2009年05月31日
読書98『霞が関残酷物語 さまよえる官僚たち』
書名:『霞が関残酷物語 さまよえる官僚たち』
著者名:西村 健(著)
発行日:2002年7月
評価:★★★★☆
官僚の知人が時々「(仕事が)不毛だ」とぼやいています。理解不足ゆえに謎が多いので、官僚制度の基本を知ろうと思いました。
この本、帯のキャッチコピーに「辞めるか、死ぬか、諦めるか 官僚を悩ます“地獄の三択”」とあります。そんなに官僚は追い詰められているのか?と読み始め・・・
なるほど、私の思い描いていた官僚像は誤っていたようです。居酒屋タクシーなど、やりたい放題で傲慢なものを想像していましたが、大多数は泥臭くて疲弊しているのですね。
政治家による評価では悪者扱いの官僚。中には甘利行革担当相をして「あんな不遜な官僚は見たことない」と言わしめた人事院・谷総裁のような人は少数派なのでしょう。
現在の慣習では、キャリア事務官のみが真のエリートとして出世していく仕組み。その事務官でも、政治家先生に振り回される。霞が関とは理不尽で不毛な世界なんだな、と中の人たちを気の毒に思ってしまいました。
マスコミや政治家の言をもって官僚のイメージを作り上げてしまいがちですが、内実を知るのも必要ではないかと思います。
最後に、知人がやりがいを持って仕事に取り組める日が来ることを願っています。
著者名:西村 健(著)
発行日:2002年7月
評価:★★★★☆
官僚の知人が時々「(仕事が)不毛だ」とぼやいています。理解不足ゆえに謎が多いので、官僚制度の基本を知ろうと思いました。
この本、帯のキャッチコピーに「辞めるか、死ぬか、諦めるか 官僚を悩ます“地獄の三択”」とあります。そんなに官僚は追い詰められているのか?と読み始め・・・
なるほど、私の思い描いていた官僚像は誤っていたようです。居酒屋タクシーなど、やりたい放題で傲慢なものを想像していましたが、大多数は泥臭くて疲弊しているのですね。
政治家による評価では悪者扱いの官僚。中には甘利行革担当相をして「あんな不遜な官僚は見たことない」と言わしめた人事院・谷総裁のような人は少数派なのでしょう。
現在の慣習では、キャリア事務官のみが真のエリートとして出世していく仕組み。その事務官でも、政治家先生に振り回される。霞が関とは理不尽で不毛な世界なんだな、と中の人たちを気の毒に思ってしまいました。
マスコミや政治家の言をもって官僚のイメージを作り上げてしまいがちですが、内実を知るのも必要ではないかと思います。
最後に、知人がやりがいを持って仕事に取り組める日が来ることを願っています。
2009年03月16日
読書97『これからの優良企業』
書名:『これからの優良企業 エクセレント・カンパニーからグッド・カンパニーへ』
著者名:安井孝之(著)
発行日:2008年7月
評価:★★★★☆
朝日新聞で2007年夏に連載された「カイシャ再考」を加筆・修正したものです。
一つ一つのトピックスが適度な長さでまとめられており、リズム良く読むことができます。新聞記者が取材に基づいて一般読者向けに書いたものですので、小難しい用語もありません。
経営指南書というより、軽い読み物感覚で手に取るのがおすすめ。
トピックスで掲載されている、人に関するエピソードは興味深いものが多くあります。会社で個人が意志を持つ必要があること、そして会社はそれをどう受け止めるかについて、ヒントがあります。
エクセレント・カンパニー(優れた会社)とグッド・カンパニー(いい会社)。初めはピンときませんでしたが、グッド・カンパニーは定性的な評価が高い、と後半で述べられていて腑に落ちました。表紙折り返し部分の文言では、違いや意図がつかみにくい気がします。
著者名:安井孝之(著)
発行日:2008年7月
評価:★★★★☆
朝日新聞で2007年夏に連載された「カイシャ再考」を加筆・修正したものです。
一つ一つのトピックスが適度な長さでまとめられており、リズム良く読むことができます。新聞記者が取材に基づいて一般読者向けに書いたものですので、小難しい用語もありません。
経営指南書というより、軽い読み物感覚で手に取るのがおすすめ。
トピックスで掲載されている、人に関するエピソードは興味深いものが多くあります。会社で個人が意志を持つ必要があること、そして会社はそれをどう受け止めるかについて、ヒントがあります。
エクセレント・カンパニー(優れた会社)とグッド・カンパニー(いい会社)。初めはピンときませんでしたが、グッド・カンパニーは定性的な評価が高い、と後半で述べられていて腑に落ちました。表紙折り返し部分の文言では、違いや意図がつかみにくい気がします。
2009年03月09日
読書96『経済で読む「日・米・中」関係』
書名:『経済で読む「日・米・中」関係』
著者名:田村秀男
発行日:2008年6月
評価:★★★☆☆
SANKEI EXPRESSに2007年2月から2008年4月まで連載されたものです。
当時からちょこちょこ読んでおり、中国との関係に思いを巡らすのに役立ったコラムでした。
著者が新聞記者時代に蓄えた人脈と知見を盛り込んだ作品です。
記者として現場を飛び回った経験がなければ、米国ロビイストや中国要人などの「○○筋」系の情報提供元はなかったでしょう。
本著は『覇権国米国を軸にした不均衡の拡大は世界の動乱につながるというのが、ドルの戦後史の法則であり、法則である以上繰り返す』ということを論証するために書かれています。
そのためにしては、少々周辺情報が多すぎる感があります。北朝鮮の核問題と日本の核武装計画は、ちょっと毛色が違う気が。
