jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

セロニアスモンク。最高に奇妙で美しい。4


Thelonious Monk"You are too beautiful"1956
Thelonious Monk (p)
Oscar Pettiford (b )
Art Blakey (ds)
1. Liza (All The Clouds'll Roll Away)
2. Memories Of You
3. Honeysuckle Rose
4. Darn That Dream
5. Tea For Two
6. You Are Too Beautiful
7. Just You, Just Me

モンクのアルバムはあまり小難しいものよりシンプルであり
奇妙なものが良い。
「シンプルで奇妙」!
なんて素晴らしい言葉だろう。
奇妙な音楽は得てして作りこまれていて、いろんな楽器が入り組まれ
実験的なプログレというジャンルに多い。
そしてプログレには質素なものは皆無だ。
あるとすればアンビエント作品とかノイズか。
いずれにせよ、音楽的にハーモニー重視で奇妙な作品となるとそういない。
奇妙とは。
リズムがずれたり、不協和音。予測不能な展開。
セロニアスモンクの作品にはそんな言葉がよく似合う。

さてこの作品は1956年作品。
彼のデビューは1943年。
この作品は彼の8作目。
この作品の次作が有名なブリリアントコーナーズ(実はあまり好きではない)。
それよりシンプルな作品の方が今のところ私には合うようだ。
この作品は有名なスタンダードナンバーを実に奇妙に仕上げているところが面白い。
一回聞いただけではもしかしたらスタンダード集だということに気づかないかもしれない。
それほど、飽きのこない作品に仕上がっている。
スタンダードだからメロディーははっきりしている。
しかしほとんどそのメロディーだ出てこない。
奇妙な不協和音と音のやり取りが中心だ。
しかし根幹は揺るぎない。
ベースのコード進行が乱れていないからだ。
だから私にはちょうどいい響きとなって最高の時を味わえる。

この作品は最高に奇妙で美しい作品であるといえよう。

バーニングウオーター。ジミヘン節がここにも。4

burning water 








Burning water "live and lit"1996
 
Burning water"Drean out Dream in"1996
Michael Landau(G.)、
Carlos Vega(Dr.)、
David Frazee(Vo.)、
Ted Landau(B.)

マイケルランドゥ。
アメリカのスタジオミュージシャン。
ボズスギャッグス。
マクサス。ピンクフロイド。マイルス。ロッド。・・・
現在60歳。

バーニングウオーターとしては1993年から。
ライブを含めて4作品がある。

全く恥ずかしながらノーマークの方でした。
この作品は昨日たまたま手にして、「Laブルースの頂点に立つランドゥの
スーパーグループの入魂のライブ」
と書いてある帯が気になって購入したものだ。
車の中で聞いてぶったまげ。
これは・・・。
チャーの作品なのでは?
というくらい日本人がチャーの真似してやっているふうに聞こえた。
というかこれ、チャーじゃねーの。というくらい混乱した。
後から調べてマイケルランドゥーというセッションギタリストの存在を知りました。
チャーにしても彼にしても出発点はジミヘンだったということだよ。
ここにまだジミヘンフリークの超テクギタリストがいたということですよ。
まあ、ランドゥーはボーカルできませんけどね。

録音時間は37分くらいで簡素なものです。
ライブは92年から93年の寄せ集め。
ハリウッドやその近辺でのキャパの小さな会場での
貴重なライブ音源である。
録音はあまり状態が良くない。
しかしそれはあまり気にならなくなるし、
演奏と観客のやり取りがホットで好ましい。
従ってもし私が会場にいたならば・・・。
イエーーーーーーーーーーーイ。
Hooooooooooooo------------.
状態で、手に汗、卒倒状態だったに違いありません。

演奏はジミヘン節のフュージョンライクなカッティングのランドゥーのギター
と徹底したブルージーボーカルアンドドラム。
ほぼチャーの感じを想像して頂ければ間違いないですね。






バーニーケッセル。トリオが良い。4


Barney Kessel"The Surrey With The Fringe On Top"1958
Barney Kessel(g)
Ray Brown(b)
Shelly Manne(ds)
バーニーケッセル。
US発。
JAZZギタリスト。
1945~チャーリーパーカーに参加。
1953年デビュー。
この作品は彼の7枚目。

