ジャガーズファンの日記

NFL ジャクソンビルジャガーズ ファンの日記

2009年06月

新人紹介「18」 DTジョージ・ハイポライト

hypoliteDT ジョージ・ハイポライト
6フィート1 299ポンド
コロラド大学
40ヤード 5秒04

BIG12を代表するDTとして、オールBIG12に選ばれ、ドラフト下位指名も予想されましたが、残念ながら指名はありませんでした。
彼は、アスリートであるとともに、大学を3年で卒業し、その間2つの教育に関する学位をとるという秀才でした。

 大学時代、彼は虐待を受けた母子の保護施設で、子供たちに本を読んだり、自宅療養するエイズ患者たちに食事を配るボランティア活動にも熱心に取り組みました。
「本を読むのは少しにして、実際に子供たちと交流するのに時間を割くようにしています。子供たちにはたくさんの聞きたいことや知りたいことがあるんです。
 誰かが子供たちに心の休息をあたえることで、彼らに少しでも幸せな気持ちを味わってもらいたいと思っています。」ハイポライトは、成長期に父親が不在の子供たちが、父親の代わりを必要としていることを認識していました。
 彼もまた、黒人社会の過半数といわれる父親不在の家庭に育ったのでした。でも、彼には、素晴らしい先生やコーチがいつもそばに居たのでした。
 保護施設でボランティアをしていると児童虐待などの心の痛む話を聞くことの方が楽しい話を聞くことよりも多く、ハイポライトはここにいる人たちが、また暴力の犠牲にならないようにと願いながら活動を続けました。

 「私は学業の方でも、フットボールと同じくらい真剣に取り組んできました。でも、NFLでプレーできる機会をいただけるのであれば、私のあらん限りの力を尽くして頑張ってみたい。」   

 ハイポライトがロースター入りするのが、どれくらい難しいか、ジャガーズの現在のDTのデプスを見てみましょう。

#98 John Henderson 6-7 335 30才 02年ドラフト1巡
 ジャガーズの守備の中心となるツインタワーの1人でしたが、もう一方のストラウドを失い、昨年は力を出し切れませんでした。もうピークは過ぎたのか、練習態度について、デルリオとの確執が新たなチームの内紛の火種となりそう。彼も放出されるのでしょうか?

#92 Rob Meier 6-5 308 31才 00年ドラフト7巡
 怪我がちのストラウドに代わり、ジャガーズを地味に支えてきました。ストラウドなしでもやれるのではと思わせるほど頑張ってきたのに、晴れて先発として独り立ちした昨年に、年齢的にピークが来てしまったのか、去年はディフェンスラインの中央が崩壊しました。今年はやれるでしょうか?

#66 Derek Landri 6-2 282 25才 07年ドラフト5巡
 軽量のため、全ての場面では使えませんが、急成長を遂げてきました。今年は体重の増強にも取り組み、先発獲りも狙っています。

#96 Terrance Knighton 6-3 317 22才 09年ドラフト3巡
 課題のDTを建て直すため期待されている新人。順当であれば、ここまで4人が、ロースター枠です。
 ナイトンがどれぐらい使えるかで大きく変わってきます。新旧交代を強行し、ヘンダーソンを放出するには、さらにベテランの補強が必要となるでしょう。

#99 Atiyyah Ellison 6-3 318 27才 元パンサーズ3巡('05)
 パンサーズにドラフト3巡で入団しながら、期待されながらもPSどまりと期待を裏切り続け、チームを転々としてきました。ようやく安住の地となるでしょうか?ナイトンが即戦力でなければ、彼が育つまで、DT5人体制をとることになりそうです。

#95 Jonathan Lewis 6-0 304 24才 元カーディナルズ6巡('06)
 昨年、キャンプ終盤にジャガーズに合流。光るものを見せながら怪我に泣きました。今年は、怪我から復帰し、もう一度もらったチャンスを生かせるでしょうか?
#60 George Hypolite 6-1 299 21才 09年ドラフト外
 ロースターの枠は4〜5。BIG12でもまれた強さはどこまでプロで通用するでしょうか?上の2人もOTAでは良かったみたいですが、残るにはプレシーズンゲームで彼らに差をつける必要があります。まずはPS狙いが順当でしょうか?
 

