【鹿児島】赤地に白抜き文字の大きなのぼりが11日、鹿児島市の桜島フェリー乗り場に現れた。持ち主は静岡市の小川清さん(65)。02、04年に脳疾患に襲われ、リハビリの末に回復。「あきらめなければ何かを達成できる」と、06年6月に離島巡りを始め、今やその数294島。「目標は300超え」で、7月までに県内4島を含む11島を訪ねる。【村尾哲】

 04年4月2日朝、自宅でトイレに行く途中、前のめりに倒れた。下半身が動かない。幸い意識はあり自力で119番した。15分かけて廊下をはい、玄関の鍵を開け救急隊を招き入れた。脳内出血で約2カ月間、入院した。

 その2年前、軽症の脳こうそくに見舞われていた。高卒後、静岡市内の旅行代理店などに勤務。運動不足が招いた病だったという。

 2度目に倒れた時、約2週間は車椅子生活を強いられた。リハビリ初日、足が動かず「ぼう然とした」が、仕事に選ぶほどの無類の旅行好き。「このままでは夢の日本一周ができない」との危機感が、体を突き動かした。毎日、スクワット100回、1~10階の階段の上り下り3回を自分に課した。「好きな旅にまた行きたい」。その一心だったという。今は左足が若干動かしづらいというが、1日2万~3万歩歩き、自転車にも乗る。

 「島人との出会いが旅の大きな魅力」と小川さん。ある島では、誕生日と聞いた宿の女将( おかみ )がバースデーケーキを用意してくれた。島の駐在さんが手助けしてくれたこともある。携帯しているスケッチブックは12冊に及び、これまでの旅の思い出が詰まっている。

 県内を訪れるのは今回で3回目。11日に鹿児島湾に浮かぶ新島(鹿児島市)に上陸し294島を数えた。沖秋目島(南さつま市)など三つの島を巡った後、大分などを巡り7月末までに304島に達する予定だ。日本離島センターによると、住民登録のある離島は全国で314島。小川さんはほぼすべての島を網羅したことになる。

 小川さんは旅先で車椅子の人に「リハビリはつらいが、一生懸命やればついてくる。お互いがんばろう」と、よく声をかける。離島巡りの次は、四国八十八カ所巡礼に挑戦する。

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