2006年05月03日

ランダム・ハーツ

―残された男女、再生の物語―

ランダム・ハーツ
(1999年・アメリカ)
(原題:RANDOM HEARTS)
ランダム・ハーツ









【ジャンル】ミステリー/ドラマ/ロマンス/サスペンス
本編:132分

<スタッフ>
監督:シドニー・ポラック
製作:シドニー・ポラック/メアリーケイ・パウエル
製作総指揮:ロナルド・L・シュワリー/ウォーレン・アドラー
原作:ウォーレン・アドラー(「ランダム・ハーツ」:ハヤカワ文庫刊)
脚本:カート・ルーデック
撮影:フィリップ・ルースロ
音楽:デイヴ・グルーシン
衣裳デザイン|バー二一・ボラック
編集:ウイリアム・ステインカンプ
美術:バーバラ・リング

<キャスト>
ダッチ・ヴァン・デン・ブロック|ハリソン・フォード
ケイ・チャンドラー|クリスティン・スコット・卜一マス
アルシー|チャールズ・S・ダットン
ウェンディ・ジャッド|ボニー・ハント
ジョージ・ビューフォート刑事|デニス・ヘイズバート
カール・ブローマン|シドニー・ボラック
トゥルーマン・トレイナー|リチャード・ジェンキンズ
ディック・モントーヤ|ボール・ギルフォイル
ベイトン・ヴァン・デン・ブロック|スザンナ・トンプソン
カレン・チャンドラー|ピーター・コヨーテ
リチャード・ジャッド|ディラン・ベイカー
フィリーズ・ボナパート|リネ・シグベン
モリー・ロール|スーザン・フロイド
マービン|ビル・コッブス
ジェシカ・チャンドラー|ケイト・マラ
シャラ・マムフォード|アリーナ・卜一マス


≪ストーリー≫
ワシントンD.C.警察の内務調査室に勤める巡査部長ダッチ・ヴァン・デン・ブロックは、愛妻でファッション・コーディネーターのペイトンが出張旅行中に乗っていた旅客機がチェサピーク湾に墜落したというニュースにショックを受ける。生存者はゼロ。深い悲しみに暮れるダッチだが、それは謎めいた真実への入り口にすぎなかった。
事故後、奇妙な事実が次々に明らかになっていく。ペイトンの勤務先を訪ねたダッチは、彼女の出張が嘘であったことを知る。さらに、乗客名簿から、ペイトンが“ミセス・チャンドラー”を名乗っていたこと、事故機内では“カレン・チャンドラー”なる男性と隣合わせの席だったことが明らかに。そしてふたりの遺品からは同じ部屋のキーが発見された。ダッチは、信じていた妻の思わぬ裏切りにショックを受け、疑惑と怒りにさいなまされ始める。チャンドラーとは何者か?ベイトンと彼の関係は?ダッチは真実を知る手がかりを得ようと、チャンドラーの未亡人−再選を目指して選挙運動中のニュー・ハンプシャー州選出の下院議員、ケイ・チャンドラーを訪ねることにする。だが彼女は真相の究明には消極的な態度をとる。スキャンダルを怖れているのか、或いはダッチのまだ知らない事実が隠されているのか?
いくつかのヒントがダッチを、欲望にまみれたワシントンD.C.からマイアミのビーチでのケイとのロマンスヘと導いていく。それは偶然が仲立ちした新たな愛の始まりか、それとも運命が仕組んだ罠の一部か……?


≪レビュー≫
出張旅行中の飛行機事故で愛妻を亡くした夫。だがその出張は嘘で、隣席で死んでいた男との不倫の週末旅行だったことを知り、愕然とする。“二人の関係はいつからなのか?将来はどうするつもりだったのか?”湧き上がる疑問を抑えきれず真相を探り始める。その過程で不倫相手の未亡人と出会い、二人は恋に落ちる。よくある低俗なメロドラマにありがちなストーリーだが、名匠の手によれば素晴らしい佳作に早変わりしてしまう。続きを読む

