ジャガーズファンの日記

NFL ジャクソンビルジャガーズ ファンの日記

2009年05月

新人紹介「10」 DBピート・イターセイゲン

ittersagentallピート・イターセイゲン DB フィートン大

 Div3の学校から、今年は1人もドラフトされませんでした。
 ピート・イターセイゲンは、Div3を代表するCBとしてドラフトされる可能性のある選手の1人でした。
 5フィート11 191ポンド 40ヤード4秒47 ベンチプレス18回

 CBとして4年間先発し、オールアメリカンに3回選出、Div3歴代5位の通算60パスカットを記録とDiv3ではズバ抜けた存在でした。
 パントリターンでもスクールレコードの通算5TD、65回1,065ヤード(平均16.5ヤード)を獲得、NFLのレベルで、どの程度通用するのか楽しみです。

 NFLの12チームから接触がありましたが、プライベート・ワークアウトにも招き、最も熱心だったジャガーズに決めました。
 「今までのハードワークが報われる日が来て本当にうれしいです。でも、これから先も努力をし続けなければなりません。フィートンでは素晴らしい選手生活を送れました。さらにこのようにプロに進めるなんて・・・。」

 さすがに、Div3ともなると、スタジアムのような施設はなく、グラウンド(芝はありますが)となり、観客も少なくなります。真冬になると、観戦は厳しそうです。フィルムで見る限り、反応も早く低い姿勢でいいタックルを見せています。

 学業の方も優秀で、既に昨年12月に学位を取得し、フィートン大学を卒業しています。今年は、ドラフト外の選手でも素行面を注意しているみたいです。

 ミニキャンプでも、いい動きを見せ、評価が高まっています。ひょっとしたらロースターの一角を狙えるかもしれません。スカウト達の熱意のある仕事ぶりが伝わってきます。

新人紹介「9」 SSマイケル・デソー

デソー










 サンベルトのカンファレンスを代表するQBとして、2年連続ランで千ヤードシーズンを記録しました。
 いわゆるオプションQBです。40ヤード4秒59とQBとしては俊足です。
 ルイジアナ大学ラファイエット校での学業成績も優秀で、2007年の秋の学期にはGPAの満点4.0を獲りました。
 カレッジのフットボール選手としては、非の打ちどころがありません。

 でも、オプション攻撃を攻撃の柱として採用するチームはNFLにはありません。高給取りのQBが怪我をする可能性が高いからです。
 QBとしてドラフトにかかることはなく、ジャガーズにドラフト外でSSとして迎え入れられました。
 今年、ジャガーズは6巡のTEザック・ミラーをはじめ、カレッジのエースQBからの転向組を3人も獲っています。何かスペシャルプレーを考えているのでしょうか?

 オプションQBといえば、ネブラスカ大学のハイズマン賞QBエリック・クラウチも、NFLでは苦労していたのを思い出します。彼は、プロでもQBを志望していましたが、QBでは出番はなく、NFLヨーロッパでSにトライしましたが、NFLに戻ってこれませんでした。今は、NFLヨーロッパもなく、転向した選手が経験を積む場がありません。

 デソーがSSを選んだのは、高校時代と大学でも少し経験があったことと、6フィート0、204ポンドの体格、4秒59のスピードで自ずから決まったと思われます。ロースターの人数に制限がある中、カレッジで経験のほとんどない選手をキープし、短期間で育てられるでしょうか?


 QBとしては身長が低いせいで、大学進学の時も、あまり多くの大学からは誘われませんでした。ラファイエットに決めたのは家から車で30分の地元だったからでした。
 エースQB候補として育てられましたが、2年の時には、DBや、WR、スペシャルチーマーとしても起用され、3ファンブルリカバーを記録しています。
「未来のエースQBなのに怪我をしたらたいへんとは思わなかったのかい?」と学生新聞に尋ねられ答えています。
 「僕は何がなんでもQBでプレーしたいとは思っていないんだ。もし僕が怪我をしても、誰かがQBをするだろうし、フィールドに出て、プレーすることが何より楽しいんだ。試合に出してほしいと僕の方からコーチに頼んだんだ。僕のアイデアなんだ。」
 

 その積極性が、プロ入りにつながったのかもしれません。
 ドラフトの7巡目の指名が行われている最中に、ジャガーズからドラフト外でのオファーの電話がありました。
 ドラフトが終わった後、グリーンベイとクリーブランドからも誘いがありましたが、ジャガーズに決めました。ジャガーズのスカウトは、プロ・デイの時から、デソーのQB以外の才能に注目し、長い時間話をしていたそうです。

 代理人によれば、ジャガーズはSをドラフトで補強せず、デソーとの契約をチームの最重要課題としていたそうです。
 「ジャガーズは、本当に僕を欲しがってくれた。スペシャルチームでロースターを争えると考えてくれている。スペシャルチームだけでなく、Sとしての成長も期待してくれている。」
 この前解雇した、Sチャド・ヌカングの後継者として期待されているようです。

 「彼らは、僕をスペシャルプレーで使うアイデアを持っているみたいで、僕もそのアイデアが好きだ。」
 どんなスペシャルプレーを考えているのでしょうか?

