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アメリカの友人と話したことがあります。
彼は日本で何年も働いたことがあり、日本語もペラペラなんですが、彼は日本の大手企業の重役、社長が全然英語話せないことを不思議がっていました。



そうですよね、いま日本ではビジネス英会話ができる指標であるTOEIC650~750点以上じゃないと、多くの企業では面接も受けられないのですから。
日本のメディアでは、日本人の英語は世界でもトップレベルでどこの国より完璧に近いと自画自賛している記事も見かけますし、日本のいままでの英語教育が正しいということも言われています。


なのに英語話せない人が圧倒的です。


なんでですか?


私は数学が苦手。サインコサインタンジェント、今聞かれてもそれが何かも覚えてません。


なんで??


小さい頃しか習わなかった足し算引き算。いまでもできる。


なんで?


漢字、読めるけど書けなくなってきた、でも読める。


なんで?


私はハワイに行く前に受けたTOEICは日本の一般企業で面接も受けさせてもらえない点数。
大手企業なら門前払いです。


でも今は英語で仕事してるし、日常会話は問題ありません。
今テスト受けてもたぶん同じ点数でしょうね。
だって聞き取れないから。


でもね、生身の会話なら聞き返せるし、「ああ、これって意味こういうことね」って言い換えて話せます。


TOEICは聞き逃したらアウトだし答えがひとつしかない。単語も普段使わないものばかりこれでもかと出てくる。

そりゃ2時間も集中してテスト受けてたら頭のなかでなぜか、ゆずの曲がエンドレスで流れて気づいたら試合終了ですよ。



日常仕事する上で、

「今後の発展と信頼関係を構築したいので、これらの提議書類を精査してだけますか?」


って言います?
アメリカ人が?
ハワイ人が?


「これチェックしてくれますか。もし良かったら修正してね。」

じゃダメですかね。
これなら英語わからない人でも言えませんか?

イギリスの世界的企業や公的機関ならわかりますけど、私はそんなお立場じゃないんです。
親しく仕事したい間柄ならなおさら。


しかもアメリカ人は突発的に訪れたビジネスマンの話も門前払いせずウエルカムで聞いてくれる事が多いです。
英語の出来不出来を気にする人もいるでしょうが、それよりもアイデアや前向きな話を汲み上げてくれます。
私はね、経験上そういうことばかりでした。

そう感じないよという方は私のような下の立場ではなく、もっとハイレベルな世界の方じゃないかな。



もし上の文を普段から完璧に英語で話していたら、「堅苦しくてやりづれーなぁ日本人って。」
となりませんかね。
相手が同じ日本人ならどう思います?いつも上品で難しい日本語を話す方と一緒に仕事…。



ただ、これは全否定ではなくて逆もあります。



例えば日本語で
「ご着席ください。」
という言葉を

敬語がよくわからない外国人から

「座って。」

っと言ったら、え!?と思いますよね。

英語にも丁寧な言い方や、ニュアンスを含んだ言い回しがあります。
でもそれは難しい単語を使うわけではないのです。



先の見えない幼児の英語教育
子どもが小さい頃から英語教育を。
それも素晴らしいかと思います。
英語を話せる親ならわかります。



ただ、親が英語話せない環境で、
世間でも英語話せない環境で、
学校では友達や先生が英語を話さない環境で、
どうやって英語話せるようになるんだろう、と思います。



バイリンガルの環境はずっと50対50です。
ハワイに住む日本人の家族は、家庭内は日本語オンリー、でも必然的に外に出たら英語オンリーになります。
これを家庭内も英語にしたら日本語はできませんよね。
また、一度話せた時期はあったけど今は忘れたという人もいます。


大人が英語を聞き取れるようになるまで数千時間英語を聞く必要があると言います。
維持するには毎日数時間は英語に触れている必要があります。



子どもの頃から2言語を吸収するのは、本人にとって混乱する時期が来ます。

大人は1度言語を母国語に変換する時期を経て第2言語を習得しますが、子どもにとっては英語は英語で、日本語は日本語ではじめから理解するので、ごちゃ混ぜになることがあります。



