jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

Grateful Dead。退廃的にさせる。5


Grateful dead "the other one"1972
Jerry Garcia - lead guitar, vocals
Bob Weir - rhythm guitar, vocals
Keith Godchaux - keyboards
Phil Lesh - electric bass, vocals
Bill Kreutzmann - drums
Donna Jean Godchaux - vocals 

さて、彼らの音楽を理解し始めたのはほんの5年ぐらい前のことで私はまだまだ
入門したてと言って良い。
メンバー交代や彼らの変遷はほとんど理解していない。
しかし彼らの作品にはずいぶん前、学生の頃だから
30年以上前から聴いている。
しかしJAMバンドとして君臨し、LIVEでの演奏が本領である彼らの
スタイルは5年くらい前名盤「Live/dead」を聴いてからだ。
というか30年くらい前にこの作品はLPとしては入手できなかった。
廃盤だし、中古品も見たことはなかった。
CDとして最近再発されたのを期に聞いているというわけであります。
再発はおっさんにとってはありがたいシステムでありますね。

さてこの度入手した72年のヨーロッパツアーを録音したこのアルバムは
数々ある海賊版と違ってPROの録音で音が良い。
テッドの作品は海賊版が非常に多く、音にこだわる輩には
おすすめです。
更に彼の音楽スタイルである
まず作品をレコーディングするのではなく
Liveで演奏する。スタイルはどんどん変化する。
いいものが出来上がっていく。
そして初めてレコーディングとなる。
だから30分以上ある彼の作品はスタジオアルバムでは登場しない。
最近このことが分かった私は素人であります。
だから音がいいとか悪いとか言っていたら
彼の作品は楽しめない。
この作品は2枚組。
たっぷり楽しめます。
彼のダラダラしたギターソロがね。
麻薬ですよ。
彼のプレーは。
ブルーススケールを用いない彼の独特なオープンチューニングは。

スタイルはオールマンのようなJAMスタイルと似ているが、もっとそれを退廃的にしている。
その場限りの打ち合わせなしと完全JAMスタイルはスリリングであり
未完でありオンリーワンである。

昨日からずーっと聞いているが、飽きないね。
彼のプレイはできればリプレイモードでくり返し流したい。
そして流しながらだらだら過ごしたい。
何時間も。
そんな退廃的な感覚にさせる音楽はあまりないのではなかろうか。





バートヤンシュ。刺激して浄化して麻痺。5


Bert jansch”jack orion"1966
バートヤンシュ。
スコットランド発。フォーク。
インストよりの確かな変則チューニングで独特な雰囲気を持つ。
1965年デビュー。このアルバムは彼の3作目に当たる。

さて私は彼の作品はこの度初めて購入となる。
フォークという分野はあまり踏み込んでいない。
私は歌詞がわからないと意味がわからないのではその作品を存分に
楽しめないからだ。
だから洋楽の中では演奏中心のアーチストが中心となる。
ディランなんかもまだ開発途中です。

しかし。
このバートヤンシュは見逃せなかった。
私はいつもの中古CD屋でこの作品を見かけた。
私はよくわからないアーチストがあると携帯のYOUTUBEで検索して
ヘドフォンで試聴する。
バートヤンシュみたいなメジャーなアーチストからマイナーなアーチストまで
今YOUTUBEにはほとんどカバーできるほど視聴できる。
バートヤンシュのジャックオリオン。
一発で出てくる。
聞きながら、別にヤンシュが欲しかったわけではなかったので
ほかのアーチストを物色する。
聴きながらね。
しかしその日はなかなか欲しいアーチストの巡り会えなかった。
ずーっとヤンシュのオリオンが私のヘドフォンからダダ漏れしていた。
お教のように。
少しシャーマン仏教のシタール的なギターの響きと
独特な弾きギターの音色。
そしてヤンシュのお教のようなボーカルが私の頭から
離れなくなる。
そしてほかのアーチストを漁るのを辞める。

これは。

このアーチストは歌詞こそ分からないが、いいのでは。
そして購入速気に入ってしまったというわけである。
昨夜から今朝に至るまでずーっとこのアルバムばかり聴いている。
このチューニング、いいですね。
アジアテイストのギターの響きは少し私の脳を刺激して浄化して麻痺させました。


チャーリークリスチャン。JAZZギターの開祖。3


Charlie christian"Seven come eleven"1940
チャーリークリスチャン。
テキサス生まれ。JAZZギタリスト。
1939年、23歳の時にベニー・グッドマン楽団に入団。
それまでギターはコードしか演奏しなかったが彼はソロを始めた
ギターでのビバップの開祖とされる。

