携帯電話でバーコードを読み取る「QRコード機能」を利用して、福島市内の建造物や景観などの古い写真を見ることができる「新・ふくしま文化力プロジェクト~ケータイで歴史と文化にふれる旅」が始まった。

 同市のボランティアサークル「フクシマサービスグラントクラブ」(吉田精一代表)などが昨年6月から準備を進めていた企画で、1940年代~50年代を中心に懐かしい写真約50枚を観光客に見てもらい、同市の歴史や文化を知ってもらうのがねらいだ。

 同クラブは、NPO法人やボランティア団体に対象を絞って、パンフレットやロゴマーク、ホームページを制作している。同クラブは以前から市街地のにぎわいを取り戻すために、何か手伝えることはないだろうかと思案していたところ、携帯電話を活用した事業を思いついた。

 同クラブは事業計画をまとめ、昨年4月に街づくり活動を助成する市の「ふくしま協働のまちづくり事業」に応募した。同6月に市幹部や有識者らによる審査で計画が採択され、助成金約30万円を得た。

 同クラブはすぐに事業の準備に取りかかり、市の文化課などと協力して使用する写真の収集を開始。市史編さん室や、回覧板の呼びかけに応じた住民から写真の提供を受けた。

 福島市新町の「藪内商店」社長の藪内誠之さん(65)も写真を提供した一人。

 撮影したのは藪内さんの父・誠治さんで、45~55年に魚屋や銭湯など近くの商店街を写真に収めたり、商店街の人の記念撮影をしたりしていた。藪内さんは「当時は、映画『ALWAYS 三丁目の夕日』のような街だった」と振り返る。

 誠治さんは商店で畳や金物などを販売するほか、カメラを1日レンタルし、写真を現像することができる「貸しカメラ」を行っていた。当時はカメラが貴重で、藪内さんも幼い頃に誠治さんの目を盗んでカメラを使っていたという。誠治さんは2002年に亡くなったが、藪内さんは「撮った本人も写真が日の目を見て、喜んでいるはず」と話していた。

 集まった写真から、同クラブ会員らが県庁や旧県会議事堂、県立図書館などの公共施設や、工場、銀行、商店街を写したものなど約50枚を選定した。QRコードの看板は旧奥州街道沿いに配置され、同市柳町の信夫橋公園から豊田町の飯沼米店まで15か所に設置した。

 吉田代表は「人とのつながりのおかげです。プロジェクトに携わったすべての人に感謝したい」と話している。(佐藤雄一)

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