Comfort Ye 井田 泉

Comfort Ye(慰めよ、あなたがたが) 旧約聖書・イザヤ書第40章1節

正義と平和

歴史を忘れない 2017長崎原爆の日

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2017年8月9日 奈良基督教会
「長崎原爆の日 平和の祈り」メッセージ


72年前に広島、長崎で投下された原子爆弾によって命を失った人々を覚えて祈りましょう。

すべて世にある人また世を去った人の父なる神よ、
72年前に広島、長崎に投下された原子爆弾によって
命を失った人々の死を悼(いた)み、
その魂を主のみ手にゆだねます。
わたしたちがその犠牲をむなしくせず、
世界の平和の実現と核兵器の廃絶を求め、
また人の魂にまごころと愛が満ちることを願い求めて歩むようにしてください。
主イエス・キリストによってお願いします。アーメン

点鐘 8:15(8月6日) 11:02(8月9日)

司式者 亡くなった人びと、ことに広島、長崎の原爆犠牲者に
    永遠の平安と慰めをお与えください。
    またそのうちに含まれる外国人、
    ことに韓国・朝鮮人被爆者を顧みてください。
 会衆 主よ、お聞きください


 72回目の原爆記念日を迎えました。
 1945年当時、広島の人口は約35万人、そのうち約14万人が犠牲となったと言われます。長崎の人口は約24万人、そのうち約7万人が犠牲となったと言われます。

 歴史の記憶は、意識しなければ消え去ってしまいます。痛ましい事実も、むごく苦しめられた人々のうめきも、なかったことになってしまいます。しかも、それを「なかったことにしたい」人々がいます。しかしそのようなことは許されません。

 わたしたちは主日ごとに主イエスの受難と復活を記念して聖餐式を行います。主イエスの出来事を絶対になかったことにせず、生き生きと記憶し、よみがえらせるためです。それが信仰の営みです。ここから繰り返し新しい歩み出しが起こります。

 ところでこの8月7日、国連では「核兵器禁止条約」が122カ国の賛成で締結されました。条約は前文で「核兵器の使用がもたらす壊滅的な人道上の帰結を憂慮する」とし、「核兵器を完全に除去する」必要性を強調。広島、長崎の被爆者の訴えをくみ取り、「核兵器使用の被害者(ヒバクシャ)と核実験の被害者の受け入れがたい苦しみと被害に留意する」との文言も盛りこまれました。

 会議を主導した南アフリカの代表は「被爆者がいなければここまで来られなかった」と述べ、被爆者らの条約制定への働きかけをたたえたとのことです。

 しかし日本政府はこれに参加しませんでした。被爆国としての責任と使命を裏切るものとしか思えません。

 わたしたちは戦争の悲惨と過ち、原爆の悲劇と悪を繰り返すことがないように、平和の実現を求めて歩みたいと願います。

安保関連法施行抗議声明(特定秘密保護法に反対する牧師の会)

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PDF →
安保関連法施行抗議声明20160329-1



私たちは安保関連法の施行に抗議し、すみやかな撤廃を求めます


内閣総理大臣 安倍晋三殿

  2016年3月29日

  特定秘密法に反対する牧師の会

  共同代表 朝岡勝、安海和宣


安倍内閣は3月22日、安全保障関連法の施行を3月29日とする政令を閣議決定しました。このことにより、本日3月29
日に集団的自衛権の行使が可能となり、日本政府が戦後一貫して守ってきた専守防衛の歯止めが撤廃されることとなりました。

特定秘密保護法に反対する牧師の会は、昨年9月19
日の同法案強行に対しても、日本国憲法の原則を覆した違憲立法に深い痛みと哀しみを覚えて抗議してきました。沢山の市民の抗議をものともせず、軍事立国への道を実際に歩むべく同法を施行したことに断固反対し、抗議するものです。日本を攻撃してもいない他国に対し、同盟国と連帯して攻撃することもできる「自衛権」ならぬ「攻撃権」の行使が可能になります。自衛隊が日本の周辺海域を越えた全地球規模で(まさに地球の裏側でも)米軍及びその他の他国軍に対する兵たん活動、駆けつけ警護等における任務遂行のための武器使用にまで拡大。まさに「後方支援」という名目の実質軍事協力を行うことができるようになりました。