私はウエスや後のベンソン、スコフィールド、サトリアーニにまで影響を及ぼした
彼の演奏はこの度初めて聞く。
だいたい1940年代という音楽自体古臭い。
スイング時代の在り来たりなパターン化された音楽というイメージ
を持っていた。
聞いてみると全くその通りでそれ以上でもなくそれ以下でもない。
彼は25歳の時になくなっているので活動期間が短く録音も少ない。
このアルバムは本作は、エレクトリック・ギターの道を開拓すると同時に、
現代ジャズの礎も築いた天才、チャーリー・クリスチャンのエッセンスを
収めたCD。「セヴン・カム・イレヴン」「ソロ・フライト」等、ジャズ・シーンを揺るがし、ギター・フリークを狂喜させた名演の数々を高音質で蘇らせた一枚。

それぞれの録音は寄せ集めの編集盤で音質は驚くほどよい。
当時のとってちってたてちってつ。のリズムに乗ってクラやペットが
気持ちよくスイングする。
全くのスイングアルバムであるが、ギターがクリスチャンであることが肝であり
彼のコードに沿った流暢なアドリブはビバップの開祖といっても良い。
バード、ガレスピーと並び称されるほどの歴史的人物であることは間違いない。
私はじつはギター弾きである。
それはロックでありJAZZではない。
だからJAZZをギターでやるのがいかに難しいのかを知っている。
この度その開祖に触れることができて、しかもいとも簡単にリラックして引いているのが
なんとも心地よくもあり驚きでありそして悔しい。(自分はできなかったから)
その後彼をベースとして多くのプレーヤーが生まれている。
この音楽は私をリラックスさせるとともに
なにげに吹いているその裏の絶え間ない努力を知っているが上に
音楽やその他どんな仕事も積み上げがあって成り立っていrという
なんだか感慨深い気持ちになる。

Gang of Four。勘違いしていたよ。5


Gang of four"Dameged good"1980

デイブ・アレン - bass

アンディ・ギル - G

ジョン・キング - Vo

ヒューゴー・バーナム - Ds

ギャングオブフォー。
UK発。
ニューウエーブ。

さて私はこのバンドをHIPーHopバンドだと勘違いして
長いあいだ聞いていなかったという大馬鹿者であります。
1979年イギリスで生まれたこのバンドを
渋谷陽一氏のサウンドストリート(FM)で流しているのに私は何故か印象がなかった。
その時私はピストルズやストラングラーズが大好きだったのにね。
この音がなぜピンと来なかったのか。
さらにどこでどう勘違いしたのか、HIP-HOPとは。

しかし今このバンドを聴いて思うのは、この音はピストルズではなくて
その後ジョンライドンが結成したPILの方に近い。
音楽形態や雰囲気はパンクであるが
この雰囲気は完全にポストパンクである。
ストラングラーズもどちらかというと旧態然としたパンクバンドである。
従って渋谷陽一氏のアンテナには引っかかっていたが
私のアンテナは既に錆びていたというわけである。

このギターカッティングとボーカルの調子はずれ。
なにがなんでも推し進めるDSとBASS。
上手い下手ではない。
トーキングヘッズの雰囲気にも近い。
この作品は1979年イギリスで先行発売している。
トーキングヘッズのリメインが1980年。
PILのフラワーが1981年。
すでにJAM、クラッシュ、ポリス、ダムドなどのメジャーバンドは存在していたが
ほぼ旧態然としていたと言って良い。
あーあれも近い。
ワイヤー。
ワイヤーは既にデビューしていた。
今思えばワイヤーやフラワー、リメインなどは正しく
ポストパンクであったと。

それはいいとしてこのバンド。アルバムを通して徹底的に
ギターを鳴らしまくる。
気持ち良いほどに。
吠えまくる。うるさいほどに。
ドラムはスネアのオフビートというよりはややパーカっシブで
ラテン的な叩き方をする。さらにベースもROCK的な手法ではなく
繰り返しのラテンビート的なシックスティーンの間を使う。
だからか。
後のレッチリに影響を与えている。

あーきもちのいいおとだ。古いとは全然思わない。

アーチーシェップ。またやられたよ。4


Archie sheep"Hipnosis"1975
Achie sheep(ss, ts, p, vo)
Charles Greenlee(tb)
Dave Burrell(p)
Cameron Brown(b)
Beaver Harris(ds, Tambourine, vo)

