2011年03月

卒論配属オープンハウス

今年度も四年生配属のオープンハウスの時期がきました。

酒井・泉研究室は、今年は寄附研究ユニットの原先生を加え、酒井・泉・原研究室として四年生を迎えることになりました。原先生は、元酒井・泉研究室の助教であり、これまでも一緒に研究室を運営してきました。学生の居室は共通です。

4月5日(火) 13:00-14:00、16:00-17:00
4月6日(水) 15:00-16:00

コーヒーくらい出しますので、ぜひ一度見に来てください。

研究室の卒論配属用ページはこちら

今年のポスターはこちら
今年のPPTは 前半部(非研究説明)、後半部(研究説明)

研究室の運営の考え方をブログでまとめています。興味のある人は読んでみてください。-->研究室の運営の考え方

SI

計算機を使わないシミュレーション研究

普段欠かせない電子機器(WS, PC, プリンタ)がないと出来ない研究もありますが、それらの機器がないからこそ出来る研究もあります。

10年くらい前に大学へ移ってきたときに、自分のプログラムを走らせる適当なWSが研究室にはなく、シミュレーションが出来ない時期が半年程ありました。研究が出来ないので、本や文献ばかり読んでいました。それらを読むと、自分の基本的知識がないことに気が付き、さらに本を読む日々でした。色々な文献を読むと、それまで知らなかった世界の研究の動向が徐々にわかってきます。同じ研究者の論文を時系列で読むと、彼らが何を考えてきたかがわかってきます。すると、自分だったらこうする、こうしてみたら面白いのではという想像が湧いてきます。自分ではすぐに試せないので、メモをとっておきます。さらに文献を調べると、世の中には似たようなことを考えていて、既にある程度検討していることなどもわかったりします。そうやって、ため込んだアイディアと知識は、後々の研究再開の際に大きな原動力となりました。

それから7, 8年くらいして、長期出張で海外の大学に行った際は、あまり研究はせず、図書館で文献を読んでいました。そうすると、同じように帰国後の研究の土台がしっかりと築けたと思います。

実は、こうやって文献や本を読んでいる時間というのは、非常に贅沢な時間で、日頃雑務や研究結果を出すことに追われている研究者にとっては、中々出来ることではありません。海外の大学はサバティカルという研究休暇を設けているのも、こういった充電期間を設けるためだと思います。

また、PCは、本や文献を読むという集中力を必要とする作業を著しく阻害することが知られています。メールのチェック、ネットサーフィンなどは研究時間の多くを無にしているばかりか、本や文献を読むモチベーションを低下させてしまいます。

ということで、この機に応じて、精一杯充電して知識とアイディアをため込むというのが、贅沢な時間の使い方だと思います。

#ただし、今は、文献調べるにはパソコンが必要なのが昔と違うところです。これだけは仕方がないでしょう。昔は、図書館に籠っていました。

SI

原発事故について

放射線物質についての、日本医学放射線学会のコメントです。
http://www.radiology.jp/modules/news/article.php?storyid=907

今回の原発事故についてMITの先生が分析されています。
私は、専門家ではないので、よくわからない部分もありますが、不安をあおるだけのマスコミの報道よりずっと情報になります。

http://blog.livedoor.jp/lunarmodule7/archives/2406950.html


カリフォルニア大学の先生の分析の日本語版です。

http://ribf.riken.jp/~koji/jishin/zhen_zai.html


SI

現状のご報告

このたびの地震で被害にあわれた方に、心よりお見舞い申し上げます。

東京大学本郷地区の被害は少ないと聞いています。工学部2号館も大きな被害はなかったと聞いています。

現在、電力不足に対応するために、電力を使う実験・計算は中止することになっています。よって、当面は研究活動が停止することになります。

研究室のメール・およびwebサーバーは、情報基盤センターにあるため、センターの対応に依存し、使用できなくなる恐れもあります。

研究室のスタッフ・学生とも安否は確認されておりますが、今後連絡がとりにくくなるかと思います。

被災地の復興を心からお祈り申し上げるとともに、我々で微力ながらも出来ることを今後考えていきたいと思っております。

泉聡志

学生と教員の闘い(2)

広義で意味でのカンニング対策に以下のものがあると前回述べましたが、我々の取り組みを紹介します。

1、学生グループでの試験対策(過去問の共有)
2、他人のレポートのまる写し
3、文献やネットからのレポートまる写し

結論から言うと、どこでもやっているようなごく標準的なものです。欧米の講義ではスタンダードになっているのではないでしょうか?

1、は、試験対策に必要な情報は教員側から公開します。材料力学では、講義の前に毎回のように小テストを行っているのですが、テストの類似問題を練習問題(答え付き)として配布し、自分でそれを一度解くように指示します。ペースが速いのと、情報が与えられるので、後は自力で問題を解いてくるしかないということになります。もし、答えだけ眺めて、問題を解いてこないと、少し変えた問題は、なかなか解けるものではありません。もし、その回だけ解けても、全部で10回くらいテストがありますから(すべてを合格することが単位の要件+追試有)、やはり自力で解いたほうがいいというのが合理的判断になるはずです。

2、3は、共通した対策があります。先ずは、各人に違う問題を与えるということです。これなら、友人と相談したりネットを調べたりするでしょうが、自力で対策せざるを得ないでしょう。しかし、実際に100人いたら100種類の問題を作るのは不可能に近いと思います。有限要素法の講義では4-5種類程度の問題を作り学生を振り分けています。しかし、これでは同じ問題に当たった学生間でのコピーが生じてしまう可能性があります(一問に対する学生数が少ないので、発覚する可能性は高くなりますが)。よって、この講義では、全員に対して5分程度の試問を行うことにしています。レポートをコピーした学生は、試問の受け答えを行うことは先ず無理ですので、やはり自分で作業することが合理的になります。

最後に、最も効果的な対策は、啓蒙活動にあると思います。昔滞在したMITのレポートの問題に、”あなたは、この問題に対して、他人のものを写すかもしれないけれども、それはあなたにとって学習する機会を奪っている”みたいなタバコの注意事項のようなものが書いてありました。結局は、主体は学生にありますから、教員の対策は補助であり、学生が自ら学ばないと講義は成り立たないということだと思います。

実は、上記の我々の対策は、カンニング対策ではなくて、学生が主体的に学ぶための手伝いをしているに過ぎません。どう、学生が主体的に学んでくれるかという視点が第一に大事だと思います。

ここまでは、言いことだけを書きましたが、こういう講義のやり方には、大きな問題が伴います。つまり、手間が非常にかかるということです。

次回はその話になります。

SI






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