九州は熊本市、福岡県小倉ではイベント上映、そして新幹線で大阪に移動して九条のロードショー中の映画館と、6月末は舞台挨拶ツアーだった。
それぞれ大盛況でお客さんから暖かく受け入れてもらった。懇談会では「また来て欲しいので次回はどこそこの会場でイベント企画します!!」などお客さん側からアイデアを沢山いただいた。嬉しいかぎりだ。

 もとより私は、映画館が名乗りをあげなければ喫茶店でも公民館でもやります!! と謳って宣伝営業していた。功を奏して今回の大阪シネ・ヌーヴォのような映画館がロードショー上映してくれている。今後も増えて行く見通しだ。
その中で顕著にあるのが、女性の企画主催者たち。
熊本のギャラリーADOのオーナーは女性で、私が資料を送ったら快くのってくれた。上映会後は別の女性プランナーを紹介してくれて、また近々やって欲しいと企画提示してくれている。小倉ギャラリーSOOAPの主催者も女性。あっという間に予約で満席にする手腕。次回博多でのイベント上映の話しも出た。そして大阪シネ・ヌーヴォの支配人も実は若い女性だった。「おやじ男優Z」はもとより、ピンク映画にも興味があり、次は池島ゆたかピンク映画特集として女性限定入場の企画を提示してくれたのだ。私は行けなかったが5月の札幌上映も女性二人が主催してくれた。 
劇中写真21
彼女たちの呼びかけもあってか、お客さんも女性の姿が目立つ。シネ・ヌーヴォは翌日8割の女性客で埋まったそうだ。驚きだ。 考えれば初ロードショーした渋谷ユーロスペースも女性客多かったな。

今映画は脚本五代暁子が女性目線でも描いたと言っている。 確かに見終わった女性客の感想の中にヒロイン夏目ゆりあ(坂ノ上朝美)に対する高評価が多い。声がいい、純粋だ、下手だが伝わってくる…などだ。
嬉しい誤算だ。撮影初日からあんなに監督にしごかれ、必死に食い下がって最後までついてきた坂ノ上朝美。引退覚悟して捨て身でもあったのだろう。撮影最終日には相手役の50のおやじを泣かすほどになっていたのだから。考えれば彼女に感情移入する女性は多いはずだ。