
2025年3月9日(日)大斎節第1主日 申命記 26:5
あなたはあなたの神、主の前で次のように告白しなさい。
3月10日(月) 申命記 26:5
「わたしの先祖は、滅びゆく一(いち)アラム人であり、わずかな人を伴ってエジプトに下り、そこに寄留しました。しかしそこで、強くて数の多い、大いなる国民になりました。」
3月11日(火) 申命記 26:6
「エジプト人はこのわたしたちを虐げ、苦しめ、重労働を課しました。」
3月12日(水) 申命記 26:7
「わたしたちが先祖の神、主に助けを求めると、主はわたしたちの声を聞き、わたしたちの受けた苦しみと労苦と虐げを御覧になりました。」
3月13日(木) 申命記 26:8
「主は力ある御手と御腕を伸ばし、大いなる恐るべきこととしるしと奇跡をもってわたしたちをエジプトから導き出されました。」
3月14日(金) 申命記 26:9
「主はわたしたちをこの所に導き入れて乳と蜜の流れるこの土地を与えられました。」
3月15日(土) 申命記 26:10
「わたしは、主が与えられた地の実りの初物を、今、ここに持って参りました。」
(新共同訳)
(ひとこと)
C年の大斎節第1主日に選ばれた旧約聖書日課は、遠い昔の神の民イスラエルの信仰告白です。
ここで神に献げられた祈りは、神が「わたしたちの受けた苦しみと労苦と虐げを御覧になり」「わたしたちをエジプトから導き出され」たことへの感謝です。その感謝の表現として、彼らは「地の実りの初物」を主の前に供えたのでした。
わたしたちも、今に至るまでを振り返り、神の守りと導きと恵みを具体的に心にとめて、神に感謝を献げる者でありたいと思います。
もし神の民であるはずの者が逆に少数者を苦しめ、虐げるようなことが起こるとすれば(現に起こっていますが)、神は断乎として虐げられる者の側に立たれるでしょう。