「剣をとる者はみな剣で滅びます」(マタイの福音書26章52節)
という聖書の言葉の通り、かつての日本も欧米列強の植民地主義支配の中で、列強国の仲間入りをするべく、富国強兵・領土拡大の路線を突き進みました。「自衛」といって領土拡張、植民地支配を進めた結果として、アジア諸国に甚大な被害を与え、日本全土は壊滅的な焼野原にいたりました。この苦渋の経験を通して学んだ結実である日本国憲法9条2項を、わずか71年で違憲立法によって実質的に捨て去ることは、歴史の教訓を顧みない危険な行為であると同時に、「剣をとる者はみな剣で滅びます」という聖書の警告を無視するものです。

私たちは、かつて侵略戦争に迎合・沈黙し、戦争に協力した日本の教会の歴史を受け継ぐものとして、再び同じ過ちを繰り返すことができません。聖書の言葉に生き、それを語る者として、過去の過ちから学び、現在と未来に対して聖書の警告を受け止め、平和を創る道に歩むことを教会の内外に対して語り伝えることこそが牧師の使命と受け止めています。それがゆえに安保関連法施行が日本を再び壊滅的な危機に追いやる危険な行為であることを政府に対しても真摯に訴えます。


私たちは、一切の軍備を認めず国家交戦権を放棄した日本国憲法9条こそが、「自衛」の名によるさまざまな侵略的武力攻撃が横行している今日において、最もその真価が問われるべき平和を創りだす現実的な道であることを堅く信じます。

私たちはそれゆえに安保関連法の撤廃と、日本国憲法9条に則った政治に戻ることを切に求め、請願をいたします。

宗教者と原発〜往復書簡

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中外日報に掲載された川上直哉牧師と中嶌哲演住職の往復書簡
(2015年)

本文は
 ↓
宗教者と原発〜往復書簡

戦後70年 日韓聖公会主教会メッセージ

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1 日本聖公会主教会メッセージ “戦後70年” に当たって(2015年復活日)

2 戦後70周年を迎え日本聖公会に差し上げる
大韓聖公会主教院の応答メッセージ(2015年8月1日)

3 日本聖公会の戦争責任に関する宣言
(1996年第49(定期)総会 決議第34号)

以上の三つの文書をPDFにまとめました。

以下をご覧ください → 戦後70年 日韓聖公会主教会メッセージ

宗教者九条の和 ニュースレター第32号

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本文PDFです
  
宗教者九条の和 ニュースレター第32号
(2015年5月1日)

日弁連「安全保障法制改定法案に対する意見書」

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日本弁護士連合会は2015年6月18日付で
「安全保障法制改定法案に対する意見書」
を発表しました。

沖縄戦 7歳一人ぼっち──戦災孤児の戦後70年

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沖縄慰霊の日(6月23日)に際して、旧知の石原絹子司祭(日本聖公会沖縄教区・退職)の証言をPDFにして掲載します。

出典は「沖縄タイムス・プラス」


沖縄戦 7歳一人ぼっち──戦災孤児の戦後70年

君が代訴訟 意見書(2014.8.22)

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岸田靜枝さんが原告となっている君が代訴訟にあたり、「キリスト教信徒にとって音楽とは何か、演奏とは何か」について東京地方裁判所に提出した意見書です。

第一に「聖書の中での音楽と演奏」について、第二に「礼拝(ことに聖公会の聖餐式)の中での音楽と演奏」について述べ、君が代ピアノ伴奏強制の不当性を論じたものです。

君が代訴訟・井田意見書(2014.8.22)

2014原爆記念日 平和の祈り(奈良基督教会)2014/08/06

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2014年8月6日(水)午前8時に集まって礼拝をささげました。
約20名。
8時15分から一人ひとり平和を願って鐘を鳴らしました。

用いた式文をご紹介します。

宗教者九条の和ニュースレター29号

2014年5月3日発行

聖護院門跡 宮城泰年門主
カトリック 松浦悟郎司教
ほか重要な発言が収められています。
  ↓
宗教者九条の和ニュースレター29号

「集団自衛権行使容認」 閣議決定について

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今日、2014年7月1日起こったことを耐えがたく思い、少し感想を記します。