アーチーシエップ。
アメリカ発。
JAZZサックス奏者。コルトレーンに影響を受けた。
フリージャズ。
1962年デビュー。
この作品は彼の作品はJAZZではないと
批判された1965年~1972年ころの作品から比べると
ややマイルドになった頃の作品と言われる。
私は彼の作品に出会ったのがその最たる頃の
名盤「マジックオブJUJU」1967年であったが、私はその作品からファンになったと思う。
なぜか。
徹底して吹きまくる。
曲は異常に長い。
アドリブというよりはガチョウの鳴き声に近い叫びのように聞こえる。
最初聞いたときはなんじゃーこりゃー。
となるわけです。
しかしこれがクセになる。
後のミニマルにつながるほどの高揚感と征服感は半端ない。
同じコードの繰り返し。
バックも後半になるほど盛り上げるが、序盤は徹底して同じコード同じフレーズを繰り返す。
この同じ繰り返しは麻薬の作用のような高揚感と征服感を味わえる。
クセになる。
依存性になる。
また聴きたくなる。
ほかのJAZZ、ビバップとは違う世界観を持っている。
やはりシップの魅力はここに有ると改めて思わされた名盤となった一枚だ。
またやられてしまったよ。






Moe.見過ごしていたよ。4


Moe.”Big World”1998
モー。
1989年デビュー。
JAMband。

Rob Derhak bass vo

Chuck Garvey G Vo

Al Schnier Key Vo

Jim Loughlin Per

Vinnie Amico Dr

さてこんなバンドの存在に気づいていなかったのはもったいなかったね。
このアルバムは彼らの5枚目。
2014年、11枚目となるスタジオ・アルバム『ノー・ガッツ、ノー・グローリー』をリリースし同年のフジロックフェスティバルに出演、2016年にはサマーソニック2016への出演を果たした。

私は昨夜偶然このバンドに中古屋CDショップで発見していまびっくりしている大馬鹿
男だ。
ホント聞いてびっくり。
スライドギターの響きや曲の雰囲気はオールマンやレーナード
などに通じる。雰囲気はJガイルズのピータウルフに近い。
スタジオ盤であるがライブっぽい
雰囲気。
アドリブを長々と流行っていないが、これはライブ盤が是非とも聞いたみたい。

この2000年代にこんな可能性を持ったバンドが普通にデビューしているから
嬉しい限りですね。



ジョーヘンダーソン。間違いない。4


Joe henderson"Power to the people"1969
Joe Henderson — ts
Mike Lawrence — tp
Herbie Hancock — key
Ron Carter — bass
Jack DeJohnette — dr
1969.5.23、29
新主流派のジョーヘンダーソンが間違いのないメンバーと間違いのない演奏をした
好盤。
エレキピアノが主体のハンコック。
コリアのリターン時代のような和音と流れであるが
あくまで主体はヘンダーソン先生のアドリブである。
あくまで新主流派の立場を崩さない。
アフロビートで超絶的ニックを見せるジャック先生の
ちょっと油断するとファンクビートになりそうなところを
ヘンダーソン先生がJAZZアドリブを見せて
これはそんなアルバムではないのだよ・・・てきな指示を出す。

そんなクロスオーバーしそうな時代のファンキーな白熱アルバムである。
このメンツで白熱しないわけがない。
間違いない。

このアルバムはよく酷評されている。
しっくりいっていない。
バラバラ。
未完。
・・・・

私はそこまでではない。
確かに全体的なまとまりはかけている。
みんながやりたいことを持っていて、やるとヘンダーソン先生に注意される。
この時期はそんなJAZZ~エレクトリックマイルス~フュージョンへの
過渡期なので斬新でもなくバラバラだという批判は私に言わせれば
「結果論」と言わざるえない。
それぞれのメンツが実は最大限の個性を発揮してちょっとまとまりにはかけたが
私に言わせればこんなスリリングなスタジオ盤は逆に大歓迎である。
この時代の分かれ道がよくわかるようで面白い。

ヘンダーソン先生はこのあとやや道を間違える。
そのほうが私はやや疑問符を投げかけたい。

Soft machine。ファースト。ついに。4


Softmachine"softmachine"1968
ロバートワイアット   Ds
マイクラトリッジ     Key
ヒューホッパー     Bass
ソフトマシーン。オリジナルメンバーによるファーストアルバム。
初期のサイケデリック時代の作品。
ここに来てやっと聞けました。
避けてました。

何故だろうか。

ファーストが怖いという感覚。お分かりかな。
例えばクイーンのオペラ座の夜が好きだったとする。
そしてなぜだかファーストが聞けない。
要するに期待はずれが怖いのである。
なんか、イマイチの。
イメージですけどね。
まだ完成されてないのでは。・・・。
とか。

そしてこの作品は1968年当時の、アートな作品を目指す若者たちによる、
革命的なサウンドだと思う。クリムゾンのデビューは69年。
ツエッペリンが69年。
ピンクフロイドは67年ですけどね。
その時代はやはりロック革命期ですね。
既存のポップ、ブルースを完全に解体する時期。
ワクワクしますよ。

