2010年06月

スズキ(浜松)へ行ってきました。

4年生二人と、今年から始まる共同研究の打ち合わせで浜松(から1駅の高塚)のスズキ本社へ行ってきました。
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打ち合わせは順調に進み、充実した成果を得られました。我々は有限要素法などのシミュレーションの研究が中心なので、解析をする前には必ず現物を見に行くことにしています。

その帰りに、本社の隣にあるスズキ歴史館に行ってきました。
http://www.suzuki-rekishikan.jp/
事前予約制と書いてありますが、名前を書いたら入れてくれました(もちろん無料です)。

全然人がいないなか、最初は、3Fのスズキの歴史コーナーです。展示のボタンを押すと、織機から始まったスズキの創始者である鈴木道雄氏の織機の実物と再現ドラマがはじまりました。凝っているなと思いつつ、次が、原動機付自転車の初代モデル!
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本当に自転車にエンジンが!そして、ボタンを押して始まる紹介ビデオは何故かPOP調。そして、軽自動車立ち上げの紹介のところは、プロジェクトX調のドラマ。映像も凝りまくっています。展示コーナー毎に、作風が全然違って飽きさせないです。その次は、展示の昔の家族の映像に参加できるパビリオン。四年生が映っています。
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アルトの誕生物語は、なぜかマンガ調。
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すべてがボタンを押さないと始まらないので、ボーっとしているとスルーしてしまう可能性もあります。また、次は何が起こるのか展示によって全然違うので、予測不能の楽しさがあります。

2Fは、開発工程の展示。3D-CADを使った展示が面白い。衝突試験のコーナーは、我々には”つぼ”です。そして、製作工程の展示の前に、シアターで3D映画。これが、本格的!大音響+振動付、光あり、水は振ってくるの大仕掛け。これだけでも一見の価値ありです。シアターから出ると、樹脂成型工程では、チョロQがお土産で出てきます。組み立てに使うロボットアームは何故か本物が置いてあり、動いていました。
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最後に、自動車の組み立て工程の展示。映像をボーと眺めてたら、なんと、ここの展示の車は実際にラインに沿って全部動き出す。。。。本物の迫力でした。
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最後には、フライトシミュレーターもありました。200点満点で99点。。。
機械屋にとって、感動ものの歴史館でした。スズキに行く際にはお勧めします。

スズキ本社に別れを告げて、浜松へ。お目当てはうなぎ。先ずは、肝焼きとビールを1杯、その後うなぎ丼をかき込む。静岡のうなぎは、油がのっていて、柔らかく絶品です。ここでしか食べられない!
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充実した一日でした。こういう楽しみは、遠方の企業との共同研究の醍醐味でもあります。
いい成果を出して、3月にここに報告しに来ることを皆で誓いました。

SI

卒業論文でやるべきこと

卒論で身につけて欲しい能力について簡単にメモしておきます。あまりまとまっていませんので、適宜修正を入れていきます。

配属されて、大学院入試(中間試問)までの間は、
・テーマに関する基本的な勉強(教科書・論文を読む)
・共同研究先に行って話を聞いてテーマについて理解する
・学術文献・情報の集め方を身につける
・ソフトウェア・実験装置の使い方を学ぶ

大学院入試は、四力学(材料・熱・流体・機械力学)の基礎をつける大切の場ですので、専念してもらいます。

冬学期から1月までは
・研究の進め方の自分なりのスタイルの確立・スケジュールの自己管理
・指導教員・共同研究先への報告・連絡・相談(いわゆる、ほうれんそう)
・先輩や知識のある人との議論

2月の直前は
・学術的な文書の書き方
・研究の背景、位置づけなどの理解
・プレゼンテーション能力(卒論発表、共同研究先への報告)

卒業論文は、教育研究という意味合いが大きく、うちの研究室では、成果を出すことや独創性はあまり重視していません。研究・技術者としては初心者のため、研究の進め方は、ある程度指導教員もしくは協力してくれるOBが誘導するようにしています。