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2006年04月08日

THE 有頂天ホテル

―むかし懐かしい映画?―

THE 有頂天ホテル
(2005年・日本)
(原題:THE 有頂天ホテル)
THE 有頂天ホテル









【ジャンル】コメディ/ドラマ
本編:136分

<スタッフ>
監督:三谷幸喜
制作:亀山千広/島谷能成
プロデューサー:重岡由美子/小川泰/市川南
エグゼクティブプロデューサー:石原隆/佐倉寛二郎
脚本:三谷幸喜
撮影:山本英夫
美術:種田陽平
編集:上野聡一
音楽:本間勇輔
照明:小野晃
録音:瀬川徹夫
助監督:石川久

<キャスト>
副支配人・新堂平吉|役所広司
客室係・竹本ハナ|松たか子
国会議員・武藤田勝利|佐藤浩市
ベルボーイ・只野憲二|香取慎吾
コールガール・ヨーコ|篠原涼子
アシスタントマネージャー・矢部登紀子|戸田恵子
副支配人・瀬尾高志|生瀬勝久
憲二の幼馴染・小原なおみ|麻生久美子
シンガー・桜チェリー|YOU
筆耕係・右近|オダギリジョー
堀田衛|角野卓造
スパニッシュマジシャン・ホセ河内|寺島進
武藤田の秘書・神保保|浅野和之
板東の息子・板東直正|近藤芳正
ウェイター・丹下|川平慈英
客室係・野間睦子|堀内敬子
徳川の付き人・尾藤|梶原善
ホテル探偵・蔵人|石井正則(アリ to キリギリス)
腹話術師・坂田万之丞|榎木兵衛
ホセのアシスタント・ボニータ|奈良崎まどか
堀田由美|原田美枝子
芸能プロ社長・赤丸寿一|唐沢寿明
会社社長・板東健治|津川雅彦
総支配人|伊東四郎
大物演歌歌手・徳川善武|西田敏行


≪ストーリー≫
舞台は、都内の高級ホテル「ホテルアバンティ」。
物語はすべて、その中で展開します。
大晦日、年をまたいだ2時間のリアルタイムのドラマ。
ホテルアバンティで働く沢山の従業員達。総支配人、副支配人、アシスタント・マネージャー、客室係、ウェイター、ベルボーイ、ホテル探偵、表には見えない隠れたセクションで働く人々。
パーティーのショーに出演するためにやって来る芸人達。
そして様々な「訳あり」の宿泊客たち。汚職議員、自殺願望の大物演歌歌手、コールガール、家族の反対を振り切って愛人に会いに来た会社社長、訳ありなフライトアテンダント、副支配人の別れた妻………。
その夜、彼らに降りかかった、信じられないような災難。そして奇跡。
迷路のようなホテルの中で、それぞれの物語は同時進行で進んでいきます。
あるエピソードの主人公が、別のエピソードでは脇にまわったりと、物語は縦横無尽に絡み合います。
そして物語は、登場人物たちが勢ぞろいする、クライマックスのカウントダウンパーティーへ。


≪レビュー≫
国内の映画賞を総なめにし、1998年第48回ベルリン国際映画祭にて審査委員特別表彰を受賞した『ラヂオの時間』(1997年)から早、8年。監督・三谷幸喜の第3作目が、本作『THE 有頂天ホテル』である。三谷監督は、作品作りに当たり、いつも普遍的な日常からは少し離れた、それでいてまったくリアリティーがないとはいえない、そういうものをコメディとして時にはファンタジックな設定をし、描いている。今回の“ホテル”という舞台に関しては、ずっと靴を履いていてもおかしくない場所ということで“ホテル”を題材にしたという。三谷監督の中には、映画の登場人物には、いつも靴を履いていてほしいという思いがあるということも耳にした(^^) なんとも面白い人である。続きを読む

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2006年04月03日

0:34 レイジ34フン

―もう地下鉄には乗りたくない!?―

0:34 レイジ34フン
(2004年・イギリス/ドイツ)
(原題:CREEP)
0:34 レイジ34フン









【ジャンル】ホラー/(R-15)
本編:85分

<スタッフ>
監督:クリストファー・スミス
製作:ジュリー・ベインズ/ジェイソン・ニューマーク
製作総指揮:ロバート・ジョーンズ
脚本:クリストファー・スミス
撮影:ダニー・コーエン
編集:ケイト・エヴァンス
音楽:ジ・インセクツ

