ジャガーズファンの日記

NFL ジャクソンビルジャガーズ ファンの日記

2008年12月

遅れてやってきた男たち(その3)

・今年は不完全燃焼のまま、シーズンが終わってしまいました。5勝11敗。ドラフトの順位だけは8番目と楽しみな位置です。まるでなにかの因縁のように無理をしてトレードアップした順位にたどり着きました。

 最終週も試合の内容は期待はずれでしたが、その最終週にNFLに滑り込んだ選手がいました。

 WR Nate Hughes 6フィート2 192ポンド

Hughes ミシシッピ州の黒人大学アルコーン州立大(FCS)出身。40ヤード走4秒55。
 大学4年時の成績は、46キャッチ569ヤード5TD。リターナーとしてSWACで1位でしたが、ドラフトにかかるほどの目立った成績ではありませんでした。
 当然ドラフトにはかからず、ドラフト終了とともに続くドラフト外の契約の電話もありませんでした。

 今年の5月2日、ブラウンズの練習場には、その日までどのチームからも声のかからなかった54人もの新人が集まっていました。これだけの人数が招待されることは珍しいと思います。その中に彼はいました。
 彼のような無名の選手にとっては、NFLへ進むために与えられた数少ないチャンスでした。ブラウンズは既にドラフトで5人、ドラフト外で15人の新人と契約していましたが、ドラフトした選手はキャンプが始まる直前に正式契約がまとまるため、そのわずかな期間を利用してさらに数人のトライアウトの新人を試そうとしていたのでした。
 ミニキャンプの3日間を必死に戦いぬき、彼は54人の中から7人を選ぶという狭き門を突破したのでした。
 けれども、予想外に早く6月に解雇されてしまいます。
 
 やっと掴みかけたNFLへの道でしたが、また遠ざかってしましました。しかし、その後もあきらめず苦しい環境の中練習を続け、10月チーフスのPSの席を勝ち取ります。そこで喜んだのも束の間、2週間で解雇されます。

 でも、そこにいたことで目にとまったのか、11月にリターナーの控えを探していたジャガーズのPSに迎えられます。そして、ついに最終週、NFLのロースターに昇格したのでした。
 ブラウンズの練習場にトライアウトのため並んでいた男が、しかも、NFLのキャンプに参加することもできなかった男が、今、最終週NFLのロースターにいることを本人でさえ予想できなかったのではないでしょうか。
 残念ながら、今年実戦には投入されませんでしたが、来年のさらなる成長を楽しみにしています。

<追伸>
 最終戦終了後、PSの選手のうち、再契約の声がかからなかった選手は解雇ということになります。再契約が予定されているのは、LBラマー・マイルズ、CBアイザイア・ガードナー、WRド・ジュアン・ウッズの3人だけです。

 ドラフト外で入団した選手をご紹介してきましたが、結局、今年見事にロースターに入りを果たしたのは、CB/KRブライアン・ウィザースプーン、Cドリュー・ミラー、QBポール・スミスの3人とPSとの間を行ったり来たりを繰り返したCBアイザイア・ガードナーの4人という結果でした。
 

 

遅れてやってきた男たち(その2)

ケナード コックス DBKennard Coxは、今年のドラフトで、Mr.Irrelevantの1つ手前の全体251位で、ようやくビルズから指名されました。
 ドラフト外ルーキー達が、ドラフトにかかりたかったと口を揃えていうほど、指名されるのとされないのとでは大きな差があります。
 指名されたことについて「それは凄いことだった。ビルズが僕に大事な指名権の1つを使ってくれたんだ。」
「こんなに長い週末になるとは思ってもみなかった、ちょっと忍耐強さが必要なくらい。でも自分の番が回ってきたよ。」どこから見始めたのかわかりませんが、恐らく指名の発表の度にドキドキしながら待っていたのでしょう。
 彼は指名されたので幸せでしたが、彼以外の少しは名の知れた新人たちが、期待とは裏腹に、最後まで自分の名を呼ばれることなく、子供のころから夢にみた舞台で、その夢が打ち砕かれ、少し涙がこぼれそうなくらい悔しい瞬間を味わったのでした。

 ビルズの今年指名した10人の選手のうち、DBは3人。この人数を聞いただけでも、最初から生き残りは難しいものでした。案の定、1次カットで解雇されてしまいます。でも、捨てる神あれば拾う神あり。グリーンベイのPSでくすぶっていたのをジャガーズがロースターに迎え入れることになります。