 パッドなしの練習での評判は高く、あとはフィジカル面を鍛えて、キャンプで生き残ってほしいと思います。

新人紹介「8」 WRトッド・ピーターソン

tpeterson ドラフトで3人もWRを指名したジャガーズですが、さらに3人のドラフト外の選手とも契約しました。
 ネブラスカ大学のWRトッド・ピーターソンもそのうちの1人です。

 ネブラスカ大学のお膝元のネブラスカ州グランドアイランド出身。
 彼の子供時代のネブラスカ大学は全米制覇を成し遂げたまさに黄金時代でした。
 「憧れのコーンハスカー(チーム名)になることが僕の全てだった。よその人にはわからないと思うけど、ネブラスカ州リンカーン近辺に生まれ育った者にとって、ネブラスカ大学のフットボールチームは特別なんだ。」
 「子供の頃、学校での話題といえば、今週ネブラスカ大は何対何で勝つかというような話ばかりだった。当時ネブラスカ大は強くて、信じられないほどランが出て、毎週毎週62-9や56-7というようなスコアで相手を圧倒していたんだ。」
YEAR Rec Rank HC
1993 11-1 #3 Tom Osbone
1994 13-0 #1 Tom Osbone
1995 12-0 #1 Tom Osbone
1996 11-2 #6 Tom Osbone
1997 13-0 #1 Tom Osbone
1998 9-4 #19 Frank Solich
1999 12-1 #2 Frank Solich
2000 10-2 #7 Frank Solich
2001 11-2 #7 Frank Solich
2002 7-7 NR Frank Solich
2003 10-3 #18 Frank Solich
2004 5-6 NR Bill Callahan
2005 8-4 #24 Bill Callahan
2006 9-5 NR Bill Callahan
2007 5-7 NR Bill Callahan
2008 9-4 NR Bill Callahan

「毎年のようにボウルゲームに出てて、親しい友人と集まって見たものさ。1994年にオレンジボウルに出てマイアミ大を倒し、全米チャンピオンになった時には、喜んで外に飛び出したら、近所中の人たちも、外に飛び出していて、みんなで大騒ぎしたんだ。」

 全盛期のネブラスカ大学は、名将オズボーンの指揮の下、NFLで活躍するような華麗なQBがいなくても、チームプレイに徹し、全員一丸となって戦う、これぞカレッジ・フットボールというようなチームでした。地元ネブラスカ州の人気は絶大で、スタジアムはチームカラーの赤一色に埋めつくされます。
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 高校を卒業すると、迷わず彼は、子供の頃からの夢だったネブラスカ大学フットボール部に、2005年ウォークオン(奨学金なしの一般学生)として入部しました。学業優秀な彼は、フットボールでの奨学金ではなく、学業成績で得られる奨学金の方で、学費の一部を捻出していました。優秀なウォークオンの選手を輩出するのもネブラスカの伝統です。

「最初は、まるで「ルディ(映画ルディで有名なノートルダム大の選手)」のようにスカウトチームにいたんだ。」と話すように、ウォークオンの選手はもっぱら相手チーム役で、ロースターの選手の練習台となります。
 やがて、そこで熱心さが認められ、スペシャルチームで頭角を現し、さらにパスキャッチよりもブロック力が認められ、エースレシーバーまで成長を遂げたのでした。

 昨シーズンは62キャッチ786ヤードを獲得と安定した活躍を見せました。
 学業も優秀で、ESPNのアカデミック・オールアメリカン2ndチームに選出されました。GPAは3.76です。「フットボールをするなら、他の学校ですることなんて考えられなかった。」
 「でも、今はそれほどでもなくなったんだ。僕が母校の小学校を訪問しても、生徒たちは僕の顔を知らないんだ。先生が「彼はトッド・ピーターソンです。」と名前を言ってくれてもきょとんとしていて、「ハスカーズでフットボールをしています。」まで付け加えたら、ようやくサインをもらいに集まってくるぐらいなんだ。」最近のネブラスカ大学はランキング外に低迷しています。
 ネブラスカ大といえば、ラン中心のイメージですが、最近はパスも多用しています。しかし、伝統的にWRにはブロックの役割が重要視されており、それがプロのレベルでも通用すれば、彼の生きる道がありそうです。