1945年8月15日の日本の敗戦は、大日本帝国の不義に対する神の審判であったと私は理解しています。

二度と同じ過ちを犯さない決意が、日本国憲法にはこめられています。
日本は「戦争の道」を捨てて、「平和の道」を選んだのでした。

信仰的に言えば、神によって強いられたのが「平和の道」でした。

今日の閣議における「集団自衛権行使容認決定」は、「平和の道」を捨て、もう一度決定的に「戦争の道」を選んだことになります。

しかもそれを、憲法を改正する手続きを取らず、内閣の「解釈」と「決定」によって行うという、立憲民主主義を踏みにじる仕方で行いました。

「第九条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」

このように憲法が明確に定めているのに、どうして時の「内閣の決定」で「自衛隊を海外に送ってアメリカの戦争に参加する」ということが許されるでしょうか。

安倍氏が言っていた「日本を取り戻す」とは「戦争する国を取り戻す」ということだったと、はっきりわかります。

すでに公立学校で進められている愛国心の強制が、幼稚園にも影響してくるのではないかと私は恐れています。

いま、奈良基督教会・親愛幼稚園の正門前には、園児が書いた短冊が飾られています。

今朝、園児を出迎えたとき、ある女の子が
「わたしが書いたのは……」
と言うので、一緒に見上げて探しました。

「大きくなったら○○になりたい」と書いてあるほほえましい言葉が並んでいる中で、その子が書いたのは

「世界じゅうの人がみんなしあわせになれますように」
でした。

幼い子どもたちの中に育っている平和の願いを、大切にしなければならないと感じます。

私は今日の出来事から二つの聖書の言葉を思い浮かべます。

ルカ19:41-42
「エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、
言われた。
『もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それがお前には見えない。』」

ヨハネの黙示録13:3
「この獣の頭の一つが傷つけられて、死んだと思われたが、この致命的な傷も治ってしまった。そこで、全地は驚いてこの獣に服従した。」

戦争する国家は死んで、平和国家に生まれ変わったはずだったのに、闇の力がまたそれを復活させてしまいました。

しかし、世界を創造し、歴史を統治されるのは主なる神であって、不義は必ず審判を受けるでしょう。

私たちは「平和の君」(イザヤ9:5)イエス・キリストを送ってくださった神の熱意(9:6)から励ましを受けて、どこまでも平和を求めて祈り、行動していきたいと思います。

奈良での緊急集会・行動は次のようになっています。

           記

  1.集団的自衛権閣議決定に反対する緊急集会
   (1)日時  2014年7月3日(木)18時30分から
   (2)場所  JR奈良駅東口広場
   (3)内容  集会とデモ行進(興福寺階段下まで)

  2.緊急座り込み行動 → 中止になりました
   
「戦争をさせない1000人委員会」ニュースNo.3 は私のホームページでも読めるようにしました(既報)。
http://johnizaya.com/wp-content/uploads/2014/07/1000news140625.pdf

なおこのニュースの中に掲載されている精神科医・香山リカさんの発言に深く共鳴しますので、ここに紹介します。

(ここから引用)
私たち日本は戦後、自分たちが犯した過ちを認めて、その形の一つが日本国憲法なのではないかと思います。
ところがここにきて、なぜそれを手放すのでしょうか。

自分たちは間違っていなかったとか、あの戦争は正しかったと言い出すような声も出て来ました。
猛々しく威勢のいいふりをすることで、日本は強い国だと非常に不自然な形で強調しようとしている。

それは精神科医から見ると非常に危険な態度です。

自分の中にある不安や弱さから目を背け、敵は外にいる、自分たちは悪くないと言い出して、周りの人たちを攻撃しようとするのは、末期症状のように見えます。

個人であれば精神科医が診察室に来てくださいと言って治療をすることもできますが、国家や政権に対する精神科医というのは誰なのでしょうか。
きっとそれは皆さんの声です。
まず病院に行きましょうと政権に対して声をかけることが第一歩になるのだと思います。