WRノースカットをトレード

Alexander OTAが終わって、キャンプまでニュースはあまりないと思っていましたが、トレード成立のニュースが飛び込んで来ました。
 WRデニス・ノースカットとライオンズのFSジェラルド・アレギザンダー('07ドラフト2巡)の1対1の交換です。
 ノースカットは、今年のドラフト中・下位で獲った新人たちに押し出され、ロースターに残れるか危ぶまれるほどになっていました。
 昨年はマット・ジョーンズに次ぐ、2番手の活躍を残しましたが、肝心な時に落球が目立つのは、ブラウンズ時代から変わっていませんでした。
 パント・リターンの方は安定しており、アグレッシブさはないものの、平均以上の力を保っていました。
 去年のWR陣の中で、マット・ジョーンズ、レジー・ウィリアムス、ジェリー・ポーターを既に放出していますので、ノースカットのトレードによりWR陣は総入れ替え、誰もいなくなったという状態です。
 アレギザンダーは、ボイジー州立大学の奇跡の全勝シーズンの守備の要として活躍後、ライオンズにドラフト2巡で入団。新人の年から先発し、81タックル2INTを記録。うちのFSネルソンとは同期にあたります。
 しかし、昨年、選手生命を脅かす、首の骨の骨折で、シーズンエンドとなっていました。今年は、トレーニングには参加しているものの、全体練習には復帰しておらず、トレーニング・キャンプから戻ってくる予定となっていましたが、ライオンズは、すでに今年2巡でSルイス・デルマスを指名しており、浮いた存在となっていました。

 首の骨といえば、脊椎に損傷があれば、後遺症が残るほどの大怪我です。ライオンズが手放すのも無理がありません。もし、うまく復帰できれば、ベテランSのマーロン・マックリーで何とか繕っているセーフティを大幅にテコ入れできそうです。
 月曜日に両選手が、フィジカル・チェックをパスすれば、公式に成立する予定です。どれぐらい回復しているのでしょうか?

<PS>
 このまえ紹介しましたドラフト外新人のFBカイル・ベルがカットされました。OTA終了後、生き残ったと思ったのも束の間でした。
 FB・TEは定員オーバー気味であったところへ、FB/LSのジェレミー・ケインをウェーバーで獲得したため、押し出された形です。ケインの加入により、ベテランLSのゼレンカにとっても、キャンプは無風ではなくなりました。

 アレギザンダーの加入で、DB陣も定員オーバーです。キャンプまでにあともう1人カットしなければなりません。

新人紹介「17」 Cセシル・ニュートン

cecil newton3C セシル・ニュートン
6フィート2 300ポンド
40ヤード走 5秒13
テネシー州立大(FCS)

 今年、ジャガーズは、オフェンスラインの選手をドラフト1,2巡で指名。ドラフト外では、彼1人だけを獲りました。
 ロースターに残るには、厳しいかもしれませんが、PSなら大いに可能性がありそうです。
しかも、去年もドラフト外で、PSのシートを争うはずだった、Cドリュー・ミラー(フロリダ大)が、夏のキャンプを迎えることなくカットされました。
ドリューは、昨年ロースターに昇格していただけに、パッドをつける前に解雇とは意外でした。とはいえ怪我人が相次いだ中、チャンスはあったのに、出番を与えられなかったのは、何かが不足していたのでしょう。

 ニュートンは、FCSのNo.1センターとして、ドラフト指名されると予想されていた選手で、ドラフト外で契約できてラッキーでした。
 FCSレベルではランでもパスでも圧倒的存在で、パンケーキを量産。また、ロング・スナッパーを兼務できるほど、スナップも正確です。

 ニュートンは、フットボール一家に育ちました。彼の父セシルもNFL選手で、Sで2年ほどNFLに在籍していたそうです。弟は、彼よりも有名でQBとして、フロリダ大学へリクルートされています。
 弟がスター選手として活躍する一方で、彼は黒人大学のテネシー州立大へは、リクルートされたのではなく自費で入学しました。たいへんな努力家で、レッドシャツの後、1年生から先発と特待生の座を掴み獲り、その後3年間先発を果たしました。
 4年生の時には、キャプテンにも選ばれました。学業の方でも優秀で、既に経済学の学位を取得しています。

 弟は、ティム・テボー後を託す予定の将来のエース候補でしたが、残念ながら、盗品のパソコンを所持していたことで逮捕され、現在は短大に転校しています。
 ドラフト当日も、一家は、スターの座から転落した弟の試合を応援するために、テキサスのブリン短大まで出かけていました。
「兄さんを僕はずっと尊敬してきた。」「兄さんは、一歩一歩努力を重ね、自分の目標を自分で掴んできた。奨学金の時もそうだった。」と弟は語っています。
「兄の方は、雑誌の表紙を飾ることも、試合の中継で名前を呼ばれることもなかった。」「フロリダ大に対する敵意などない。」と彼の父は語っています。

 チームは、最後のOTAの前に、4名をカットし、夏のキャンプへ進む80名に絞り込みを行いましたが、さらにWRジェイソン・イングリッシュを放出し、あと1人分の席を空けました。
 あと1つの椅子を争うべく2人の新人と契約し、さらにレッドスキンズを放出されていたベテランLSジェレミー・ケインをウェーバーで拾いました。これで2名定員オーバーの状態になっています。
 ドラフト上位の指名の選手は、キャンプ開始ギリギリまで契約に時間がかかることが多く、契約する直前に、今回追加した3人の選手のうち2名がカットされると思われます。でも、せっかくキャンプへの切符を手にした選手の中からも、夏のキャンプ開始までのトレーニングをさぼっていると、カットされる選手が出るかもしれません。選手たちは気を抜く暇がありません。

