jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

POLICE。たなつか。5

「たなつか」というのは山下達郎のFMサンデーソングブックの「棚から一掴み」の略。
誰でも知っているか。

POLICE"Don’t stand so close to me'1980
ポリス。
イギリス発。
3人組ロックバンド。ニューウェーブ。
スティング   Vo Bass
スチュアートコープランド   DS
アンディーサマーズ  G
1977年デビュー この作品は彼らの3作目。
ここまでは空で言える。

よく考えたら彼らの作品は5作しかないんだね。
もっと大事に聞かないといけないアルバムなのに、彼らの作品は
シンクロニシティーと白いレガッタばかり聴いてこの作品にしても普段あまり聞かない。
なぜだろうね。それを考える回にしたい。

たなつか。というのは普段棚に眠っていてなんかこう、眺めているうちに
ふと目についた方取り出した。
そういう感覚で捉えている。
別に君のことを忘れていたわけではないがね。
君どうしていたんだい。
そういえば長いあいだ見かけていなかったが。

下手をすれば。

君はどんな作品だったかな・・・。

そこまで掘り下げる感覚かも知れない。

しかしこの作品は当時アルバムとしてではないが、ラジオやメディアでよく取り上げていたから
よく耳にした。特にドゥードゥードゥーなんかはね。ドゥードゥードゥーは赤ちゃん言葉。
もちろんシンクロニシティーライブは何百回と繰り返し見ているから
そこで取り上げられていた曲はそらで言えるくらいだ。
ビートルズのよく聞いていないアルバムでヒット曲はしっている的な感じかな。

それはいいとして今も聞き直して、一言感想だが、

曲がひねくれている。

この感覚はスティーリー・ダンとかJAZZ的な要素を持つバンド、
ジョニ・ミッチェルなんかも特にそうだが
使っているコードがメジャーではないんだよ。
アンディーサマーズという人はもともとJAZZギターリストだったんだよ。

当時、私はこの音楽をあまり受け入れ難かった。
すかっとしない。
ハードロックやパンクとはあまりにかけ離れていた感覚。
なんでこんなへんちくりんな音楽がポピュラーになるのか不思議だった。
このアルバムで言えば

POLICE"Drive to tears"
1980年 フランスでのライブ
テンポは速いが曲想は暗い。コードはムズイ。
これはポピュラーにはなりにくい音楽だ。
しかみんな若いな。
スティングはしゅっとしている。魅力的だな。
ルックスで売れたのか。
いや彼らはアイドルではない。

この曲想で売れたしこの曲想がヒットしたのであるし
スティングは今もJAZZ的なスタイルにこだわらずいろんな音楽を追求しているアーチストだ。
スティーリーダンやジョニ・ミッチェルにしてもそうであるが、
日本人にはやや受け入れがたい曲そうなのかもしれない。

しかし

わたしはこのひねくれた音楽が大好物なのである。

まず飽きない。
彼らの作品は飽きない。
この作品にしても聞くのはもう5年ぶりくらいかも知れない。
しかし今聴いても新鮮でアイディアや新しい発見がたくさんある。
私はそんな音楽をこよなく愛するのである。
だからこの作品にしてもずーっと大事にしたいと思う作品だ。







オザーナ。びっくり。3

Osanna"Suddance"1978
Danilo Rustici(g)
Lino Vairetti(vo,g)
Fabrizio D'angelo Lancellotti(kbd)
Enzo Petrone(b)
Massimo Guarino(ds,vib)
Antonio Spagnolo(vln)
Benni Caiazzo(sax)

オザーナ。
イタリア発。
プログレバンド。1971年結成。
サウンドは、フォークやフリー・ジャズなど多様な音楽性を取り込んだヘヴィ・ロック。
この作品は彼らの5作目に当たる。
オリジナルメンバーとはかなり入れ替わっているらしいが、まだ私はそこまで行き着いていない。
なんせこの度初めて購入したのだから。

はつきりいって「ジャケ買い」
です。
ジャケットの感じからしてフォーキーでフラメンコ的なイメージで購入しました。
しかし聞いてびっくり。
コテコテのプログレッシブでした。
それもかなり上級の。
イタリアのプログレを調べてみると・・・。
結構ありますね。
アクア・フラジーレ、アレア、アルティ・エ・メスティエリ、バレット・ディ・ブロンゾ、PFM、イプー
バンコ、チェルヴェッロ、イビス、イル・ヴォーロ、ラッテ・エ・エミーレ、ロカンダ・デッレ・ファーテ、
ルーナ、マクソフォーネ、ムゼオ・ローゼンバッハ、ニュー・トロルス、・・・
そしてオザーナ。
イタリアは随分プログレ天国な国だったことが分かる。
しらなかった。
この年になるまで。
知っているのはアレアかバンコ程度か、それも名前だけ知っている程度。
代表格はPFM、アルティ・エ・メスティエリ、アレア、イプー、バンコ、マクフォーネ
そしてオザーナ。

これは勉強の必要がありそうだが、私はまたここから聞きなおすのにはもう年老いた。
今はJAZZとクラブだけでていっぱいだし・・、クラシックも停滞している。
まあ、誰からも強制される世界ではないのでのんびりやっていきたい。

このバンドは(このアルバム)ボーカルは相当うまい。クラシカルで歌いきる。
それがやや鼻につく感じもあるが、しかし雰囲気にはあっている。
イタリア語はやや馴染みにくい。
奇異な感じを最初は受ける。
時々クリススクワイアやスティーブハウが顔を出す。
ヨーロピアンクラシカルの展開そのもの。
スリリングな展開はこの時期の彼らが頂点であったことを示す。

しかし、
今の私には・・・
ずーっと聞いていると飽きる可能性もあるのだなこれが。
そこがやや難点。
20年前くらい前にであっていたかった。
素敵な女性だが・・・私が若い時に出会いたかったな・・・という複雑な印象。
わかってもらえるだろうか。
年取ったな。






Miles Davis。控えめな大名盤。5


Miles Davis”SHHH/PEACEFUL”1969
  • 1. Shhh/Peaceful(18:16)

      Shhh (マイルス)(6:14)

      Peaceful (5:42)

  •   Shhh (6:20)

    2. In A Silent Way/It's About That Time(19:51)

      In A Silent Way (ザビヌル)(4:10)

      It's About That Time (11:27)

      In A Silent Way (ザビヌル)(4:15)

    Miles Davis  trumpet

    Wayne Shorter  soprano sax

    Joe Zawinul  electric piano

    Chick Corea  electric piano

    Herbie Hancock electric piano

    John McLaughlin guitar

    Dave Holland  bass

    Tony Williams  drums


    エレクトリックマイルスの誕生は1967年、マイルスインザスカイの録音のためにエレキギターを参加させたことから加速される。
    この作品は1969年の名作「ビッチェズブリュー」との間の作品である。
    長いあいだブリューばかり聴いてきたのでこの作品には手をつけていなかった。
    しかし先日いつものJAZZタイムでこの作品を聞いてみた。
    意外に良いことに気がついた。
    ビッチェズは2枚組である大作であるが、こちらは全40分弱の作品にまとまっており
    聴きやすく手軽に手に取りやすい。
    マイルスはザビヌルにオリジナル曲を提案させたらしい。
    その曲が「インアサイレントウエイ」でありミニマルで実にザビヌルらしい盛り上がりを見せる作品である。

