jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

kylyn live.いつまでも色褪せない。5

 
Kylyn”Inner Wind”1979
KYLYN LIVE








KYLYN LIVE
KYLYN BAND
トップ・ジャズ・ギタリスト、渡辺香津美。彼を中心に、坂本龍一(64)、矢野顕子(60)、高橋幸宏(62)、村上“ポンタ”秀一(64)、小原礼(64)、向井滋春(66)、清水靖晃(60)、本多俊之(58)、益田幹夫(66)、ペッカーといった錚々たるメンバーが集結。プロデュースは坂本龍一が行った。
1.Inner Wind
2.Snap Dragon
3.Milky Shade
4.Milestone
5.The River Must Flow
6.在広東少年
7.I’ll Be There
8.Blackstone
9.
Walk Tail

懐かしい青春の思い出。いつまでも色褪せない。学生時代に興奮した音楽そのものだ。
当時のフュージョン人気は相当なものだった。
しかし大人気の高中やカシオペア、浪速エキスプレスといった情景夏サウンドとは
一線を描いたこのバンドの音はかなりの衝撃を当時の私の与えた。

これを私に教えたのは入学して間もないころ。
JAZZBANDに何故か入門した私にJAZZを教えてくれたマニアのHくんだった。

JAZZのジャの字も知らなかった私にこの「KYLYNLIVE」を勧めた。
テープにダビングして何度も聞いた。

香津美自体あまり知らなかったのだ。
まず衝撃を受けたのは本多俊之だ。
彼のSAXは垢抜けていて突き抜けていた。私は当時ギターで入門していたが
SAXに移らせてくれと部長に頼んで次の日からSAXを始めたのだった。
当然彼のようなアドリブには到底及ぶはずもなかったが。しかしよく練習した。

そして村上秀一。
ポンタ。そのドラムは私が知っていた当時のロックドラマーとはあまりにかけ離れていて突き抜けていた。
シックスティーンもその頃初めて知った。
そう。
当時のJAZZ、フュージョンが目指していた音楽ペーストが全てこのバンドに凝縮されていたというわけだ。
だからこのバンドの音楽とともに私は育ったといっても過言ではないくらい。
もう何百回以上聞いている。
アドリブや展開も全て空で言える。

インナーウインド。
一曲目。
不思議なコード。
ロックにはないコードの出だし。
ゾクゾクする。
そして香津美のギターリフ。
アドリブ。
シビレる。

あれから何年たっただろうか。
30年。
今でもこのアルバムは私のハードディスクにしっかり収まっている。
車で聴くのが一番いい。
音はフルボリュームで。
懐かしい青春時代の幕開けですよ。






Kieran Hebden and Steve Raid 忘れていた。4


Kieran hebden & Steve reid"the exchenge session vol1"2006

先日このアルバムをウオークマンに放り込んでいたのを忘れて、
このタイトルやアーチスト名を見て全く反応できなかった。
恥ずかしいやら情けないやら。
すぐに調べ直して今こうして聴き直して「感動」に至っている。

「「RHYTHMATISM」「NOVA」等、スピリチュアルジャズの バイブルと言える作品を残すレジェンドSTEVE REIDと FOURTETとしてエクスペリメンタルでボーダレスな作品を クリエイトし、常にそのサウンドが注目を集める KIERAN HEBDENの2人が生み出した最前線サウンド!! 2005年に発表され健在振りをアピールした「SPIRIT WALK」のアナザーサイドと言える本作。よりKIERANの 電子音響色が濃厚な、火花散るインプロ・セッション 作品!! 」

ウオークマンに放り込んでそれを忘れることはめったにない。
しかしこのアーチストは名前が複雑だった。
要はフォーテットの本名だったというわけだ。
フォーテットとこのキーランヘブデンが結ぼ近なかった。

しかしこのアルバムはDJとドラマーの共演というのは珍しい。
生音であるドラムとDJもリズムは大概打ち込みであるのにそこが人間の血が通って
非常に興味深い仕上がりになっている。
全3曲というのもゆっくり味わえて良い。
これは大名盤だったよ。


ジョンマクラフリン。久々に聴いてみる。4

 Heart of Things

john mcalughlin"Fallin Angels"1997
Gary Thomas(テナー&ソプラノサックス)、
Dennis Chambers(ドラム)、
Matthew Garrison(ベース)、
Jim Beard(シンセ)

john mclaughlin   G

ジョンマクラフリン。
イギリス発。
フュージョン、JAZZギタリスト。
なんといっても1969年、マイルスのバンドに参加したことで一気に知名度が上がった。
ビッチェズブリュー、オンザコーナー、インアサイレントウエイ、ジャックジョンソン・・・。
その後1971年自身のバンド「マハビシュヌオーケストラ」を結成。
私はこれを高校の時に聞いてぶっ飛んだ。
当時流行っていたプログレバンドがどれも霞んでしまうほどの衝撃だった。

しかしその後三大ギタリストと名乗ってパコデルシアやアルディメオラとともにコンサートを
開いたあたりから私はあまり聞かなくなった。
アイディアの枯渇を感じたにほかならない。

このアルバムは彼のリーダーアルバムの15枚目。(随分と出しているなぁ)
購入したのはもう3年以上前だがあまり聞いていなかった。
というのもやはりアイディアの枯渇を感じていたからだ。
超絶技巧はが陥りやすいマンネリ。
フレーズの手癖や過去の栄光への引きずりなど。
そしてあまり聞いていなかったのだが。

この度久々に聴いてみた。
サイド面でよく知っているのはなんといってもデニスチェンバース。
もちろんこのアルバムでも叩きまくりで気持ちが良い。
後の方はあまり存じ上げない。恥ずかしながら。
しかし誰もが超絶技巧派軍団であるこのには異論はない。 

John mclaughlin"Acid Jazz"Live

これは1997年このバンドで行ったライブである。
凄まじいユニゾンの雨嵐。
マクラフリンとデニスの応酬は手に汗握る何者でもない。
おそらく私が会場に居合わせていたら興奮してとんでもないことになっているよ。
マクラフリンはこの時55歳。風貌はやはり年齢を感じさせるが、出てくる音には
まだまだ魂を感じる。(今はもう77歳なのか・・・。まあ私も年を重ねているんだからねぇ。)
出てくる音はブレッカーやザビヌルの残骸を感じてややヤッパシナーと思わせるが、
よく考えるとジョンの方が元祖といえる。
なんせマイルスとの出会いで先駆者なのだから。
しかしノンなことは抜きにしてこのバンドは楽しみたい。
後に出たライブアルバムのほうがも見逃せませんね。

Heart of Things: Live in Paris
Heart of Things: Live in Paris [CD]



 





マリーアンホブズ。この作品はすごいと思う。5


Mary Anne Hobbs"Amit"Too many freedoms"2006
マリーアンホブス。
イギリス発。
DJ
この作品は彼女がラジオDJを務めるプログラムでグライム、ダブステップ、ドラムンベース、
IDM、ヒップホップ、テクノなどを集めたコンピレーションアルバム。