確かに演奏は荒削りだが腕は確かだ。
トリオですよ。
それでこれだけの音と作品を作り出すということは
相当の展望を持ち合わせていたと思われる。
キースエマーソンを思わせるキーボードの嵐のようなアドリブ。
次から次へと曲が展開して行って、ワクワクします。
ボーカルやメロディーは置いておいて、この雰囲気を楽しみたい。

完全なアンサンブル、とか、見事な構成とか
そんなんじゃない。

いわゆるサイケデリック。
そしてちょっと上手い楽器能力。
変わったベース進行。
変わったボーカル。
変わった世界観。
ギターがいないんですよ。
ELPと同じなんですけど、多彩に感じるし飽きが来ない。
クラシカルではない。

とにかくラトリッジとワイアットによる凄まじいインプロの応酬を浴びる事になるのは間違いない。

ソフトマシーン。初期のエネルギーは
粗野にしてサイケ。
アドリブ感満載のライブ感の激しいJAZZ的な作品であることには間違いない。
その後このバンドがJAZZROCKへと傾倒していくコースは既にこの頃からあったと断言できます。

ヤングラスカルズ。若干の抵抗が。3


The young rascals"How can i be sure"1967
フェリックス・キャヴァリエ Key Vo
エディ・ブリガッティ   Per Vo
ジーン・コーニッシュ G
ディノ・ダネリ  Ds

ブルーアイドソウル。
青い目のソウル。白人がやるソウル。
それはソウルがなんなのかを考えればあまり意味のない単語だと思う。
だからではないがあまり好きなジャンルではなかった。
ライチャスブラザーズ、このラスカルズ。スペンサーデイビス、バンモリソン・・・。
ちょっと黒っぽくやるとそんなレッテルが貼られる。

山下達郎のサンデーソングブック。
彼は大好きだが、彼の趣味のアーチストは私とはあまり接点がなかった。
しかし番組は毎週録音して聞いているという。
しかし何度聞いても、
「うーーーーん」となる。
なぜか。
音が悪い。
演奏がドタバタ。
コーラスグループが多い。
アイドルっぽいのが・・・ロックっぽくない。

私はどちらかというとひねくれた
アイドルなんてとんでもない。
マニアックな、しかして演奏がピカイチの
JAZZやロック主体の音楽ということになる。

しかしてこの度、彼らの代表作3枚目のアルバム
「Goovin'」を購入してしまった。

ついにこのアルバムを。
禁断の。
断腸の思いだ。
絶対に足を踏み入れることのない世界だと思っていたのに。

そして今楽しんで聞いている。

大人の世界を。
大人の選択を。

このアルバムの中の代表曲
「Groovin’」
Groovin' on a Sunday afternoon
Really, couldn't get away too soon
I can't imagine anything that's better
The world is ours whenever we're together
There ain't a place I'd like to be instead of
Movin' down a crowded avenue
Doin' anything we like to do
グルーヴィン、なんて素敵な日曜の午後
本当に、あっという間に過ぎていってしまう
これ以上のことなんて想像できないよ
二人でいる限り、いつだって世界はボクたちのもの
これ以上望む場所なんてきっとないだろう
騒がしい通りを離れる代わりに
ボクたち好きなことをしようじゃないか
・・・・・・

Groovin'
女子に人気があるのがうなずける。
恋の歌ですね。
ついに私もこんな世界に足を踏み入れてしまいましたか。
若干の抵抗が有るね。



LTC。下手な冒険ジャズよりはよっぽど興奮。5


LTC"Easy does it"2008
Pietro Lussu  p
Lorrenzo Tucci  ds
Pietro Ciancaglini  b
ニコラコンテの「Other Directions」でバックを務めたイタリア発の良質JAZZ。
メンバーのことはあまり知らない。
だが、ニコラコンテは何枚か持ち合わせている。
ニコラコンテのアルバムは、大人のクラブジャズで、女性ボーカル中心の
いわゆるクラブジャズという印象であった。
私はいわゆるそのクラブジャズというすっきりしたサウンドを好まない。
なぜか。
本当に、正面切って聴く音楽ではないからだ。
適当に鳴っていてくれ。邪魔するなよ。
的な。
だからあまり印象にない。
ニコラコンテはそんなイメージなのだ。
名盤の「Other Directions」も。

しかし今回聞いたこの3ピースはちょっと気になる。
まず、音が格別によろしい。
2008年作品ということからも、伺えますが私は50年~60年代の作品の音に慣れ親しんできたせいか
このアルバムの音の良さには驚いた。
ピアノの音はさる事ながら、ベースの指が指板を舐める音。叩く音。
そしてドラムのスネアをこするブラシのグジグジ。
シンバルの輝き。
これは、流して聞くものではない。
正面切って聴くに限る。
それもいいオーディオで。
いいスピーカーで。
それかいいヘッドフォンで。