 ピッツバーグ大では、2年間CBとして先発。身長6フィート1、体重195ポンドといい体格ですが、40ヤード走4秒55とスピードに難があり、プロでは、ニッケルかS向きといえます。

 ピッツバーグ大といえば、今年のドラフト1巡QBジョー・フラッコを弾き出してしまった学校です。フラッコは、うちに1巡8位指名権をトレードダウンしたレイブンズが1巡指名したQBです。
 フラッコは、ピッツバーグ大に奨学金をもらって入学しますが、1つ上にタイラー・パルコというQBがいたため、ピッツバーグ大を2年で辞め、デラウェア大に転校しました。
 その後、タイラー・パルコは大学では活躍しますが、2007年のドラフトでは指名されませんでした。ドラフト外でセインツに入団しましたが、今年はどのチームにも在籍していません。
 かたやフラッコは、転校先のデラウェア大で活躍し、今年の1巡指名まで登りつめたのでした。

 わずか数年で、このように評価が入れ替わってしまうことを考えると、ドラフトというのは、いかに難しいかがわかります。ドラフトの失敗はあたりまえ、下手な鉄砲は数撃った方が良いように思うのです。ですので、今年のように指名権を減らすのは下策で、増やすほうが上策だと思います。
 ドラフトした選手が開幕前に期待に反し、ロースターに残れないと、コーチやスカウト達の失敗のように思ってしまいますが、それを恐れず、たくさん指名し、上位指名であろうとなかろうと実力のある者だけを残すことが、チームに競争を生み、チームを強くするのだと思います。

編成部長ハリス辞任

シャック 選手獲得の責任者で、レフトウィッチの起用ではデルリオと確執の噂もあった「シャック」ことジェイムズ・ハリス氏が辞任しました。
 黒人QBとして活躍したハリスのもと、バイロン・レフトウィッチに彼の夢を託しましたが、なかなかうまく行かず、ドラフト1巡指名選手の活躍に恵まれないまま、チームを去ることになりました。

 後任は、チーム創設からスカウトとしてたたき上げのジーン・スミス氏となります。スミス氏は「チーム作りの基本はドラフトだと思います。常勝のチームとなるためには、サラリーキャップの観点からも、ドラフトで失敗しないことが最も重要です。ドラフトでは、チームが必要とするポジションの選手から獲るのではなく、その順番でとれる最も評価が高くリスクの少ない選手「Best available player」から獲って行きたい。これは余裕のあるチームのできる戦略と思われていますが、勝てていないチームこそ採るべき戦略です。」と語っています。スミス氏は、コンバインなどの身体能力を重視して評価を上げたりはせず、大学の試合中での動きを撮影したフィルムを最も重視する考えの持ち主です。
 スミス氏は、これまでの選手を評価し、決定者に奏上する役割から、決定する方の役割に回ることになります。

 ハリス氏の辞任に伴ってか、早速ロースターが動いています。

 来年の左T候補として、我慢強くチームに残してきたTチャールズ・スペンサーを解雇し、これまた元テキサンズのTジョーダン・ブラックを獲得しました。これで、マニュワイらの怪我のため急遽補強した流れOLたちは全員いなくなりました。
 また、苦しいOLの台所事情の中で戦ってきたGツータン・レイエスを解雇し、Gステファン・ロジャースをPSから昇格させています。 今年のキャンプで、OLの新人をCドリューしかとらず、明らかに力不足のGツータン・レイエスを弾き出す選手がなかったことが気がかりでしたが、先発選手の相次ぐ故障で、その弱点が白日のもとにさらされた形となりました。来年はTバーンズとCミースターがFAとなり、若手によるOLの再構築を迫られています。

 さらに、PSからPRネイト・ヒューズがQBのポール・スミスを昇格させ、DBアイザイア・ガードナーをそのためカットし、再びPSに入れています。

遅れてやってきた男たち(その1)

 NFLの各チームが、たくさんのスカウトを擁して1年の月日をかけて、選手を評価しますが、活躍できる選手は一握りで、その多くがチームのロースターに残れず去っていきます。
 でも、シーズン途中で怪我人が増えてくると、そのうちの何人かが、IR入りした選手の代わりに、新天地に迎え入れられます。ポストシーズンの楽しみもないので、そういう選手をご紹介したいと思います。