SI

研究室の紹介記事・番組等

最近の研究室がらみの紹介記事・番組です。おぼえがきですので、また追加します。

早稲田塾 Good Professor 酒井先生 2009/4
http://www.wasedajuku.com/wasemaga/good-professor/2009/04/post_328.html

サイバネット(ANSYSの代理店)の酒井・泉研究室紹介 2007
http://www.cybernet.co.jp/ansys/case/interview/tokyo/

地層科学研究所(EASY-σ)での紹介 2010/06
http://www.geolab.jp/?user_interview/in201006.html

日本テレビの酒井・泉研究室の紹介ページ 2009/05
http://www.ntv.co.jp/burari/090509/info03.html

ためしてガッテン 酒井先生がチラ出  2010/05
http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20100512
これは、ねじとはあまり関係なく、トントン相撲のような振動輸送ではないかと思います。

タモリ倶楽部 パスタブリッジ(機械工学ゼミナールのメンバが出演) 2007
http://www.fml.t.u-tokyo.ac.jp/pasta/


就職活動とコンピテンシー ~酒井・泉研究室の研究室運営の考え方(7)

そもそも、コンピテンシーとかコミュニケーション能力とか、色々叫ばれているのは、就職活動の過熱化が背景にあります。学生が最初に現実の社会と接するのは就職活動であり、そこで大学のお勉強とは違う世界にはじめて直面することになります。現在の、日本の就職活動は、正直、世界でも例を見ない異常な状況ですが、それは簡単には変わらないので状況を受け入れて、就職活動をコンピテンシーを養う機会の一つとして考えてみたいと思います。ただし、ここでの議論は、工学系機械に限定です。文系等の他はよくわかりません。

就職活動について述べる際に、気をつけなければならないのが”世代間格差”です。私の世代以前と、今の少し上の世代は、ほとんどが就職活動をやっていません。学科推薦で就職する限り、不合格になることはまれでした。よって、就職活動は必要のない行為で、悪と考える先生も多くいます。しかし、それは過去の話であり、今は状況が変わってしまいました。よって、学科の先輩方の就職の経験談は、ほとんど参考にならないと思います。現在は、真剣に就職活動をする必要があります。

就職活動をはじめるにあたって、先ず、働くということに対して、少し深く考える必要があると思います。内田樹(たつる)先生の有名なブログが参考になります。
http://blog.tatsuru.com/2010/04/28_1018.php
就職活動を大学受験と同じ感覚で、能力のある人が評価され、いい企業に入れる・内定をたくさん取れると思っている人がいます。これは、間違いです。働くということは競争ではありません。自分は優秀だからトヨタ自動車に入れると思う感覚は、かなり問題があります。企業同士は、社員数名の零細企業でも、数万人の大企業でも、一緒に仕事をするのであれば、共に仕事を成功させる仲間であり、優劣を競うものではありません。ライバル社も同じです。

よって、企業で働くということは皆で協力しあうということです。人とうまくやっていく能力は極めて重要です。これが、企業がコミュニケーション能力を面接で重要視する一つの理由になっています。もちろん、コミュニケーション能力だけではなく、専門的知識も重要です。ただし、昨今の科学技術の進歩は早く、今の専門知識が10年後に役に立っている保証がありません。よって、現在の企業は知識の多さより、知識の獲得のプロセス(これを本当の意味での学力と呼びます)や、それをどうやって使って問題を解決するかという能力をより求めています。これが、コンピテンシーというわけです。