新人紹介「7」 WRティクワン・アンダーウッド

tyquan underwoodドラフト2日目、終わりから4番目の7巡253位で指名したのは、ラトガース大のWRティクワン・アンダーウッドでした。
 WRでは35人目の指名です。ジャガーズの中でも3人目となりました。
 
 6フィート1
 184ポンド 
 40ヤード走 4秒36
 タイタンズの1巡指名WRケニー・ブリットとコンビを組んでいた韋駄天レシーバーです。このスピードと実績で7巡まで残っていたのは、スティールの可能性大です。 ラトガース大は、6大カンファレンスの1つBig Eastに所属し、カレッジフットボール発祥の学校として知られる名門校です。アンダーウッドは、一昨年大ブレークし、そのまま活躍を続ければもっと上位で指名を受けたと思われますが、コンスタントに活躍できなかったために、ドラフトの評価を下げました。
 足が速いだけで、よく落球するとも評価されています。

YEAR REC YDS AVG LNG TD
2005  4  47 11.8  17  0
2006 23 290 12.6  30  4
2007 65 1100 16.9 69  7
2008 40  494 12.4 26  5


Return Stats
YEAR KR YDS TD FC LNG
2005 11 298  0  0  59
2006 1  11  0  0  11
2007 7  177  0  0  48
2008 18 337  0  0  32

 先日まで行われたOTAでは、いい動きで注目を集めていました。彼の最も心配なのはスリムすぎるところ、フィジカル面ですが、まだフルコンタクトが許されない現時点で、評価が高いのはひとまず安心です。
 
 7巡も253位まで来ると、ロースター争いで生き残る確率は、ドラフト外とあまり変わらないように思いますが、ドラフト外の選手たちに聞くと、たとえ最下位でも指名されたかったと口を揃えたかのように答えます。ドラフトで指名されることは子供の頃からの夢なのです。
 指名を受けた選手は、少なくとも夏のキャンプ参加が約束されているだけでも大きな違いです。ドラフト外では、3人の選手と契約しましたが、夏のキャンプへ行くまでにも、いつ解雇の通知があるか、毎日びくびくしなければなりません。

 アンダーウッドがロースター入りするには、厳しい条件が待ち構えています。ドラフト外の3人を弾き飛ばすのはもちろん、かつてのドラ1のトロイ・ウィリアムソンともう1人のOTAのスター、ネイト・ヒューにも打ち勝つ必要があります。

 大学時代キック・オフリターナーとしても活躍したようなので、ロースターやPSの最後の席を争うには、スペシャルチーム要員としての能力にかかっています。

 <PS>
 新人WRのOTAでの活躍により、WRのデプスはひと安心ということで、3年目のWRデ・ジョーン・ウッズが解雇されました。代わりに元KCのスペシャルチーマーCBタイロン・ブラッケンリッジをウェーバーで拾っています。

新人紹介「6」 RBラシャド・ジェニングス

raahad jennings7巡250位。ドラフト2日目も終わりに近い下から7番目の指名権で、RBラシャド・ジェニングスを指名しました。ラシャド・ジェニングスは、無名校出身ながらドラフト前の評価は高く、3巡から4巡ともいわれていました。
 そのため、7巡最大のスティールと評価されています。

 6フィート1 231ポンドは、ジョーンズ・ドリューと変化をつけるため、探していた2番手RBにピッタリです。
 大学はFCSのリバティ大学。FCS所属ですが、ドラフト指名を受けるのはなんと20年ぶりです。

 彼がドラフト前から知られていたのは、Big Eastのピッツバーグ大で将来を嘱望されたRBだったからでした。

YEAR ATT YDS AVG TD REC YDS
2005  86 411 4.8   1   5   35
2006 179 1020 5.7   9   6   56
2007 191 1113 5.8  15  13  276
2008 264 1507 5.7  17  24  190

 もともとヴァージニア州リンチバーグの高校を卒業したジェニングスは、授業料免除の特待生として地元のリバティ大学へ進むはずでした。でも、当時の監督はジェニングスをRBに向いていないと考えていたため、トライアウトを受け、ピッツバーグ大学へ進学します。そして、自ら大舞台でのチャンスを掴み獲り、新人ながら411ヤード走りました。