    集まったメンバーは自由にセッションを行い後にセオマテオが編集して作り上げる作風である。
    結局このあたりの作品はジャムセッションの寄せ集めでありワン安堵オンリー的な作風が多いので
    自由なムードでありフリーフォームな流れとなり私の大好きな
    ダルダル作風になりやすいと言える。
    はたしてこれをJAZZと呼んで良いのかどうかは当時からよく叫ばれているが
    私はそんなことはどうでも良い。
    時代が変j化してアーチストが変化するようにカテゴリーにも収まらなくなっている。
    JAZZやROCKと言って漠然として言葉の定義など論じても仕方がないのだ。
    従来の枠からはみ出てしまったのであるからね。
    ポストロックといういいからにも象徴されるように既に枠からはみ出ているのだ。

    私はもしかしたら枠からはみ出た音楽が好きかも知れない。
    ニューウエーブやクラブ、オルタナやフュージョン、JAZZROCKやアンビエント。
    そうだ。
    そうか。
    まあいい。
    とにかくここに存在する音楽は当時で最高のJAZZアーチストがひらめきうる最高の
    アイディアを、自由度の高いセッションという形で表現された最も理想的な抽出法によって
    生み出された作品である。
    トニーのどちらかというとミニマルなビートはのちのクラブサウンドにつじるものを感じる。
    マイルスの吹ききらず落ち着いたトーンは「カインドオブ」に通じる貫禄を見せる。
    もしかしたらカインド以来の貫禄を見せつける作品なのかもしれない。
    なんといってもハンコックのあやしいエレピのコードにザブヌルの雰囲気のあるオルガンが絡むだけで
    独特の世界感が生まれる。天才が何人も存在しているんだよここには。
    そして極めつけの味付けがギターのマクラフリンであろう。
    当時のマクラフリンはイギリスからアメリカに渡ってソロ作品を録音したばかり。
    トニーウイリアムスを介してマイルスと巡り合う。
    ここに大発火点があるのである。
    その後の作品がご存知のとおり。
    Bitches Brew』、『On The Corner』、『Big Fun』、『 Jack Johnso
    1971年マクラフリンは自己バンドのマハビシュヌオーケストラを結成・・・・・。時の人となる。
    人生は出会いとタイミングに溢れているね。

    ここでの彼のプレイにはそんなにディストーションガンガンではない。
    控えめ。
    そうこの作品では天才たちが全て控えめ。
    マイルス自体も控えめ。

    私はこの控えめなエネルギーが好きで好きでたまらない。
    カインドオブブルーにつぐ「控えめの爆発」と言える大名盤と言いたいね。




    ラルフターナー。お気に入りとなることだろう。5

    Ralph Towner"Oceanus"1975
    Ralph Towner G, P
    Jan Garbarek Ts, Ss, Fl
    Eberhard Weber B, Cello
    Jon Christensen Ds, Per
    ラルフタウナー 
     
    アメリカ発。
    ギタリスト。
    JAZZ、フュージョン。
    1972年ソロデビュー。
    この作品は彼の4作品目にあたる。
    なんだかよさそうなイメージでこの度初めて購入。
    ラルフタウナーという方も知らなかった。
    この作品を購入した日に車の中でウトウトしながら読書しながら流して聞いた。
    非常に素晴らしい。
    至福の時間だった。
    雰囲気としてはパットメセニーであろう。時期も一緒だ。
    パットの作品の方がバラエティーに富んでおりプログレッシブで仕掛けが多いのに対してこちらは
    あくまで雰囲気重視のテクニックを聴かせるよりは「情景」を感じさせることに重点を置いている。
    はでなインプロビゼーションは皆無。
    むしろ美しい12弦ギターの響きや、ドラムのサイドシンバルのつぶつぶを大事にしている。
    このサイドシンバルのレガート音が着せになりそうなほどいい音量で12弦ギターと
    ベースに絡んでくる。
    おそらくこの「絡み」がこのアルバムの中核を成すものであると言って良い。
    そしてこの辛味が延々と続く。
    ここが良い。
    この作品はある意味でアンビエントでありながら、それぞれの個性とアンサンブルを大切にした
    私の大「お気に入り」作品となることであろう。



    アクロンファミリー。徹底的にやってほしい。4


    Akron Family"Everyone is Guilty"2009
    アクロンファミリー。
    US発。2002年デビュー。
    Dana Janssen   Ds  Vo
    Seth Olinsky    G   Vo
    Miles Seaton    Bass Vo

    ポストロック。ポストロックと一括りするには余りにもプログレッシブで、実験的バンド。
    アニマルコレクティブ的なアプローチというのが的確かも知れない。
    アニマルのデビューが2000年なので近い存在であろう。

    曲は1曲目からパーカッシブで実験的。フォーキーな世界とフリーフォームな世界が交錯していくが
    やがてノイズ天国の世界へといざなれることになる。

    Akron Family ”MBF”2009
    展開的には初期のピンクフロイドやイエスあたりを彷彿とさせる。
    ギターフレーズはスティーブハウの雰囲気そのものだ。
    しかしそれからノイジーな現代音楽へと展開されるところが今の音楽だね。
    ブライアンウイルソン的なフレーズや展開。
    シドバレット的なアプローチ。
    スライの影響のジャケット。
    SunWillShaineでの美しいコーラスはCSN&Y,バッファロースプリングなんかも顔をだす。
    基本コーラスを大事にするあたりはウエストコーストか。
    ・・・・

    などなど先人のロックの偉人が顔を出すアルバムである。
    このアルバムは流して聞くべきではない。
    真剣に向き合うべきものだろう。
    しかし驚くべき3人組だ。
    ダーティー・プロジェクターズ、アニマル・コレクティヴ、グリズリー・ベアなどと並んで2009年アメリカのロックを代表する1枚と言える素晴らしい作品

    私はノイジーな実験音楽が好きなのでもっと実験的でも一向に構わない。
    むしろバラエティーに富んだ作りよりは徹底的にやってほしいくらいだ。

    秀作です。



     

    Little Barrie。身体が求める。4


    Little Barrie"Surf Hell"2010
    バーリー・カドガン    Vo G
    ルイス・ワートン       Bass
    ヴァージル・ハウ     Dr

    リトルバリー
    イギリス発
    2005年衝撃のデビューアルバム「we are little barrie」で大注目。
    日英で瞬く間にスターダムに駆け上がった彼ら。サマソニ'05では入場規制となり、サマソニ'06年にはビーチ&アクア・ステージのトリを務める。

    さて、私は好きな3ピースバンド。
    ごまかしなしの正統派ロックバンドである。
    普段こむずかしいJAZZやアンビエントばかり聴いているせいか
    時々ムズ痒くなって正統派ROCKを聴きたくなる。
    この作品は彼らの3枚目のアルバム。