収録曲

1. Milanese vs. Virus Syndicate - Dead Man Walking
2. Benga - Music Box *
3. Andy Stott - Black *
4. Amit - Too Many Freedoms
5. Digital Mystikz feat Spen G - Anti-War Dub
6. JME - Pence
7. Burial - Versus *
8. Plasticman feat Shizzle, Fresh & Napper - Cha Vocal
9. The Bug feat Flowdan - Jah War *
10. Terror Danjah feat Mz Bratt & Bruza - Give It To *
11. Spor - Hydra *
12. Loefah feat Sgt Pokes - Mud VIP *
13. DJ Distance feat Crazy D - Worries Again *
14. Kode 9 feat The Spaceape - Kingstown (Vocal)
*=未発表曲

このアルバムはほとんどがだぶステップで埋められていて、私は非常に感銘を受けたアルバムである。
購入したのはごくごく最近であるが、ここ半年で自分が購入したアルバムでは
BEST3に入ると思う。
ダブステップ。
「1999年にイギリスのロンドンで誕生した強くリバーブのかかった
ドラムを用いた2ステップの総称。」
この説明では全くわかりにくいが、要はリバーブ(エコー)がかかっていて
暗くて沈み込んだテクノはほとんどこれに該当するといってもいい。
ブリアル、スキューバ、ジェームスブレイクなど該当するアーチストは多い。
イギリスで生まれたインテリジェントミュージックと言える。

よってプログレッシブでウーファーの効いたサウンドでありまして、心地よい低音の刺激と
実験的なサウンドが魅力であると言える。
私はこの作品は初めてであるが、各アーチストのいいとこ取りのコンピレーションアルバムであり
今のところ毎日聞いているが、飽きが来ない。
アーチストはあまり確認せずに一つの集合体アルバムと考えて聞き込んでいきたいと思っている。

会社から帰ったらしばらくはこの作品だな。
大音量で聞けば疲れも吹き飛びますよ。

Subtle。マニアマニアル。4


Subtle"Yell & Ice" FULLアルバム 2007
サブトル。
アメリカ発。
ドーズワン MC
ジェル  PRO
ダックスピアソン KEY
マーティーダワーズ SAX
ジョーダンダリンブル DS
アレックスコート  TYE BASS
6人組。エレクトロニカ。ヒップホップに近いかも。
2006年デビュー。
この作品は彼らの2枚目のアルバム『For Hero : For Fool』
収録トラックのリミックス/リワークトラックを元にした、
豪華ゲスト陣とのコラボレーション・トラックを収録。

ポップ~エクスペリメンタル~ジャズから、クラウトロック、
エレクトロニック・ロック、プログレ~サイケなどの多様な要素を取り込んだ。
Wolf ParadeのDan Boeckner、
TV On The RadioのBabatunde Adebimpe、
Hood~BrackenのChris Adams、
The NotwisのMarkus Acherがヴォーカル(とギター)でフィーチャーされています。

さて、私はそんな知識もなにもなくこのアルバムを冒険買い。
完成度の高さに大興奮。
彼らの存在すら何も知らなかったわけなのでこれは驚いた。
一曲目から実験的で攻撃的なサウンド。
コーラスやMCが複雑に入り組んでポップでありながらサイケチックなサウンドは私を虜にする。
実はこの作品とJAZZのハンニバル(フリーJAZZ トランペッター)の作品も一緒に購入したのであるが
よく分からずに購入したこのアーチストとの出会いが凄すぎて
ハンニバルとの出会いが霞んでしまうほどだった。(もちろんハンニバルも初めて)

話が変わるがこの度ショコタンのBSTVプログラム「マニアマニアル」が最終回を迎えた。
最終回は今までのベスト10を発表。見事御朱印マニアが1位に選ばれた。
どのマニアとも素敵な出会いで今まで知らなかった世界感が広がって
驚きの連続だったという。
私のCDコレクトもそれに近いものがあると感じた。

知らないアーチストを買う。
買う前は多分こんな音じゃないかなと想像しながら買う。
この度の「Subtle」などはジャケットを見ただけではアーチスト名もわからない。
私はこの作品はかなりやばい作品のイメージを持っていた。
ドクロやケムリがもこもこしたサイケチックなジャケ。

しかし聞いてみるとなんとも心地よいMCとファンキーで複雑な仕上がり。
一発でこのアーチストのファンになってしまったという。
これだからCD漁りはやめられない。

ピートブラウン。ジャケ買い。3


Peto Brown & Piblokto! "Things May Come・・”1970
Pete Brown vocals, talking drums
Dave Thompson organ, piano, soprano sax, Mellotron, harmonium, bass pedal
Jim Mullen electric & acoustic guitars, double bass
Roger Bunn bass, tambourine, acoustic guitar, double bass
Rob Tait drums, percussion
guest:
Paul Seeley banjo
John Mumford trombone
Ray Crane trumpet
イギリスのプログレッシヴ・ロック・グループ「PETE BROWN & PIBLOKTO」。
作品は編集盤を含め三枚。 R&B、ブルーズ・ロック、ハードロックからサイケデリック・ロック、ジャズロックまで、幅広い音楽性を詩人のセンスで束ねた 70 年代初頭らしい英国ロック。

さてこのバンドを聴いていたわけでも何でもない。
ジャケ買い。
なんだろうね。
このジャケにやられた理由は。
ちょっとアメリカンな雰囲気の粗野なサイケなバンドかなと思いきや、
イギリス野郎の理知的などちらかというと緻密なジェスロタル的な音だ。

最近冒険買いが多くてやや反省。
先日のオザーナもそうだったが、物見遊山の何者でもない。
しかし興味はあるし結構いい音しています。
プログレではないがイギリス的な緻密に練られた展開が非常に興味深い。
面白さはかなり高得点だ。

チャールスロイド。やっぱり好きだ。4


Charles lloyd quartet"love in"1967
チャールズ・ロイド(ts,fl)、
キース・ジャレット(p,ss)、
ロン・マクルーア(b)、
ジャック・ディジョネット(ds)
1967年1月27日サンフランシスコ『フィルモア・オーディトリアム』にてライブ録音.