掲出されているデータは公的なものが多く、出典の確かなものですが、筆者の指摘するように読めないものもあります。「一目瞭然なのは・・・」「グラフを見ればよい」とのグラフが、その現象を表しているように見えなかったりします。直近の数値は仮説を支持していても、過去は違うのでは?など。また、瑣末なことながら、グラフデータが新聞掲載紙のスキャニングであるのが気になります。解像度のせいかぼやけていて、読んでいるこちらもモヤモヤしてしまいます。数値データから書き起こすことはできなかったのでしょうか。
政治と経済には密接な関係があることが感じられる一冊。でも、それらを理解しようとするには、歴史も理解しなければならないことも、ひしひしと感じます。世の中を理解するには、もっと知らなければならないことがあると奮起するきっかけになります。
著者名:田村秀男
発行日:2008年6月
評価:★★★☆☆
SANKEI EXPRESSに2007年2月から2008年4月まで連載されたものです。
当時からちょこちょこ読んでおり、中国との関係に思いを巡らすのに役立ったコラムでした。
著者が新聞記者時代に蓄えた人脈と知見を盛り込んだ作品です。
記者として現場を飛び回った経験がなければ、米国ロビイストや中国要人などの「○○筋」系の情報提供元はなかったでしょう。
本著は『覇権国米国を軸にした不均衡の拡大は世界の動乱につながるというのが、ドルの戦後史の法則であり、法則である以上繰り返す』ということを論証するために書かれています。
そのためにしては、少々周辺情報が多すぎる感があります。北朝鮮の核問題と日本の核武装計画は、ちょっと毛色が違う気が。
掲出されているデータは公的なものが多く、出典の確かなものですが、筆者の指摘するように読めないものもあります。「一目瞭然なのは・・・」「グラフを見ればよい」とのグラフが、その現象を表しているように見えなかったりします。直近の数値は仮説を支持していても、過去は違うのでは?など。また、瑣末なことながら、グラフデータが新聞掲載紙のスキャニングであるのが気になります。解像度のせいかぼやけていて、読んでいるこちらもモヤモヤしてしまいます。数値データから書き起こすことはできなかったのでしょうか。
政治と経済には密接な関係があることが感じられる一冊。でも、それらを理解しようとするには、歴史も理解しなければならないことも、ひしひしと感じます。世の中を理解するには、もっと知らなければならないことがあると奮起するきっかけになります。
2009年03月04日
読書95『強い工場』
書名:『強い工場』
著者名:後藤康浩
発行日:2005年3月
評価:★★★★★
2003年に新聞に連載された作品を文庫化したものです。
私が本著を手に取ったのは、今現在のようなサブプライムローン問題が表面化していなかった頃の2006年初め。出版時点から現在へと、工場にこれほど逆風が吹いている今は、生産調整が厳しい状況だと思います。
でも、本著は勇気付けられます。製造現場が可能性を秘めた場所であることを示唆しています。著者の後藤氏がいかに関心を持っているかが伝わります。
取り上げられているのは、大手メーカーの工場だけではありません。田舎の部品メーカーまで著者は自分の目で見ています。製造現場に愛情を持っていなければ、なかなかできないことではないでしょうか。
事業再編にかかる特別損失を計上する製造業が相次ぐ昨今、製造業によるV字回復があるのではないかと、ほのかに期待を込めたくなる本です。
著者名:後藤康浩
発行日:2005年3月
評価:★★★★★
2003年に新聞に連載された作品を文庫化したものです。
私が本著を手に取ったのは、今現在のようなサブプライムローン問題が表面化していなかった頃の2006年初め。出版時点から現在へと、工場にこれほど逆風が吹いている今は、生産調整が厳しい状況だと思います。
でも、本著は勇気付けられます。製造現場が可能性を秘めた場所であることを示唆しています。著者の後藤氏がいかに関心を持っているかが伝わります。
取り上げられているのは、大手メーカーの工場だけではありません。田舎の部品メーカーまで著者は自分の目で見ています。製造現場に愛情を持っていなければ、なかなかできないことではないでしょうか。
事業再編にかかる特別損失を計上する製造業が相次ぐ昨今、製造業によるV字回復があるのではないかと、ほのかに期待を込めたくなる本です。
2009年03月01日
次の住処
2月末、彼に転勤がないことが判明。4月以降も都内勤務とのこと。
同居が現実味を帯び、しばらく続いていた別居婚も終わりのようです。
結婚式、披露宴、新婚旅行、指輪などを省略し、互いの生活を変えないできた我々としては、初めて直面する壁?
以下、具にもつかない一人ごと。
若い頃は、与えてもらうことが当然だと思ってた。
エスコートしてもらって、飲食店でのオーダーもスマートにしてもらって当たり前。
今、そんな雰囲気と正反対の方と一緒にいるのは縁なのだろう。タイミングというか。
私自身が、一人でそれなりにできるようになり、自分の愉しませ方を理解・実践できてる。
人生に少し余裕が生まれた感じがするな。自己満足のために人に求めなくてもいいや。
やっと大人になったか。
同居も何とかなる、きっと。
同居が現実味を帯び、しばらく続いていた別居婚も終わりのようです。
結婚式、披露宴、新婚旅行、指輪などを省略し、互いの生活を変えないできた我々としては、初めて直面する壁?
以下、具にもつかない一人ごと。
若い頃は、与えてもらうことが当然だと思ってた。
エスコートしてもらって、飲食店でのオーダーもスマートにしてもらって当たり前。
今、そんな雰囲気と正反対の方と一緒にいるのは縁なのだろう。タイミングというか。
私自身が、一人でそれなりにできるようになり、自分の愉しませ方を理解・実践できてる。
人生に少し余裕が生まれた感じがするな。自己満足のために人に求めなくてもいいや。
やっと大人になったか。
同居も何とかなる、きっと。