 いつから現実的にプロに行くことを考えていたかとの質問に「ピッツバーグ大学でHCのデイブ・ウォンステッド(元レイブンズHC)にジャマール・ルイスがどのようにしていたかを何度も聞いたんだ。そしたら、ウォンステッドが、「ラシャッド、おまえはこのままでいいんだ。心配するな。これまでどおりに頑張って練習すればプロになれる。」って言ってくれたんだ。」と答えています。

 ピッツバーグ大学で、今後の活躍が期待されていましたが、父が糖尿病を悪化させ、足を切断するほどの状態になっていました。リバティ大学の監督も、彼の家族との昔からの知り合いに替ったのを機に、家族のもとに帰り、リバティ大学に転校することを決断しました。

 普通、転校すると1年間出場資格を失いますが、彼の場合は事情が認められ、早速リバティ大学でプレーすることができるようになりました。
 3年間で、カンファレンスの歴代ラッシングTDの記録を塗り替えるなどの大活躍を見せましたが、リバティ大学のような低いステージでの実績は、プロでは評価の対象外でした。
 彼は少ないチャンスながら、招待されたシニア・ボウルで活躍し、再びプロのスカウトから注目を受けます。
 しかし、続くコンバインでは、40ヤード走4秒67と大きく評価を下げてしまいました。スモールスクール出身者が指名を受けるためには高い身体能力が要求されます。
 ジャガーズにとって、彼はFBグレッグ・ジョーンズと同じようにジョーンズ・ドリューの交替要員にピッタリでした。
 体格はLB並で、高校時代はLBもプレーしており、スペシャルチームでも使えそうです。2日目も終わりに近い7巡250位でいい選手が残っていました。

 ドラフトで指名されたことについて「驚いた。プロに行くことが夢だったんだ。ドラフトされただけでも名誉なことだよ。6歳の時からずっと夢だったんだ。」とコメントしています。
 彼の2人の兄も、NFLに少しだけいましたが、あまり活躍できませんでした。
 そのまま父の病気がなく、ピッツバーグ大学にいたとしても、今年2巡のリショーン・マッコイが後に転入してきたときに競争に勝てなかったかもしれません。
 彼にはスペシャルチームでも、FBでも、生き残る道を見つけて少しでも長く活躍してほしいと思います。

新人紹介「5」 TEザック・ミラー

zack miller 
 




 




 6巡180位指名は、Div2のQBを指名。Div2とはどれくらいのレベルなのでしょう?

 NCAAは、FBS(1部A)、FCS(1部AA)、Div2、Div3から成っています。
 FBSは、さらにBCSランキング校の加盟する6大カンファレンスと非BCS校の加盟するカンファレンスに大別されます。

 6大カンファレンスとは、SEC、BIG10、BIG12、PAC10、ACC、BigEastのBCSランキングに加盟しているカレッジフットボール最高峰の6つのメジャー・カンファレンスをいいます。

 それでは、各カンファレンスの選手にとって、ドラフト指名はどれだけ近い存在なのかをチェックしてみましょう。
 まずは、4巡指名マイク・トーマスの在籍するPAC10のここ10年間の指名選手の数を見てみましょう。
 大学名の後の数字が、ここ10年で指名を受けた人数。次の数字が1巡指名者の数です。

(PAC10)
USC・・・・・・・・・・ 62 15
California・・・・  35 7
Oregon・・・・・・  34 3
Arizona State  32 5
Stanford・・・・・・ 30 1
Oregon State・・ 28 2
UCLA・・・・・・・・・ 25 3
Arizona・・・・・・・ 21 2
Washington・・・・ 19 2
Washington State 17 1
平均 31.8 4.4


 PAC10は、西海岸の人気のあるカンファレンスで、6大カンファレンスの1つです。特にデルリオの母校であるUSCは、1年に11名もの指名選手を送り込むこともあり、もしかしたらNFLのチームと対戦しても勝てるのではと思ってしまいます。
 PAC10レベルですと、各チームのトップクラスの選手は指名が期待できます。1巡指名も毎年コンスタントに4、5人の選手を輩出しています。

(C-USA)
 続いて、FBSの非BCS校のカンファレンスUSAを見てみましょう。同じFBSに所属していますが、BCS校と非BCS校には大きな格差があります。非BCS校が、全勝しようとも全米1位にはなれません。6大カンファレンスからすれば完全に格下の扱いです。
 