面接でのコミュニケーション能力の基準は、内田先生のブログにもありますが、”一緒に仕事をしていけそうか?気持ちよくコミュニケーション出来るか”の感覚です。試験の点数のような客観的なものではありません。よって、企業・職場によって、その基準は変わります。よく、お見合い結婚に例えられます。結婚相手や彼女を選ぶ時、客観的な基準や点数はあるでしょうか?考えてみて下さい。だから、面接の時は、”一緒に仕事をしたら楽しそうな奴”を演じるのが一番です。しかし、これはほぼ初対面の相手に対しては、容易なことではありません。最も基本的な対策は、面接する企業側の人(特定の人)をよく知ることです。会社からどういうミッションを与えられているか、質問に対して、どういう答えを期待しているか、どういう話題を喜びそうかです。就職活動にはOBが相談に乗ってくれることが多いので、そういう情報を得ることが出来ます。インターンシップであらかじめ、その企業に入り込んだ人間は、面接で非常に有利になります。それは、優秀かどうかということではありません。同じ職場で働く仲間で、同じ話題を共有できるからです。また、自ら社会経験のため、インターンシップに応募したという意欲が、コンピテンシーの評価にもつながります。

面接でのコンピテンシーの判断基準は難しいです。いい大学に入ったり、運動会に所属していたりしたからといって、その能力が高いとは限りません。各社、色々な方策を持っているようですが、どういう方法が行われているか、そういう方法でわかるのかも、正直よくわかりません。

また、ここで、内定を取れないことで、落ち込み、自分を責めてしまう人がいます。これは、大きな誤解です。一つ目に、採用数は、あらかじめ決まっているので、いい人がたくさんいた場合でも、全員採れるわけではないということです。自分が評価されなかったから落ちたわけではないということです。二つ目に、上でも述べましたが、試験のような選ぶ明確な基準はありません。彼女に振られたり、お見合い相手に振られたりということと同じです。要はピンとこなかっただけでしょう。もっといい相手は他にいますから、どんどん探しましょう、と考えるほうがいいと思います。採用した側も、選んでみて、どうしてこんな奴採ったんだと後悔しているケースが多々あります。

最後に、採用側は大学の成績は残念ながらほとんど評価しません。何故なら、大学間・学科間の客観的な評価基準を日本の大学は持っていないからです。それでは、専門知識は要らないかというと、そうではありません。そもそも、採用の枠が、機械系、化学系など学科が限定されていますので、基本的な素養を持っているかという点は見られます。ただ、その能力が高いかどうかは、残念ながらあまり重要ではなくなりつつあります。

このように、雑感ではありますが、就職活動一つをとっても、多くの考えるべきことがあります。これらを自分で考え、意欲的・主体的に行動できる能力はコンピテンシーであると考えれます。しかし、残念ながら、多くの学生は、このような難題に直面すると、情報(ノウハウ)を集めることによって場当たり的に回避しようとします。これも問題を解決する能力の一つではありますが、コンピテンシーではありません。

それでは、どうやったらコンピテンシーが身につくのかという話にやはり戻ります。


(つづく)
SI

Easy-σ on Youtube

EASY-σの使い方を酒井・泉研究室動画チャンネルにUPしました。詳細は、そちらを見てください(http://www.youtube.com/profile?user=IZUMILAB)。

9月に泉・酒井の有限要素法の書籍が出ます(仮題 実践!有限要素法シミュレーション)。書籍発売に合わせて、EASY-σの無料(教育機関)バージョンのEASY-σ Liteが配布される予定です。皆さんの家のPCでEASY-σが動くようになります。

これに伴い現在のEASY-σのページ
http://www.fml.t.u-tokyo.ac.jp/~izumi/easy/
は、販売元の地層科学研究所に移動し、本格的なものになる予定です。

ちなみに、EASY-σの開発者はソフトブレーンの創始者の宋文洲さんです。
先週の日経ビジネスの巻頭にも寄稿したりと、今や超有名人です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%8B%E6%96%87%E6%B4%B2
http://www.soubunshu.com/
10年くらい前、日本ベンチャーキャピタルの奥原氏(私の同期)に紹介されて、東大への導入が決定しました。

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30秒で出来るEASY-σのFEM計算
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