いい興奮が得られる。

目の前で演奏しているよ。
顔はわからないけど。
びっくりするよ。
たまには新しい年代の作品も聴いてみるものですね。

この作品は徹底したビバップとカリプソ音楽でまとめられていて
裏切ることがない。
だからクラブジャズの範疇に入るのかもしれない。
だけどのジャズファンの私はこれでJAZZの醍醐味を十分感じるし
下手な最近の冒険音楽JAZZよりはよっぽど興奮する。

セロニアスモンク。最高に奇妙で美しい。4


Thelonious Monk"You are too beautiful"1956
Thelonious Monk (p)
Oscar Pettiford (b )
Art Blakey (ds)
1. Liza (All The Clouds'll Roll Away)
2. Memories Of You
3. Honeysuckle Rose
4. Darn That Dream
5. Tea For Two
6. You Are Too Beautiful
7. Just You, Just Me

モンクのアルバムはあまり小難しいものよりシンプルであり
奇妙なものが良い。
「シンプルで奇妙」!
なんて素晴らしい言葉だろう。
奇妙な音楽は得てして作りこまれていて、いろんな楽器が入り組まれ
実験的なプログレというジャンルに多い。
そしてプログレには質素なものは皆無だ。
あるとすればアンビエント作品とかノイズか。
いずれにせよ、音楽的にハーモニー重視で奇妙な作品となるとそういない。
奇妙とは。
リズムがずれたり、不協和音。予測不能な展開。
セロニアスモンクの作品にはそんな言葉がよく似合う。

さてこの作品は1956年作品。
彼のデビューは1943年。
この作品は彼の8作目。
この作品の次作が有名なブリリアントコーナーズ(実はあまり好きではない)。
それよりシンプルな作品の方が今のところ私には合うようだ。
この作品は有名なスタンダードナンバーを実に奇妙に仕上げているところが面白い。
一回聞いただけではもしかしたらスタンダード集だということに気づかないかもしれない。
それほど、飽きのこない作品に仕上がっている。
スタンダードだからメロディーははっきりしている。
しかしほとんどそのメロディーだ出てこない。
奇妙な不協和音と音のやり取りが中心だ。
しかし根幹は揺るぎない。
ベースのコード進行が乱れていないからだ。
だから私にはちょうどいい響きとなって最高の時を味わえる。

この作品は最高に奇妙で美しい作品であるといえよう。

バーニングウオーター。ジミヘン節がここにも。4

burning water 








Burning water "live and lit"1996
 
Burning water"Drean out Dream in"1996
Michael Landau(G.)、
Carlos Vega(Dr.)、
David Frazee(Vo.)、
Ted Landau(B.)

マイケルランドゥ。
アメリカのスタジオミュージシャン。
ボズスギャッグス。
マクサス。ピンクフロイド。マイルス。ロッド。・・・
現在60歳。

バーニングウオーターとしては1993年から。
ライブを含めて4作品がある。

全く恥ずかしながらノーマークの方でした。
この作品は昨日たまたま手にして、「Laブルースの頂点に立つランドゥの
スーパーグループの入魂のライブ」
と書いてある帯が気になって購入したものだ。
車の中で聞いてぶったまげ。
これは・・・。
チャーの作品なのでは?
というくらい日本人がチャーの真似してやっているふうに聞こえた。
というかこれ、チャーじゃねーの。というくらい混乱した。
後から調べてマイケルランドゥーというセッションギタリストの存在を知りました。
チャーにしても彼にしても出発点はジミヘンだったということだよ。
ここにまだジミヘンフリークの超テクギタリストがいたということですよ。
まあ、ランドゥーはボーカルできませんけどね。

録音時間は37分くらいで簡素なものです。
ライブは92年から93年の寄せ集め。
ハリウッドやその近辺でのキャパの小さな会場での
貴重なライブ音源である。
録音はあまり状態が良くない。
しかしそれはあまり気にならなくなるし、
演奏と観客のやり取りがホットで好ましい。
従ってもし私が会場にいたならば・・・。
イエーーーーーーーーーーーイ。
Hooooooooooooo------------.
状態で、手に汗、卒倒状態だったに違いありません。

演奏はジミヘン節のフュージョンライクなカッティングのランドゥーのギター
と徹底したブルージーボーカルアンドドラム。
ほぼチャーの感じを想像して頂ければ間違いないですね。






バーニーケッセル。トリオが良い。4


Barney Kessel"The Surrey With The Fringe On Top"1958
Barney Kessel(g)
Ray Brown(b)
Shelly Manne(ds)
バーニーケッセル。
US発。
JAZZギタリスト。
1945~チャーリーパーカーに参加。
1953年デビュー。
この作品は彼の7枚目。