  psu-linebacker-crew
2005年のペン州立大のLB陣。20番がショー、31番がポスラズニー、そしてコナー







 LBティム・ショーは、2007年のドラフト5巡164位でパンサーズに指名されました。
 40ヤード走4秒46と、LBでは最速級のスピードを叩き出し、3巡から4巡指名の予想といわれていましたが、指名は5巡までかかりませんでした。
 高校時代RBとして活躍したショーは、名門ペン州立大学の奨学金を手にします。しかし、レッドシャツのときにLB転向をいわれます。
 高校時代にはLBとしても活躍した彼は、1年生ながらMLBの先発の座を掴み獲ります。しかし、同期にはビルズに2巡指名されたポール・ポスラズニーや、1つ下には今年アトランタに2巡指名されたダン・コナーときら星のごとく優秀なLBがおり、さらに2つ下の今年1巡候補のショーン・リーが台頭してくると、4年時にはDEへの転向を迫られます。
「DE転向への決断が1番つらかった。僕はまだRBに戻りたいと思っていたからね。大学時代にTDを一つも奪えなかったことが心残りさ。」
 彼はチームのために軽量ながらDEで、チーム2番目の7サックをあげ、コーチから称賛を受けました。複数のポジションでの活躍を可能にしたのは、優秀な学業成績で証明される明晰な頭脳をもっていたからでした。
 でも、いくらNFLで活躍する優秀な選手がいたとしても、ポジションを奪われるような選手は、バックアップどまりといえるかもしれません。だからドラフトでは5巡指名も妥当といえます。
 案の定スペシャルチーム要員として扱われ、今年8月末でカットされてから、どこからも声がかかりませんでした。

 チームメイトの2人が、NFLのスターターとして華々しく活躍しているのを尻目に、彼はチャンスを待っていました。パスラッシュ不足といわれているジャガーズは彼を活用できるでしょうか?

コリアーがコイントスに参加

collier return





 
 13発の凶弾に倒れながら何とか命をとりとめた元OTのコリアーが、車椅子に乗って、ホーム最終戦のコイントスに、その雄姿を見せてくれました。
 スタジアムから起こる「コリアー」のコールに、「初めて、こんな大勢の観客から自分の名前がコールされるのを聞いてうれしかった。でも、それはちょっとほろ苦い瞬間でもありました。私はスタジアムにいますが、もはや選手ではないのです。」
 コリアーは、来年カリフ・バーンズがFAで流出してしまうため、その穴を埋めるはずの重要な選手でした。少し早いですが、来年のドラフト1巡は左T狙いとなりそうです。
 
 デルリオは、来シーズンにむけ、ストレングス&コンディショニングコーチのアサノビッチを更迭することを発表しました。デルリオ就任以来、多くの選手のリハビリに力を尽くしましたが、毎年、主力選手の怪我が続き、不運とだけでは言い難くなっていました。毎年誰かが責任をとらされるコーチ陣。来シーズン不甲斐ないと、いよいよデルリオの首が危うそうです。

 コルツ戦は序盤はリードを奪ういい展開でしたが、動きはだいぶ良くなってきたように思われるディフェンス陣が、相変わらずコルツのパス攻撃を止められませんでした。課題のパスラッシュは、マニングからは1サックも奪えず、課題のまま残りました。


 

久しぶりの勝利

nelson int packers











 勝利の女神にもはや見はなされたかと思っていましたが、勝つとやっぱりうれしいものです。
 チームは、RBフレッド・テイラーをIRに入れ、ジョーンズ・ドリューを先発させました。WRには、ノースカットとレジー・ウィリアムズが先発。そういえば、去年はこの2人でやっていたのでした。
 ドリューが先発することにより、ランなのかパスなのかプレーが絞りにくくなり、攻撃がしやすくなったように思います。
 ノースカットも落球は多いものの、今シーズン最長のパスを捕球。ウィリアムズもタフなキャッチといいブロックの持ち味を発揮。続いていた不運なターンオーバーも何とか途切れ、同じく連敗中のパッカースから何とか勝利を拾いました。

 守備は、DEハーヴェイが少しずつ存在感を示し始め、来年の契約が心配になったレジー・ヘイワードが活躍しました。守備機会の増えたLBクリント・イングラムもようやく守備コーデネーターの求めている守備を見せ始めてくれました。
 ポール・スパイサーは時々DTのポジションに入って、いい動きを見せています。

 チームは、さらに怪我のWRポーター、LBスミス、DTマクダニエルの3人をIRに入れ、若手の獲得を進めています。
 IR入りの選手に代わり、2006年のタイタンズのドラフト4位DBカルヴィン・ローリーを獲得。さらに去年のドラフト5巡でスティーラーズに入ったGキャメロン・スティーブンソンをセインツのPSから昇格させました。
 ドラフト下位で、他のチームでは残れなかった若手を、来年の競争相手になりそうな選手を着々と集めようとしています。
 