<PS>
 UFLが最初のドラフトを行い、その中に去年ファルコンズのキャンプに参加した木下典明選手の名前が挙がっていました。今後の展開に注目です。
 4チームがそれぞれ24名をまず指名。今後、NFLのキャンプを解雇された選手を吸収し、合せて各チーム上限60人で9月1日からキャンプを開始する予定です。シーズン開始日は10月としか決まっておらず、指名した選手とは、これから契約交渉を開始するとのことです。
 

UFL NEW YORK の指名選手
 

QB BACHER, CJ (NORTHWESTERN)
DB BROWN, TREY (UCLA)
DB CELESTIN, OLIVER (TEXAS SOUTHERN)
NT CLEBERT, RICHARD (SOUTH FLORIDA)
DE FOUNTAIN, MAURICE (CLEMSON)
TE GHENT, RONNIE (LOUISVILLE)
RB GROSS, TYRONNE (EASTERN OREGON)
T GUTEKUNST, SAM (GERMANY)
C HARVEY, JASPER (SAN DIEGO STATE)
QB JOHNSON, BRIAN (UTAH)
WR KINOSHITA, NORIAKI (JAPAN)
DB LOFTON, DAVID (STANFORD)
LB MAGRO, MARC (WEST VIRGINIA)
DB MAZE, TERELL (SAN DIEGO STATE)
T NORELL, RAY (BUFFALO)
T PRUNEDA, RAMIRO (MONTEREY TECH)
RB RUBIN, JOE (PORTLAND STATE)
WR SANDERS, STEVE (BOWLING GREEN)
RB SAPP, CECIL (COLORADO STATE)
NT SAVE, BRYAN (COLORADO STATE)
DE SPICER, MICHALE (WESTERN CAROLINA)
RB TOEFIELD, LABRANDON (LSU)
LB WILLIAMS, NATHAN (MURRAY STATE)
RB WOODS, SHANNON (TEXAS TECH)

新人紹介「16」 WRジェイソン・イングリッシュ

jason englishWRジェイソン・イングリッシュ

40ヤード4秒37
黒人大学のタスケギー大(Div-2)出身
4年間で、109キャッチ、2,307ヤード、33TD。
 タスケギー大のコーチは「とにかく、ビッグ・プレーが欲しい時には、彼に投げろだった。フィールド上では、手のつけられない危険なレシーバーだよ。」
「NFL行きのチャンスをもらったからには、最高の結果を残してくれると思う。」と語っています。
 Div2のオール・カンファレンスに選ばれたとはいえ、全米では全く無名の存在です。40ヤードのタイムがなければ、誰も彼に注目しなかったでしょう。ドラフト外で契約することでさえ、Div2の学校ではニュースです。
 でも、まずは最後のOTAの後のカットを免れなければなりません。
 Div2の黒人大学のフットボールは、どんな環境で行われているのでしょうか?明らかにその応援の風景はNFLやNCAAの有名校のものとは違っているようです。
 映画「ドラムライン」を見てから、マーチング・バンドは黒人のように踊ってくれないと不満を感じるようになりました。映画「チアーズ」を見てから、黒人のチア・リーダーに衝撃を覚えました。
 そして、このYouTubeのフットボールの応援風景を見て、一度ブラック・カレッジの試合を生で観戦してみたいという衝動に駆られています。ここはアメリカなのか?アフリカなのか?USCやノートルダムのファイト・ソングにも負けない応援歌が頭にこびりついてしまいそうです。




 OTA最終日のカットは、ベテランの方が危ないかもしれません。

Pの競争は、キャンプまで持ち越してくれるでしょうか?
 そうなると、ドラフト4巡ながら期待どおりの成長を見せていないPアダム・ポドレッシュあたりも危険です。

Sマーロン・マックリーの加入で、ベテランが押し出される?
 去年途中加入のSカルヴィン・ローリーや、今年ウェーバーで拾ったDBタイロン・ブラッケンリッジの噂が聞こえてきません。

今年怪我から復帰したメンバーも回復がきがかりです。
 DTジョナサン・ルイス、DEジェイムズ・ワイチは100%回復したと見てくれているでしょうか?

