈しみを注ぐ。」
1月6日(月)顕現日 エレミヤ書 31:4
おとめイスラエルよ、再び、わたしはあなたを固く建てる。再び、あなたは太鼓をかかえ、楽を奏する人々と共に踊り出る。
1月7日(火) エレミヤ書 31:8
わたしは彼らを地の果てから呼び集める。その中には目の見えない人も、歩けない人も、身ごもっている女も、臨月の女も共にいる。
1月8日(水) エレミヤ書 31:9
彼らは泣きながら帰って来る。わたしは彼らを慰めながら導き、流れに沿って行かせる。
1月9日(木) エレミヤ書 31:16
主はこう言われる。泣きやむがよい。目から涙をぬぐいなさい。あなたの苦しみは報いられる、と主は言われる。
1月10日(金) エレミヤ書 31:23
人々は、再びこの言葉を言うであろう。「正義の住まうところ、聖所の山よ、主があなたを祝福されるように。」
1月11日(土) エ レミヤ書 31:33
来るべき日に、わたしがイスラエルの家と結ぶ契約はこれである、と主は言われる。わたしの律法を彼らの胸の中に授け、彼らの心にそれを記す。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。
(新共同訳)
(ひとこと)
エレミヤ書第31章は「新しい契約」の預言が記されている(31節)非常に重要な箇所です。旧約聖書の中で新約のイエス・キリストを指し示す代表的な箇所の一つとされます。
けれどもわたしは個人的には、3節の言葉によって支えられた大切な記憶があります。もう50年近くも前の神学生のとき、神を見失って闇の中にいたわたしは、ある日、この言葉に出会いました。
「わたしは限りなき愛をもってあなたを愛している」(口語訳)。
実感はありませんでした。けれどもわたしが悲観的否定的につぶやくたびにこの言葉が返ってきました。100回つぶやけば100回この言葉が返ってくる。これによってわたしは不思議に支えられたのです。
この31章は、全体が深い慰めに満ちており、そして「正義の住まうところ」へとわたしたちの目を向けさせます。