Miriam Ramos / Obsesión
芋づるに知るキューバ音楽。Liuba María Heviaのアルバムにゲスト出演していたので知ったのだが、これまた恐ろしく雰囲気のあるボーカリストだなぁ。
ネットによると「キューバの実力派女性ボレロ〜ポピュラー・ヴォーカリスト」。1975年のヤマハ主催世界歌謡祭のために来日した、というから、大変なベテランのようです。
アルバムから聞こえてくるのは、Liuba María Heviaなんかに比べると、かなりアメリカ的でジャズっぽい音楽。そのビジュアルといい、か弱さを感じる歌声といい、場末のクラブでピアノ一台をバックに3回のステージをこなし、最後には酔っぱらって、大騒ぎしたあげくにテーブルに突っ伏して寝てしまう姿が目に浮かぶようであります。
なんか、
結局のところ、世界の音楽というのは、異文化のブレンドによりカクテルをつくっているようなもので、その配合具合をどうするか、ということが、地域の個性になっているような気がするのですが、そういうことでいえば「スパニッシュ少々、アフリカ1/2カップ、インディオの伝統で出汁をとり、(バティースタ時代の)アメリカ資本主義音楽を隠し味程度」というキューバ音楽の配合比率は、じつに私に合っているような気がする今日この頃でありました。
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