惑わすカタカナ語
私が日本に帰ってからびっくりしたのは、カタカナ語が異常に増えたこととです。
ごめんなさい、ぜんぜん意味わかりません。
このカタカナ語が英語を学ぶ上でどれほど私の足をひっぱっていることか。
スタイリッシュ、サイクル、アウトソーシング、レジデンス、カンファレンス、バイアス、ロジック・・・。
ロサンゼルス、ロス、どれも通じませんよ。
アイスクリーム、通じませんよ。
レストルーム、通じませんよ。
コーヒー、ギリギリ通じますよハワイなら。


それだけならまだしも、難しい日本語を何でもカタカナ語にするの何とかなりませんか。
おしゃれ気取りや経済面やITに多い。
それは英語とも外来語とも言いません。




英語に日本語のふりがな
オリンピックを控え、英語で道案内などを特集した大手雑誌を見てびっくり、いまだ英語の上にカタカナで読み仮名をふってありました。


幼児向けの写真で覚える図鑑にも、親切ながら英語も書いてあるものが多く、なぜかその読み方を日本語でふってあります。
「ずぃらぁふ」とか「きゃぁっと」とかね。



翻訳機
翻訳機の性能向上で今は通訳も要らないし、英語なんか学ぶ必要はないという方もいます。
確かにある程度はそれで意思疏通ができます。
これについては英語を学んでいる人なら、言いたいことが一杯あると思いますのであえて書きません。



こんな意識であれば、英語は勉強する必要はないのではないかな、って思います。
だって、世界中で話されているスペイン語を勉強する必要があるとは思えないでしょ。日本人はスペイン語の方が発音しやすいのに。


本人が必要だと思えば勉強すればいいし、英語を話せる人が率先して通訳すればいい。


日本に生まれ育って、日本で生活するなら、英語を使う機会は皆無です。
そういった仕事や企業に就かない限り。


年に何回もない外国人と話すとき、ボディーランゲージや心で伝わっています。
それが一番です。

きっとこれを読んでいる英語なんてできないわよと言っているハワイにたくさんいかれる方の方が、とっつきやすいコミュニケーションがとれているかもしれませんよね。


完璧な英語を学んでも、話せなければそれ以前の問題だし、
言語はコミュニケーションのツールです。
英語なんて出来なくたって外国人とコミュニケーションが出来る人はいっぱいいます。
もし言語が第一なら、間にロボットがいれば十分、
あなはロボットとコミュニケーションしたいと思いますか。


あとね、正真正銘のイギリス英語にこだわらなくても、フィリピン英語、アフリカン英語、チャイナ英語、韓国英語、スパニッシュ英語、フレンチ英語、
圧倒的に生粋の英語以外の英語の方が多いんです。
そして多民族国家アメリカ人はそれが普通の環境なんです。

ジャパニーズ英語でいいじゃない。
誰だって言語レベルでなんか付き合わないですよね、人間の人柄で勝負しましょう。



ただ、日本人が英語必要なく生活できるのは、英語をたくさん勉強して日本のために国境を越えて頑張ってくれている人がたくさんいるからです。



英語を話せるようになりたいなら、いますぐ教科書をしまって英語を話す人とコミュニケーションをとってみませんか。
あたまでっかちにならない方がきっと近道です。

「英語なんてぜんぜん知らない。」
じゃあなぜ日本の赤ちゃんは日本語を話せるようになるのでしょうか?

英語を全く知らない状態は赤ちゃと同じだって考えれば良い、お母さんがたっくさん話しかけてくれて大人と会話ができるまで3年から5年はかかります。

プライド捨てて、簡単な絵本を見て、いっぱい英語聞いて、発音真似して、自分の意思を伝わらなくても伝えようとする、相手の話が聞けなくても聞こうとする、その積み重ねです。


最近気づいたことがあります。
以前はビフォー、アフターなどとカタカナ語で書いてあったテレビの字幕がBefor Afterなどの英語表記になった番組があります。

こうやって少しずつカタカナ語を無くして、本来の発音と表記が浸透すれば、自然と日本人も英語に慣れていくのではないでしょうか。