    作品路線としてはデビューアルバムとあまり変わらない、チープ(失礼)でガレージなストレートなサウンド。
    アルバムタイトル曲「KIng Of The Waves」の歌詞

    「いい感じのものと「売れる」ものの狭間で/俺の心は塀につるされたまま/好転するなんてことを信じてるとしたら/ちょっと思慮に欠けるんじゃないかな/だから今は/おまえと俺の「虚飾の時」を燃やそう》《「救い」など存在しない/海の王者ではなかったとしても/決して救われることはない/「波」を代表する者ではなかったとしても」

    POPなものコマーシャルに走らない彼らの気概が感じられていて頼もしいですね。

    ボーカルのカドガン。誰かの声に似ていると思っていたら、今思い出しました。
    浅井健一だ。そういえばどこか似ている。サウンドもスタイルも。
    私は浅井健一も大好きなのであります。あまり和モノは聞きませんが。


    浅井健一”危険すぎる”2006

    どちらも超かっこよすぎだ。
    なぜか聞きたくなる。
    毎日ではなくて良い。下手したら半年に一回かもしれないが、
    ロックンロールが聴きたくなる。

    もちろん車に乗って。
    飛ばしますよ。
    ガンガンに。
    もう54歳ですよ。
    でも遠慮なく行きますよ。
    理屈抜き。
    身体が求めるというやつですね。







    GONG。しばらく聞いてみよう。4


    Gong"A sprinkling of clouds"1974
    デヴィッド・アレン (Vo/G)
    ジリ・スマイス (Vo)
    ディディエ・マレルブ (Sax/Fu)
    ローリー・アラン(Dr)
    スティーブヒレッジ(G)

    Gong。フランス発。
    プログレッシブロック。

    ゴングはフランスを代表するプログレッシブ・ロック・グループだが、
    カンタベリー・ロックの仲間に入れられたりする。
     なぜフランスのバンドがイギリスの音楽であるカンタベリー・ロックの範疇に
    入れられたりするのかといえば、それはデビットアレンのせいである。
    この変なおっちゃんは、かのソフト・マシーンのオリジナル・メンバーであった。
    ただしオーストラリア人であり、なおかつファースト・アルバムのレコーディング
    以前に脱退を余儀なくされた。
    また、ほとんどメンバーが固定したことがなさそうなほど流動的であったゴングには、
    ピップ・パイルやスティーヴ・ヒレッジといったカンタベリー系ミュージシャンも参加していて、
    このあたりも変則的にゴングがカンタベリー・ロックの仲間にされている理由でもあろう。
    いわば英仏豪の連合国バンドみたいなものだが、活動の場はフランスとイギリスの
    両国に渡っていたようである。

    さてわたしはこの度初めてGONGを聞いた。
    存在は知っていた。
    何故か敬遠し続けていた。
    それは、なんだか胡散臭いイメージを持っていたというのが本音であろう。
    私はどちらかというとプログレでポップなイメージがあるバンドとクラシカルなバンドに弱い。
    だからジェネシスはややポップなイメージを持つ。
    ELPはクラシカルなイメージを持つ。
    両者ともあまり聞かない。
    むしろピンクフロイドやクリムゾンなんかが性に合う。
    ソフトマシーンのようなカンタベリー系は性にあう。
     GONGはなんだか買いそびれていたが、このジャケットはさすがに知っていました。
    この度思い切って購入。
    スティーブヒレッジがいたのは知らなかった。
    彼の活躍はクラブミュージックのシステム7で大好きなギタリストだったからだ。
    そしてこの作品にはシステム7につながる彼の作品が2曲収められている。
    YOUTUBEの曲もそうである。
    厳かな出だしからグイグイ引っ張っていく彼の作風の原点がここにあったのかと改めて納得しました。

    SYSTEM7”a wabe"1933

    システム7での彼の作風はやや飽きが来るのが難点であるが、嫌いではない。
    時々かなり聞きたくなる時がある。

    そして、GONGなるバンドは彼のスピリッツと変人デビッドアレンの作風が合わさっているものと解釈しました。
    しばらく追い続けてもいいかな。
    しかしまだ怖いかも・・・。












    ドンチェリー。揺るぎない主張。5


    Don Cherry"Noth Brazirian ceremonial Hymn"1972
    Don Cherry(vo,tp,pocket-tp,fl,p,per,harmonium)
    Maffy Falay(tp)
    Conch-H'Suan(tp,per)
    Tommy Goldman(fl)
    Tommy Koverhult(fl)
    Christer Bothen(dross n'gouni,gnauag,p)
    Tage Siven(b)
    Okay Temiz(ds)
    ドンチェリー。
    アメリカ発。
    JAZZトランペッター。
    フリージャズ。

    フリージャズ。
    私のかつての先生(JAZZの)が手をつけない方が良いジャンルに、「フリージャズ」を挙げていた。
    このジャンルには足を踏み入れるなと。
    どういうことだったのか。
    私にジャズ嫌いになってもらいたくなかったのか。
    それとも先生自身が嫌いだったのか、それとも理解できなかったのか。
    私は後者ではなかったのかと思う。
    先生の家にはフリーの演奏家のアルバムはなかったように思う。
    しかし私は生粋のジャズ愛好家ではない。
    むしろROCK畑からジャズにアプローチしてきた部類だ。
    それもプログレやアンビエント、サイケデリックまで行った方であるから・・・、
    フリージャズに恐れは抱かないしむしろ自然な流れでここまでなだれ込んだと言うべきか。
    しかしさすがの私も「ドンチェリー」にはやや舌を巻く。
    今回は夢にまで見たこの作品
    「ORGANIC MUSIC SOCIETY」である。危険。毒。注意。
    そのどの表現もが当てはまり、かつ私をワクワクさせる。
    エキゾチックで宗教的でスピリチュアルであればあるほど私を興奮させる。
    1曲目の「ノース ブラジリアン・・・」から度肝を抜かれる。
    先日会社の夕方のJAZZTIMEでこのアルバムをかけた。
    部下いわく。「御詠歌」ジャーないですか。
    御詠歌が何かがわからない私は、「いいから聞け」と聞かせた。
    そしてこのアルバムを「買え」と。
    部下いわく。
    「やめときましょー」

    んーまあ、やめといたほうがいいだろう。
    この作品は君たちにはまだ早いのだから。
    私のジャズの先生ですら恐れていたジャンルについにはまり込んでしまったよ。
    チェリーの半エキゾティックなヴォーカルやトランペット(orフルート)吹奏、弾き語りピアノ、
    等を中心に据えての、キッチリとスタイリッシュされ構成された「スピリチュアル・ジャズ」
    の一典型然たる熱演がけっこうノリよく、おおらかげに展開される、清々しい感動に満ちた
    快投内容。チェリーのプレイ(&歌唱)に一貫して宿った、大自然謳歌っぽい開放的な
    ヒューマニズムやスピリチュアリティが確固たるキモを成して、全体を通じての世界観に
    しっかりした統一性とテーマが感じられる。
    揺るぎない主張はブレない。

