えっと、
国旗・国歌というのは、ジェンダーフリー、従軍慰安婦と並ぶ、三大ツボなのだろうか。批判的なエントリーを上げると、見ず知らずの方から喧嘩腰のコメントがつくものらしい。
最近も、美しい妻(固有名詞)のお笑いブログギャグネタに、ひどくまじめなコメントが付けられた。

gegeに無断で全文引用。
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56. Posted by 柿ピー 2007年04月24日 17:11
反国旗・国歌の公務員て、サラリーマンに置き換えると、自社の社旗やら社歌やら社訓やらに文句を垂れるようなもの?
ひとりでブツブツ言うだけならともかく、後輩や新入社員に「お前も否定しろ」と教育するようなら問題あり。出世できなくて当然だと思う。

>コンスタントに「飾る職員vsすかさず外す生徒」

ことあるごとに日の丸を飾る先生って笑えるw
けど、「すかさず外す生徒」には笑えない…
良い悪いはともかく、高校生くらいの子って「はぁ?」と思うことがあっても自分や友達に関係のないことは知らん顔するのがフツーですよ。「すかさず」動く日教組のロボット君たちとは違って。
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まず前段、
>>反国旗・国歌の公務員て、サラリーマンに置き換えると、自社の社旗やら社歌やら社訓やらに文句を垂れるようなもの?
>>ひとりでブツブツ言うだけならともかく、後輩や新入社員に「お前も否定しろ」と教育するようなら問題あり。出世できなくて当然だと思う

「自社の社旗やら社歌やら社訓やらに文句を垂れる」なんて、まったく珍しくもないことだと思うが。それによる処分が、裁判で正当と認められたというような話は、寡聞にして知らない。

(たとえば、某消費者金融大手企業で、会長に「起立して挨拶したが、声を出さなかった」社員を解雇した件に関して、東京地裁では「解雇権の乱用」という判決が降りたというようなことがあったと思う)。

というわけで、、
会社員の場合、

>>ひとりでブツブツ言うだけならともかく、後輩や新入社員に「お前も否定しろ」と教育するようなら

ということが、懲戒処分の正当な理由になるかというと、きわめて疑わしいといわなければならない。
(件の消費者金融においても、解雇理由の一つが「本人だけではなく、他に3人の部下も声を出さなかった」ということにあり、認められなかったと記憶する)

労働契約、というものは、あくまでも「業務」に関わることが本質なわけで、たとえば、営業として雇用された人間が仕事をせず売上げも上げなかったらサボタージュとして糾弾されるに値するが、たとえば会社の周年行事に欠席するということは、それに比べればワンランクも2ランクも落ちる問題なわけで、解雇・減給などに値する重大な労働契約違反になるはずもない。

これを教育現場に起き換えてみるなら、
音楽教師にとって、最重要な業務は「教室で音楽を教える」ということなわけで、「卒業式でピアノを弾く」ということは、「業務でないとはいえないものの、本質的な業務そのものよりは、ワンランクもツーランクも落ちる」ということになる。そこにおいて「信条的な理由により欠席することを、処分する」ということが正当だという最高裁判決は、労働契約、という視点からして、どうかということになる。

(あくまでも、これは、上記コメントをいただいた方の「サラリーマンに置き換えると」という論理を発展させていくとこういうことになる、ということです。件の音楽教師は、労働契約的な視点から戦ったかどうかは、知るところではありません)

ついでにいえば、
社歌や社旗に文句を垂れる程度に態度の悪い社員が出世させないような、肝っ玉の小さな会社は、絶対に成長しません。本質的な業務で、好業績を上げるより、上司の顔色をうかがうことが大切にされる環境のもとで、確実に企業は倒産に向かいます。

これを教育現場に置き換えてみるなら、
音楽教師の業績を評価する基準は教室内の授業において、どれだけ生徒の音楽能力と知識を向上させたかということが第一なわけで、テープで代替できる程度の伴奏を行わなかった、というのは、教師の仕事に関する本質からはきわめて小さいものだと思う。
(たとえば、校長が教師に、「学校のまわりのゴミを拾ってきなさい」といって断ったとしたら、職務命令に反してないとはいわないが、教師としての本質的な問題であるはずがないというのと、同列ですよね)
で、このような非本質的なことしか考えない上司の下では、教育のクオリティが上がるはずもなく、生徒の音楽能力と知識の向上はおぼつかないということになる。

(現在、教育再生会議などで議論されている「教師の能力を評価する」ということが、このような「限りなく非本質的なことばかりを重視する」ように思えるのは、私だけ?)


あと、
>>踏絵以前に国旗国歌を崇拝するのは何処の国民だって普通の事。

ということをいう方も、いらっしゃいました。

確かに、国旗侮辱罪のような法律は、いろんな国に存在していると思います。ただ、それらは国旗を燃やす、破く、破損する、唾を吐く、イラスト内にパロディとして使うという行為に関してのものだと思います。私は寡聞にしてみずからの思想信条に反するので、国旗掲揚・国歌斉唱の場面に席を外すということに、法律的な糾弾があるという国を知りません(そのような国があるとご存知の方は、ぜひ教えてください)

上記、
音楽教師などは、まさに、そのようなケースで処分されたわけで、東京都が処分対象としている「君が代を声を出して歌わない」というようなことが国旗(国歌)侮辱になるという、どこかの国の法律の条文があれば、ぜひ教えていただきたいと思うわけです。


個人的には、
「国旗・国歌なんて、どうでもいい」と思っています。別に、日の丸に向かって涙ながらに君が代を歌う人に向かって「バカバカしいからやめなさい」なんて言う気はない。その人にとって大切なものは大切にするというのが大人としての礼儀だと思っている。しかし、その一方で「日の丸を見ても心躍らないし、君が代なんて辛気くさい歌を歌いたいとも思わない」私のような人間が、席を外す権利を認めないとしたら、


そらぁ、わやだで。


と、思うのは、私だけ?