 5巡指名のジャレット・ディラードがいくら大記録を作ろうとも、扱いが低かったのはマイナーカンファレンスでの記録だったからでした。
Southern Mississippi 15 0
Central Florida・・・ 13 0
Memphis・・・・・・ 10 1
Tulane・・・・・・・ 9 2
Marshall ・・・・・・・8 1
East Carolina・・・ 7 1
Houston・・・・・・ 7 0
Texas-El Paso・・・ 7 0
Tulsa・・・・・・・ 5 0
Alabama-Birmingham 5 2
Rice・・・・・・・・ 4 0
Southern Methodist 3 0
平均 8 0.6
 
 C-USAからは、1巡指名選手はないこともありますが、オール・カンファレンス級の選手であれば十分に指名を受けるチャンスがあります。


(FCS)
 次に3巡デリック・コックスを輩出したFCSのオハイオ・ヴァレーを見てみましょう。
 コックスのいたウィリアム&メリー大では、ここ10年で指名を受けたのは、コックスただ1人です。ここでの活躍は、マスメディアから注目を受けていないため、無名の選手として扱われます。
 また、カンファレンス内の強豪チームであっても、毎年指名を受けることはできず、FCSのオールアメリカン級の選手でないと指名を受けるチャンスはありません。
 去年、1巡でレイブンズが、ジョー・フラッコを指名したのは余程の自信があったのでしょう。高順位で指名することはかなり勇気のいる選択になります。
Delaware・・・・・・ 5 1
Richmond・・・・・・ 4 0
Hofstra・・・・・・・ 3 0
Maine・・・・・・・・ 2 0
Villanova ・・・・・2 0
Towson・・・・・・・ 1 0
William & Mary・・ 1 0
James Madison・・・ 1 0
New Hampshire・・・ 1 0
Massachusetts・・・ 0 0
Rhode Island・・・ ・0 0
Northeastern・・・・ 0 0
平均 2 0.1

 (Div2)
 6巡指名のザック・ミラーの所属したDiv2ともなると、カンファレンス全体でも、指名を受けること自体が珍しくなります。普通なら、ここからドラフトを目指すのは困難といえるでしょう。
 すぐにNFLで活躍することは困難でしょうから、下位指名にならざるをえません。

Nebraska-Omaha・・・ 3 0
North Dakota・・・・ 1 0
Central Washington 0 0
South Dakota・・・・ 0 0
St. Cloud State・・ 0 0
Minnesota-Duluth 0 0
Minnesota State 0 0
Augustana ・・・・・ 0 0
Western Washington 0 0
平均 0.4 0.0

 Div.3ではさらに指名を受ける確率は0に近くなります。今年はDiv3からの指名はありませんでした。

 ザック・ミラーは、ネブラスカ州出身です。ネブラスカ州は、熱狂的なネブラスカ大学のファンが多く、彼も、彼の家族もコーンハスカーズの大ファンで、ネブラスカ大学へ奨学金なしのウォークオンの選手として入部しました。
「崇拝していたチームに入れて、夢がかなったという思いで一杯だった。ネブラスカ州で育った人間にとって、コーンハスカーになることはみんなの夢なんだ。」
 しかし、その夢はしぼんでしまいます。入学した年に、彼を採用したヘッド・コーチが解雇され、チームの方針が変わり、オプションQBの控えの末席だった彼には、チームに居場所がなくなってしまったのです。 
 ネブラスカ大学は伝統のオプションによるラン主体の攻撃から、新しいコーチによるウェスト・コーストオフェンスに転換しようとしていたのでした。それで仕方なく、Div2のネブラスカ大オマハ校へ転校し、フットボールを続ける道を選びました。
 転校後の翌々年の'05年から3年間、ネブラスカ大オマハ校で、オプションQBとして大活躍しました。
 08年、投げては1,508ヤード11TD、自ら走っては1,061ヤード18TDと走力を持っています。
 しかし、オプションQBの宿命として、プロを目指すにはポジションの転向が必要となります。彼が選んだのはTEでした。
 プロ入りに先立ち、Div.2のオールスターゲームにTEとして参加。NFLのスカウトを前に5キャッチ116ヤードと大暴れ、6フィート4、240ポンドで40ヤード4秒53のポテンシャルを見せつけました。コンバインには招待されていませんが、母校でのプロデイでは、40ヤード4秒53は、コンバインに招待されたTEの誰一人出せなかった好タイムです。
 プライベートワークアウトでは、マイアミ、インディアナポリス、グリーンベイ、アトランタそして最後にジャクソンビルを訪問しました。ワークアウトでは、TEとして試され、QBとしてパスを投げることはありませんでした。
「僕はNFLで通用すると思っている。ベストなプレーヤーだけがNFLの舞台に立てる。そのような選手と同じフィールドで競うことにより、自分も成長し、偉大なプレーヤーと呼ばれるようになりたい。」