    私は揺るぎない主張のある作品が大好きだ。




    セロニアスモンク。いい作品だと。4


    Thelonious monk"Bright mississippi"1962
    Charlie Rouse (tenor sax)
    Thelonious Monk (piano)
    John Ore (bass)
    Frankie Dunlop (drums)
    セロニアスモンク
    US発
    ピアニスト
    1943年ソロデビュー。
    この作品はなんと23作目。
    いかに多くの作品を残しているかがわかる。
    さて、私はセロニアスモンクとの出会いは学生時代に聞いた
    名盤「ブリリアントコナーズ」である。
    もちろん友人に勧められて聞いたのだが、これが非常にいけなかった。
    奇妙でヘンテコな彼の演奏や、曲想について行けずに、拒否反応。
    それからはあまり聞いていなかった。
    最近である。聴き始めたのは。
    1964年の「SOLO MONK」を聞いてからだった。
    一曲目の「ダイアン」。
    引っかかるようなとぎれとぎれの演奏。相変わらずだな、と思いつつ最後まで
    聞き入った。ドライブしながら。夕暮れの高速道を。広島から岡山まで。
    よかった。
    聞き惚れたというより、なんていうのか流れていたという方が正しい。

    彼の演奏は正面から聞くよりも、気づいたら流れていたよ。
    というくらいがちょうどいいのかもしれない。

    このアルバムは会社でのJAZZタイムで聞いていていいなと思っていたので
    購入後の驚きはなかったが、改めて聞いてやっぱりいい。
    そしてこの一言に尽きる。
    「モンクは飽きない」
    何故か。
    聞き入らないからである。そばでなっているからである。
    たまに耳に入るのは「奇妙なフレーズ」
    半音ずらしの「ぶつかり音」。
    奇妙な音階とフレーズ。
    そしてこれがピリリと聞いた山椒のように麻薬となる。
    彼のぶつかり音は非常に気持ちが良い。たまに効いてくるのである。
    だからこれは彼の計算と音楽の仕掛けである。
    彼はわざと計算でこれをやっていると思われる。
    ライブを見ていないので何とも言えないが、
    ジャコパスがたまにベースでハーモニクスを入れてくる感じ。
    だから計算というよりは雰囲気を読んでいるという方が正しいのかも。
    しかし明らかにフィンガータッチミスのような演奏もあるのでそこがわけがわからなくなる。
    非常にミステリアスでわかりにくい。
    それをあまり解き明かさない方が作品を楽しめるのではないかと思う。

    このアルバムはよくPOPであると言われる。
    また俗に言う「名盤」ではない。
    そしてサイドマンをあまり知らない。
    だから「あー、あいつがこのフレーズを・・・」なんて考える必要がない。(というかできない)
    だから流して聞ける。
    モンクのソロ作品はいいのは当然だ。
    さらにトリオでもいい作品は出るのはうなずけますが、カルテットで
    彼のフレーズを邪魔せずに一体化して聞けるいい作品だと私は思うのであります。




    プロジェクト。フィリップ先生を味わう。5


    Projekct X"strenge ears"2000
    プロジェクトX
    1996年キング・クリムゾンが分裂して生まれたバンド。

    ロバート・フリップ    G

    トレイ・ガン        G

    ビル・ブラッフォード   Ds

    トニー・レヴィン     Bass

    デシプリン期81年から84年の後の再々結成1994年「スラック」の頃。すなわち
    ヌーボメタル期にあたる。
    スラックのメンバーが、

    ロバート・フリップ    G
    エイドリアンブリュー  G

    トレイ・ガン        G

    ビル・ブラッフォード   Ds

    トニー・レヴィン     Bass
    私個人的にはこの時期が大好きなのであります。もう言うことなしだと思うのです。
    プロジェクトは1から4、そして今回紹介するX(5)、6まで毎回メンバーが入れ代わり立ち代わり違うらしい。
    しかしこのバンドは基本的にはインプロ中心の作品が主な作品らしいのでこれからも注目していきたい。
    私は基本的にはインプロ作品は嫌いではない。
    そしてこの度初めてXを聞いて驚いているというところである。

    stick bass Lesson
    クリムゾンのメンバーでスティックの使い手が2人もいる。
    トニーレヴィンとトレイガンである。
    トレイガンはウオーギターというらしいが・・・。

    これらのビデオはレッスンビデオであるので本人とは関係ない。
    しかしこれらの楽器がいつ登場したかの歴史は今回省きますが、
    フィリップ先生が得意とするアルペジオ奏法が・・というより
    われわれロック世代のエレキかっこいい世代の常識を打ち破る楽器の登場を
    受け入れるしかない。クラシカルでプログレッシブで無限の可能性を秘めている。
    いったい何本弦を貼っているのか・・・。驚きだ。

    Projekct 2014 ライブ
    このライブ映像は最近のものであるが、この映像を見る限り主役である
    フィリップ先生が左脇で私としてはややさみしい気もするが、これはキング・クリムゾンではないので仕方ないのか。・・・

    いずれにせよ、この度初めてプロジェクトを聞いた感想は
    「すばらしい」の一言に尽きる。
    ネットではかなりの酷評は見え隠れする。

    「80年代初頭のインダストリアル・ミュージックにありがちだったつまらないミキシング、サンプリングが繰り返され、聴き続けていると飽きてくる。 インダストリアル・ミュージックが脚光を浴びていた当時に大衆ロックバンドでパワー・プレイのみ行っていたマステロット、そんな彼の今になってのお勉強に付き合わされているような気がする。」

    「裏『The ConstruKction of Light』とか、インプロを主体とする曲作りとか、
    色々な後付け解釈はできるであろうが、正直に言ってしまえば、使い捨ての
    マテリアルを編纂して販売したフリップ商法の産物である。
    『11.DEMOLITION』は『the world's oyster soup kitchen floor wax museum』の
    原型だ!など、ネタ的に面白いところはあるものの、多分一生聴かないであろう、
    フリップ教のお布施アルバム。」

    私はこの度このCDを購入する前にこの酷評を見ている。
    これはネット上に飛び交っているものなので全面的に受け入れることはないと思うが、
    一つの見方としてある程度の信ぴょう性はあると思う。
    しかし私はクリムゾン信者ではない。
    ある程度の作品には付き合っているが、完全フォロワーではない。
    そしてこれは「キング・クリムゾンの作品」ではないということだ。
    だから私は全く白紙の状態でこの作品を聞いてみようと購入に至りました。

    いいんですよ。全てが。ややおどろおどろしさがつきまといますが、
    これらの試みが、あやふやな状態で作られようがなんだろうが、
    この試みはいいと思います。長いインプロも、だらだら続くギターアンサンブルも
    実に心地よいと。
    私はクラブミュージックのミニマル信者でありかつサイケ、フラワー信者でもあるので
    このサウンドは非常に心地よいアイテムになりそうです。
    そしてなにより2000年の時点でこのクオリティーの高さ。
    ドラムンベース、IDMといったクラブ音楽がその後につながりますが、
    それらのどのアーチストにも確実に影響を与えているともいますよ。
    クラークが2001年フライングロータスは2006年スクエアプッシャーは1996年
    それぞれデビュー。