主力選手が次々とIR入り

taylor 2008
 









 もはや勝ち越しもなくなった失意のジャガーズは、残る3試合を来シーズンのために若手を試すことになりそうです。
 
 RBフレッド・テイラーが左手親指の怪我のためIR入りとなりました。テイラーの離脱によって、ようやくRBジョーンズ・ドリューの時代が始まりました。
 今後の去就が注目される中、「ここで、フットボールを続けるつもりだ。」とコメントしています。そのためには、減給とドリューのサポート役を受け入れる必要がありますが、ドリューについても「彼はその役が任せられるほど成長した。私は彼を弟のように思っている。」といってくれています。
 現在、テイラーは通算ラッシングヤードで16位。目標とするジム・ブラウンまで千ヤードと少しです。

1. Emmitt Smith - 18,355
2. Walter Payton - 16,726
3. Barry Sanders - 15,269
4. Curtis Martin - 14,101
5. Jerome Bettis - 13,653
6. Eric Dickerson - 13,259
7. Tony Dorsett - 12,739
8. Jim Brown - 12,312
9. Marcus Allen - 12,243
10. Marshall Faulk - 12,162
11. Franco Harris - 12,120
12. Thurman Thomas - 12,074
13. Edgerrin James* - 12,002
14. LaDainian Tomlinson* - 11,535
15. John Riggins - 11,352
16. Fred Taylor* - 11,271
17. Corey Dillon - 11,238
18. O.J. Simpson - 11,236

 ジョーンズ・ドリューのサブには、新人ワシントンが活躍の場を得そうです。また、IR入りによってできた空き枠で、シーホークスへトレードされた後故障し、解雇されていたRBアルヴィン・ピアマンを獲得しています。
 FBのグレッグ・ジョーンズもIR入りし、代わりに49ersのPSからDTアティーヤ・エリソンを獲得しています。2005年のパンサーズの3巡指名選手ですが、鳴かず飛ばずでPSでくすぶっていた選手です。

 さらに遅ればせながらWRマット・ジョーンズの3試合の出場停止処分が下されました。ジョーンズはこれでシーズンエンドとなりました。こちらの代わりには、PSと行ったり来たりとなっていたCBアイザイア・ガードナーをPSから昇格させています。
 空いたPSには今年のドラフト外でボルチモアに縁故採用されたRBキーオン・ラティモア(レイ・ルイスの弟)を獲得しました。

 来シーズンに向け、IRを使って、積極的にストリートFAたちを集めています。道端に誰も拾うことなく落ちていたような選手を拾っても、将来大活躍することは稀ですが、キャンプを激しい競争下に置くには役立ちます。このような選手たちが、来年もチームに残れるよう残りシーズンを全力で盛り上げてくれること期待します。
 

第13週も連敗

garrard porter











 同じ4勝7敗同士の対決でしたが、同地区ライバルのはずのテキサンズに対しても、ジャガーズの士気は上がらず、3連敗となりました。

 第14週を前にCBラシャーン・マティスがIR入りとなり、プレシーズン活躍で見せたDEムクリスト・ブルースがPSから昇格しました。これで、DEは6人と過剰な状態となっています。思い切って目の出ない新人たちに代わって暴れまわってもらいたい気がします。
 そしてブルースの昇格で空いたPSのスポットにはアリゾナやKCのPSにいたCBトラヴェラス・ベインを入れています。

 マティスのIR入りに伴い、今年UFAで獲得し、怪我で欠場後ニッケルに降格されたCBドレイトン・フローレンスが先発に復帰することになりそうですが、怪我の後スピードが落ちており、さらに控えのジェイムズ・ウィリアムズにも往年のスピードはなく、これからどのように凌いで戦っていくでしょうか。

 毎年、少しずつ選手が集まり、ウチのロースターは平均的に高い水準になってきた
なと思っていましたが、今年はOLに不幸に始まり、苦戦が続いています。
 苦戦の原因は、OLだけではなく、チーム内の不協和音からか覇気が感じられません。どこにチームの病巣があるのか、来年はチームを再建できるのか、コーチや選手の大胆な入れ替えが予想されます。
 フレッド・テイラーのような生え抜きのベテランがチームを追われるのを見るのはつらいことですが、モーリス・ジョーンズ・ドリューの契約更改時期とも重なり、2番手降格と減俸を受け入れてもチームに残りたいといってくれないかぎりは、その日が現実のものとなりそうです。
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