 なにやら、マット・ジョーンズ2世ともいえる選手です。前の失敗を教訓として、今度は、フィジカルにも強い大型レシーバーとして立派に育ててもらいたいです。TEとはいえ、ブロックの能力は未知数なので、ドラフトでは3人目のレシーバーといえます。下手な鉄砲数撃ちゃ当たるで、だれか1人くらい将来を背負って立つ選手が出現してほしいです。

 今年、ジャガーズは、ドラフト外でもオプションQBを2人獲得。1人はミラーと同じTE、1人はSSへのコンバートが予定されていますが、何か考えるところがあるのでしょうか?
 たとえば、ワイルドキャットオフェンスや、フィールドゴール隊形のホルダーとしてトリック・プレーを狙ってみたり、面白い使い方をしてほしいです。


(PS)
 5月18日のOTAを前にベテランSSチャド・ヌカングとルーキーFAのRBマイク・マクレンドンの2人を解雇しました。
 チャド・ヌカングは、2007年のドラフト7巡の選手で、新人の年からスペシャルチームでタックルリーダーとなり、SSへの転向後の成長が期待されましたが、昨年の怪我からの回復が万全ではなかったのでしょう。
 2人を解雇して空けた枠で、指名した選手と契約するのか、新しい選手を補充するのかわかりませんが、特にSSは手薄なので、使えるベテランを補強してほしいです。

新人紹介「4」 WRジャレット・ディラード

 今年、WRに逮捕者が相次いだので、WRのデプスはガラ空きの状態。4巡WRだけでは心細いので5巡144位でもWRを獲得。
 残っていたのは、ライス大のジャレット・ディラードでした。dillard1
 カレッジの実績は十二分です。大学時代通算60TDはNCAAレコードです。4巡マイク・トーマスがPAC10のカンファレンス・レコードが霞んでしまう通算292キャッチはカンファレンスUSAの新記録です。

 CBSの選出するオール・アメリカンの1stチームをはじめ、数々のオール・アメリカンにも選抜されていました。
 NCAA記録歴代1位っていうことは、クラブツリーはおろか、フィッツジェラルドもジェリー・ライスも誰も成し得なかった記録なのです。

 数々のスクール・レコード、カンファレンス・レコードを塗り替えてきた彼がなぜ5巡まで残っていたのでしょうか?
 それは5フィート10 182ポンドというサイズでした。
 コンバインでは垂直跳び42インチと身長の低さを補うジャンプ力を証明しました。でも、40ヤード走は4秒5と平凡。小型のレシーバーがドラフトで上位指名を受けようとすれば、驚異的なスピードが必要です。

 3巡から4巡が予想されたディラードですが、ジャガーズでさえ、4巡では、スピードの差からマイク・トーマスを選んでいました。
 再び、ジャガーズにディラードを指名するチャンスが回って来ようとは思ってもみなかったと思います。

 ディラードの前には、彼よりも実績のない大型のレシーバーや素行の悪いレシーバーが指名されました。

 おかげで、WRは4巡、5巡と手当が遅れましたが、最善は尽くしたという感覚にしてくれました。
 今までポロポロ落球が目立ったWRの中で、ひときわ安定したキャッチを見せてくれそうな気がします。

 しかし、ここまでカレッジの実績が無視されていいのでしょうか?
「うーん、とうとう人生最大の夢がかなって良かったなあって感じてます。あともう少し夢を追い続けてプロで成功するというゴールにたどり着きたいです。」ディラードはコメントしています。

 このまえまでウチにいたデカイだけの連中よりも、きっとチームに貢献してくれると思います。

新人紹介「3」 WRマイク・トーマス

mike thomas arizona












   4巡107位に残っている中で、ジャガーズが選んだベストなレシーバーはマイク・トーマス(アリゾナ大)でした。ドラフト前に最も補強が必要なポジションとされていましたが、ようやくWRにたどり着くことができました。
 幸運にも、パック10随一のレシーバーが残っていました。リターナーとしてもパック10ではトップクラスのようです。
 大学時代の通算259キャッチは、パック10の歴代1位の記録です。歴代1位というのは、長い歴史がある中でたいへんな記録なんだなと思います。