    老舗のフィリップ先生の教えが脈々と伝わっているばかりか、未だに最先端にいるという事実。
    2000年ですよ。フィリップ先生は当時54歳。(現71歳!)
    私は今54歳。でも私も17年後には71歳なのか。・・・・。あまり考えまい。
    そうしてみるといかにチャレンジャーであり先駆者でありリーダーであったかが忍ばれる。
    いずれにしてもこれらの作品はもう少し研究の余地がありそうである。


    昨夜からもう何回繰り返し聴いているだろうか。

    5回以上は繰り返したと思うが、そんなに繰り返し聞いたアルバムはあまりない。

    デレクトラックスバンド。魂のスライド。5


    The Derek Truks Band "Crow Jane"2006


    kofi burbridge       Key Fl Vo

    Count M'Butu       Per

    Mike Mattison      Vo

    Yonrico Scott       Ds

    Todd Smallie        Bass
    Derek Truks         G

    デレクトラックス。
    アメリカ発。
    ギタリスト。オールマンのDsブッチの甥。
    1994年ベースのトッドとバンドを結成。
    1997年デビュー
    このDVDは彼らの6枚目のアルバム、「Songlines」直後のシカゴでのライブの模様を収めた
    DVDである。

    私は彼の存在を2003年まで知らずに過ごしてきたオールマンファンの風上にもおけない
    鈍感野郎である。
    しかしなぜわからなかったのかをつくづく考えてみると、今の普通の日本の音楽シーン
    を支えるメディアはやはりPOPなものに偏っているということに行き着くと思う。
    それは仕方がないとして、私のアンテナが鈍っていたということにも行き着く。
    いずれにしても情けないし、昔だったらもっと音楽情報をラジオや雑紙で手に入れていたなと
    つくづく思い知らされる。

    それは置いておいて・・・。

    このDVDの存在も最近わかったのである。(昨年夏)
    というか、中古盤店にしか行かない私には最新情報など手に入るはずもなく
    このDVDが私のお気に入りの中古盤店にたまたま置いてあったから気づいたというわけである。
    おどろいた。
    発見した瞬間に購入。
    よく置いてあったなと思う。

    聴いた。見た。

    すごい。
    デレクの映像を初めて見た。
    デレクは寡黙である。観客に媚びない。
    シャイなのかわざとそうしているのかはわからないが、それでいいと思う。
    彼は黙々とスライドプレイを続けていく。
    ついついデュアンと比べてしまう。私の簡単な感想であるが、結論。

    彼のギターテクニックはデュアンとかなりの部分でかぶりますが、
    「音楽スタイル」は全く別のものである。

    ということであろう。
    だから最初はオールマンの音楽を期待して彼の作品を聞いていたが
    それはかなりの部分で裏切られる。
    ダブルドラムを要したリズム主体の音楽ではない。
    グレッグが目指したスワンプROCKの形態はあまりない。
    チャックリーベルのリズミカルなピアノやカントリーフレーバーなディッキーとの絡みがない。
    エリザベスリードのようなインスト音楽の展開やJAZZにつながるインプロビゼーションの
    「回し」はない。

    じゃー一体何なのか。

    そう。彼はというか、「デレクトラックスバンド」はもっとボーカル主体のソウルフルな
    コーラス主体のバンドであるということである。
    しかし、最初に中古盤店で流れている(ライブアットジョージア)のを聞いて
    思わず店員に聞いた一言に集約される。http://blog.livedoor.jp/jamken0730/search?q=Derek+Truks+Band+
    以下その時のやりとり・・・

    「これは誰ですか」
    「今かかっている音楽ですか」
    「そうです」
    「デレクトラックスですよ」
    「デレク・・・」
    「・・・」
    「これメチャメチャうまいでしょ」
    「これはただものではない」

    「オールマンの後釜ですよ」
    「レスデューデックじゃーなくて?」
    「レスではないです」
    「これ購入できますか」
    「これは私のCDなので・・・」
    「あ、でも、国内盤なら店内にありましたよ」

    というような会話がなされた。

    ・・・・・
    今思い返しても情けないが、その時の何も知らない(デレクをその時知らない)
    状況ではこのバンドが一体何ものでありなんなのかは全くわからなかった。
    ただ。
    何者かが非常に気になった。
    普段は店員に声をかけるなんてしない。
    むしろほっておいて欲しいくらいだ。
    それだけシャイな私が店員に聞かずにいられなくなった。
    それも女性店員にだ。

    何故か。

    それは彼のスライドギターの腕前の一点に尽きる。

    彼のスライドギターの音にはデュアンの霊が宿っていた。

    涙が出るよ。

    それだけで素晴らしかったんですよ。

    その音だけで観衆のほとんどは「感動」し「感嘆」し「満足」しているのであります。

    私がそうなのだから。


    このDVDを正月4日の日に改めて見て思った。
    デュアンの魂がここまで後世に行き届いていることは
    非常にありがたく喜ばしい。











    ラルフマクドナルド。ほっこり。4

      
    Ralph Macdnald"Jast the two of us"1996
    ralph








    Ralph Macdnald "jasu the two of us"1996
    Ralph MacDonald
    – Congas & Pecussion
    Steve Gadd – 
    Drums
    Chris Parker
    – Drums (6, 11)
    Abraham Laboriel
    – Bass
    Anthony Jackson
    – Bass (6, 11)
    Rob Mounsey
    – Keyboards
    Jeff Mirnov
    – Guitar
    Robert Greenidge
    – Steel Drums
    Dennis Collins
    – Vocal (2, 5, 
    7)
    Nadirah Shakoor
    – Vocal (4, 5, 
    9)
    Tom Scott
    – Horn Solo (2), Yamaha WX7 (2, 3), Tenor 
    Sax (11)
    Michael Brecker
    – Horn Solo (4), 
    Tenor Sax (4)
    Urias "Uncle Bougs" Fritz
    – Percussion, Claves (10)

    Background Vocals (2, 7, 9, 10):
    Frank Floyd, Babi Floyd,
    Vanesse Thomas & Sharon Bryant

    Background Vocals (4):
    Sharon Collins, Sharon Bryant & Lani Groves

    1.
    Angel
    2. Just The Two 
    Of Us
    3. Charade
    4. You Do Me So
    5. Where Is The 
    Love
    6. Atiba
    7. With You In 
    My Life
    8. J'Ouvert Jam
    9. Fill Up The 
    Night
    10. Take A Holiday
    11. Mister Magic