 ドラフト外新人では、WRの3人のうち1人、FB2人のうち1人が余剰気味です。

<PS>
 OTA最終日を待たずしてカットされる4人が発表されました。予想は大きく外れていました。

QB クレオ・レモン
 ミニ・キャンプから不調が伝えられていましたが、挽回できず、ここでカットです。ジャガーズの控えQBに経験のある選手がいなくなりました。さらに補強が必要となりそうです。

DB ウェルドン・ブラウン
 DBはベテラン勢ではなく、ドラフト外新人であまり噂をきかなかったブラウンがここでカットです。

DE ムクリスト・ブルース
 去年、ハーヴェイの契約交渉が遅れている隙間に加入し、プレシーズンで活躍したブルースが残念ながらカットとなりました。

C ドリュー・ミラー
 去年、ドラフト外からロースターにまで昇ったのですが、意外にもカットとなりました。OLは12人、キャンプに臨むにはギリギリの人数となりました。

さらに追加で来ました
WR ジェイソン・イングリッシュの名前がありました。ご紹介したばかりなのに残念です。
 
 これらのカットのほか2人の新人QB Todd BoeckmanとWR Andy Stricklandをトライアウトで追加しています。

 

新人紹介「15」 FBブロック・ボレン

bolen_412









FBブロック・ボレン
6フィート0 233ポンド
ルイヴィル大
40ヤード4秒7

 彼の父は、ベトナムで戦った退役軍人で、その後、傭兵や要人警護、プロボクサーの経歴をもつ、まるでランボーのような人物です。
 彼の家には、トレーニングルームがあり、その設備はその辺の高校の施設よりも充実していました。
 彼は、父のDNAを受け継ぎ、さらにそのトレーニング施設で鍛え上げられた体で、高校時代から強靭なFBとして活躍し、イリノイ大へ進学します。
 オハイオ州立大からもFBとしてオファーがありましたが、イリノイ大を選んだのは、TBとしての起用を約束してくれたからでした。でも、1年でイリノイ大に見切りをつけ、ルイヴィル大へ転校し、翌年故障のRBマイケル・ブッシュ(現レイダース)にかわって、ここでもTBとしてラン攻撃の主軸となりました。
YEAR AT YD AVG TD
2004 11  51  4.6  0
2006 48 296  6.2  2
2007 88 456  5.2  7
2008 124 505 4.1  7

 FBとしてリストアップされていますが、体格はFBですが、TBとして使われてきたので、パスプロテクションは上手なようですが、ランブロックは未熟です。

 スカウティング・コンバインには招待されませんでしたが、FBの中では全米トップ10内にランクされ、もしかしたらドラフトされるかもしれないという前評判でした。
 ニューイングランドとマイアミが興味以上のものを示しているなど噂されていましたが
「いろいろな噂は信じないようにしている。自分ができることに、今はトレーニングに集中しようと思っている。私に必要なのはプロへ挑戦するチャンスだ。」
「自分は1番速い選手でも、1番背の高い選手でも、1番大きい選手でもない。でも、自分よりハードに練習する選手はいない。」専属コーチを雇って、プロデイに挑みましたが、40ヤード4秒7と評価を急上昇させるほどの結果は残せませんでした。
 結局、ドラフトされず、ドラフト外で8チームほどから電話があった中で、ジャガーズを選びました。
 「みんなから、ドラフトされなくてがっかりしただろうと言われるけれど、自分はドラフトされること自体にはこだわりがなく、プロへ行く機会だけを期待していた。」
 「ジャガーズを選んだのは、デルリオHCから電話をもらったとき、その言葉から、ここが1番自分にチャンスを与えてくれるチームだと感じとったからです。」

 今年のドラフト外の選手は、練習熱心といわれる選手ばかりです。
 たとえ、ロースターに残れなくても、彼らの練習へ臨む姿勢が、チーム全体を底上げしてくれそうです。

<PS>
 去年、新興リーグのAAFLが派手にドラフトまで行いながら、開幕できませんでしたが、今度はUFLという新リーグが、10月の開幕を目指しています。
 マイナーリーグがないNFLで、NFLヨーロッパの後釜を狙って、まずは手堅く4チームでスタートするようで、その最初の選手のトライアウトが行われました。
 そのトライアウトに、元ジャガーズの選手の姿を見つけたので報告しておきます。まだ、完全燃焼できていなかったのですね。
 
・QBクィン・グレイ('02ドラフト外)
 控えQBとして6年間在籍。QBガラードの故障の間実績を残し、FA先を探しますが、意外と評価が低く、ようやくヒューストンへ移籍しますが、そこではフィットせず、今年はNFLでプレーする場所を失くしていました。

・RBラブラドン・トーフィールド('03ドラフト4巡)
 控えRBとして5年間在籍。フレッド・テイラーやジョーンズ・ドリューの陰で出番がほとんどなく、昨年契約満了でカロライナへ移籍。そこでも開幕までに解雇され、今年はプレーする場所を失くしていました。