私はケッセルの作品は2枚目である。
だからあまり語ることはできないが、彼の作品を最初に聞いたのは
70年代のケッセルズキット。ブラジリアン作品で大好きだし未だによく聞いている。
ジャズギターは気を付けないと飽きが来る作品が多い。
スタンダードものはありきたりで上手いのは認めるが、また聞こうという気力が出ない作品が多い。
なぜか。
ギターはピアノトリオや管楽器に比べると地味だということだ。
どうしてもインパクトに欠ける。
私は音楽を聴くときにはその作品をどうやって生活の中に取る込むのかを考えてしまう。
ノリノリの時聞く。
寝るときに聞く。
ただボーゼンと聞く。
・・・
など。
いずれも体が欲しないと私は聞かなくなる。
だから、ケニーバレルは飽きが来る。
うまいのですけどね。
その点ケッセルは私の体が欲することが多い。

この作品は初めて聞きました。
ギター作品は飽きが来ないか、インパクトがあるかどちらかですが
この作品はどちらも兼ね備えた作品になりそうだ。

ケッセルのギターは言うに及ばず
レイブラウンのベースがビヨーーーーーンと前に飛び出してくる。
ウッドの迫力が半端ない。
ホーンが入っている作品だとこうはいかない。

スカスカの3人のやりとりが手に取るように感じ取れるのが良い。
スタジオ録音だがすぐそこでやっている感じ。
もちろんシェリーマンのブラシプレイがたっぷり堪能できます。
スインギーなスネアブラシはそれを聴くだけでも聞き入ってしまう。
プラム打ち、3連、4連。

この作品は定期的に聴きたくなるインパクトがあちらこちらにある。




Ui。インプロビゼーションはやっていないんで・・。4


Ui "golden child"1994

ポストロック。
この一言しか説明ができない。
よくわかっていません。
先日購入。
ジャケ買い。
インストバンド。
3ピース。ギター、ベース、ドラム。
やっているコトは、プログレでもジャズ的なものでもない。
インプロビゼーションもない。
ひねくれたフレーズとドラム、ベースはほぼ一定のリズムを刻む。
ミニマルな世界感でダブな音楽を目指している感じであり、どちらかというと
ベースビート音楽に近い。

初めて聞いたときはいつボーカルが入るんだよ、とつぶやいたくらいであった。
しかししばらく聞いていて彼らのやりたいことが見えてきた。
ミニマルな世界感。
これは私の好物ではないか。

単純なドラムの刻み。
たまに入る叫び。
過激なことはけっしてやらない。
変なギターのリフ。
突然始まって突然おわる。
セロニアスモンクのピアノみたいに。
インプロビゼーションはウチはやっていないんで。

この音楽は聴くものを選ぶだろう。
だけどそんなところが私の心をくすぐってくる。

マルコーニ・ノターホ。ブラジリアンサイケ。5


Marconi Notaro"no sub reino dos metazoarios"1973
ブラジリアン・サイケデリックの秘宝。

「マルコーニ・ノターホの73年アルバム。
ブラジル音楽、ロック、東洋思想と音楽、そしてLSDにインスパイアされたへヴィー・サイケデリック・サウンド。深く、うねり、上昇し、ハーモニーをかなで、拡大した意識に染み込む圧倒的に美しい音世界。ひたすら感動の大名盤! 」

いつもの中古CDショップで店長のおすすめでこんな触れ込みであったら。
買わざるえない。
マルコーニノターホという方がどのような方かはわからない。
この音楽は1973年にしては楽器やボーカル以外にも自然の音がエフェクト的に
使われて、当時の録音技術のリバーブが深くかかった
独特のムードがたまらない。

なにも今の音楽シーンで音の良いものは多くあるのに
こんな音の良くない録音がなぜ魅力的なのか。

それは、ひとえにこの方の情熱と当時のアシッド文化に深く関わっているのだ。
ヒッピーブームの当時ならではのサイケ音楽はやはりこの時代の音楽を聴かないと。
今の音楽にはない魅力がそこには存在する。
録音時間は35分。
時間はあっという間に過ぎる。
昨夜早速この音楽を聴きながら夜の岡山を散歩した。
土曜の開放感と週末の疲れ(特に連休明けの疲れ)が微妙にミックスされて
独特のドーパミンが弾けた。
これは・・・
そうだ。ジミヘンだ。
ジミヘンの独特なサイケ感とチープな録音。
しかし独特の魂を感じる。
そしてグレイトフルテッドのようなダラダラした感じ。
浮遊感。
アジア的な旋律。
独特の唐突なポルトガル語の生歌。

これらがミックスされて散歩中に頭がフルフルになってしまった。
警察の方が見ていたら職質されていたかもしれない。
その時は警察の方にこの音楽をきいてもらうしかないだろう。

まあ、理解できないだろうがね。

ははは(高笑い)