    ラルフマクドナルド。
    US発。
    打楽器奏者。
    1971年、ロバータフラッグやドニーハザウエイらと共演。
    その後グローバーワシントンと共演して有名になる。
    2011年67歳で惜しくもこの世を去りましたが、
    レコーディングは、一説には数百枚のアルバムに参加したとも言われる。
    パーカッション奏者として、ジョージ・ベンソン、デイヴィッド・ボウイ、
    アレサ・フランクリン、アート・ガーファンクル、ビリー・ジョエル、
    クインシー・ジョーンズ、キャロル・キング、デイヴィッド・サンボーン、
    ルーサー・ヴァンドロス、エイミー・ワインハウスなど多数。

    この作品は彼がソロでリリースしたアルバムでは7枚目の名盤であり
    非常に聞きたかったアルバムである。

    1981 スティーブガッドとマクドナルドのソロ。

    1981年。私の青春時代である。
    ガッドとラルフは我々学生仲間の音楽仲間ではもう神様的な存在だった。
    特にこのユーチューブの動画のようにガッドのドラミングは多くのドラマーの憧れであり
    手本であった。
    そしてこのラルフのアルバムはチャンスがあればぜひ聞きたいとおもっていたアルバムであります。
    「ジャストザトゥーオブアス」はグローバーワシントンで有名な曲であるが
    元々マクドナルドのオリジナルである。
    アルバムは70年代のフュージョンと理解していただいて間違いない。
    1996年に出した理由がわからないほど、センセイショナルでも衝撃的でもない。
    1996年という年を感じさせない、いわばいまどきこんな音楽ですが、何か?・・・
    的な感じの音楽であります。
    もうみんな熟年であり落ち着いたサウンドを聴かせてくれる。
    冒険も肩肘もない。
    もう落ち着いているのだ。
    だからこれは流して聞いたほうが良い。
    夏のイメージが強いが私は今の時期でも充分聞けると思う。

    今年の正月、久々に家族4人が揃った今夜、広島の街に繰り出した。
    息子は就職、娘は大学。正月の2日目。まだ年明けの興奮が収まらない市内で
    私は懐かしいこのアルバムを購入。
    買い物を終えて夕食は入ったことのないお好み焼き店「大昌」でわいわいと。
    味は抜群で大満足。
    家路に着く帰り道、車でこのアルバムを聴いた。
    ほっこりとしたムードが流れる。
    お腹が膨れた後部席の女子はうつらうつらし始める。
    運転は長男に任せる。オヤジはそっとこの曲をかけて満足感に浸る。

    幸せですね。

    このアルバムはそんなほっこりした雰囲気を演出してくれる。
    間違えないですよ。





    イアンオブライエン。珍しい形の大傑作。5


    ian o' brien"Gigantic Days"1999
    イアンオブライエン。
    US発。
    テクノ。DJ
     1996年にデビューアルバム ʻDesert Scores' をリリース。過去にない手法で、ジャズ、ファンク、UK デトロイトテクノのエレメントの融合を果たす。
     1999年に 'Gigantic Days' (日本/トイズファクトリー) 、2001年に 'A History of Things to come'をリリースし、批評家からの絶賛とともに商業的な大成功を納める。

     このアルバムは彼のセカンドアルバムで大名盤とされる。
    私は彼の作品をこのアルバムから聞き始めました。
    タワーレコで、2500円も大枚をはたいて。
    それほど聞きたかったアルバムであり、2500円を払う価値がある。
     
     彼独特のスペイシーで独創的なメロディーがアルバム中を埋め尽くす。
    小節と小節をつなぐ小気味よいカブセとオカズが次々と繰り出して息継ぎができない。
    次々と現れる怪獣と戦いながら物語は進んでいきます。
     ウエザーに影響を受けたと思われる、ソリの雨嵐。キーボードとシンセの絡みと
    複雑怪奇なリズムワークは我々の感覚を麻痺させて不思議な世界へと誘われる。

    散歩するときに聴きながら進む。
    いろんなことを考えながら曲は流しっぱなし。
    いろんな風景が見え隠れしながら音楽世界の方に軸足が移動して
    現実逃避へと誘われる。
    さっきまでいろんな悩み事があって、ウジウジしていた自分が小さくなっていく。
    音楽はいろんなところに自分を運んでいく。
    リズムの雨嵐はこちらに考える余裕は一切与えてくれない。
    脳波が乱れていく。
    トリップ状態へと入っていく。
    ついには昇天。

    この音楽は私のだらだら音楽の対極にあるような作品だが、
    行き着く先は一緒という珍しい存在の大傑作。



    マイケルホワイト。スピリチュアルJAZZに手を出した。5


    Michael White "The Land of spirite and light"1973
    マイケルホワイト。
    JAZZバイオリニスト。
    アメリカ発。
     60年代半ばにアメリカ西海岸のジャズシーンで活動を開始、 先進的なアルトサックスJohn Handyのグループでデビューし、その後、グループの同僚Mike NockとジャズロックバンドThe Fourth Wayを結成し活躍。 70年代に入ると、Pharaoh SandersやMcCoy Tyner、Sun Raなどと交流。
     当時、大きな流れと成っていたアフリカ色の強いネイティブなサウンドで ソロデビューし良作を発表、60年代半ばにアメリカ西海岸のジャズシーンで活動を開始。
     先進的なアルトサックスJohn Handyのグループでデビューし、その後、グループの同僚Mike NockとジャズロックバンドThe Fourth Wayを結成し活躍。 70年代に入ると、Pharaoh SandersやMcCoy Tyner、Sun Raなどと交流し、当時、大きな流れと成っていたアフリカ色の強いネイティブなサウンドで ソロデビューし良作を発表
    する。

    この作品はスピリチュアルJAZZというカテゴリーに興味を持った
    私がガイド本に載っていたので試しに購入したものであるが、
    実に気に入った作品である。
    スピリチュアルJAZZとは。
    「ジャズのジャンルの一つで、1960年代から1970年代に、ジョン・コルトレーンやファラオ・サンダース、
    マックス・ローチなどのジャズマンが流行させました。
     スピリチュアルジャズは、アフリカン・アメリカンのジャズマンがアフリカ回帰や黒人独自の精神性などをさらに追求した音楽です。聴いていると精神的に高揚してきたり、深い安らぎを得られたりします。
    とても好きだという人がいる反面、拒絶反応を起こす人もいる。」
     代表アーチストは
    サン・ラ
    やジョン・コルトレーン、
    アリス・コルトレーン、
    ドン・チェリー、
    ファラオ・サンダース、
    レッタ・ムブール、
    アイアート・モレイラ、
    ギル・スコット・ヘロン
    ・・・・

    そしてこの
    マイケルホワイトも属しています。

    サウンドは聞いてもらえば明らかでありまして、これらのアーチストはあまり肩肘張らずに
    流して聞くのがよろしいかと思われる。
    たまに聴いて楽しむ程度。
    聴き込んでいると飽きる傾向もある。
    民族的でマイナーな音階とパーカッシブな演奏と高揚感は
    聞くものを虜にしてしまう。常習性を持った音楽だといえる。
    私はだらだら続く音楽がこの上なく好みなのでぴったりくる。
    アルバムを通じて切れ間があるようでない作りになっているので
    ひとつのクラッシック作品を聞いたような満足感がえられる。
    なにか作業でもしながら・・またうつらうつらしながら聞くとより効果的。
    いつの間にか映画が終わっているのと同じような感じで、ひっそりと旅は終わる。
    まさしくアフリカを旅している雰囲気だ。
    最高の環境音楽とも言えますよ。
    オススメ。