どうして私は彼のサウンドが好きなのだろうか。
このアルバムにはヒッピームーブメントの象徴といえるフィルモアの魂が入っているような気がする。
時期も60年代後半で一致する。
ジェリーガルシア、グレイトフルテッド、ディラン、ドアーズ
など西海岸の風が私には息づいていたのだ。
だからチャールスロイドの音楽は私に好印象なのだ。
ジャケットがまずサイケデリックだ。
その辺からこのアルバムには注目していたのだ。
純粋なJAZZファンには合わないンジャーないかな。ロックスピリッツを持った方には
オススメのアルバムと言えます。

たぶん一曲目からコード進行が独特でフリーなイメージの浮遊感を持つ。モダンジャズでは決してない。
むしろガルシアに近い。
モードといえばそうかもしれないが、どこか1線を引いているようなイメージである。
この曲が延々と続いて終わってもいいくらい好きな演奏だ。
私は浮遊感があるふわふとしたサウンドが大好きだからだ。

曲はほとんどがオリジナルであるがビートルズの曲が一曲入っている。
フルートで奏でるこのサウンドもお気に入りですね。



RADIOHEAD。TKOLRMX。やはり原曲を聞くのが先か。3


RADIOHEAD TKOLRMX1234567"BLOOM jamie XX"2011

このアルバムのコマーシャル。

「2011年2月リリースの最新オリジナルアルバム『ザ・キング・オブ・リムス』を19アーティストがリミックスした、バ   ンド初のリミックス・アルバム『TKOLRMX 1 2 3 4 5 6 7』は、日本では3週間先行で9月21日にリリースとなったが、イギリス本国ではリリースを目前に控え、南ロンドンの人気クラブ「Boiler Room」でスペシャル・イベントの開催が決定となった。生中継ストリーミングされるという。」

「<#69 Radiohead Takeover/ Thom Yorke, Jamie XX, Caribou, Lone & IllumSphere>と名付けられたこのイベントには、トム・ヨーク本人が出演するという。その他、ジェイミー・エックス・エックス、カリブー、ローン、そしてイルム・スフィアと、アルバムに参加した最先端をゆくリミキサー陣も出演が決定しており、非常に豪華なイベントになる。最近DJ活動も頻繁に行っているトム・ヨークは、いったいどんなプレイを聞かせてくれるのか、これは楽しみ。」

「日本では10月12日(水)午前4時からという深い時間になってしまうが、完徹か早起きか、開き直ってたっぷりとロンドンのパフォーマンスを楽しもう。」



さて、私はレディオヘッドのファンというわけではないが、一応紹介しておこう。
レディオヘッド。イギリス発。
ポストロック。
1991年デビュー。
Thomas Edward Yorke Vo G
Jonathan Richard Gordon Greenwood P SYN
Edward John O'Brien Vo G 
Colin Charles Greenwood BASS
Philip James Selway DS Per
アルバムは全9作
最新作は2016年”A Moon Shaped Pool
楽曲は全員で練り上げて作る。基本同じメンバーで活動しているところが
評価できると思う。
影響を受けた音楽は幅広く
パンク、オルタナ、JAZZ、テクノ、アンビエント、現代音楽、電子音楽。
アルバムごとに実験的な楽曲に取り組んでいて、今も進化し続けている。

この作品は2011年発表されるThe King Of Limbs
の発表前のリミックスであるという、私のような年寄りには何がなんだかわからないイベント的作品だ。
実は彼らの作品は2作品しか聴いていない。
2000年の「KIDA」と次作の「アムニージアック」だ。
 この2作品の楽曲は両方とも深く沈み込んでおりマイナーなイメージの楽曲が多い。
しかし私は基本彼らのイメージはそんなイメージである。
この「暗さ」が彼らの作品の基本に流れていると理解している。
トムヨークのソロ作品やリミックスも聞いているが、基本スタイルは変わらないし
私は彼らの作品が無性に聴きたくなる時があり、ある種の中毒患者でもある。

この度のこのリミックスの原曲アルバム「The King Of Limbs 」は絶対購入するであろうと思われる。

さていまこのリミックスを聞きながらこのブログを書いている。
いろんなアーチストがいろんな味付けをしていて興味深いが
結局は元となっている作品の素晴らしさを十分に感じ取ることができる。
私はアンビエントやテクノをながらききで利用することが多い。
真剣には聞かないのである。
何かをしながらそばで鳴っている感じ。
これがいいのである。
だからレディオヘッドの作品も寝るときに聞くことは多い。
それにしてもトムヨークの声は麻薬だなと思う。
彼の声はリミックスされても根底に流れ続けてこざかしいアレンジは必要がないくらいの魂の叫びを感じる。

やはり原曲を聞くのが先決だと思った。



POLICE。たなつか。5

「たなつか」というのは山下達郎のFMサンデーソングブックの「棚から一掴み」の略。
誰でも知っているか。

POLICE"Don’t stand so close to me'1980
ポリス。
イギリス発。
3人組ロックバンド。ニューウェーブ。
スティング   Vo Bass
スチュアートコープランド   DS
アンディーサマーズ  G
1977年デビュー この作品は彼らの3作目。
ここまでは空で言える。

よく考えたら彼らの作品は5作しかないんだね。
もっと大事に聞かないといけないアルバムなのに、彼らの作品は
シンクロニシティーと白いレガッタばかり聴いてこの作品にしても普段あまり聞かない。
なぜだろうね。それを考える回にしたい。

たなつか。というのは普段棚に眠っていてなんかこう、眺めているうちに
ふと目についた方取り出した。
そういう感覚で捉えている。
別に君のことを忘れていたわけではないがね。
君どうしていたんだい。
そういえば長いあいだ見かけていなかったが。

下手をすれば。

君はどんな作品だったかな・・・。

そこまで掘り下げる感覚かも知れない。

しかしこの作品は当時アルバムとしてではないが、ラジオやメディアでよく取り上げていたから
よく耳にした。特にドゥードゥードゥーなんかはね。ドゥードゥードゥーは赤ちゃん言葉。
もちろんシンクロニシティーライブは何百回と繰り返し見ているから
そこで取り上げられていた曲はそらで言えるくらいだ。
ビートルズのよく聞いていないアルバムでヒット曲はしっている的な感じかな。

それはいいとして今も聞き直して、一言感想だが、

曲がひねくれている。

この感覚はスティーリー・ダンとかJAZZ的な要素を持つバンド、
ジョニ・ミッチェルなんかも特にそうだが
使っているコードがメジャーではないんだよ。
アンディーサマーズという人はもともとJAZZギターリストだったんだよ。

当時、私はこの音楽をあまり受け入れ難かった。
すかっとしない。
ハードロックやパンクとはあまりにかけ離れていた感覚。
なんでこんなへんちくりんな音楽がポピュラーになるのか不思議だった。
このアルバムで言えば

POLICE"Drive to tears"
1980年 フランスでのライブ
テンポは速いが曲想は暗い。コードはムズイ。
これはポピュラーにはなりにくい音楽だ。
しかみんな若いな。
スティングはしゅっとしている。魅力的だな。
ルックスで売れたのか。
いや彼らはアイドルではない。

この曲想で売れたしこの曲想がヒットしたのであるし
スティングは今もJAZZ的なスタイルにこだわらずいろんな音楽を追求しているアーチストだ。
スティーリーダンやジョニ・ミッチェルにしてもそうであるが、
日本人にはやや受け入れがたい曲そうなのかもしれない。