<キャスト>
ケイト|フランカ・ポテンテ
クレイグ|ショーン・ハリス
ジョージ|ヴァス・ブラックウッド
アーサー|ケン・キャンベル
ガイ|ジェレミー・シェフィールド
ジミー|ポール・ラットレー
マンディ|ケリー・スコット


≪ストーリー≫
“何か”がいる…!
誰もが使い慣れた地下鉄が恐怖の場へと変わる戦慄の夜ロンドンの地下鉄チャリング・クロス駅。深夜0:34の最終電車に乗り遅れた上に出口からも締め出され、途方に暮れたケイトの前に無人の列車が到着した。思わず乗り込むケイト。その時、いつもの地下鉄の駅が、無限に広がる地下迷宮へと変わる−。突然、列車が停車し驚いた彼女が目にしたのは運転手の惨殺死体だった!助けを求めた警備員が、駅で暮らす若いカップルが、次々と断末魔の叫びと共に闇へと消えていく。
“何か”がいる…。
そして、ついにケイトがその真実を目撃する時、今までの恐怖が序章に過ぎないことを知る…。


≪レビュー≫
1863年、世界に先駆けて、ロンドンに地下鉄が開業してから約140年が経つ。毎日あちこちで故障がある為、中々時間通りには走ってくれないらしい。しかし、ロンドン市民にとっては、赤い2階建てバス同様、日々の生活には欠かせない足である。本作は、そのロンドン地下鉄を舞台に、終電を逃し、地下鉄構内に閉じ込められたヒロインが体験する惨劇を描いている。列車が舞台の映画というと、アルフレッド・ヒッチコック監督『バルカン超特急』(1938年)ジーン・ハックマン主演『カナディアン・エクスプレス』(1990年)などの秀作が多いが、本作『0:34 レイジ34フン』は、それらの作品とはまったくその趣を異にする。誰もが通勤や通学に利用し、使い慣れている。地下鉄に想像を超えた恐怖が潜んでいるとしたら、どうする?この斬新なアイデアを映画化し、本国イギリス(ドイツとの合作だが…)でロングラン・ヒットを記録したという。実際、世界最古のロンドン地下鉄には、劇中にも登場する様な廃駅や廃線が多数存在し、幽霊伝説も数多く残されている。続きを読む

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2006年03月20日

THE MYTH/神話

―中国歴代No.1を記録!ジャッキー神話がまた一つ―

THE MYTH/神話
(2005年・香港/中国)
(原題:THE MYTH)
THE MYTH/神話









【ジャンル】アクション/アドベンチャー/歴史劇/ロマンス
本編:120分

<スタッフ>
監督:スタンリー・トン
制作総指揮:ジャッキー・チェン/ウィリー・チェン/アルバート・ヤン/ヤン・ブティン
制作:ウィリー・チェン/ソロン・ソー/バービー・トン
原案:スタンリー・トン
脚本:スタンリー・トン/ワン・ホエリン/リー・ハイシュ
アクション監督:ジャッキー・チェン/スタンリー・トン/ユン・タク
視覚効果:DCDC(HK) Ltd./ウェンディ・チョイ/デビッド・ツォー/リチャード・ハン
編集:ヤウ・チーワイ(H.K.S.E.)
音響設計:キンソン・ツァン
音楽:ネイサン・ウォン/ゲイリー・チェイス
撮影監督:ウォン・ウィンハン(H.K.S.C.)
プロダクションデザイン:オリバー・ウォン
衣裳:トーマス・チョン
監督補:レモン・リウ/ジャネット・チュン/ジョニー・リー/リョン・チーオン
製作進行:ジン・ラウ/ロー・キムワー
製作管理:カーリー・ウォン/ウェンディ・ウォン