    トーキングヘッズ。ようやく見れました。4


    Talking Heads"Born under punches"1980
    トーキングヘッズ。
    アメリカ発。
    ロックバンド。ニューウェーブ。
    デビッド・バーン、      Vo G
    クリス・フランツ、       Ds
    ティナ・ウェイマス、     bass
    ジェリー・ハリスン、      Key

    エイドリアン・ブリュー(ギター)、
    元P-Funkのバニー・ウォーレル(キーボード)、
    ノナ・ヘンドリックス(バック・コーラス)
    ・・・
    曲目

    1. Psycho Killer

    2. Stay Hungry

    3. Cities

    4. I Zimbra

    5. Drugs

    6. Take Me To The River

    7. Crosseyed And Painless

    8. Life During Wartime

    9. Houses In Motion

    10. Born Under Punches

    11. Great Curve

    エイドリアンブリューはトーキングヘッズに名盤「リメインインライト」から参加した。
    キング・クリムゾンでお馴染み、最初は私は彼の事を嫌っていた。
    クリムゾンのデシプリンが嫌いだったからだ。
    今はこのアルバムも好きだし、エイドリアンの存在は大いに評価しています。
    しかしクリムゾンの「RED」盲信者だった私にはデシプリンのブリューのおちゃらけたプレイに
    違和感を感じていた。
    もちろんその後のクリムゾンの作品と時代を先取りしていた事実を知るに連れて
    彼への誤解は完全に溶けた。今は完全に和解(勝手に私が)している。
    というかむしろ彼のプレイが逆に心地よい。

    このDVDはこの度初めて見ました。
    画質や音質は我慢できる限界。決して良くはない。
    しかし見入っていくと、入り込んでいって画質などは気にならなくなる。
    そして・・・どうしてもブリューに目が行く
    かっこいいしすごいセンスだと思う。フィードバックはまさに効果的で
    プログレッシブだ。

    YOUTUBEはボーンアンダーパンチス。名前がぶっ飛んでいる。
    リメインインライトの一曲目でありパンチの効いた衝撃的な曲だ。
    ブリューのフィードバックが見事に開花している。
    そしてデビットバーンのボーカル。毒々しさが当時魅力的だったが、このコンサートではむしろ
    理知的に見える。ピエロはむしろブリューの方かも知れない。

    トークングヘッズにであって約40年が経つ。
    やっと彼らのビデオを見た。
    やっと。
    なんだか・・・変な感じだが、ようやくブリューや彼らのことがわかった気がしました。

    トーキングヘッズにであって







    johnny,louis & char。ROCKしたいんですよ。ヤッパ。5


    Johnny,Louis & Char"風に吹かれてみませんか”
    ジョニールイスアンドチャー。
    竹中チャー     G Vo
    ジョニー吉長    Dr
    ルイズルイス加部 Bass
    1978年
    バンド活動を開始。
    歌謡界に嫌気が差したチャーが意を決して始めたJ,L&C。
    実におめでたいデビューであった。
    自分のやりたい音楽がここにある。
    そしてそれについていく若者。
    確実に若者の心を鷲掴みにしている。
    私の心も鷲掴み。
    残念ながら2012年ジョニーは63歳であの世に逝ってしまったが、彼のスピリットは永遠だ。

    このアルバムは1979年。日比谷音楽堂でのライブ録音であり、彼らのテクニックが早くも
    エンジュクに達していることが分かる。
    6000人のキャパ会場で8000人のファンが入りきれず外で聞いていたという噂だが
    当時の彼らの凄さを物語ります。
    私は後乗りでありまして、今頃になってこのアルバムを手にして懐かしんでいるのですが
    何度聞いてもいいですね。
    これを購入して帰り道、車で聞いて
    大興奮。
    ユライカカドールベイビー!イェイイエィ・・・。
    歌いまくりですよ。
    当時私の年齢は16歳。
    なぜこのアーチストに気付かなかったのか。
    洋楽にかぶれすぎていたのか。
    渋谷陽一に肩入れしすぎていたのか。

    いやいや、これは今でもある話だ。

    足元の原石を見逃している。

    しかしもう私は年を取ってしまって原石を発掘する力には衰えが・・・。

    しかしこのアルバムは聞けば当時のエネルギーが湧き上がります。

    「風に吹かれてみませんか」歌詞 作詞 竹中チャー 当時24歳

    何をあわてているのか 朝も早よから
       わき目ふらずまっしぐら ネクタイ締めて
       満員電車がそんなに好きなら文句はないけど
       降りる人が降りてから乗ったらどうでしょう
       誰もあんたを殺しゃしないから

    何をあわてているのか まだ若いのに
       わき目ふらずまっしぐら 出世街道
       課長部長にそんなになりたきゃなればいいけど
       人を騙し蹴落として行けばいいでしょう
       誰もあんたを殺しゃしないから

    たまにゃ河原でも浜辺でも行って一人で寝転んで
       風に吹かれてみませんか
       風に吹かれてみませんか

    若い。当時チャー20代前半。歌謡界に喧嘩を売った若者が社会に真っ向勝負していることがよくわかる。
    ギター一本で。
    やっぱりROCKしたいんですよ。
    若者も私も、いつまでも今でも。
    だからこの年末も旅行に行く。
    毎年行く。
    必ず。
    正月家出は過ごせない。
    ROCKしたいんですよ。






    Madvillain。私の感性にぴったりくる。5


    MADVILLIAIN"Raid"2004
    マッドビリアンはアメリカのヒップホップデュオ。
    これはマッドリブとMCドームが組んで作ったデビュー作であり名盤。
    私は大体においてヒップホップが苦手である。
    何故か。
    飽きる。
    これに尽きる。
    ヒップホップにはラッパーと呼ばれる独特の節回しのあるがなり立てが核を成す。
    従って言葉が理解できない我々日本人には、リズムか節回ししか頭に入らないため
    全ての楽曲が同じような作品に聞こえる。
    外国人が日本の民謡や演歌が全て一緒に聞こえるのよく似ている。
    まあ、これは私の私感であるから、すべての日本人がそうであるわけではないが。

    そしてこの作品はどうか。
    これは飽きない。
    まずサウンドの作りが凝っている。
    マッドリブによる様々なサンプル音源が無限大に登場する。
    ボーカルは何時ものがなりたてというよりはむしろ囁き的でさりげなくつないでいく。
    MCドームのセンスのあるMCは、1曲1曲は2分程度で短い。そして無限のアイディアで構成される。
    飽きが来る前に曲が展開していき、まるで映画がどんとん展開していくみたいな・・・
    一大絵巻のような仕上がりなのである。
    だからいつ聴いても新鮮なのである。
    くどくない。
    これはヒップホップの概念には少し外れているかもしれない。
    どちらかというとこれでもかという迫力と低音の魅力がヒップホップのコアだと思うのだがこの作品は少し違う
    ちょっとムーディーでおしゃれ。クラブミュージックより。
    ここが私の感性とぴったり来るのかもしれない。