新人紹介「14」 WRモーリス・デュプリー

DupreeWRモーリス・デュプリ−
ジャクソンビル州立大学

5フィート10 168ポンドと体には恵まれず、今年はリターナー経験者も多いため、正直、最初に姿を消す選手か思っていましたが、ここまでやってきました。

 4月にドラフト外で契約した新人たちは、ベテランの選手たちと生き残りをかけた競争を続けています。 契約後すぐの5月の初めに行われたミニキャンプをかわきりに、隔週ぐらいの日程で開催されるOTA(全体練習)が1クール終わる都度、最後尾にいる選手が、解雇を言い渡されていきます。
 先週は2人のベテランが解雇されました。昨シーズン衰えを隠せなかったCBウィリアム・ジェイムスと、PSから一度解雇され、TEの最後尾を走っていたチャールズ・デイビスの2人です。
 6月18日の最後のOTA終了後には、あと4人を放出し、夏のキャンプに参加する80人が決まりそうです。彼はまさに崖っぷちにいます。


 モーリス・デュプリーの名前は、ほとんど知られていませんでしたが、本人はドラフトされることを期待して、NFLのドラフトの行方を最後まで追っていました。ドラフトが終わって、指名されずにがっくりとしたそうです。
 でも、ドラフトが終わって1時間後にジャガーズから電話がかかってきました。
 WRコーチ(トッド・モンケン)は電話で「君を指名したかったが、意見が分かれてしまった。有名校出身だったら意見も分かれずに指名できていたと思う。スロット・レシーバーとして、そしてRBジョーンズ・ドリューが務めていたリターナーの席が空いているので、期待している。」と言ってくれたそうです。
「プロへ行くという夢がかなった。でも、本当に自分の名前が載っているか、インターネットで確かめないとまだ信じられないよ。」
「フットボールをまた続けることができて興奮している。プロになることはずっと夢だったからね。でも、プロになれただけで満足せず、さらに上を目指したい。」と語っています。
 
 昨シーズン49キャッチ799ヤード10TDの成績を残し、さらにリターナーとしても活躍、パントリターン17回193ヤード、キックオフリターン19回537ヤード1TDを決めています。
 10TDはスクールレコードで、FCSのオハイオ・ヴァレーのオール・カンファレンスの1stチームにも選ばれています。

 高校時代のコーチは「彼は、1番大きい選手でも、1番速い選手でも、1番強い選手でもないけれど、何事にも一所懸命に取り組む選手だ。一歩目からの加速が素晴らしく、ハードワーカーでコーチが願っていることを叶えてくれる選手だった。
 開幕戦に彼が登場するかもしれないと思うと興奮するよ。彼はNFLでも輝く存在になってほしいな。」と語っています。

 大学のシーズンが終わってから、ドラフトに備えて、有名選手であれば、専属コーチとトレーニングを行うのが通常ですが、彼は母校の高校のグラウンドで、コーチもなく、1人黙々と練習を続けてきました。無名の彼に練習中声をかける人もほとんどありませんでしたが、彼はグラウンドでの練習を毎日かかさず続けました。

「今度は家族や友達が、キャンプを見に来てくれる。きっとロースターに残ってみせるよ。」彼が最後尾でないことを祈ります。


<PS>
 ジャクソンビル州立大学は、地元ではなく、アラバマ州のジャクソンビルにある大学(FCS)です。(地元のフロリダ州のジャクソンビルにはジャクソンビル大学(FCS)という別の学校があります。)

新人紹介「13」 FBカイル・ベル

kyle bellFB カイル・ベル

6フィート1 233ポンド
コロラド州立大(MWC)
40ヤード走 4秒55

 フットボールに怪我はつきもの。そして怪我はいつ選手を襲うかわかりません。才能を持った選手が、高校時代に大きな怪我をして、不幸にも大学へ進学するチャンスを絶たれることや、大学で怪我をして、その先に進めないことは残念ながらよくあることです。
 医学の進歩により、昔とは随分変わってきましたが、怪我から復帰するには、医療技術のほかに選手の強い心と決意が必要です。

 カイル・ベルは、コロラド州立大学で1年の時から試合に登場すると、2年の時にはエースRBとして1,288ヤード10TDの大活躍を見せ、将来を嘱望されていました。
 しかし、3年生のシーズンが始まる数日前に右膝のACLを故障し、その年を全休します。そして、強い心で、辛抱強くトレーニングを積み重ね、わずか1年で、再びフィールドに立てるまで驚異の回復を見せました。
 膝のACLの負傷から1年で復帰するには、自分に課した厳しさは並大抵のものではなかったと思います。

 チームメイトは言います。「彼ほど熱心に練習する選手は見たことがない。千ヤード走った時よりも強くなっているよ。」
 コーチは言います。「彼がいるだけで、ロッカールームに何かをもたらしてくれる。その何かとは、コーチしたくてもできない貴重なものなんだ。」
 しかし、2007年シーズンに見事にカムバックしたベルでしたが、2年前の本来のスピードには達していませんでした。そして、彼の下でFBをしていたガートレル・ジョンソンという選手が台頭してきており、彼のRBとしてのプレー機会を奪って行ったのでした。
 
