社労士けんたろうの「戦戦兢兢営業日記」

このブログでは、私(社労士けんたろう)が日々の仕事や生活の中で考えたことや、趣味の読書を通じて感動した本や言葉などについて思うがままに綴らせて頂いております。

2016年03月

続・春の息吹

BR110日ほど前の当ブログで、冬の間に枯れてしまったと思っていた鉢植えのバラに新芽が出てきたことを書きましたが、その後あっという間に葉をつけて完全復活の様子を見せております。

細部を詳しく観察すると、まだまだ新芽が出てきており、葉はまだまだ増えそうです。
「水をくれ~水をくれ~」
という声が聞こえてくるようで、冬の間控えめにしていた水やりもかなり多めにするようにしました。調べたところでは早ければGW頃には花を付けるそうです。

それにしても、小さな鉢なのによく育ちます。
家に来た当初と比較して5倍くらいの大きさになっています。
大きな鉢に移し替えた方が良いのでしょうか……
余り馬鹿でかくなってもらっても困るのですが。(^_^;)

何はともあれ、3月も今日で終わり明日から新年度です。
軒先のバラのように、元気溌剌、気力旺盛、エンジン全開でいきたいものだと思います。


労働基準監督署への申告時の注意点

事業場に、この法律又はこの法律に基いて発する命令に違反する事実がある場合においては、労働者は、その事実を行政官庁又は労働基準監督官に申告することができる。
(労働基準法104条1項)

使用者は、前項の申告をしたことを理由として、労働者に対して解雇その他不利益な取扱をしてはならない。
(同条2項)

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サービス残業をさせられている
年次有給休暇を取らせてくれない
妊娠したら解雇された
突然解雇されたが解雇予告手当が支払われない
……等等、
勤務先が労基法違反をしている場合、労働者は上記の規定に基づいて労働基準監督署に「申告」をすることができます。

申告するとその事業場は担当監督官の監督対象となることになっていますが、単純に監督署に行って話をすれば良いという訳でもありません。
一言で言うと、“きちんと”話をしないと「申告」として取り扱ってくれません。
具体的には次の2つのポイントは押さえておきたいところです。

①伝えたい内容をまとめておく
 …当事者情報、労基法違反の事実など
②証拠書類を準備する
 …サービス残業についてであれば労働時間の記録や給与明細書など

①については日本労働弁護団がHP上で書式を掲載しています。これをそのまま利用してもよさそうです。

日本動労弁護団HP「労基法違反申告書」


ただ、この「申告」という行為はかなり重い行為だと思います。
「犯罪者がいます!」
と会社の人を警察に通報するようなものだからです。
ケースバイケースではありますが、労使双方にとって良い結果をもたらすことは少ないような気がします。

「申告」に至る前に社内で予防、改善行動を起こすことが基本でしょう。
その為の社労士として、力になっていきたいと思います。


介護人材不足の深刻化の兆候

『高齢化が進み介護の現場で働く人材の確保が課題となるなか、介護関連の学校で作る団体が、介護福祉士を育成する全国の専門学校や大学を対象に、今年度の入学者数を調べた結果、定員全体の半数となる合わせて8800人余りにとどまったことが分かりました。調査した団体は「介護現場を担う人材不足がますます進むおそれがある」としています。
…中略…
 入学者数はこの5年間、減少傾向が続き、定員に対する入学者の割合は、5年前の76%に比べて26ポイント減っています。
また、都道府県別ではすべてで定員割れとなっていて、最も低い自治体では入学者の割合が30%だったということです。
 これについて、日本介護福祉士養成施設協会は「仕事のわりに賃金が低いというイメージが根強くあるのではないか。このままでは介護現場を担う人材の不足がますます進むおそれがある」としています。』
(NHK NEWS WEB 2016.3.29記事より)

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今後ますます介護人材の不足が加速するかもしれないというニュースです。

当事務所で最も多いご相談の一つが「人手不足対策」です。
私はこの問題に対する考え方の切り口として、次のように捉えています。

①採用が進まなくて人手不足
  →社会全体の問題
②定着が進まなくて人手不足
  →自社固有の問題

①と②とでは、取り組む内容が全く異なってきます。
先ずは自社がどちらのケースなのかを分析する必要があります。
もし両方であるなら、自社固有の問題である②から着手すべきでしょう。

②の場合、有効な方法として「苦情法」という方法があります。
寄せらせる苦情を、よく聞いて、素直に反省して、具体的に改善行動に移す、という方法です。
社内アンケート等でより多くの苦情を積極的に集めて行うとより効果が高まるでしょう。

経営者にとって苦しい作業ですが、絶対に必要なプロセスであると思います。
当事務所でも社内アンケート等苦情集めのお手伝いをしております。社労士がついて行うことで苦しみが少しは緩和するかも?しれません。どうぞお気軽にご相談くださいませ。


参考:
伊吹卓「なぜ売れるのか-「売れない時代」のヒットの秘密」,PHP研究所,1989
社労士けんたろうの戦戦兢兢営業日記2014.7.9記事


ブログ#2424

3月もあとわずか。今週末はもう4月に突入です。
春の甲子園大会も始まり、桜の花が咲き始め、花束を手にした卒業生が歩いているのを見かけたりなど、春の到来をはっきりと感じられる時期になりました。

プロ野球の公式戦も開幕し、我らがカープは開幕カード(対DeNA)を2勝1敗で勝ち越し好スタートを切りました!今年も張り切って応援したいと思います。何度か球場にも行く予定です。


ところで今のこの時期は、年度末の月末月初で人の動きも大きいと予想され、社労士としては忙しくなる時期でもあります。きちんと対応できるよう、しっかりと準備、段取りをして臨みたいと思います。
今週も元気に仕事開始です!


良禽択木

『私の役割は2つある。1つはリスクの請負人。当社が得意とする提案型商品には前例や類似品が少ない。普通の会社のように社内会議を重ねれば「やめておこう」となる。判子を押すということは社長の私がリスクを取ることを意味する。失敗しても提案者にペナルティーは科さない。
 私は「働く社員にとって良い会社」を作ると決めており企業理念の第3条にもそう明記してある。上司が提案を握りつぶす会社は、意欲ある社員にとって良い会社ではない。』
(2016.3.25日本経済新聞コラム「私の履歴書」より一部抜粋)

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10年以上日経新聞を購読しておりますが、その理由はこのコラムが読みたいからと言っても過言ではありません。ご存知「私の履歴書」です。各界の著名人の人生経験や考え方に触れることができる値千金のコラムです。今月は生活用品の企画、製造、販売を手掛けるアイリスオーヤマの大山健太郎社長で、同じ名前ということで特に熱を入れて拝読しております。

同社では毎週月曜日、朝から夕方まで続く「プレゼン会議」という社長以下各部門の責任者の前で社員が新商品のプレゼンをする場があるそうで、上記はその場における社長の役割についての文章の一部分です。この部分だけでも、「良い会社」を作るための大山社長の強い信念が伺えます。

良禽は木を択ぶ、良い社員は良い会社を選ぶ、です。
今月は人材の採用、定着でお悩みの社長必見のコラム、かもしれません。


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プロフィール

社労士けんたろう

主に介護事業者様を中心に、広島で社会保険労務士としてよりよい事業所作りのお手伝いをさせて頂いております。元気に日々奮闘中です。(H23.4.15より特定社労士)

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