しかし

わたしはこのひねくれた音楽が大好物なのである。

まず飽きない。
彼らの作品は飽きない。
この作品にしても聞くのはもう5年ぶりくらいかも知れない。
しかし今聴いても新鮮でアイディアや新しい発見がたくさんある。
私はそんな音楽をこよなく愛するのである。
だからこの作品にしてもずーっと大事にしたいと思う作品だ。







オザーナ。びっくり。3

Osanna"Suddance"1978
Danilo Rustici(g)
Lino Vairetti(vo,g)
Fabrizio D'angelo Lancellotti(kbd)
Enzo Petrone(b)
Massimo Guarino(ds,vib)
Antonio Spagnolo(vln)
Benni Caiazzo(sax)

オザーナ。
イタリア発。
プログレバンド。1971年結成。
サウンドは、フォークやフリー・ジャズなど多様な音楽性を取り込んだヘヴィ・ロック。
この作品は彼らの5作目に当たる。
オリジナルメンバーとはかなり入れ替わっているらしいが、まだ私はそこまで行き着いていない。
なんせこの度初めて購入したのだから。

はつきりいって「ジャケ買い」
です。
ジャケットの感じからしてフォーキーでフラメンコ的なイメージで購入しました。
しかし聞いてびっくり。
コテコテのプログレッシブでした。
それもかなり上級の。
イタリアのプログレを調べてみると・・・。
結構ありますね。
アクア・フラジーレ、アレア、アルティ・エ・メスティエリ、バレット・ディ・ブロンゾ、PFM、イプー
バンコ、チェルヴェッロ、イビス、イル・ヴォーロ、ラッテ・エ・エミーレ、ロカンダ・デッレ・ファーテ、
ルーナ、マクソフォーネ、ムゼオ・ローゼンバッハ、ニュー・トロルス、・・・
そしてオザーナ。
イタリアは随分プログレ天国な国だったことが分かる。
しらなかった。
この年になるまで。
知っているのはアレアかバンコ程度か、それも名前だけ知っている程度。
代表格はPFM、アルティ・エ・メスティエリ、アレア、イプー、バンコ、マクフォーネ
そしてオザーナ。

これは勉強の必要がありそうだが、私はまたここから聞きなおすのにはもう年老いた。
今はJAZZとクラブだけでていっぱいだし・・、クラシックも停滞している。
まあ、誰からも強制される世界ではないのでのんびりやっていきたい。

このバンドは(このアルバム)ボーカルは相当うまい。クラシカルで歌いきる。
それがやや鼻につく感じもあるが、しかし雰囲気にはあっている。
イタリア語はやや馴染みにくい。
奇異な感じを最初は受ける。
時々クリススクワイアやスティーブハウが顔を出す。
ヨーロピアンクラシカルの展開そのもの。
スリリングな展開はこの時期の彼らが頂点であったことを示す。

しかし、
今の私には・・・
ずーっと聞いていると飽きる可能性もあるのだなこれが。
そこがやや難点。
20年前くらい前にであっていたかった。
素敵な女性だが・・・私が若い時に出会いたかったな・・・という複雑な印象。
わかってもらえるだろうか。
年取ったな。






Miles Davis。控えめな大名盤。5


Miles Davis”SHHH/PEACEFUL”1969
  • 1. Shhh/Peaceful(18:16)

      Shhh (マイルス)(6:14)

      Peaceful (5:42)

  •   Shhh (6:20)

    2. In A Silent Way/It's About That Time(19:51)

      In A Silent Way (ザビヌル)(4:10)

      It's About That Time (11:27)

      In A Silent Way (ザビヌル)(4:15)

    Miles Davis  trumpet

    Wayne Shorter  soprano sax

    Joe Zawinul  electric piano

    Chick Corea  electric piano

    Herbie Hancock electric piano

    John McLaughlin guitar

    Dave Holland  bass

    Tony Williams  drums


    エレクトリックマイルスの誕生は1967年、マイルスインザスカイの録音のためにエレキギターを参加させたことから加速される。
    この作品は1969年の名作「ビッチェズブリュー」との間の作品である。
    長いあいだブリューばかり聴いてきたのでこの作品には手をつけていなかった。
    しかし先日いつものJAZZタイムでこの作品を聞いてみた。
    意外に良いことに気がついた。
    ビッチェズは2枚組である大作であるが、こちらは全40分弱の作品にまとまっており
    聴きやすく手軽に手に取りやすい。
    マイルスはザビヌルにオリジナル曲を提案させたらしい。
    その曲が「インアサイレントウエイ」でありミニマルで実にザビヌルらしい盛り上がりを見せる作品である。

    集まったメンバーは自由にセッションを行い後にセオマテオが編集して作り上げる作風である。
    結局このあたりの作品はジャムセッションの寄せ集めでありワン安堵オンリー的な作風が多いので
    自由なムードでありフリーフォームな流れとなり私の大好きな
    ダルダル作風になりやすいと言える。
    はたしてこれをJAZZと呼んで良いのかどうかは当時からよく叫ばれているが
    私はそんなことはどうでも良い。
    時代が変j化してアーチストが変化するようにカテゴリーにも収まらなくなっている。
    JAZZやROCKと言って漠然として言葉の定義など論じても仕方がないのだ。
    従来の枠からはみ出てしまったのであるからね。
    ポストロックといういいからにも象徴されるように既に枠からはみ出ているのだ。

    私はもしかしたら枠からはみ出た音楽が好きかも知れない。
    ニューウエーブやクラブ、オルタナやフュージョン、JAZZROCKやアンビエント。
    そうだ。
    そうか。
    まあいい。
    とにかくここに存在する音楽は当時で最高のJAZZアーチストがひらめきうる最高の
    アイディアを、自由度の高いセッションという形で表現された最も理想的な抽出法によって
    生み出された作品である。
    トニーのどちらかというとミニマルなビートはのちのクラブサウンドにつじるものを感じる。
    マイルスの吹ききらず落ち着いたトーンは「カインドオブ」に通じる貫禄を見せる。
    もしかしたらカインド以来の貫禄を見せつける作品なのかもしれない。
    なんといってもハンコックのあやしいエレピのコードにザブヌルの雰囲気のあるオルガンが絡むだけで
    独特の世界感が生まれる。天才が何人も存在しているんだよここには。
    そして極めつけの味付けがギターのマクラフリンであろう。
    当時のマクラフリンはイギリスからアメリカに渡ってソロ作品を録音したばかり。
    トニーウイリアムスを介してマイルスと巡り合う。
    ここに大発火点があるのである。
    その後の作品がご存知のとおり。
    Bitches Brew』、『On The Corner』、『Big Fun』、『 Jack Johnso
    1971年マクラフリンは自己バンドのマハビシュヌオーケストラを結成・・・・・。時の人となる。
    人生は出会いとタイミングに溢れているね。

    ここでの彼のプレイにはそんなにディストーションガンガンではない。
    控えめ。
    そうこの作品では天才たちが全て控えめ。
    マイルス自体も控えめ。