 ジョンソンは、第6週からベルに替って先発すると平均5.3ヤードと活躍し、今年のドラフト4巡でチャージャーズが指名する選手にまで成長したのでした。

 「この2年間で物の見方が変わった。多くのことを学んだ。怪我をしてから、去年はフィールドに戻るため必死に自分と戦った。再びプレーできるかどうかわからなかったけどカムバックできた。今年は役割が変わった。とにかくどんなことがあろうとも、その状況に適応して、フットボールを続けてきた。」

「私にとって1番大事なことは、ずっと一緒にやってきたチームの仲間たちとの絆です。彼らは本当にいい友達です。彼らと共にいろんな経験ができたことは本当に幸運でした。」

 翌年になると、プレー機会はますます減少し、完全にジョンソンの陰に隠れた存在になっていました。でも、出場の機会が減ってしまった彼は、元気にスペシャルチーマーとして、FBとして、チームのボウルゲーム出場を支えました。2年生の時にはアカデミック・オールアメリカン2ndチームに選出されるほど学業も優秀だった彼は、コロラド州立大学を無事卒業することができました。

卒業の際にコメントを残しています。
「ボウルゲーム出場で最後のシーズンを飾ることができた。この後の私自身のプランとして、プロでフットボールを続ける準備に切り替えたい。クリスマスの後2週間ほど休んでから、トレーニングに戻り、十分な準備をしたい。プロでプレーすることはずっと私の夢だった。そこでは、私が最高のプレーをしても、残れるチャンスがあるかどうかの厳しい競争が待ち受けている。
 勝ち残れるか、敗れ去るか、多くの素晴らしい選手が夢を果たせなかった、その厳しい世界での経験を楽しみにしています。」


 コロラド州立大学で彼と共に過ごした仲間たちです。

 
 1月から十分に練習を積んだベルは、ドラフトに臨みます。しかし、名前を呼ばれることはありませんでした。

 2年生の時の栄光を誰もが忘れかけていましたが、ジャガーズのスカウトは忘れていませんでした。チームには同じように膝のACLの手術から、1度だけでなく2度も見事に回復したFBグレッグ・ジョーンズという選手がおり、彼の境遇に似ていました。

 ドラフトが終わって25分ほどしてから、ジャガーズから電話をもらいました。
「ほっとしたのと同時にプロに挑戦できることに興奮を覚えた。ドラフトされたかったという思いは、私のどこかにあったけどね。」
 彼はドラフトの前からジャガーズが興味を持っていることは知っており、きっと週末にはプロ入りの機会を与えてくれるという気持ちでいました。彼自身も、去年RBコーチのケネディ・ポーラとも会ってから、ランを攻撃の重点におくジャガーズに興味を持っていたのでした。
「FBもRBもできれば両方やってみたい。チームが望むなら、FBでもRBでもプロでやれるならどちらでもプレーするよ。」
「ミニキャンプでは第一印象を良くしたいね。」

 いくら強いハートを持っていても、大きな怪我については、100%の回復が困難な場合がどうしてもあります。彼が、再び以前のような状態まで、戻ってきたなら、面白い存在になりそうです。
Year G Rush Yds Yd/Rush TDs
2004 6  26  96  3.7   0
2005 11 276 1288  4.7  10
2006 全休
2007 12 180 691  3.8  4
2008 11  61  215  3.5  1
career 40 543 2290 4.2 15

新人紹介「12」 TEタイラー・ロレンツェン

tyler lorenzen2
TEタイラー・ロレンツェン

6フィート5 226ポンド
40ヤード走 4秒59-62

 2005年、ロレンツェンはアイオワ州立大へQBとしてウォーク・オンで入部しますが、WRへの転向を言い渡されます。今回のプロ入りに際しても言われたレシーバーへの転向は、4年前に大学時代にも言われたことでした。
 しかし、QBをやりたかった彼は、カリフォルニア州のパロマー・コミニュティ・カレッジに転校し、QBを続けます。
 そこで見事にジュニア・カレッジのオールアメリカンQBまでに開花した彼は、いくつもの誘いの中から、Big Eastのコネチカット大に進学、ついにはメジャーカレッジのエースQBの座を掴み獲ったのでした。
 そして、コネチカット大は、今年1巡のRBドナルド・ブラウンらの活躍で2007年には念願のカンファレンス優勝を果たししました。

 一介のウォーク・オンQBから、回り道をしながらも、全米注目のQBにまで、昇りつめました。彼を支えたのは、強い意志でした。

Year G Cmp Att Comp Yds TDs Int
2007 13 197 347 56.8 2367 13 6
2008  9 79 162 48.8 869 3  8
通算 22 276 509 54.2 3236 16 14

