2011年01月

就職活動時期到来(2)

そもそも、推薦制度とはなぜあるのでしょうか?

企業側から見ると、設計現場へ人を送り出すにあたっては、機械工学の基礎がある程度備わっていないと面倒なことになります。基礎というのは、力学や設計製図のような昔からあるものです。これらを教育してくれる学科から安定して人材が送られてくるというのは、企業にとって大きなメリットになったのだろうと思います。新卒一括採用の典型的な方式かもしれません。

しかしながら、最近は、面接などを通して、コミュニケーション能力など人材の良しあしをみるという風潮があります。

そもそも、面接で技術系の人の能力を測ることは可能なのでしょうか?

就職活動の目玉である面接とは、基本的に”お見合い”です。お互いのことを良く知りませんから、話題は当たり障りのないものになります。

”志望動機は?”
”趣味は?”
”自分の短所、長所は?”

などが一般的でしょう。学生は企業のことを知りません。知ることは無理だと思います。所属している従業員でもわかりませんから。だから、これもネット等で調べた範囲で当たり障りのない回答をします。企業は学生のことを知りませんから、サークルや大学のことを聞きます。学生は、少々誇張して当たり障りのない回答をします。面白いことに、ここで少々嘘を言っても、OKらしいです。忘れましたが、どこかのブログにどんどん、嘘をつくのが最適解という分析が出ていました。お見合いも同じかもしれません。ただ、どちらも後が怖いのでほどほどにしたほうがいいと思います。

以前にも触れましたが、能力を測ることが出来ませんから、結果は、面接官(配属される職場の上長の場合が多い)に、自分が気に入られるかどうかです。企業も面接であたりさわりのない人を採用していて大丈夫なのかと思います。いい人が集まる企業は衰退していくと思います。ただし、現在の日本社会では仕事ができる人は嫌われる風潮があります。古くは野茂やイチロー、今では本田がそうでしょうか。

以下のブログが状況を少し説明していると思います。
「仕事ができる人は悪玉」
http://iiaoki.exblog.jp/13947589/

我々の研究室でも優秀(研究開発の能力のある人)ほど、面接で落とされる傾向が定着してきました。自分をしっかり持った人ほど、面接は苦手のようです。ただし、社会人になると、ずるく立ち回ることを覚えるので、面接の類のものは得意になると思います。しかし、採用時のその能力を期待するのは、明らかに見当違いだと思います。

SI

(つづく)

就職活動時期到来(1)

そろそろ、就職活動の時期が到来して、セミナー等浮足立っている学生が増えてきました。

最近は、学生の就職活動をビジネスにする企業が増えてしまい、なんだか状況がおかしくなってきているように思います。それに、惑わされる学生が少なくないのは残念なことです。

そもそも、機械系の就職活動は、一般的な就職活動と少し異なります。いわゆる推薦制度というものが昔から維持されています。説明は他のサイトにもあると思うので省きますが、就職活動は、個人と企業の間のものではなく、個人+学科とOB+企業といった関係で進められます。一部、自由応募に移行した企業もありますが、このような関係は未だに残っているところが大半です。よって、就職活動は、人事部ではなく、現場のOBが斡旋し、適切な現場へと配属していました(私が所属していた企業ではそうでした)。企業の開催するセミナー等に参加したり、良いエントリーシートなどは意味のないものでした。ただし、そういうつながりがない企業の場合(商社や銀行)の就職活動は個人と企業の関係になり、大変でした。

最近の就職活動は大きく変わったと言われますが、実は我が学科の状況はほとんど変わっていません。大半の学生は推薦制度で就職し、その他は自由応募で就職します。

ただし、企業側が、コミュニケーション能力やら、リーダーシップやらを要求し始め、我々の学科の就職活動も影響を受けています。

就職活動のおかしさについて、池田信夫先生のブログで紹介されていますが、特に最近は推薦制度を使わない就職活動はかなり大変だと思います。
http://ikedanobuo.livedoor.biz/archives/51670715.html

SI
(つづく)

研究室の長い冬

研究室の最も慌ただし時期は1月~3月です。実に複雑なスケジュールになっています。

先ずは、研究室のメンバから
4年生は、2月第一週(今年は2/4)に卒業論文の提出、第二週に卒業論文の試問(発表13分、質問7分)です。その間の土曜日に例年発表練習をしています。

修士2年は2月第二週(今年は2/10)に修士論文の提出、第三週に修士論文の試問(発表25分、質問15分)です。その間の土曜日は発表練習です。試問は丸二日間かけて行われ、教員はすべて出席という苦行が待っています。

今年から修士1年の中間試問が1月上旬に行われることになり、正月明けから発表練習です。

数は多くないですが、博士3年は、10月頃に予備審査を終え、2月初旬に本審査です。これが一番大変かもしれません。

ちなみに、今年は、博士1人、修士2年3人、修士1年6人、学部8人が卒業を目指しています。

次に、学部学生
3年生は、1月で講義・演習が終わり、2月頭から期末試験です。それが終わると、長い休みに入ります。一番気楽な時期かもしれません。
2年生は、同じく、1月で講義・演習が終わるのですが、3月初旬に試験です。1か月間開くのが気の毒です。

さて、大学の先生は、これらの学生の指導の他に、大きな行事である入試があります。センター試験(1月半ば)の監督や、大学入試の業務(2月終わり)など盛りだくさんです。最近では、これに大学院の2月入試も加わりました。また、期末は、共同研究等の報告会などもたくさんあります。

3月になると、花粉の時期到来とともに、ほっとするといった感じです。

SI

そんな進路で大丈夫か?一番いい進路を頼む

12/21に工学部丁友会の院進学セミナーで講演してきました。
http://tuk.t.u-tokyo.ac.jp/#item107


講演のPPTを貼っておきます。
http://www.fml.t.u-tokyo.ac.jp/openhouse/teiyu2010.pdf

セミナーのポスターに”そんな進路で大丈夫か?一番いい進路を頼む”
と書かれていて、ネットで結構話題になったようです。先行き不安な世の中で、自分の進路について悩む学生の心理が良く表れているんだろうと感じています。

しかし、こういう発想は基本的にダメだという話をしてきました。これには色々理由がありますが、
・これからは、自分自身でよく考えて進路を選ばないと、ろくなことにならない。
・他人の推薦する、もしくは他人が多く選択する進路を選ぶと、ろくなことにならない。
といったところです。という私の話も、信じるなとも言いたいです。

大学を卒業するまでは、親や先生によってレールが引かれています。しかし、これからは、誰もレールは敷いてくれません。少なくとも、大企業は、絶対そういうことをしません。

また、成功する人ほど、選択する道を間違え、人には言えないような恥ずかしい失敗をたくさんしています。一番いい進路とは、たくさん間違った道を実際に知ることかもしれません。

SI


シミュレーション&ビジュアライゼーション演習

1月から3年生向けの演習である”シミュレーション&ビジュアライゼーション演習”がはじまります。

本演習は、ソフトウェアの演習ですが、夏学期に行ったバトルシッププロジェクトのようなアルゴリズムを考えるソフトウェアに加えて、ビジュアル系のプログラミングに慣れ親しむことを目的にしています。

従来から行われてきた数値解析系の演習は、内容が難しく、かつ結果が数値データなので、直感的に理解できず、必ずしも楽しい演習ではなかった点を改善するために、この演習を立ち上げました。

また、日ごろ使っているゲームやウィンドウズのソフトウェアも、意外に簡単に自分で作れるということも理解してもらいたかった

楽しんでもらえればと思います。

SV

Visual C++で作られた分子動力学用可視化ソフト

SI
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