    私はこの控えめなエネルギーが好きで好きでたまらない。
    カインドオブブルーにつぐ「控えめの爆発」と言える大名盤と言いたいね。




    ラルフターナー。お気に入りとなることだろう。5

    Ralph Towner"Oceanus"1975
    Ralph Towner G, P
    Jan Garbarek Ts, Ss, Fl
    Eberhard Weber B, Cello
    Jon Christensen Ds, Per
    ラルフタウナー 
     
    アメリカ発。
    ギタリスト。
    JAZZ、フュージョン。
    1972年ソロデビュー。
    この作品は彼の4作品目にあたる。
    なんだかよさそうなイメージでこの度初めて購入。
    ラルフタウナーという方も知らなかった。
    この作品を購入した日に車の中でウトウトしながら読書しながら流して聞いた。
    非常に素晴らしい。
    至福の時間だった。
    雰囲気としてはパットメセニーであろう。時期も一緒だ。
    パットの作品の方がバラエティーに富んでおりプログレッシブで仕掛けが多いのに対してこちらは
    あくまで雰囲気重視のテクニックを聴かせるよりは「情景」を感じさせることに重点を置いている。
    はでなインプロビゼーションは皆無。
    むしろ美しい12弦ギターの響きや、ドラムのサイドシンバルのつぶつぶを大事にしている。
    このサイドシンバルのレガート音が着せになりそうなほどいい音量で12弦ギターと
    ベースに絡んでくる。
    おそらくこの「絡み」がこのアルバムの中核を成すものであると言って良い。
    そしてこの辛味が延々と続く。
    ここが良い。
    この作品はある意味でアンビエントでありながら、それぞれの個性とアンサンブルを大切にした
    私の大「お気に入り」作品となることであろう。



    アクロンファミリー。徹底的にやってほしい。4


    Akron Family"Everyone is Guilty"2009
    アクロンファミリー。
    US発。2002年デビュー。
    Dana Janssen   Ds  Vo
    Seth Olinsky    G   Vo
    Miles Seaton    Bass Vo

    ポストロック。ポストロックと一括りするには余りにもプログレッシブで、実験的バンド。
    アニマルコレクティブ的なアプローチというのが的確かも知れない。
    アニマルのデビューが2000年なので近い存在であろう。

    曲は1曲目からパーカッシブで実験的。フォーキーな世界とフリーフォームな世界が交錯していくが
    やがてノイズ天国の世界へといざなれることになる。

    Akron Family ”MBF”2009
    展開的には初期のピンクフロイドやイエスあたりを彷彿とさせる。
    ギターフレーズはスティーブハウの雰囲気そのものだ。
    しかしそれからノイジーな現代音楽へと展開されるところが今の音楽だね。
    ブライアンウイルソン的なフレーズや展開。
    シドバレット的なアプローチ。
    スライの影響のジャケット。
    SunWillShaineでの美しいコーラスはCSN&Y,バッファロースプリングなんかも顔をだす。
    基本コーラスを大事にするあたりはウエストコーストか。
    ・・・・

    などなど先人のロックの偉人が顔を出すアルバムである。
    このアルバムは流して聞くべきではない。
    真剣に向き合うべきものだろう。
    しかし驚くべき3人組だ。
    ダーティー・プロジェクターズ、アニマル・コレクティヴ、グリズリー・ベアなどと並んで2009年アメリカのロックを代表する1枚と言える素晴らしい作品

    私はノイジーな実験音楽が好きなのでもっと実験的でも一向に構わない。
    むしろバラエティーに富んだ作りよりは徹底的にやってほしいくらいだ。

    秀作です。



     

    Little Barrie。身体が求める。4


    Little Barrie"Surf Hell"2010
    バーリー・カドガン    Vo G
    ルイス・ワートン       Bass
    ヴァージル・ハウ     Dr

    リトルバリー
    イギリス発
    2005年衝撃のデビューアルバム「we are little barrie」で大注目。
    日英で瞬く間にスターダムに駆け上がった彼ら。サマソニ'05では入場規制となり、サマソニ'06年にはビーチ&アクア・ステージのトリを務める。

    さて、私は好きな3ピースバンド。
    ごまかしなしの正統派ロックバンドである。
    普段こむずかしいJAZZやアンビエントばかり聴いているせいか
    時々ムズ痒くなって正統派ROCKを聴きたくなる。
    この作品は彼らの3枚目のアルバム。

    作品路線としてはデビューアルバムとあまり変わらない、チープ(失礼)でガレージなストレートなサウンド。
    アルバムタイトル曲「KIng Of The Waves」の歌詞

    「いい感じのものと「売れる」ものの狭間で/俺の心は塀につるされたまま/好転するなんてことを信じてるとしたら/ちょっと思慮に欠けるんじゃないかな/だから今は/おまえと俺の「虚飾の時」を燃やそう》《「救い」など存在しない/海の王者ではなかったとしても/決して救われることはない/「波」を代表する者ではなかったとしても」

    POPなものコマーシャルに走らない彼らの気概が感じられていて頼もしいですね。

    ボーカルのカドガン。誰かの声に似ていると思っていたら、今思い出しました。
    浅井健一だ。そういえばどこか似ている。サウンドもスタイルも。
    私は浅井健一も大好きなのであります。あまり和モノは聞きませんが。


    浅井健一”危険すぎる”2006

    どちらも超かっこよすぎだ。
    なぜか聞きたくなる。
    毎日ではなくて良い。下手したら半年に一回かもしれないが、
    ロックンロールが聴きたくなる。

    もちろん車に乗って。
    飛ばしますよ。
    ガンガンに。
    もう54歳ですよ。
    でも遠慮なく行きますよ。
    理屈抜き。
    身体が求めるというやつですね。







    GONG。しばらく聞いてみよう。4


    Gong"A sprinkling of clouds"1974
    デヴィッド・アレン (Vo/G)
    ジリ・スマイス (Vo)
    ディディエ・マレルブ (Sax/Fu)
    ローリー・アラン(Dr)
    スティーブヒレッジ(G)

    Gong。フランス発。
    プログレッシブロック。

    ゴングはフランスを代表するプログレッシブ・ロック・グループだが、
    カンタベリー・ロックの仲間に入れられたりする。
     なぜフランスのバンドがイギリスの音楽であるカンタベリー・ロックの範疇に
    入れられたりするのかといえば、それはデビットアレンのせいである。
    この変なおっちゃんは、かのソフト・マシーンのオリジナル・メンバーであった。
    ただしオーストラリア人であり、なおかつファースト・アルバムのレコーディング
    以前に脱退を余儀なくされた。
    また、ほとんどメンバーが固定したことがなさそうなほど流動的であったゴングには、
    ピップ・パイルやスティーヴ・ヒレッジといったカンタベリー系ミュージシャンも参加していて、
    このあたりも変則的にゴングがカンタベリー・ロックの仲間にされている理由でもあろう。
    いわば英仏豪の連合国バンドみたいなものだが、活動の場はフランスとイギリスの
    両国に渡っていたようである。