私はケッセルの作品は2枚目である。
だからあまり語ることはできないが、彼の作品を最初に聞いたのは
70年代のケッセルズキット。ブラジリアン作品で大好きだし未だによく聞いている。
ジャズギターは気を付けないと飽きが来る作品が多い。
スタンダードものはありきたりで上手いのは認めるが、また聞こうという気力が出ない作品が多い。
なぜか。
ギターはピアノトリオや管楽器に比べると地味だということだ。
どうしてもインパクトに欠ける。
私は音楽を聴くときにはその作品をどうやって生活の中に取る込むのかを考えてしまう。
ノリノリの時聞く。
寝るときに聞く。
ただボーゼンと聞く。
・・・
など。
いずれも体が欲しないと私は聞かなくなる。
だから、ケニーバレルは飽きが来る。
うまいのですけどね。
その点ケッセルは私の体が欲することが多い。

この作品は初めて聞きました。
ギター作品は飽きが来ないか、インパクトがあるかどちらかですが
この作品はどちらも兼ね備えた作品になりそうだ。

ケッセルのギターは言うに及ばず
レイブラウンのベースがビヨーーーーーンと前に飛び出してくる。
ウッドの迫力が半端ない。
ホーンが入っている作品だとこうはいかない。

スカスカの3人のやりとりが手に取るように感じ取れるのが良い。
スタジオ録音だがすぐそこでやっている感じ。
もちろんシェリーマンのブラシプレイがたっぷり堪能できます。
スインギーなスネアブラシはそれを聴くだけでも聞き入ってしまう。
プラム打ち、3連、4連。

この作品は定期的に聴きたくなるインパクトがあちらこちらにある。




Ui。インプロビゼーションはやっていないんで・・。4


Ui "golden child"1994

ポストロック。
この一言しか説明ができない。
よくわかっていません。
先日購入。
ジャケ買い。
インストバンド。
3ピース。ギター、ベース、ドラム。
やっているコトは、プログレでもジャズ的なものでもない。
インプロビゼーションもない。
ひねくれたフレーズとドラム、ベースはほぼ一定のリズムを刻む。
ミニマルな世界感でダブな音楽を目指している感じであり、どちらかというと
ベースビート音楽に近い。

初めて聞いたときはいつボーカルが入るんだよ、とつぶやいたくらいであった。
しかししばらく聞いていて彼らのやりたいことが見えてきた。
ミニマルな世界感。
これは私の好物ではないか。

単純なドラムの刻み。
たまに入る叫び。
過激なことはけっしてやらない。
変なギターのリフ。
突然始まって突然おわる。
セロニアスモンクのピアノみたいに。
インプロビゼーションはウチはやっていないんで。

この音楽は聴くものを選ぶだろう。
だけどそんなところが私の心をくすぐってくる。

マルコーニ・ノターホ。ブラジリアンサイケ。5


Marconi Notaro"no sub reino dos metazoarios"1973
ブラジリアン・サイケデリックの秘宝。

「マルコーニ・ノターホの73年アルバム。
ブラジル音楽、ロック、東洋思想と音楽、そしてLSDにインスパイアされたへヴィー・サイケデリック・サウンド。深く、うねり、上昇し、ハーモニーをかなで、拡大した意識に染み込む圧倒的に美しい音世界。ひたすら感動の大名盤! 」

いつもの中古CDショップで店長のおすすめでこんな触れ込みであったら。
買わざるえない。
マルコーニノターホという方がどのような方かはわからない。
この音楽は1973年にしては楽器やボーカル以外にも自然の音がエフェクト的に
使われて、当時の録音技術のリバーブが深くかかった
独特のムードがたまらない。

なにも今の音楽シーンで音の良いものは多くあるのに
こんな音の良くない録音がなぜ魅力的なのか。

それは、ひとえにこの方の情熱と当時のアシッド文化に深く関わっているのだ。
ヒッピーブームの当時ならではのサイケ音楽はやはりこの時代の音楽を聴かないと。
今の音楽にはない魅力がそこには存在する。
録音時間は35分。
時間はあっという間に過ぎる。
昨夜早速この音楽を聴きながら夜の岡山を散歩した。
土曜の開放感と週末の疲れ(特に連休明けの疲れ)が微妙にミックスされて
独特のドーパミンが弾けた。
これは・・・
そうだ。ジミヘンだ。
ジミヘンの独特なサイケ感とチープな録音。
しかし独特の魂を感じる。
そしてグレイトフルテッドのようなダラダラした感じ。
浮遊感。
アジア的な旋律。
独特の唐突なポルトガル語の生歌。