<キャスト>
蒙毅(モンイー)将軍|ジャッキー・チェン(成龍)
玉漱(ユシュウ)|キム・ヒソン(金喜善)
チェ将軍|チェ・ミンス(崔民秀)
ウィリアム|レオン・カーフェイ(梁家輝)
マギー|マギー・ラウ(劉思恵)
サマンサ|マリカ・シェラワット
インドの老師|ラム・ゴーパル・バジャイ
老師の弟子ゴサム|ユン・タク(元徳)
グー教授|スン・チョウ(孫周)
グーの部下 ドラゴン|ロー・ワイコン(盧恵光)
グーの部下 タイガー|葉山豪
蒙毅の忠実な副将・南宮(ナングン)|シャオ・ピン(邵兵)
霊薬探索を命じられる武将・徐貴(シュウクイ)|パトリック・タム(譚燿文)
蒙毅を救う武将・猛傑(モンチェ)|ケン・ウォン(王合喜)
弓の名手・趙曠(チョウクァン)将軍|ユー・ロングァン(于榮光)
考古学者 ジャック|ジャッキー・チェン(成龍)


≪ストーリー≫
今からおよそ2200年の昔。秦(しん)の始皇帝が初めて中国全土を統一した時代。皇帝の信頼あつき近衛隊の大将、モンイー将軍[ジャッキー・チェン]は勅命を受け、隣国・朝鮮から迎える新たな妃、ユシュウ姫[キム・ヒソン]の警護のため国境へと向かう。妃(きさき)とは言っても、ようするに大国・秦の侵略を防ぐために朝鮮が献上した人身御供である。朝鮮側の護衛からユシュウ姫を引き継いだところへ、姫を奪還せんとする朝鮮の武将、チェ将軍[チェ・ミンス]率いる軍勢が襲ってくる。チェ将軍はユシュウ姫と言い交わした仲だったのだ。「姫、わたしと一緒に国にお戻りください」「あなたはわたしの大義に泥を塗るつもりですか!?」 だが、愛する女が政治の犠牲となって名高き暴君の愛人になることなど到底、納得できるはずもない。チェは剣を抜いてモンイーと切り結ぶ。激しい闘いの末、モンイーはなんとか命拾いをするが、そのとき、ユシュウの乗った馬車が崖から車輪を踏み外して、姫の身は宙へ投げ出される。モンイーは少しもためらわず、姫を助けるべく千尋の谷底へと身をおどらせる……。

≪レビュー≫
『グリーン・デスティニー』(2000年) 以来、ハリウッドを始め、世界中を席巻しているアジア発の武侠アクションチョウ・ユンファジェット・リードニー・イェン等々、数多くビッグスターが、次々と出演し続けてきた。その武侠映画の世界に最後の大物スターが、主演した。彼の名は、ジャッキー・チェンブルース・リー亡き後の香港映画界に於いて、 『ドランク・モンキー/酔拳』(1978年) にトップスターの座に上り詰め、今や世界のトップスターとして30年ものながきに渡り、映画界に君臨し続けている。そのジャッキーをして、未だ足を踏み入れたことの無い未知の世界があった。その世界こそ、チャン・イーモウ[『HERO』(2002年)『LOVERS』(2004年)]チェン・カイコー[『PROMISE』(2005年)]ツイ・ハーク[『セブンソード』(2005年)]と中国圏の名だたる巨匠が次々と製作し続け、ヒットを飛ばしている武侠アクションの世界である。「ぼくがやる以上は中途半端なものは見せられない。フツーの歴史映画なら、ぼくが出る意味がない」と語るジャッキーが、出演を決めた作品こそ、本作『THE MYTH/神話』である。続きを読む