Year G Rush Yds
2007 13 133 328
2008 9 73 284
career 22 206 612

 しかし、2年目の成績は芳しくなく、QBとしては、カレッジレベルと判定され、QBとしてプロからの誘いはありませんでした。体格と身体能力を生かして、ジャガーズから、TEとしてプロでやってみないかと声がかかりました。

「タイラーの運動能力は高い。機会さえ与えれば、彼ならどのポジションでもできるさ。」コネチカット大の恩師も太鼓判を押しています。

 コネチカット大は、2003年に自前のスタジアムを新設し、'04年にメジャー・カンファレンスのBig Eastに加入。'07年にはカンファレンス優勝を同率ながら果たしました。これまで、バスケットボールでは強豪校でしたが、フットボールにも力を入れてきた新興勢力です。
 今年ドラフトでは、1巡のRBドナルド・ブラウン(IND)のほか、2巡でCBダリウス・バトラー(N.E)、ウィリアム・ビーティ(NYG)、コーディ・ブラウン(ARI)と大豊作でした。この4人に続いての指名はありませんでしたが、ドラフト外で4人、そのうち2人がジャガーズに来ています。

 今年ジャガーズはドラフト6巡で、ザック・ミラーをQBからTEに転向させる予定で獲得しています。ロレンツェンは、いわば彼のスパーリング・パートナーのような存在かもしれませんが、QBとしての実績や知名度はロレンツェンの方が上です。
「まず、やらなければならないことは、プロへの入口のドアが閉まらないように、一歩つま先を踏み入れることだった。これからは、僕のフットボール人生が、少しでも長く伸ばせるようにチャンスを生かしたい。」

「ジャガーズが、僕をTEとしてトライする機会を与えてくれたことに感謝している。正直言って、プロとして挑戦できるなら、ポジションはどこでも良かったんだ。」

「みんなが僕を手助けしようとしてくれている。今はTEとして技術的にはまだまだで、レベルアップしようとしている最中だ。でも、その過程が逆に楽しい。」

「2、30年先に、人生を振り返って、あの時こうしておけばとか、ああしておけばとか思うような人間には絶対ならない。今できうる全てをフットボールに注いでいるよ。」


 ジャガーズのTEコーチのマイク・タイスはロレンツェンについて、「私は、ロレンツェンがTEとして日に日に進歩していくのを見るのがとても楽しい。彼は確かに能力を持っている。彼の進歩の速さは、他のTEたちを凌いでいる。OTA2日目で、ずいぶんTEらしくなってきたよ。」
「彼は頭のいい子だ。QBのマインドを持っているので、このまえ新しいフォーメーションを試していた時、誰かが間違った位置にセットしていたのを、彼が指示をして、正しい位置に修正していた。」
「彼は夏のキャンプに進むためには、さらに脚力の強化に取り組まなければならない。彼はウェイトルームでそれをやり遂げるだろう。」などと期待を込めたコメントをしています。

 キャンプへ進めるロースターは80名。QBからコンバートされる即戦力にならない選手は、何人も置いておけるものではありません。OTAの終了する6月18日までには、現在の86人から80人に絞りこみ、そろそろドラフト指名選手との契約に備えなければなりません。
 彼はその強い意志で、今度もまた這い上がって来れるでしょうか。

帰ってきたマックリー

 ベテランの補強が必要と思われたSのポジションに懐かしい顔が帰ってきました。
 マーロン・マックリーは、2001年のドラフト7巡(233位)でジャガーズが指名した選手です。ドラフト下位から這い上がり、元プロボウラーのカーネル・レイクという壁と、大学時代はLBでSへの転向という壁を打ち破り、開幕からFSとして先発し、その後通算27試合に先発しました。Marlon-McCree_12

当時のジャガーズDB陣
 左から#32マーロン・マックリー#29ジェイソン・クラフト#20ドノバン・ダリウス  


 ところが、2003年にHCがデルリオに代わり、ドラフト2巡で、FSのラシャーン・マシスを獲得すると、後にCBとしてプロボウルに出場することになる彼の身体能力の前に、控え降格を余儀なくされました。
 2002年にはチーム1の6INTをあげていたマックリーは、先発降格に不満を訴え、ついに第3週目でカットされてしまいます。