これらがミックスされて散歩中に頭がフルフルになってしまった。
警察の方が見ていたら職質されていたかもしれない。
その時は警察の方にこの音楽をきいてもらうしかないだろう。

まあ、理解できないだろうがね。

ははは(高笑い)


ポーランドJAZZ。思わずニンマリ。4


Zbigniew namyslowski" winobranie"1973
ズビグニェフ・ナミスウォフスキ.
ポーランドJAZZ。サックス奏者。
Zbigniew Namyslowski (as,p,cello)
Tomasz Szukalski (ts,bcl)
Stanislaw Cieslak (tb,per)
Pawel Jarzembski (b)
Kazimierz Jonkisz (ds)
ポーランドジャズ最高の偉人のひとり
ズビグニェフ・ナミスウォフスキの3rdアルバム。最高の一枚より。
 
ナミウオスキの音楽の特徴は、ポーランドや世界の民謡と
ジャズのミクスチャー。

さて私は最近ヨーロッパのJAZZに興味を持ち始めている。
JAZZというとアメリカが主流でJAZZジャイアントと呼ばれている方たちも
アメリカばかり。ヨーロッパというと、え?
誰かいますかね?
というイメージである。
私が知っているのは
タビーヘイズSAX
ジョンサーマンSAX
エンリコラバTP
・・・後思いつかない。
というイメージ。
しかしそのどれもがテンションが高く、素晴らしい作品を残しているという
イメージである。

ところでこの作品はジャケ買いであるが
かなり有名な名盤らしい。
エネルギーは相当なものであり
雰囲気はソフトマシーン。
時代は1973年
ジャズロックではない。完全なジャズであるが、テンションは
ソフトマシーンの3rdのような作品で完全に当たりであった。
ピアノレスのこの作品は組立もしっかりしており
フリーな吹きまくり作品とは違う。
最近は年取ったせいか、ダダ漏れ作品を好むようになってはいるが
まだまだこんなエネルギーの高い作品に出会うと
嬉しさがこみ上げてきて思わずニンマリ。

ヨーロッパJAZZはしばらく研究の余地がありそうですね。
 

セロニアスモンク。嫌なら帰ってくれ。5

Thelonious monk "himself"1957
セロニアスモンク。
JAZZピアノ。
アメリカ発。
1982年64歳で死亡。
間の取り方や不思議なコードは有名で、「唐突」という言葉で我々は処理していたが
それでは解決できない何かがそこにあると思う。
セロニアス・モンクのピアノプレイには独自の奏法があります。
一音聞いただけでセロニアス・モンクのピアノとわかるような
確信に満ちた圧の強いタッチ。
ジャズの理論を寄せつけないねじれを持った和声。
絡み合うさまざまな不協和音。
不意を突かれる朴訥としたスイング感、リズム感。
・・・挙げてみればきりがありません。
天才、奇才・・・いろんな逸話がそこにありますが
彼の音楽が好きかどうかが大切なことであり
その世界感が人々の依存性となり麻薬となり
今日まで語りそして愛され続けていることが
彼の偉大さを物語る所以であります。

私は・・

最初聞いたときは正直戸惑った。

有名人だからといってこんなソロピアノ作品を・・・世に出しても・・・

とも思ったが。

それほど彼の作品は独特で、スカスカで、とぎれとぎれで、もう本番なんですが・・・
練習はそのくらいにして・・・とか。

しかし彼の作曲能力と狙って出したと言われる不協和音には
我々は依存症になり得るだけの説得力がそこにはある。

先日仕事が疲れて、車で帰る途中どうしても眠くなって
車の中で音楽を聴きながら寝ることにした。少しだけね。
選んだ作品が・・・
この作品。
セロニアスモンク。
「Himself」
暗すぎる。
マニアック過ぎると言われている。
嫌いな人と好きな人の評価が分かれるこの作品は最後まで途切れ途切れの彼の練習に
付き合わされます。
それは練習などではない。
真剣に弾いているのだ。
失礼な事を言うな。
嫌なら聞かなければいい。
帰ってくれ。

だから彼の作品はすべてを聞いてはいないが
ソロ作品が完全に突出して魅力的だと思う。
サイドマンがいてそして演奏の中で彼の不協和音が聞きたいとも思うのだが、
あえてここは言い切りたい。
彼の作品を聞くのならば
「ピアノソロだ」

嫌なら帰ってくれ。




soft machine 4 マシーンの最高峰。5


Soft machine"Teeth"1971
ソフトマシーンは年代で3パートに分類される。
‘66~‘69 サイケデリック
‘70~‘72 JAZZROCK
‘73~’81 フュージョン
アルバム”4”は私が大好きなJAZZROCK期にあたり、一番輝いていた時期だと思う。
メンバーは
エルトンディーンAS
マイクラトリッジKey
ヒューホッパーBass
ロバートワイアットDs
オリジナルメンバーの3人 B G DSに加えてエルトンディーンSAXが加わることで
バンドは大きくJAZZに舵を取り変則リズムの新しいフリー的な
JAZZでありながらRockであるという新しい分野に突入した。
カンタベリーミュージックの誕生である。