    さてわたしはこの度初めてGONGを聞いた。
    存在は知っていた。
    何故か敬遠し続けていた。
    それは、なんだか胡散臭いイメージを持っていたというのが本音であろう。
    私はどちらかというとプログレでポップなイメージがあるバンドとクラシカルなバンドに弱い。
    だからジェネシスはややポップなイメージを持つ。
    ELPはクラシカルなイメージを持つ。
    両者ともあまり聞かない。
    むしろピンクフロイドやクリムゾンなんかが性に合う。
    ソフトマシーンのようなカンタベリー系は性にあう。
     GONGはなんだか買いそびれていたが、このジャケットはさすがに知っていました。
    この度思い切って購入。
    スティーブヒレッジがいたのは知らなかった。
    彼の活躍はクラブミュージックのシステム7で大好きなギタリストだったからだ。
    そしてこの作品にはシステム7につながる彼の作品が2曲収められている。
    YOUTUBEの曲もそうである。
    厳かな出だしからグイグイ引っ張っていく彼の作風の原点がここにあったのかと改めて納得しました。

    SYSTEM7”a wabe"1933

    システム7での彼の作風はやや飽きが来るのが難点であるが、嫌いではない。
    時々かなり聞きたくなる時がある。

    そして、GONGなるバンドは彼のスピリッツと変人デビッドアレンの作風が合わさっているものと解釈しました。
    しばらく追い続けてもいいかな。
    しかしまだ怖いかも・・・。












    ドンチェリー。揺るぎない主張。5


    Don Cherry"Noth Brazirian ceremonial Hymn"1972
    Don Cherry(vo,tp,pocket-tp,fl,p,per,harmonium)
    Maffy Falay(tp)
    Conch-H'Suan(tp,per)
    Tommy Goldman(fl)
    Tommy Koverhult(fl)
    Christer Bothen(dross n'gouni,gnauag,p)
    Tage Siven(b)
    Okay Temiz(ds)
    ドンチェリー。
    アメリカ発。
    JAZZトランペッター。
    フリージャズ。

    フリージャズ。
    私のかつての先生(JAZZの)が手をつけない方が良いジャンルに、「フリージャズ」を挙げていた。
    このジャンルには足を踏み入れるなと。
    どういうことだったのか。
    私にジャズ嫌いになってもらいたくなかったのか。
    それとも先生自身が嫌いだったのか、それとも理解できなかったのか。
    私は後者ではなかったのかと思う。
    先生の家にはフリーの演奏家のアルバムはなかったように思う。
    しかし私は生粋のジャズ愛好家ではない。
    むしろROCK畑からジャズにアプローチしてきた部類だ。
    それもプログレやアンビエント、サイケデリックまで行った方であるから・・・、
    フリージャズに恐れは抱かないしむしろ自然な流れでここまでなだれ込んだと言うべきか。
    しかしさすがの私も「ドンチェリー」にはやや舌を巻く。
    今回は夢にまで見たこの作品
    「ORGANIC MUSIC SOCIETY」である。危険。毒。注意。
    そのどの表現もが当てはまり、かつ私をワクワクさせる。
    エキゾチックで宗教的でスピリチュアルであればあるほど私を興奮させる。
    1曲目の「ノース ブラジリアン・・・」から度肝を抜かれる。
    先日会社の夕方のJAZZTIMEでこのアルバムをかけた。
    部下いわく。「御詠歌」ジャーないですか。
    御詠歌が何かがわからない私は、「いいから聞け」と聞かせた。
    そしてこのアルバムを「買え」と。
    部下いわく。
    「やめときましょー」

    んーまあ、やめといたほうがいいだろう。
    この作品は君たちにはまだ早いのだから。
    私のジャズの先生ですら恐れていたジャンルについにはまり込んでしまったよ。
    チェリーの半エキゾティックなヴォーカルやトランペット(orフルート)吹奏、弾き語りピアノ、
    等を中心に据えての、キッチリとスタイリッシュされ構成された「スピリチュアル・ジャズ」
    の一典型然たる熱演がけっこうノリよく、おおらかげに展開される、清々しい感動に満ちた
    快投内容。チェリーのプレイ(&歌唱)に一貫して宿った、大自然謳歌っぽい開放的な
    ヒューマニズムやスピリチュアリティが確固たるキモを成して、全体を通じての世界観に
    しっかりした統一性とテーマが感じられる。
    揺るぎない主張はブレない。

    私は揺るぎない主張のある作品が大好きだ。




    セロニアスモンク。いい作品だと。4


    Thelonious monk"Bright mississippi"1962
    Charlie Rouse (tenor sax)
    Thelonious Monk (piano)
    John Ore (bass)
    Frankie Dunlop (drums)
    セロニアスモンク
    US発
    ピアニスト
    1943年ソロデビュー。
    この作品はなんと23作目。
    いかに多くの作品を残しているかがわかる。
    さて、私はセロニアスモンクとの出会いは学生時代に聞いた
    名盤「ブリリアントコナーズ」である。
    もちろん友人に勧められて聞いたのだが、これが非常にいけなかった。
    奇妙でヘンテコな彼の演奏や、曲想について行けずに、拒否反応。
    それからはあまり聞いていなかった。
    最近である。聴き始めたのは。
    1964年の「SOLO MONK」を聞いてからだった。
    一曲目の「ダイアン」。
    引っかかるようなとぎれとぎれの演奏。相変わらずだな、と思いつつ最後まで
    聞き入った。ドライブしながら。夕暮れの高速道を。広島から岡山まで。
    よかった。
    聞き惚れたというより、なんていうのか流れていたという方が正しい。

    彼の演奏は正面から聞くよりも、気づいたら流れていたよ。
    というくらいがちょうどいいのかもしれない。

    このアルバムは会社でのJAZZタイムで聞いていていいなと思っていたので
    購入後の驚きはなかったが、改めて聞いてやっぱりいい。
    そしてこの一言に尽きる。
    「モンクは飽きない」
    何故か。
    聞き入らないからである。そばでなっているからである。
    たまに耳に入るのは「奇妙なフレーズ」
    半音ずらしの「ぶつかり音」。
    奇妙な音階とフレーズ。
    そしてこれがピリリと聞いた山椒のように麻薬となる。
    彼のぶつかり音は非常に気持ちが良い。たまに効いてくるのである。
    だからこれは彼の計算と音楽の仕掛けである。
    彼はわざと計算でこれをやっていると思われる。
    ライブを見ていないので何とも言えないが、
    ジャコパスがたまにベースでハーモニクスを入れてくる感じ。
    だから計算というよりは雰囲気を読んでいるという方が正しいのかも。
    しかし明らかにフィンガータッチミスのような演奏もあるのでそこがわけがわからなくなる。
    非常にミステリアスでわかりにくい。
    それをあまり解き明かさない方が作品を楽しめるのではないかと思う。