ではその政権が行くべき病院はどこにあるのか私にはわかりませんが、自分たちの中にある不安や弱さがあるなら、まずそれを認める勇気を持とうと呼びかける事ができるのは、私たちや皆さんだけだと思っています。これから国会に出かけて行って、早く治療を受けましょう、早く気付きましょうという呼びかけを私も一緒に行いたいと思います。皆さん一緒に頑張りましょう。
(引用おわり)

君が代訴訟 陳述書

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君が代不伴奏で処分を受けられた岸田靜枝さん(日本聖公会清瀬聖母教会信徒)の裁判における陳述書等をホームページに掲載しました。

岸田靜枝さん 陳述書(2010年)

井田 陳述書(2011年)

「君が代は伴奏できない」

憲法第九条についてのNCC議長声明 2014/06/24

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日本キリスト教協議会は2014年6月24日付で議長声明を出しました。

憲法第九条についての日本キリスト教協議会議長声明

日本聖公会総会「ヘイトスピーチ」に関する声明

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2014年5月27日(火)から東京の牛込聖公会聖バルナバ教会で開かれていた日本聖公会第61(定期)総会は、3日目の29日(木)、次の決議を満場一致で採択しました。

私は京都教区の聖職代議員として出席。提案理由説明者のひとりになりました。

本文は次をご覧ください。

「ヘイトクライム(人種・民族憎悪犯罪)、ヘイトスピーチ(人種差別・排外表現)の根絶と真の多民族多文化共生社会の創造を求める日本聖公会の立場」

ヘイトスピーチ根絶を求める決議(日本聖公会総会2014/05/29)

2014年5月27日(火)から東京の牛込聖公会聖バルナバ教会で開かれていた日本聖公会第61(定期)総会は、3日目の29日(木)、次の決議を満場一致で採択しました。

私は提案理由説明者のひとりになりました。

「ヘイトクライム(人種・民族憎悪犯罪)、ヘイトスピーチ(人種差別・排外表現)の根絶と真の多民族多文化共生社会の創造を求める日本聖公会の立場」

「憲法と平和の福音」  リルケ「秋」

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以下をホームページに掲載しました。

講演「憲法と平和の福音」

リルケの詩「秋」の対訳

日本聖公会 2013 人権セミナー案内

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テーマ:「今、どうしても止めたい人権侵害」

日 程  2013年10月17日(木)〜19日(士)
主 会 場 牛込聖公会聖バルナバ教会(階上は管区事務所)
〒162-0805新宿区矢来町65管区事務所の電話03-5228-3171

詳細は ↓

日本聖公会2013人権セミナー

日本聖公会 8.15 平和メッセージ 2013

日本聖公会 8.15 平和メッセージ 2013 はここからご覧ください

2013年 長崎平和宣言

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 68 年前の今日、このまちの上空にアメリカの爆撃機が一発の原子爆弾を投下しました。熱線、爆風、放射線の威力は凄まじく、直後から起こった火災は一昼夜続きました。人々が暮らしていたまちは一瞬で廃墟となり、24 万人の市民のうち 15 万人が傷つき、そのうち 7 万 4 千人の方々が命を奪われました。生き残った被爆者は、68 年たった今もなお、放射線による白血病やがん発病への不安、そして深い心の傷を抱え続けています。

 このむごい兵器をつくったのは人間です。広島と長崎で、二度までも使ったのも人間です。核実験を繰り返し地球を汚染し続けているのも人間です。人間はこれまで数々の過ちを犯してきました。だからこそ忘れてはならない過去の誓いを、立ち返るべき原点を、折にふれ確かめなければなりません。

 日本政府に、被爆国としての原点に返ることを求めます。
 今年 4 月、ジュネーブで開催された核不拡散条約 (NPT) 再検討会議準備委員会で提出された核兵器の非人道性を訴える共同声明に、80 か国が賛同しました。南アフリカなどの提案国は、わが国にも賛同の署名を求めました。

 しかし、日本政府は署名せず、世界の期待を裏切りました。人類はいかなる状況においても核兵器を使うべきではない、という文言が受け入れられないとすれば、核兵器の使用を状況によっては認めるという姿勢を日本政府は示したことになります。これは二度と、世界の誰にも被爆の経験をさせないという、被爆国としての原点に反します。

