昨今日本のメディアでは世界の悪いニュースや悪いことだけを持ってきて報道し、日本は恵まれているとか、日本は素晴らしいとか、そういう傾向が続いています。

そうでなくても先日テレビで平均時給の話題が出ていて、日本は給料が低い、でもアメリカは700円台 (約5ドル) でもっと低いなどとパネル一覧で紹介して言っていました。
え?うそでしょ?
5ドルなんてベッドメイキングに対する欧米人の1組当たりのチップくらいですよ。


これってどこから持ってきたデータかわかりませんが、英語がわからないので海外のことをメディアで言われるとみんな信じてしまうのです。
ちなみにアメリカの雇用統計では平均時給は2018年で26.92ドルなので時給約2,900円くらい。ハワイですら「最低」賃金が時給10ドル (1,100円) 超えです (2018年)。
アメリカはもしかしたらこの1年で平均2,000円ほど時給が下がったのでしょうか。


ここで働くのが認知バイアス (確証バイアス)。
頭がポジティブに働いていると、良いものばかりが目につく反面、ネガティブに働いていると悪いものばかり目につくようになることです。

日本の地域でもありますよね。事件が多そうな地域、車の運転があらそうな地域。これもメディアの影響やひとつの考えに対する捉え方の影響も大きいです。
「どうせ」という無意識のなか海外に行って、もし悪いことが起こるともう止まりません。

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写真はアリゾナ州セドナです。ここでは完全に見るもの全てがプラスに働いていました。きっとどっちに進んでも素晴らしい感想を得ていたでしょう。


認知バイアスの例
例えばAさんとBさんがワイキキに泊まりました。



Aさんは
・ワイキキの華やかで陽気な雰囲気に心が躍り、
・ハワイの人たちのフレンドリーで親切なふるまいに感動し、
・ワイキキで見るものすべてが新鮮。
・やっぱりハワイって良いわよね、と上機嫌。
・人々の陽気な姿やのんびりした時間の流れに心が洗われ、
・ワイキキビーチのサンセットに感動する。
・夜の賑やかさに映るパトカーの青い光がとても心を落ち着かせてきれい。



一方Bさんは、
・空港を見て古くさいねともらし、
・トイレでは隙間が気になって仕方ない。
・ハワイの人たちのおおらかすぎる性格が日本では考えられず、
・トレッキングにいってもトイレもなければ柵もついていないことに驚く。
・日本人ばっかだし、ワイキキではホームレスや裸の人が目につく。
・人の多いワイキキの海を見たら、これなら沖縄でよくない?と一言。
・夜はEMS (救急車) のサイレンがうるさく、やっぱり治安悪いよね、という感想。


どちらもきっかけは「やっぱりね」です。


ポジティブに考えられる人には、別の視点で見る余裕もできます。
食事高いね!でもビール安くて良いよね!とか。


私がよく同類で挙げるのがディズニーです。

楽しいというバイアスが働いていると楽しいことばかり認識します。
そこに長時間並んだとか、高いお金を腹って食事したというネガティブ要素は入ってきても吸収されてしまいます。

「ディズニーなんて」と思っていると、ちょっとした不満をきっかけに悪いことばかり探すようになります。
高いのに美味しくない。並んだのに乗ったの2分くらい。



さて、旅行だけでなく海外をはじめ、故郷とは違った場所に住んだ時にも言えます。

私たち夫婦は完全にポジティブな認証バイアスが働いていました。


ポジティブなバイアスが働いたハワイ
考えてみたら引っ越して1週間で冷蔵庫が壊れて、買ったもの全部だめにしたときがありました。
職場の人がでっかいクーラーボックスを貸してくれて、慣れない職場での人の優しさに感激し、冷蔵庫が新しくなってラッキーと思いました。(ポジティブ)


天井から水が漏れたときに、時間通りに来た修理やさん。
手際よくやってくれたけど、お風呂はきたないまま帰っていった。
その時は笑っちゃったけど、ハワイの人はけっこう時間通りだし修理もテキパキやることに感心しました。
普段掃除しないところまで自分達できれいにしたからかえって良かった。(すっげーポジティブ)