    このアルバムはよくPOPであると言われる。
    また俗に言う「名盤」ではない。
    そしてサイドマンをあまり知らない。
    だから「あー、あいつがこのフレーズを・・・」なんて考える必要がない。(というかできない)
    だから流して聞ける。
    モンクのソロ作品はいいのは当然だ。
    さらにトリオでもいい作品は出るのはうなずけますが、カルテットで
    彼のフレーズを邪魔せずに一体化して聞けるいい作品だと私は思うのであります。




    プロジェクト。フィリップ先生を味わう。5


    Projekct X"strenge ears"2000
    プロジェクトX
    1996年キング・クリムゾンが分裂して生まれたバンド。

    ロバート・フリップ    G

    トレイ・ガン        G

    ビル・ブラッフォード   Ds

    トニー・レヴィン     Bass

    デシプリン期81年から84年の後の再々結成1994年「スラック」の頃。すなわち
    ヌーボメタル期にあたる。
    スラックのメンバーが、

    ロバート・フリップ    G
    エイドリアンブリュー  G

    トレイ・ガン        G

    ビル・ブラッフォード   Ds

    トニー・レヴィン     Bass
    私個人的にはこの時期が大好きなのであります。もう言うことなしだと思うのです。
    プロジェクトは1から4、そして今回紹介するX(5)、6まで毎回メンバーが入れ代わり立ち代わり違うらしい。
    しかしこのバンドは基本的にはインプロ中心の作品が主な作品らしいのでこれからも注目していきたい。
    私は基本的にはインプロ作品は嫌いではない。
    そしてこの度初めてXを聞いて驚いているというところである。

    stick bass Lesson
    クリムゾンのメンバーでスティックの使い手が2人もいる。
    トニーレヴィンとトレイガンである。
    トレイガンはウオーギターというらしいが・・・。

    これらのビデオはレッスンビデオであるので本人とは関係ない。
    しかしこれらの楽器がいつ登場したかの歴史は今回省きますが、
    フィリップ先生が得意とするアルペジオ奏法が・・というより
    われわれロック世代のエレキかっこいい世代の常識を打ち破る楽器の登場を
    受け入れるしかない。クラシカルでプログレッシブで無限の可能性を秘めている。
    いったい何本弦を貼っているのか・・・。驚きだ。

    Projekct 2014 ライブ
    このライブ映像は最近のものであるが、この映像を見る限り主役である
    フィリップ先生が左脇で私としてはややさみしい気もするが、これはキング・クリムゾンではないので仕方ないのか。・・・

    いずれにせよ、この度初めてプロジェクトを聞いた感想は
    「すばらしい」の一言に尽きる。
    ネットではかなりの酷評は見え隠れする。

    「80年代初頭のインダストリアル・ミュージックにありがちだったつまらないミキシング、サンプリングが繰り返され、聴き続けていると飽きてくる。 インダストリアル・ミュージックが脚光を浴びていた当時に大衆ロックバンドでパワー・プレイのみ行っていたマステロット、そんな彼の今になってのお勉強に付き合わされているような気がする。」

    「裏『The ConstruKction of Light』とか、インプロを主体とする曲作りとか、
    色々な後付け解釈はできるであろうが、正直に言ってしまえば、使い捨ての
    マテリアルを編纂して販売したフリップ商法の産物である。
    『11.DEMOLITION』は『the world's oyster soup kitchen floor wax museum』の
    原型だ!など、ネタ的に面白いところはあるものの、多分一生聴かないであろう、
    フリップ教のお布施アルバム。」

    私はこの度このCDを購入する前にこの酷評を見ている。
    これはネット上に飛び交っているものなので全面的に受け入れることはないと思うが、
    一つの見方としてある程度の信ぴょう性はあると思う。
    しかし私はクリムゾン信者ではない。
    ある程度の作品には付き合っているが、完全フォロワーではない。
    そしてこれは「キング・クリムゾンの作品」ではないということだ。
    だから私は全く白紙の状態でこの作品を聞いてみようと購入に至りました。

    いいんですよ。全てが。ややおどろおどろしさがつきまといますが、
    これらの試みが、あやふやな状態で作られようがなんだろうが、
    この試みはいいと思います。長いインプロも、だらだら続くギターアンサンブルも
    実に心地よいと。
    私はクラブミュージックのミニマル信者でありかつサイケ、フラワー信者でもあるので
    このサウンドは非常に心地よいアイテムになりそうです。
    そしてなにより2000年の時点でこのクオリティーの高さ。
    ドラムンベース、IDMといったクラブ音楽がその後につながりますが、
    それらのどのアーチストにも確実に影響を与えているともいますよ。
    クラークが2001年フライングロータスは2006年スクエアプッシャーは1996年
    それぞれデビュー。

    老舗のフィリップ先生の教えが脈々と伝わっているばかりか、未だに最先端にいるという事実。
    2000年ですよ。フィリップ先生は当時54歳。(現71歳!)
    私は今54歳。でも私も17年後には71歳なのか。・・・・。あまり考えまい。
    そうしてみるといかにチャレンジャーであり先駆者でありリーダーであったかが忍ばれる。
    いずれにしてもこれらの作品はもう少し研究の余地がありそうである。


    昨夜からもう何回繰り返し聴いているだろうか。

    5回以上は繰り返したと思うが、そんなに繰り返し聞いたアルバムはあまりない。

    デレクトラックスバンド。魂のスライド。5


    The Derek Truks Band "Crow Jane"2006


    kofi burbridge       Key Fl Vo

    Count M'Butu       Per

    Mike Mattison      Vo

    Yonrico Scott       Ds

    Todd Smallie        Bass
    Derek Truks         G

    デレクトラックス。
    アメリカ発。
    ギタリスト。オールマンのDsブッチの甥。
    1994年ベースのトッドとバンドを結成。
    1997年デビュー
    このDVDは彼らの6枚目のアルバム、「Songlines」直後のシカゴでのライブの模様を収めた
    DVDである。

    私は彼の存在を2003年まで知らずに過ごしてきたオールマンファンの風上にもおけない
    鈍感野郎である。
    しかしなぜわからなかったのかをつくづく考えてみると、今の普通の日本の音楽シーン
    を支えるメディアはやはりPOPなものに偏っているということに行き着くと思う。
    それは仕方がないとして、私のアンテナが鈍っていたということにも行き着く。
    いずれにしても情けないし、昔だったらもっと音楽情報をラジオや雑紙で手に入れていたなと
    つくづく思い知らされる。

    それは置いておいて・・・。

    このDVDの存在も最近わかったのである。(昨年夏)
    というか、中古盤店にしか行かない私には最新情報など手に入るはずもなく
    このDVDが私のお気に入りの中古盤店にたまたま置いてあったから気づいたというわけである。
    おどろいた。
    発見した瞬間に購入。
    よく置いてあったなと思う。