 40ヤード走も4秒40とトップクラス。彼がここまで残っていた原因は、身長でした。5フィート8インチ。NFLのレシーバーでも最も低い部類だと思います。

 RBジョーンズ・ドリューの活躍により、身長への不安は、あまり感じないジャガーズですが、RB以上にWRにとって、身長は武器です。
 カレッジのスター選手が、必ずしもプロでは活躍しないのはわかっています。3巡指名ぐらいを予想する人が多かったのですが、彼の前に既に16人のWRが名前を呼ばれていました。
 
 アリゾナのHCマイク・ストゥープスは、マイク・トーマスのことを「彼は、今まで私が見てきた選手の中で最も爆発力を持っている。もし、他の人間が同じようにパスを受けたとしても、彼のようにディフェンスを切り裂いていくことはできないだろう。」と語っています。
 パント・リターナーとしても活躍しているように、キャッチ後の走りが素晴らしいです。
 ジャガーズのレシーバーは落球が目立っていましたが、ようやくシュアハンドで爆発力のある選手を獲ってくれました。
 4巡でプレイメーカーをゲットできたかもしれません。

YEAR REC YDS AVG LNG TD
2005 52 771 14.8 75 5
2006 50 597 11.9 39 2
2007 82 1027 12.5 66 11
2008 74 826 11.2 56 4

YEAR PR YDS AVG TD
2008 29 392 13.5 2

<PS>
 ドラフト外新人QBネイサン・ブラウンを解雇して出来たロースター最後の枠ですが、ベテランQBトッド・バウマンと再契約することにより埋めました。
 ミニ・キャンプで控えQBクレオ・レモンの出来が悪かったようなので、これで少しは彼にもプレッシャーがかかるでしょうか?
 

新人紹介「2」 CBデリック・コックス

 ドラフト2日目、3巡72位でDTテレンス・ニュートンの指名を終えた後、指名を終えたばかりなのに3巡73位にまたジャガーズの名前が出ています。思わず目を疑いました。トレードアップです。
 なんと来年のドラフト2巡と交換したのでした。しかも、今年の7巡までつけて・・・。
 そして指名したのは、どのドラフト予想誌もカバーしていないほど無名のウィリアム&メリー大のCBデレック・コックスでした。
 
 借金をして、ギャンブルをするような、危険を冒してまで指名したコックスは一体どんな選手なのでしょう。

 
 デレック・コックスは、ジャガーズを含め4チームほどをプライベート・ワークアウトで訪れていましたが、ドラフト前の予想では、7巡にかかるかどうかという程度の扱いでした。
 ドラフト当日、本人はドラフトの様子は時々チェックしていましたが、GMスミスが電話をかけた時、家のTVでは、彼の兄弟が、ドラフトではなくNBAの試合を見ていました。  
 ほかの候補者たちがドキドキしながら中継に一喜一憂しているのと対照的に、この辺で指名されるのではという緊張感も何もない状態で、彼もNBAの試合を見ていました。

 
 GMスミスは電話で「君のプライベート・ワークアウトは素晴らしかった。フィルムでも見ていたが、きっと君は我々に勝利をもたらしてくれると思い、3巡で指名することにしたよ。」と彼に伝えました。
 「それを聞いてから、すぐにTVの前に行って、チャンネルを変えたんだ。すると、自分の名前がコールされて!もう、発狂しそうなくらい嬉しかったよ。」
 「それから、なんだか、嬉しくて笑いが止まらなかったんだ。」とコックスは語っています。

 6フィート1 188ポンド 40ヤード走 4秒39 
 3年間先発して、通算9INT。これだけの数字を残していながら、彼の所属するウィリアム&メリー大は、めったにNFL選手を輩出しないFCSのマイナー校で、オールカンファレンスに選ばれてもいましたが、全くノーマークの存在でした。
 足が速いだけでなく、タックルも上手く、さらにパント・リターナーとしても、FCSのレベルでは活躍しており、ここまで無名なのが不思議なくらいです。


 ミニ・キャンプでも、素晴らしい動きを見せたそうです。この大胆な指名をするまでに、何回フィルムを見直したことでしょう。  
 もし、彼が1年目ないし2年目で、活躍することがあれば、GMスミスの名はNFL中に轟くことになるでしょう。良い指名だったかどうかは、来年のドラフト2巡を指名する時にわかるでしょう。  


 ペイトリオッツは、タイタンズからも来年の2巡と引き換えに3巡89位を譲渡しています。ペイトリオッツは今年は4つ、来年3つとまさに2ndラウンドコレクターとなっています。
 タイタンズは、その3巡89位で、TEジャレッド・クックを指名しました。前借りはウチだけじゃないと少し安心させてくれました。