まぁハワイに幻想も期待も抱いていなかったのもありますが…。


ネガティブなバイアスが働いた場合のハワイ
一方、ネガティブバイアスが全開になると不幸街道まっしぐら。
住んでいる場合は特に顕著に表れます。
だって遠く離れた故郷の芝生がそれはもう青々と見えるんだもん。
観光客として帰省する日本ではおもてなしのオンパレード。
ハワイでは何を見ても何をとっても愚痴しか出てこない。



観光客で言えば二極化ですね。ハワイは好き嫌いが分かれます。

日本では海外に行きたいとも思わない若者が増えている昨今。
何をとっても日本が世界で一番と思っている人が多いのに、あえて海外に行く人。
私のような変わり者は海外でどちらのバイアスがかかるかで、日本に帰ってからの生活も変わります。


先日、日本のあるイタ飯屋の日本人店主と会話したとき、「海外はごはん不味いし、フランスで勉強したけど3つ星レストランもたいしたことない、日本が世界一。」海外の昔ながらの郷土料理にも、「あんなまずいのよく食べてるよね。だから寿命短いんだろうね。」と、とにかくけなす言葉しか出てきませんでした。
アメリカは他人を褒める人が多いので、その時は正直ドン引き。

でも、この人は海外で惨めな思いをしたんだなってすぐにわかりました。

ただ、そのあとすぐに「ハワイのマグロとシイラ (マヒマヒ) はすごいうまいんだよね。」と褒めさせたハワイには「ハワイってすごいな」と思いましたけれど。


ではどうすればよいでしょう。


幸せを呼ぶための方法
金持ちで何でも持っているのに不幸と思っている人もいれば、
逆に貧乏でも幸せ一杯と感じながら生活している人もいます。

その違いは何でしょうか。

ポジティブな人には幸せなことばかり訪れて、ネガティブな人には脳がネガティブなことばかり寄せ集めて認識させます。

ポジティブな人は出会いにも恵まれている人が多い気がします。
ネガティブな人には安心感を求めてネガティブな人が集まるようです。

なんとなくわかりますよね。


今ある環境も人も変わらないんですよ。だから自分が変わるしかないんです。


まずはニュースやネットニュースの雑記事、コメントを見ないこと。
そして物事を「良かった」と言ってしまう習慣をつけることです。


飛躍しすぎですが、日本とは異なる海外の味をうまく味わって、自分の都合の良いように解釈しちゃうんです。

だってあなたの人生でしょう。あなたが幸せになるためにまずはあなたが一番楽しくなきゃいけない。

その楽しいあなたを見て周りが変わるのです。


フィリピン人と日本人の考え方の違い
先日フィリピン人の方とお話しした時、なぜ日本人はネガティブなのかという話題になりました。

その時の私の英語力では言いたいことも言えず、私の個人的な考えと前置きして

「日本は古来から大災害が多い。地震や噴火、水害、その災害では現代でも多くの人が亡くなっている。だから良いことがあったら、いつ突然悪いことがあるかもしれないという意識が根付いてしまう。日本人は物事を始めるのも慎重。石橋をたたいてもわたらないこともある。備えあれば憂いなしじゃないけど、常に不幸と幸せを隣り合わせに考えるので、良いことがあっても100%喜べない。「他人が幸せ絶頂!」と喜んでいるのも少し一歩引いてみてしまうのではないか。」

あくまで自分はそんな感じの性格です、と。すみません、なんか代表でもなんでもないので個人的に英語でこれしか言えないからと前置きです。


フィリピン人「フィリピンも大きな地震も多いし、台風も巨大で、毎年被害を受けている。でもフィリピン人はいつ死ぬかわからないから今日生きていることに感謝して幸せをかみしめよう!という考え方があんですよ。だから幸せな時はいっぱいみんなで分かち合うんです。」

同じ境遇でもこうも真逆の考え方。

バイアスに対してネットで調べても、ネガティブな話題ばかりがでてきます。なぜでしょうね。
でも、どんなに貧乏でも障害を抱えていても幸せを感じている人は幸せなんです。



私のような異端児は日本に帰ってからが本当に苦しかったです。ハワイに何度も帰りたくなりました。本当は満たされている生活なのに苦痛ばかりでした。

実は、この話は自分自身に向けた話です。何かのきっかけになればと書きました。


海外で生活する人は、日本人として活躍して居場所ができることを願っています。応援しています。
みんなの幸せな人生を願っています。