 2003年は、チームにまだまだ人材が不足していた再建途上の時代だったので、もったいないと思ったことを印象深く憶えています。
 それに、マシスはシーズン途中の第8週から、余りある才能で先発CBに起用されるまでになり、できた空席をマックリーより格下で、マックリーの代わりにウェーバーで拾ったSディーク・クーパーを先発に充てるというチグハグな動きをデルリオは見せました。
 最初から、マシスをCBとして育てていれば、そんなことにはならなかったのに・・・。そうすれば、マックリーは生え抜きのSとして、活躍を続けていたかもしれません。
 一方、マックリーは、先発できる能力があることを新しいチームで見事に証明し、チームを転々としながらも8年間91試合に先発しました。しかし、ついに衰えが見え始め、今年UFAでは、サインしてくれるチームがありませんでした。
 マックリーは、現GMのスミスが、スカウト時代に直接スカウトした選手でした。
ベテラン・ミニマムで契約できる選手を探していたジャガーズは、スミスのつながりで、過去の苦い記憶を乗り越え、マックリーと契約に至りました。
 チーム首脳陣も、Sが弱いことを感じており、特に先発を争えるような選手が不足しており、ドラフト外の新人では埋めきれないと思っていたことが、これで露呈しました。さらに新SSコンシダインにも不安を感じたのかもしれません。

 マックリー獲得の後、ドラフト外新人のSSケビン・パターソンをカットしました。パターソンはウェイクフォレスト大の先発FSとして活躍した選手でしたが、ドラフトではあまり騒がれることなく、ジャガーズの手薄なSの中で、活躍が期待されましたが、あえなくカットとなりました。

<PS>
 2003年、マックリーの放出後、ウェーバーで拾い、FSとSSの控えとして活躍したディーク・クーパーが来る7月25日に東京ドームで行われるノートルダム・ジャパン・ボウルの一員として来日するようです。

 数あるカレッジの中でも、最高峰の伝統と格式を誇るノートルダム大学で活躍したOB達で「レジェンズ」なるチームを特別編成し、日本代表と戦うようです。
 名将ルー・ホルツの「ワン・モア・ゲーム」の呼びかけに、集まったかつての名選手達の中からトライアウトを実施。メンバーは、「ルディ」さながらのウォーク・オンの選手や、NFLに挑戦するもロースターに残れなかった選手たちが多いようです。

 その中で、ディーク・クーパーはNFLで先発まで果たした輝かしい実績を持った選手として来日することになります。
 彼らの中で、まだ燻っているフットボールへの情熱とファイティング・アイリッシュとしてのプライドを見てみたいと思います。

新人紹介「11」 LBラッセル・アレン

Russell AllenLBラッセル・アレン
 サンディエゴ州立大(MWC)
 6フィート3 230ポンド
40ヤード走4秒58-62

 ジャガーズのほかチャージャーズ、レイダース、ドルフィンズ、ベアーズがプライベート・ワークアウトに招待しました。
 ワークアウトでは、インサイドもアウトサイドもパスラッシュもでき、さらにロング・スナップができることまで披露しました。昨シーズンの107タックルは、カンファレンス4位の記録です。
YEAR Tkl SACK FF INT
2004   1   0  0  0
2005  61   0  0  1
2006  89  0 0  0
2007 119  1  0  1
2008 106  2  3  0
 
 素行面も、3年の時からキャプテンに選ばれるなど、チームメイトからの信頼も厚く心配なさそうです。
 しかし、ドラフトされて当然のように思われていましたが、指名されませんでした。
「まるでミステリーだ。4巡から最後まで、自分が指名されるのではと期待してコールされるすべての名前を聞いた。どれも違う名前だった。」
 ワークアウトで手ごたえを感じており、早ければ4巡という予想もあったほどなので、失望感は量りしれないものがあったでしょう。

 ドラフトにかからなかったのは、サンディエゴ州立大が昨シーズン、マウンテン・ウエストで1勝しかできなかったことが原因の1つだと思われます。そんなチームの低迷期にあっては、歴代3位の通算タックル数も、チームMVPも誇れるものではありませんでした。

 ボウルゲームにでることもなく、11月にシーズンが終了すると、代理人にいわれるまでもなく、毎日ドラフトに備え練習を続けてきたことや、4年間1試合も欠場することもなかったタフさ、それにチームに怪我人が相次いだため何試合かDEをプレーしたことで、昨年よりタックル数が減少したことなどは、ドラフトでは一切考慮されることはありませんでした。

 「とても長い1日だった。(ドラフトされなかったけど)失望はしなかった。」 
 彼が失望しなかったと言ったのは、ドラフトやFAでLBを補強しなかったジャガーズと恩師からの誘いで契約できたからでした。
 ジャガーズを選んだのは、ジャガーズのDBコーチのカウマイヤーが、サンディエゴのDCを務めていた時に彼をリクルートしたという縁からでした。
 「ジャガーズで、NFLに挑戦するチャンスをもらった。ドラフトはされなかったけど、僕の夢はかなった。」

 
 今年のジャガーズのLB陣は、先発の3人はほぼ確定しており、次の控え陣がまだ手薄です。ドラフトで補強が必要と思われていたポジションだったので、十分ロースターが狙えます。
 ミニキャンプでの評価も高く、ロースターの一角を争う注目の選手とされています。
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