新人紹介「1」 DTテレンス・ナイトン

 OT.WR,DT,DBとドラフトで先発クラスの補強が必要なポジションはたくさんありました。でも、ドラフトで先発クラスの補強は、せいぜい2巡目まで、よくて3巡80位までです。
 2巡目で、モンローに続いてもう1枚OTブリットンを指名。これはBAPの戦略からいえばベストの選択ともいえました。   
 でも、それは、ジャガーズが必要とする先発クラスのDTとCBの獲得を見送った瞬間でもありました。
 ジャガーズの指名に続いて、ペイトリオッツが、すかさずその2人を指名しました。
・2巡40位 DTロン・ブレイス。
 6フィート3 329ポンドと上位指名が予想されるDTの中でも最も大きい選手です。
・2巡41位 CBダリウス・バトラー。
 1巡指名も予想されたコネチカット大の快速のCBです。

 さて、2日目最初の指名に、先発が期待できるような残り福はあるでしょうか?Knighton TD
さすがに、3巡72位まで来ると、WRもDTもCBも即戦力クラスは売り切れ状態のようでした。
 そこで、GMスミスが指名したのは、6フィート3 320ポンドとロン・ブレイスに見劣りしないテンプル大学の大型DTでした。
 今年、DTの層は厚く、良い選手が中位にたくさんいましたが、ジャガーズが探しているようなストラウドの後を継ぎ、DTヘンダーソンと中央でツイン・タワーを形成できる大きな選手は見当たらない気がしていました。

 ナイトン自身でさえ、早くても4巡指名ぐらいかなと思っており、予想外に早く、2日目開始早々に電話をもらい驚きました。
 ナイトンの実家には、20人くらいの親しい人たちが集まる予定でしたが、彼らにとっても、予想外でまだみんな席についていないぐらいでした。
 テンプル大学は、1部のMACに所属していますが、弱小チームとして低迷が続いていました。
 3年前にアル・ゴールデンがHCに就任し、ナイトンに「君が真剣に取り組めば、NFLに行けるだろう。」と言いました。  
 そういわれても、調子のいい励ましにしか聞こえないほど、テンプル大学からドラフトされた選手は数えるほどで現実味がなく、前任のHCは、3年間で3勝しかしていませんでした。


 でも、コーチは、同じことを繰り返し言い続けました。コーチの言葉は、いろいろな学校でたくさんの選手を見てきたうえでの真剣な言葉だったのです。

 彼は、3年間スターターを務め、4年生の時にはキャプテンに選ばれ、ALL-MACの1stチームにも選出されるようになりました。  
 ニューイングランド、シンシナチ、クリーブランド、デンバー、アトランタなどのスカウトからも声が掛っていたそうですが、MACでは、最強のDTとして君臨していた彼も、ドラフト前はスリーパーとして扱われる程度でした。

 でも、ジャガーズは、2巡の終わりあたりで、DTを欲しがっていたコルツやタイタンズが指名するかもしれないと高い評価を与えていました。  
 コルツは2巡61位から56位へトレードアップし、USCのフィリ・モアーラを指名。
 タイタンズは2巡62位で、オーバーン大のセンドリック・マークスを指名。
 GMスミスとしては、2巡クラスの逸材が3巡に落ちてきたのを満を持して、BAPに基づき指名したと考えているようです。

 大学時代のスタッツで注目するのは、4年間の通算で12パスブロックと6ファンブルリカバーという数字です。   
 320ポンドの巨体ながら、非常に機敏な証拠だと思います。あとはキャンプまでにパワーを磨き、鮮烈なNFLデビューを果たしてほしいところです。
YEAR G-S Tkl Sack FF FR PB
2005 10-1 17 0 1 0 0
2006 12-11 57 3 2 0 4
2007 12-11 56 2 0 3 3
2008 12-11 54 1 1 3 5

 新人とベテランの全員を招集して行われたミニ・キャンプの後、最初のカットが発表されました。
 DB 36 Isaiah Gardner
 昨年、スペシャルチーム要員としてPS入りし、一瞬ながらロースター入りも経験していましたが、ここでカットとは無念でしょう。

 T 76 Stefan Rogers
 昨年、怪我の続いたOLをボトムアップさせるため、加入していましたが、ドラフトで2人も獲った影響を受けました。

 QB 7 Nathan Brown
 今年のドラフト外では、ドラフト前の評価が最も高かったFCSを代表するようなQB。シニア・ボールでもコーチをしたのに、ここで解雇とは・・・。

 トライアウトから這い上がり2人が採用されました。
 DT Nadar Abdallah Ohio State
 DB Mesphin Forrester Washington
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