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2006年03月15日

エミリー・ローズ

―人間というものを考えさせられる衝撃そして感動の実話―

エミリー・ローズ
(2005年・アメリカ)
(原題:THE EXORCISM OF EMILY ROSE)
エミリー・ローズ









【ジャンル】ホラー/ドラマ/サスペンス/実話
本編:120分

<スタッフ>
監督:スコット・デリクソン
製作:ポール・ハリス・ボードマン/トリップ・ヴィンソン/ボー・フリン/トム・ローゼンバーグ/ゲイリー・ルチェッシ
制作総指揮:アンドレ・ラマル/テリー・マッケイ/デヴィッド・マックイルヴェイン/ジュリー・ヨーン
脚本:ポール・ハリス・ボードマン/スコット・デリクソン
編集:ジェフ・ベタンコート
美術監督:デヴィッド・ブリスビン
撮影監督:トム・スターン
音楽:クリストファー・ヤング
衣装デザイナー:ティシュ・モナガン

<キャスト>
エリン・ブルナー|ローラ・リニー
ムーア神父|トム・ウィルキンソン
イーサン・トマス|キャンベル・スコット
カール・ガンダーソン|コルム・フィオール
エミリー・ローズ|ジェニファー・カーペンター
ブリュースター判事|メアリー・ベス・ハート
アダニ博士|ショーレ・アグダシュルー
ジェイソン|ジョシュア・クローズ
ミュラー博士|ケネス・ウェルシュ
カートライト博士|ダンカン・フレイザー
レイ|JRボーン
ブリッグズ博士|ヘンリー・ツェーニー


≪ストーリー≫
その日の午前3時。19歳の大学生エミリー・ローズは、焦げ臭いにおいと共に目を覚ました。突然、彼女に襲い掛かる、原因不明の激しい痙攣と恐ろしい幻覚。
後日、彼女は大学病院で検査してもらうが、症状は回復する気配すらない。呪われているかのように、凄まじい痙攣と幻覚を繰り返すエミリー。普通に暮らしていけないほど深刻な状況に陥ってしまった彼女は、大学を離れ、自宅で静養することになった。そして、次第に悪化していくこの症状は、自分に何かが取り憑いているからだと確信したエミリーは、自らの運命を、神父のリチャード・ムーアに託すことにした。しかし、神父による“悪魔祓い”は失敗に終わり、エミリーは変わり果てた姿で命を落としてしまう……。


≪レビュー≫
宣伝・CMやその他の紹介でも実話とはしているが、まるでホラー映画や悪魔祓い(エクソシズム)の物語などと紹介しているものが多く見受けられる。“ 『エクソシスト』(1973年)を超える、センセーショナルな実話”と評され、全米公開前から話題騒然だった本作。公開されるや全米初登場No.1を獲得し、ヨーロッパでもヒットを記録した。興行成績的にみれば、確かにそういった紹介の仕方が大ヒットに繋がっている要因であると言えるでしょう。また本作により、世界中で“悪魔の存在”をめぐる大論争を巻き起こし、社会現象にまでなっているのである。確かにこの悪魔祓い(エクソシズム)が、物語の題材にはなっていることは確かである。しかし、後で触れるが、自分が感じる限りその様な議論が起こること自体、この映画の何ものをも理解していない様に思われる。続きを読む

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2006年03月08日

プライベート・ライアン

―戦争を疑似体験、圧倒的な迫力映像―

プライベート・ライアン
(1998年・アメリカ)
(原題:saving private ryan)
プライベート・ライアン









【ジャンル】ドラマ/戦争
本編:170分

<スタッフ>
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:スティーヴン・スピルバーグ/イアン・ブライス/マーク・ゴードン/ゲイリー・レヴィンソーン
脚本:ロバート・ロダット/フランク・ダラボン(ノンクレジット)
撮影:ヤヌス・カミンスキー/A.S.C.
特撮:ILM
プロダクション・デザイナー:トム・サンダーズ
編集:マイケル・カーン/A.S.E.
音楽:ジョン・ウィリアムス
衣裳:ジョアンナ・ジョンストン
共同製作:ボニー・カーティス/アリソン・リヨン・セーガン
特殊効果スーパーバイザー:ニール・コーボールド
上級軍事アトバイザー:元米海兵隊デイル・ダイ大尉

<キャスト>
出演:トム・ハンクス/トム・サイズモア/エドワード・バーンズ/バリー・ペッパー/アダム・ゴールドバーグ/ヴィン・ディーゼル/ジョヴァンニ・リビージ/ジェレミー・デイヴィス/テッド・ダンソン/デニス・ファリナ/ポール・ジアマッティ/ポール・ジアマッティ/デイル・ダイ/マット・デイモン/ハリソン・ヤング/シェーン・ジョンソン 他