 インドとの原子力協定交渉の再開についても同じです。
 NPT に加盟せず核保有したインドへの原子力協力は、核兵器保有国をこれ以上増やさないためのルールを定めた NPT を形骸化することになります。NPT を脱退して核保有をめざす北朝鮮などの動きを正当化する口実を与え、朝鮮半島の非核化の妨げにもなります。

 日本政府には、被爆国としての原点に返ることを求めます。
  非核三原則の法制化への取り組み、北東アジア非核兵器地帯検討の呼びかけなど、被爆国としてのリーダーシップを具体的な行動に移すことを求めます。

 核兵器保有国には、NPT の中で核軍縮への誠実な努力義務が課されています。これは世界に対する約束です。

 2009 年 4 月、アメリカのオバマ大統領はプラハで「核兵器のない世界」を目指す決意を示しました。今年 6 月にはベルリンで、「核兵器が存在する限り、私たちは真に安全ではない」と述べ、さらなる核軍縮に取り組むことを明らかにしました。被爆地はオバマ大統領の姿勢を支持します。

 しかし、世界には今も 1 万 7 千発以上の核弾頭が存在し、その 90% 以上がアメリカとロシアのものです。オバマ大統領、プーチン大統領、もっと早く、もっと大胆に核弾頭の削減に取り組んでください。「核兵器のない世界」を遠い夢とするのではなく、人間が早急に解決すべき課題として、核兵器の廃絶に取り組み、世界との約束を果たすべきです。

 核兵器のない世界の実現を、国のリーダーだけにまかせるのではなく、市民社会を構成する私たち一人ひとりにもできることがあります。

 「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにする」という日本国憲法前文には、平和を希求するという日本国民の固い決意がこめられています。かつて戦争が多くの人の命を奪い、心と体を深く傷つけた事実を、戦争がもたらした数々のむごい光景を、決して忘れない、決して繰り返さない、という平和希求の原点を忘れないためには、戦争体験、被爆体験を語り継ぐことが不可欠です。

 若い世代の皆さん、被爆者の声を聞いたことがありますか。「ノーモア・ヒロシマ、ノーモア・ナガサキ、ノーモア・ウォー、ノーモア・ヒバクシャ」と叫ぶ声を。

 あなた方は被爆者の声を直接聞くことができる最後の世代です。68 年前、原子雲の下で何があったのか。なぜ被爆者は未来のために身を削りながら核兵器廃絶を訴え続けるのか。被爆者の声に耳を傾けてみてください。そして、あなたが住む世界、あなたの子どもたちが生きる未来に核兵器が存在していいのか。考えてみてください。互いに話し合ってみてください。あなたたちこそが未来なのです。

 地域の市民としてできることもあります。わが国では自治体の 90% 近くが非核宣言をしています。非核宣言は、核兵器の犠牲者になることを拒み、平和を求める市民の決意を示すものです。宣言をした自治体でつくる日本非核宣言自治体協議会は今月、設立 30 周年を迎えました。皆さんが宣言を行動に移そうとするときは、協議会も、被爆地も、仲間として力をお貸しします。

 長崎では、今年 11 月、「第 5 回核兵器廃絶−地球市民集会ナガサキ」を開催します。市民の力で、核兵器廃絶を被爆地から世界へ発信します。

 東京電力福島第一原子力発電所の事故は、未だ収束せず、放射能の被害は拡大しています。多くの方々が平穏な日々を突然奪われたうえ、将来の見通しが立たない暮らしを強いられています。長崎は、福島の一日も早い復興を願い、応援していきます。

 先月、核兵器廃絶を訴え、被爆者援護の充実に力を尽くしてきた山口仙二さんが亡くなられました。被爆者はいよいよ少なくなり、平均年齢は 78 歳を超えました。高齢化する被爆者の援護の充実をあらためて求めます。
 原子爆弾により亡くなられた方々に心から哀悼の意を捧げ、広島市と協力して核兵器のない世界の実現に努力し続けることをここに宣言します。

2013 年 8 月 9 日
長崎市長 田上 富久

憲法とは……

「憲法とは、こういう国にしようという理念、目標です。」
井戸謙一氏

憲法・井戸謙一116
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