    聴いた。見た。

    すごい。
    デレクの映像を初めて見た。
    デレクは寡黙である。観客に媚びない。
    シャイなのかわざとそうしているのかはわからないが、それでいいと思う。
    彼は黙々とスライドプレイを続けていく。
    ついついデュアンと比べてしまう。私の簡単な感想であるが、結論。

    彼のギターテクニックはデュアンとかなりの部分でかぶりますが、
    「音楽スタイル」は全く別のものである。

    ということであろう。
    だから最初はオールマンの音楽を期待して彼の作品を聞いていたが
    それはかなりの部分で裏切られる。
    ダブルドラムを要したリズム主体の音楽ではない。
    グレッグが目指したスワンプROCKの形態はあまりない。
    チャックリーベルのリズミカルなピアノやカントリーフレーバーなディッキーとの絡みがない。
    エリザベスリードのようなインスト音楽の展開やJAZZにつながるインプロビゼーションの
    「回し」はない。

    じゃー一体何なのか。

    そう。彼はというか、「デレクトラックスバンド」はもっとボーカル主体のソウルフルな
    コーラス主体のバンドであるということである。
    しかし、最初に中古盤店で流れている(ライブアットジョージア)のを聞いて
    思わず店員に聞いた一言に集約される。http://blog.livedoor.jp/jamken0730/search?q=Derek+Truks+Band+
    以下その時のやりとり・・・

    「これは誰ですか」
    「今かかっている音楽ですか」
    「そうです」
    「デレクトラックスですよ」
    「デレク・・・」
    「・・・」
    「これメチャメチャうまいでしょ」
    「これはただものではない」

    「オールマンの後釜ですよ」
    「レスデューデックじゃーなくて?」
    「レスではないです」
    「これ購入できますか」
    「これは私のCDなので・・・」
    「あ、でも、国内盤なら店内にありましたよ」

    というような会話がなされた。

    ・・・・・
    今思い返しても情けないが、その時の何も知らない(デレクをその時知らない)
    状況ではこのバンドが一体何ものでありなんなのかは全くわからなかった。
    ただ。
    何者かが非常に気になった。
    普段は店員に声をかけるなんてしない。
    むしろほっておいて欲しいくらいだ。
    それだけシャイな私が店員に聞かずにいられなくなった。
    それも女性店員にだ。

    何故か。

    それは彼のスライドギターの腕前の一点に尽きる。

    彼のスライドギターの音にはデュアンの霊が宿っていた。

    涙が出るよ。

    それだけで素晴らしかったんですよ。

    その音だけで観衆のほとんどは「感動」し「感嘆」し「満足」しているのであります。

    私がそうなのだから。


    このDVDを正月4日の日に改めて見て思った。
    デュアンの魂がここまで後世に行き届いていることは
    非常にありがたく喜ばしい。











    ラルフマクドナルド。ほっこり。4

      
    Ralph Macdnald"Jast the two of us"1996
    ralph








    Ralph Macdnald "jasu the two of us"1996
    Ralph MacDonald
    – Congas & Pecussion
    Steve Gadd – 
    Drums
    Chris Parker
    – Drums (6, 11)
    Abraham Laboriel
    – Bass
    Anthony Jackson
    – Bass (6, 11)
    Rob Mounsey
    – Keyboards
    Jeff Mirnov
    – Guitar
    Robert Greenidge
    – Steel Drums
    Dennis Collins
    – Vocal (2, 5, 
    7)
    Nadirah Shakoor
    – Vocal (4, 5, 
    9)
    Tom Scott
    – Horn Solo (2), Yamaha WX7 (2, 3), Tenor 
    Sax (11)
    Michael Brecker
    – Horn Solo (4), 
    Tenor Sax (4)
    Urias "Uncle Bougs" Fritz
    – Percussion, Claves (10)

    Background Vocals (2, 7, 9, 10):
    Frank Floyd, Babi Floyd,
    Vanesse Thomas & Sharon Bryant

    Background Vocals (4):
    Sharon Collins, Sharon Bryant & Lani Groves

    1.
    Angel
    2. Just The Two 
    Of Us
    3. Charade
    4. You Do Me So
    5. Where Is The 
    Love
    6. Atiba
    7. With You In 
    My Life
    8. J'Ouvert Jam
    9. Fill Up The 
    Night
    10. Take A Holiday
    11. Mister Magic


    ラルフマクドナルド。
    US発。
    打楽器奏者。
    1971年、ロバータフラッグやドニーハザウエイらと共演。
    その後グローバーワシントンと共演して有名になる。
    2011年67歳で惜しくもこの世を去りましたが、
    レコーディングは、一説には数百枚のアルバムに参加したとも言われる。
    パーカッション奏者として、ジョージ・ベンソン、デイヴィッド・ボウイ、
    アレサ・フランクリン、アート・ガーファンクル、ビリー・ジョエル、
    クインシー・ジョーンズ、キャロル・キング、デイヴィッド・サンボーン、
    ルーサー・ヴァンドロス、エイミー・ワインハウスなど多数。

    この作品は彼がソロでリリースしたアルバムでは7枚目の名盤であり
    非常に聞きたかったアルバムである。

    1981 スティーブガッドとマクドナルドのソロ。

    1981年。私の青春時代である。
    ガッドとラルフは我々学生仲間の音楽仲間ではもう神様的な存在だった。
    特にこのユーチューブの動画のようにガッドのドラミングは多くのドラマーの憧れであり
    手本であった。
    そしてこのラルフのアルバムはチャンスがあればぜひ聞きたいとおもっていたアルバムであります。
    「ジャストザトゥーオブアス」はグローバーワシントンで有名な曲であるが
    元々マクドナルドのオリジナルである。
    アルバムは70年代のフュージョンと理解していただいて間違いない。
    1996年に出した理由がわからないほど、センセイショナルでも衝撃的でもない。
    1996年という年を感じさせない、いわばいまどきこんな音楽ですが、何か?・・・
    的な感じの音楽であります。
    もうみんな熟年であり落ち着いたサウンドを聴かせてくれる。
    冒険も肩肘もない。
    もう落ち着いているのだ。
    だからこれは流して聞いたほうが良い。
    夏のイメージが強いが私は今の時期でも充分聞けると思う。

    今年の正月、久々に家族4人が揃った今夜、広島の街に繰り出した。
    息子は就職、娘は大学。正月の2日目。まだ年明けの興奮が収まらない市内で
    私は懐かしいこのアルバムを購入。
    買い物を終えて夕食は入ったことのないお好み焼き店「大昌」でわいわいと。
    味は抜群で大満足。
    家路に着く帰り道、車でこのアルバムを聴いた。
    ほっこりとしたムードが流れる。
    お腹が膨れた後部席の女子はうつらうつらし始める。
    運転は長男に任せる。オヤジはそっとこの曲をかけて満足感に浸る。

    幸せですね。

    このアルバムはそんなほっこりした雰囲気を演出してくれる。
    間違えないですよ。





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