私が大好きなサードとこの4は重要な実験でありながら聴かせるROCKの要素を持つ。
実に心地よいもともとサイケでデビューしたバンドにJAZZの風が入るという好ましいスケールの大きな作品が出来上がっている。あまり長くは聞きにくいがどうしてもまた味わいたくなりこの世界感はなんだろう。
麻薬のような世界観のマイクラトリッジのキーボードがいい。
実にいい。
長々としたソロやソリ。ユニゾンがあると思いきや乱れていきフリーへ。
しかしてまたリズミカルに載せていく世界感はなんだろう。
飽きない。
この作品はサードのような徹底的な世界ではないが、良くまとまっていて
突出した才能の4人組が作り上げたソフトマシーンワールドの最高峰と言っても良いと思う。


スーパーヌーメリー。であって即購入。4


Super numeri "The electric harse garden"2003
まったく購入の予定はなかった。
違う物件を探していた。
いつもの中古CDショップで。
そこはだいたいいい音楽が流れている。
いい音楽が流れるといつもこれは知っているな。
とか。
しかしそのショップは知らないものの方が多い。
いつもだったら聞くことはない。
恥ずかしいというか、なんというか。
NOWPLAYとかだしてほしい。
しかしいいな。
これは・・・。
誰だろうな。

「すみません」
「はい」
「今かかっている音楽は誰ですか」
「これは」
・・・・・
「これです」
差し出されたジャケットが素晴らしくおどろおどろしい。
「スーパーヌーメリー」
「イギリス」
「ニンジャチューン」
「ニンジャチューンらしくないでしょ」

「これ」
「全くノーマークでした」
「でもいいですね」

「ヘッドホンで聴きますか」
「はい」
きいた。

そして購入。
全く知らない音楽を初めてであって即購入。
この行為がいかにスリリングで漁り冥利に尽きるかは
持って帰って聞き直してから評価がわかる。

Super Numeri。
イングランドはリバプール出身である。
Pop Levi、
James Morgan、
Karl Webb
3人によって結成されたユニット。
この作品は彼らのデビューアルバム。

感想は、アメリカのアシッドにつながるサイケ調。
最初はガルシアかと思ったくらいだ。
店員に言わなくてよかった。
サイケデリックインプロ集団。
などと呼ばれるらしい。
実にマニアックにエキゾチックに響くこのサウンドは見逃せない。
購入は間違えなかった。

Tomasu jiruku。最高のベッドサイド音楽。5

tomas jirku 










Tomas jirku"Entropy"2002

Tomas Jirkuは、カナダ出身であるミュージシャン。
2000年デビュー。まだ20代前半という若さ。
このCDはジャケ買である。
ダブ。
暗い音中心のミニマルダブ。
アンビエントで固められた作品は私好みの徹底した環境音楽。
なんでこんな音楽が好きになったのか。
一つにはそばでなっていたらいいという年頃になったと言って良い。
完全に音楽に向き合ってノリノリで聞く年頃は完全に過ぎた。
とは言ってもたまにはノリノリで聴くときもある。
若い頃はヘッドホンでバリバリに鳴らして狂ったようにロックを聞いていた。
しかし今は読書をしながらとか、携帯をつつきながらのながら聽きが中心。
従って極めて控えめかなっていても気にならないダラダラした音楽が好きになってしまいました。
それと単身赴任。
帰ってからすぐに音楽。
料理を作りながらの音楽。
掃除風呂全部音楽が鳴っている。
ながら聞きはどうしても長くなっているものがよくなる。
そして寝るとき一人だということ。
これはさみしい。
ドオしても音楽が必要。
それも眠れるやつ。

必然的にアンビエントの世界に入ってしまいました。

いいですよ。

このCD。

センスが良い。

気持ちが良い。
最初から終わりまでずーっとこの世界感で統一されている。
この世界感はなんでもいいというわけではない。
自然音。
しゃべり声。
上モノの幻想的な空気感。
おどろおどろしくてなおかつドラマ的。
決して奇想天外ではなくずーっと同じ環境音が続く感じ。
曲は切れ目がない。
最初から終わりまでずーっと環境音が鳴ってくれている。

最近はこれでずっと眠りについている。
最高のベットサイド音楽であるよ。


記事検索
プロフィール

JAMKEN

カテゴリ別アーカイブ
タグクラウド
livedoor × FLO:Q
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