≪ストーリー≫
1944年6月6日、フランス・ノルマンディで連合軍による史上最大の侵攻作戦が始まった。ミラー大尉率いる第2レンジャー大隊もその中にいた。軍隊がオハマビーチに降り立った途端、ドイツ軍による凄まじい銃撃が始まる。その銃弾が飛び交う中を必死に切り抜ける兵士達。多くの兵士が命を落とす中、熾烈な攻防を生き延びたミラー大尉に、軍上層部より新たな任務が下される。その任務とは「3人の兄を戦争で失った末っ子のジェームズ・ライアン2等兵を探し出し、故郷の母親の元へ帰国させる」こと。兄弟全員を戦死させる訳にはいかないという軍上層部はライアン2等兵だけはなんとしてでも故国へ帰還させようと考えたのである。ミラー大尉は隊の中から7人の兵士を選び出し、生死も分からないライアン2等兵の救出へと向かう…。

≪レビュー≫
『史上最大の作戦』(1962年)の題材でもあり、第二次世界大戦のターニング・ポイントともいうべきノルマンディー上陸作戦。正式名称はオーバーロード(大君主)作戦。1944年6月以来ドイツ軍に占領されていたフランスを連合軍の手に奪還し、以って西より反撃する為の作戦である。約300万人の兵士が投入され、ドーバー海峡を渡りフランス・コタンタン半島のノルマンディーに上陸した。第二次世界大戦屈指の大作戦であり、今もって、これを超える規模の上陸作戦は行われていない。この作戦の最中、たった一人の兵士を救うべく展開された作戦があった。その実話に基づいてロバート・ロダットが執筆したオリジナル脚本をスティーヴン・スピルバーグが映画化した戦争秘話が本作である。続きを読む

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2006年01月17日

激突!

―恐怖のタンクローリー、スピルバーグの傑作!―

激突!
(1972年・アメリカ)
(原題:DUEL)
激突!









【ジャンル】サスペンス
本編:90分

<スタッフ>
監督:スティーヴン・スピルバーグ
製作:ジョージ・エクスタイン
原作:リチャード・マシスン
脚本:リチャード・マシスン
撮影:ジャック・A・マータ
音楽:ビリー・ゴールデンバーグ
編集:フランク・モリス

<キャスト>
出演:デニス・ウィーヴァー/ジャクリーン・スコット/エディ・ファイアーストーン/ルー・フリッゼル/ルシル・ベンソン/キャリー・ロフティン/ティム・ハーバート/チャールズ・ピール 他


≪ストーリー≫
デビッド・マンは、商談に向かう為、ハイウェイで乗用車を走らせていた。彼は、前をゆっくり走っていたタンクローリーを追い越した。その直後、タンクローリーは、轟音をたてて抜きかえし、デビッドの車すれすれに回り込み、再び前方を塞いだのだ。その後、タンクローリーが“先に行け”との合図を送ってきたのを見て、先を急ぐデビッドは、再びタンクローリーを追い越す為、隣のレーンに乗り入れる。角を曲がると、その対向車線から一台の乗用車がもの凄いスピードで向かってくる。瞬時に元のレーンに車を戻し、数センチの差で対向車をかわすデビッド。タンクローリーの運転手は、明らかに殺意を抱いているのだ。しかし、それは恐怖の始まりに過ぎなかった。タンクローリーは、執拗なまでにデビッドを付け狙い、獰猛で巨大な怪物の様に襲ってくる…

≪レビュー≫
今や映画界の巨匠として揺るぎない地位を築いたスティーヴン・スピルバーグが、1972年に弱冠25歳にして、超一級のサスペンス・アクションに仕立て、巨匠としての片鱗を覗かせた傑作が本作である。当時『刑事コロンボ』などのTV作品を手掛けていたスピルバーグが、TVムービー作品として製作したのが本作で、厳密には劇場作品ではないのだが、評判となり、日本では劇場公開された珍しいケースでもある。だから、スピルバーグの実質的な映画デビュー作は『続・激突!/カージャック』(1973年)である。因みにこの作品、タイトルは『続・激突!…』となっているが、まったく関係のない作品である。続きを読む