    私を構成する9枚。

    構成9ー1














    ”私を構成する9枚”

    ツイッターに最近デビューしました。
    ロック仲間を増やせたらいいかなと思いまして。
    ツイッターでよく見かけるパターン。
    「私を構成する9枚」
    見る側はすぐに通り過ぎてしまうが、いざ自分で作ろうとすると・・・
    なかなかこれが決まらない。
    この9枚を選ぶのに3時間以上費やしました。
    上から、
    ムーディーマン、最近発見したがこれは外せない。
    エルビスコステロ、2nd。私の高校の時からのバイブル。
    エドガーウインター、このライブを何回聞いたことだろう。エネルギーは半端ない。
    オールマンブラザーズバンド。神。
    ピンクフロイド。これを聞いた高校の時の夜は眠れなかった。
    グレイトフルテッド。だらだら聴くならこれです。無人島の一枚にもなる。
    ザ・バンド。神。
    YES。これは私が初めて買ったLP。忘れられない感動。
    マイルスデイビス。おそらくこれを越えるJAZZ作品は出ないのではないかと考える。(今のところ)


    次点を。
    次点



















    マイルスデイビス。良い雰囲気です。5


    Miles Davis "Stella by starlight"1964
    Miles Davis — Trumpet
    George Coleman — Tenor Saxophone
    Herbie Hancock — Piano
    Ron Carter — Double Bass
    Tony Williams — Drums

    マイルスデイビス。
    TP奏者。
    アメリカ発。
    1991年没。JAZZ界の帝王であり彼のやったことがJAZZの歴史そのものとまで言われているほど
    JAZZシーンをリードした存在である。
    私は変人であるが、彼の存在は認めているし、むしろファンである。
    今のところカインドオブブルーは私の良き教科書であると言える。

    さてこの作品は最近手に入れて嬉しく聞いているというものだ。
    私は一つのアーチストにこだわるのはあまり好きではない。
    だからこのアルバムなども今頃になって聞いているということです。
    まだまだ彼の作品に手を出していないものはたくさんあります。

    しかししこの作品はきかないといけないと思った。
    私は夜にジャズを聴くのが好きだ。
    だから静かなJAZZで有名なこのアルバムはいつか聞かないといけないと思っていました。

    この頃のマイルスはカインドブルーが1959年。
    第一黄金クインテットの
    アダレイ、コルトレーン、エバンス、ケリーチェンバース、フィリージョーのメンバーで一大JAZZの金字塔を
    打ち立てたあとの迷走期と言えるのではないか。
    彼はその後1965年にESPなる作品から第二黄金クインテットを結成してもう一度
    金字塔を打ち立てた。
    だからその間のライブ作品はどちらにも属する雰囲気と言える。
    私は第二クインテットの盲信者であるがしかし、
    最近はもうあまりその時期にはこだわりはない。
    バップだろうがモードだろうが自分で聞いて実際にいいと思ったものを聞くようにしている。
    そしてこの作品は実にいい。
    ぴったりくるものである。

    メンバーこそ第二クインテットが支配しているが、演奏はわかりやすいバップだと思う。
    ステラバイスターライト。スタンダードな曲。
    若き日のハービーですよ。
    そして堂々としたソロを吹くマイルス。
    あーいいですよ。いいですよ。
    そして控えめなブラシが入る。トニーの。
    そしてもっと切り込むようなマイルスのソロが・・・、
    観客の一人が奇声を上げる。思わず。思わずね。
    そしてトニーのシンバルが食い込んでくる。この時期のマイルスはソリストとしては最高な時期だったのではない
    か。
    その後のマニアックな時期に入り込む前の。
    一番乗り切った頃の。

    しかしいいですよ。
    評判通りのこのアルバムは。繊細さと熱い刺激が入り混じった、マイルスならではのサウンドを届けてくれる、実に貴重な記録だと思うのです。







    ドンチェリー。初購入。3

      ヒア&ナウ
    ヒア&ナウ [CD]

    Don Cherry"journey of milarepa~"1977
    Bells, Conch, Flute, Trumpet, VocalsDon Cherry

    BassMarcus Miller, Neil Jason
    GuitarRonald Dean Miller*, Stan Samole
    KeyboardsCliff Carter*
    DrumsTony Williams*, Lenny White, Steve Jordan
    SaxophoneMichael Brecker
    ProducerNarada Michael Walden

    ドンチェリー
    アメリカ発
    トランペッター。
    1957年オーネットコールマン、コルトレーンアイラー、ヘイデン、サンダースらと
    レコーディング。
    1965年コンプリートコミュニケーションでデビュー。
    この作品は彼の15作目に当たる。

    私の彼に対するイメージは「フリーJAZZ」であり、手を出すには覚悟が要る。
    というもの。
    実際ちょろっと聞いた限りでは、音階は分からずめちゃめちゃに吹きまくるイメージだった。
    しかし私はそれはそれで認める方なので、いつかはチャレンジしてみたいと思っていた。
    そして最近例の職場でのJAZZタイム(夕方のまったりタイム)でYOUTUBE
    で彼の名盤「オーガニック・・・」を聞いた。
    正直これはJAZZという括りではなくなっていると感じたが、逆に民族音楽として捉えれば
    随分気持ちの良いアンビエント作品だと感じて購入を決意しました。
    しかし馴染みのショップにはおいていなかった。
    あったのはこれ。
    「Here & Now」
    少し嫌な予感を感じつつ購入。(1977年)作品だったので。
    帰り道購入。
    最初のインド的な環境音楽に興味をそそられる。
    しかしその期待はもろくも打ち破られて・・・
    マイケルやギターのロック的なリフが始まってしまった。
    私はややがっかりしつつ音楽は鳴り続けていた。
    いや。
    しかしこれは。
    素人の私が入門として聞くにはちょうど良かったのかも。
    しかしポップだ。
    やや怒りを抑えきれずに聞き勧めたが、
    最後にはやや納得といった感じか。
    多くの一流ミュージシャンの演奏なので作りは悪くないし
    ナラダマイケルの仕事はちょうどその頃ジェフのワイヤードを手がけた頃だ。
    そうだ。
    これはフュージョンだったのだ。
    それもかなり上質な。
    民族的なフュージョンとして聞けば全くの大傑作といっていいくらいの作品だ。
    そう思い始めてから手に汗握る演奏に聞き入ってしまった。

    そうです。

    これはドンチェリーではない。

    むしろ、JAZZROCK・・・そう、ジョンマクラフリンの作品にドンチェリーが参加しているくらいの気持ちで
    聞いたくらいが丁度いいのかもしれない。

    次回は「オーガニック・・・」あたりを聞いてみたいと思った。



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