【顛末】 昨年の夏以来、続いてきた「雨水桝のオーバーフロー事件」は、工事の際の「オリフィス」撤去、つまり、補修工事の際の人的ミスであったこと。 かつ、原因の追究もせず、不要な請求を行ったM社グループからの「わび状」の提出と返金をもって、めでたく、完結致しました。 タイミング良く、現場写真を撮影していたコトが、幸いにも証拠となりました。
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「雨水桝オーバーフロー事件」について、時系列にまとめておきます。
2016年12月3日 5階バルコニーへの雨漏り防止の為の屋上補修工事の際、排水管に流す雨水をコントロールする機能を持つ「オリフィス」を撤去していた。 つまり、この日以降、「オリフィス」が無い状態となった。
2019年8月、9月 二度にわたり、雨水枡オーバーフローによる1階住居への浸水不安が発生した。 以後、万が一の場合の排水ポンプの設置や雨水配管の増設等の検討がなされた。
2020年2月29日 浸水危機の原因が「オリフィス」を撤去していたことが判明し、事業主から理事会に対し謝罪があった。 なお、設置には一か月ほど時間を要するとの説明であった。 この頃、応急措置が施された模様。
2020年6月21日 総会の場で「オリフィス」に関する会計処理、及び、現状について指摘させていただいた。 管理会社から不明と回答された。 後日、応急措置の状態の写真を送付いただいた。
2020年7月27日 理事会席上で管理会社に「オリフィス」の現状を確認したが、納期等の回答はなかった。
2020年8月8日 7月末にM社より、過失の「わび状」が管理組合に提出されことを受け、理事会とM社間で合意書が締結された。 当然だが、不要(正直、不当と表現したいが)請求分:約17万円の返却が決定した。
2020年9月12日 管理会社に、再度「オリフィス」の納期を確認したが、回答は無かった。
2020年9月14日「オリフィス」設置は9月18日と掲示された。
いずれにしても、管理組合として、支払う必要の無い出費に至らず、良かったと思います。
【検証】「オリフィス」撤去から3年半以上「納期、一か月程」との回答から半年以上で、正規「オリフィス」設置。 再発防止の観点から、問題の検証をしておきましょう。(忙しい方は読む必要無しです)
1. 2月 理事会議事録: 2月時点、理事会議事録を確認していれば、「オリフィス」の納期に関する事業主の「一か月ほど」という発言に気づくはずで、即座に、対応しておれば、総会の場で即答出来たと思います。
2. 6月 総会での対応: 上記、1.を踏まえ、管理会社は「排水コントロールは応急措置をしております。 ご安心下さい。」 と回答すべきであった。 「浸水の不安」という緊急度の高い案件に対し、新任フロントマンのデビューとなる総会での、「現状不明」はさすがにマズかったと思います。 会計処理で言えば「また、不要に請求した入金分に関しては可及的速やかに返済いたします。」と付け加えておけば、完璧でした。 フロントマンの交替の際の引継ぎは、業務品質の最重要アクションです。 その後も、納期確認する機会はありました。
3.7月 理事会:「オリフィス」の現状を確認させていただいたが、その際、管理会社が、即座に行動しておれば、9月12日に「お待たせしました。9月18日の予定です。」と回答出来たと思います。 残念ながら、9月14日の掲示版という後手になってしまいました。 恰好の信頼獲得のリカバリー・チャンスであったと思います。
4.最大のポイント: 2016年12月に、補修工事前後の検証写真を撮影しておけば、眼で見る管理が出来たと思います。 人間にミスは付き物です。 常に、事前準備、事後確認、記録の引継ぎを徹底すれば、リスクを最小にし、再発防止に寄与し、業務品質の向上につながります。 業務手順をマニュアル化すれば良いでしょう。 上記「赤字」部分は、フロントマンという職種における業務品質(顧客対応)の例です。 品質とは人間が作り込むものであって、付加価値を増幅、利益向上の源泉、経営の基盤です。 企業の土台となる社員の信用・信頼獲得こそ、顧客満足度、そのものであり、「終の棲家」の支えです。
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「雨水桝オーバーフロー事件」について、時系列にまとめておきます。
2016年12月3日 5階バルコニーへの雨漏り防止の為の屋上補修工事の際、排水管に流す雨水をコントロールする機能を持つ「オリフィス」を撤去していた。 つまり、この日以降、「オリフィス」が無い状態となった。
2019年8月、9月 二度にわたり、雨水枡オーバーフローによる1階住居への浸水不安が発生した。 以後、万が一の場合の排水ポンプの設置や雨水配管の増設等の検討がなされた。
2020年2月29日 浸水危機の原因が「オリフィス」を撤去していたことが判明し、事業主から理事会に対し謝罪があった。 なお、設置には一か月ほど時間を要するとの説明であった。 この頃、応急措置が施された模様。
2020年6月21日 総会の場で「オリフィス」に関する会計処理、及び、現状について指摘させていただいた。 管理会社から不明と回答された。 後日、応急措置の状態の写真を送付いただいた。
2020年7月27日 理事会席上で管理会社に「オリフィス」の現状を確認したが、納期等の回答はなかった。
2020年8月8日 7月末にM社より、過失の「わび状」が管理組合に提出されことを受け、理事会とM社間で合意書が締結された。 当然だが、不要(正直、不当と表現したいが)請求分:約17万円の返却が決定した。
2020年9月12日 管理会社に、再度「オリフィス」の納期を確認したが、回答は無かった。
2020年9月14日「オリフィス」設置は9月18日と掲示された。
いずれにしても、管理組合として、支払う必要の無い出費に至らず、良かったと思います。
【検証】「オリフィス」撤去から3年半以上「納期、一か月程」との回答から半年以上で、正規「オリフィス」設置。 再発防止の観点から、問題の検証をしておきましょう。(忙しい方は読む必要無しです)
1. 2月 理事会議事録: 2月時点、理事会議事録を確認していれば、「オリフィス」の納期に関する事業主の「一か月ほど」という発言に気づくはずで、即座に、対応しておれば、総会の場で即答出来たと思います。
2. 6月 総会での対応: 上記、1.を踏まえ、管理会社は「排水コントロールは応急措置をしております。 ご安心下さい。」 と回答すべきであった。 「浸水の不安」という緊急度の高い案件に対し、新任フロントマンのデビューとなる総会での、「現状不明」はさすがにマズかったと思います。 会計処理で言えば「また、不要に請求した入金分に関しては可及的速やかに返済いたします。」と付け加えておけば、完璧でした。 フロントマンの交替の際の引継ぎは、業務品質の最重要アクションです。 その後も、納期確認する機会はありました。
3.7月 理事会:「オリフィス」の現状を確認させていただいたが、その際、管理会社が、即座に行動しておれば、9月12日に「お待たせしました。9月18日の予定です。」と回答出来たと思います。 残念ながら、9月14日の掲示版という後手になってしまいました。 恰好の信頼獲得のリカバリー・チャンスであったと思います。
4.最大のポイント: 2016年12月に、補修工事前後の検証写真を撮影しておけば、眼で見る管理が出来たと思います。 人間にミスは付き物です。 常に、事前準備、事後確認、記録の引継ぎを徹底すれば、リスクを最小にし、再発防止に寄与し、業務品質の向上につながります。 業務手順をマニュアル化すれば良いでしょう。 上記「赤字」部分は、フロントマンという職種における業務品質(顧客対応)の例です。 品質とは人間が作り込むものであって、付加価値を増幅、利益向上の源泉、経営の基盤です。 企業の土台となる社員の信用・信頼獲得こそ、顧客満足度、そのものであり、「終の棲家」の支えです。