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2006年01月04日

ケープ・フィアー

―裁くは天にあらず、罰するは我なり!―

ケープ・フィアー
(1991年・アメリカ)
(原題:CAPE FEAR)
ケープ・フィアー









【ジャンル】サスペンス/サイコ/リメイク
本編:128分

<スタッフ>
監督:マーティン・スコセッシ
製作:バーバラ・デ・フィーナ/ロバート・デ・ニーロ(ノンクレジット)
製作総指揮:キャスリーン・ケネディ/フランク・マーシャル/スティーヴン・スピルバーグ(ノンクレジット)
原作:ジョン・D・マクドナルド
脚本:ウェズリー・ストリック
撮影:フレディ・フランシス
音楽:エルマー・バーンスタイン
オリジナル音楽:バーナード・ハーマン
美術:ヘンリー・バムステッド/ソウル・バス
編集:セルマ・スクーンメイカー

<キャスト>
出演:ロバート・デ・ニーロ/ニック・ノルティ/ジェシカ・ラング/ジュリエット・ルイス/ジョー・ドン・ベイカー/マーティン・バルサム/グレゴリー・ペック/ロバート・ミッチャム/イレーナ・ダグラス 他


≪ストーリー≫
婦女暴行罪で服役していたマックス・ケイディが、刑期を終え、14年ぶりに出所。自分を敗訴に追い込んだ弁護士サム・ボーデンに異常なまでの復讐心を抱き、鍛えた肉体に復讐の言葉を刺青として刻み、法律書を読み込んで刑法を学んだマックス。出所するとボーデン一家に近づき、その魔手を愛人や妻、そして娘にまで伸ばしていく。法の目をかいくぐり、法律に触れぬようにどんどんエスカレートする悪辣な復讐の手口。常軌を逸した行動に震え慄いたサムは、妻と娘を連れ、水上のクルーザーに身を隠す。そこは、“恐怖の岬”。しかし、マックスの罠が彼らを襲う…

≪レビュー≫
1962年にJ・リー・トンプソン監督の下、グレゴリー・ペックロバート・ミッチャムの共演で製作されたサイコ・スリラーの傑作『恐怖の岬』(原題は同じく『CAPE FEAR』)のリメイクが、本作である。もともとこの『恐怖の岬』のリメイクを熱望したのは、あのスティーヴン・スピルバーグであり、自らメガホンを取る予定だったのが、スケジュールの都合が付かず、マーティン・スコセッシ監督に頼み込むことにより実現したのが、本作であり、ここに、マーティン・スコセッシロバート・デ・ニーロの強力コンビでのリメイクが実現した。続きを読む

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2005年12月26日

サイコ

―サイコ・スリラーの原点にして、ヒッチコックの代表作!―

サイコ
(1960年・アメリカ)
(原題:PSYCHO)
サイコ









【ジャンル】サスペンス/サイコ
本編:109分

<スタッフ>
監督:アルフレッド・ヒッチコック
製作:アルフレッド・ヒッチコック
原作:ロバート・ブロック
脚本:ジョセフ・ステファノ
撮影:ジョン・L・ラッセル
音楽:バーナード・ハーマン
美術:ジョセフ・ハーレイ/ロバート・クラットワージー/ジョージ・ミロ/ソウル・バス
編集:ジョージ・トマシーニ
スクリプター:ソウル・バス
助監督:ヒルトン・A・グリーン

<キャスト>
出演:アンソニー・パーキンス/ジャネット・リー/ジョン・ギャヴィン/ヴェラ・マイルズ/マーティン・バルサム/サイモン・オークランド/ジョン・マッキンタイア/ジョン・マッキンタイア/ジョン・アンダーソン/パトリシア・ヒッチコック 他


≪ストーリー≫
不動産会社に勤める女性秘書マリオンは、出来心から会社の4万ドルを横領してしまう。大金を持ち、恋人の所へ向かう途中、夜になって降り出した豪雨をさけるため、旧道沿いにある寂れたモーテルを一夜の宿に選ぶ。モーテルの管理人ノーマンは、ハンサムだが、どこか暗い影のある青年。ノーマンに食事に誘われたマリオンは、実直で誠実な彼と話をする内に、自らの過ちを省みる。その後、部屋に戻ってシャワーを浴びるマリオンだが、突如ナイフを持った人影が現われ…。

≪レビュー≫
本作は、“サスペンスの神様”“映像の魔術師”と呼ばれた巨匠・アルフレッド・ヒッチコック監督の代表作にして、その後『羊たちの沈黙』(1990年)などに代表され一ジャンルとして確立したサイコ・スリラーのまさしく、原点ともなった作品である。本作は、まったくのフィクション作品だが、実在した殺人鬼がモデルとなっている。その人物の名は、エド・ゲイン(エドワード・ゲイン)。彼は、本作の他、『羊たちの沈黙』(1990年)バッファロー・ビル『悪魔のいけにえ』(1974年)レザーフェイスなどのモデルともされた伝説的殺人鬼である。エド・ゲインその人の映画をご覧になりたい人は、事実に忠実な映画、『エド・ゲイン』(2000年)をご鑑賞あれ!この映画も地味だけど面白いよ。続きを読む

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2005年12月16日

張り込み

―凸凹コンビの痛快アクション・コメディ―

張り込み
(1987年・アメリカ)
(原題:STAKEOUT)
張り込み









【ジャンル】アクション/コメディ/ロマンス/刑事/コンビ
本編:117分

<スタッフ>
監督:ジョン・バダム
製作:キャスリーン・サマーズ/ジム・カウフ
製作総指揮:ジョン・バダム
脚本:ジム・カウフ
撮影:ジョン・シール
音楽:アーサー・B・ルビンスタイン
美術:フィリップ・ハリソン
編集:トム・ロルフ/マイケル・リップス

<キャスト>
出演:リチャード・ドレイファス/エミリオ・エステヴェス/マデリーン・ストウ/エイダン・クイン/ダン・ローリア/フォレスト・ウィッテカー/イアン・トレイシー/アール・ビリングス/ジャクソン・デイヴィス 他


≪ストーリー≫
アメリカ西海岸最北端の港町、シアトル。シアトル市警きっての迷コンビ(?)、クリスと相棒のビルは、魚加工工場で凶悪犯と大立ち回りを演じた挙句、取り逃がしてしまう。そんな2人がFBIを通じて特命を命じられる。その任務とは、警官殺しで服役中の凶悪犯スティックが脱獄したので、その恋人マリアの自宅を24時間態勢で張り込むこと。しかもFBIには犯人が現われた場合は、逮捕せず、連絡をしろというもの。仲の悪いコンビとの昼夜交代制で、クリス達の担当は、夜間の張り込み。しかし、クリスは、事もあろうに、張り込み相手のマリアに一目惚れしてしまう。彼女の方もクリスに好意を持つが、クリスは、自分が刑事であることを告げられずに深い関係に。そこに、犯人が舞い戻って来て…。

≪レビュー≫
本作は、『48時間』(1982年)『リーサル・ウェポン』(1987年)等に代表されるバディ・ムービーもの。舞台は、アメリカ西海岸の最北端に位置する港町シアトル。冒頭から港町シアトルの特色を活かした魚の加工工場での大立ち回りで笑わされてしまう。挙句、犯人は取り逃がしてしまうし。魚の臭いをプンプンさせて署に戻った二人(ここも笑える)に、脱獄凶悪犯の元恋人の家を張り込む任務が与えられ、相性の悪いコンビと24時間態勢での張り込みをすることになる。本当に仲が悪く、子供じみたイタズラを仕掛け仕掛けられ、観る者は、次第にジョン・バダム(監督)ワールドに引き込まれていく。続きを読む

jackie1projectachan at 13:01|PermalinkComments(2)TrackBack(1)
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