ポーランドJAZZ。思わずニンマリ。4


Zbigniew namyslowski" winobranie"1973
ズビグニェフ・ナミスウォフスキ.
ポーランドJAZZ。サックス奏者。
Zbigniew Namyslowski (as,p,cello)
Tomasz Szukalski (ts,bcl)
Stanislaw Cieslak (tb,per)
Pawel Jarzembski (b)
Kazimierz Jonkisz (ds)
ポーランドジャズ最高の偉人のひとり
ズビグニェフ・ナミスウォフスキの3rdアルバム。最高の一枚より。
 
ナミウオスキの音楽の特徴は、ポーランドや世界の民謡と
ジャズのミクスチャー。

さて私は最近ヨーロッパのJAZZに興味を持ち始めている。
JAZZというとアメリカが主流でJAZZジャイアントと呼ばれている方たちも
アメリカばかり。ヨーロッパというと、え?
誰かいますかね?
というイメージである。
私が知っているのは
タビーヘイズSAX
ジョンサーマンSAX
エンリコラバTP
・・・後思いつかない。
というイメージ。
しかしそのどれもがテンションが高く、素晴らしい作品を残しているという
イメージである。

ところでこの作品はジャケ買いであるが
かなり有名な名盤らしい。
エネルギーは相当なものであり
雰囲気はソフトマシーン。
時代は1973年
ジャズロックではない。完全なジャズであるが、テンションは
ソフトマシーンの3rdのような作品で完全に当たりであった。
ピアノレスのこの作品は組立もしっかりしており
フリーな吹きまくり作品とは違う。
最近は年取ったせいか、ダダ漏れ作品を好むようになってはいるが
まだまだこんなエネルギーの高い作品に出会うと
嬉しさがこみ上げてきて思わずニンマリ。

ヨーロッパJAZZはしばらく研究の余地がありそうですね。
 

セロニアスモンク。嫌なら帰ってくれ。5

Thelonious monk "himself"1957
セロニアスモンク。
JAZZピアノ。
アメリカ発。
1982年64歳で死亡。
間の取り方や不思議なコードは有名で、「唐突」という言葉で我々は処理していたが
それでは解決できない何かがそこにあると思う。
セロニアス・モンクのピアノプレイには独自の奏法があります。
一音聞いただけでセロニアス・モンクのピアノとわかるような
確信に満ちた圧の強いタッチ。
ジャズの理論を寄せつけないねじれを持った和声。
絡み合うさまざまな不協和音。
不意を突かれる朴訥としたスイング感、リズム感。
・・・挙げてみればきりがありません。
天才、奇才・・・いろんな逸話がそこにありますが
彼の音楽が好きかどうかが大切なことであり
その世界感が人々の依存性となり麻薬となり
今日まで語りそして愛され続けていることが
彼の偉大さを物語る所以であります。

私は・・

最初聞いたときは正直戸惑った。

有名人だからといってこんなソロピアノ作品を・・・世に出しても・・・

とも思ったが。

それほど彼の作品は独特で、スカスカで、とぎれとぎれで、もう本番なんですが・・・
練習はそのくらいにして・・・とか。

しかし彼の作曲能力と狙って出したと言われる不協和音には
我々は依存症になり得るだけの説得力がそこにはある。

先日仕事が疲れて、車で帰る途中どうしても眠くなって
車の中で音楽を聴きながら寝ることにした。少しだけね。
選んだ作品が・・・
この作品。
セロニアスモンク。
「Himself」
暗すぎる。
マニアック過ぎると言われている。
嫌いな人と好きな人の評価が分かれるこの作品は最後まで途切れ途切れの彼の練習に
付き合わされます。
それは練習などではない。
真剣に弾いているのだ。
失礼な事を言うな。
嫌なら聞かなければいい。
帰ってくれ。

だから彼の作品はすべてを聞いてはいないが
ソロ作品が完全に突出して魅力的だと思う。
サイドマンがいてそして演奏の中で彼の不協和音が聞きたいとも思うのだが、
あえてここは言い切りたい。
彼の作品を聞くのならば
「ピアノソロだ」

嫌なら帰ってくれ。




soft machine 4 マシーンの最高峰。5


Soft machine"Teeth"1971
ソフトマシーンは年代で3パートに分類される。
‘66~‘69 サイケデリック
‘70~‘72 JAZZROCK
‘73~’81 フュージョン
アルバム”4”は私が大好きなJAZZROCK期にあたり、一番輝いていた時期だと思う。
メンバーは
エルトンディーンAS
マイクラトリッジKey
ヒューホッパーBass
ロバートワイアットDs
オリジナルメンバーの3人 B G DSに加えてエルトンディーンSAXが加わることで
バンドは大きくJAZZに舵を取り変則リズムの新しいフリー的な
JAZZでありながらRockであるという新しい分野に突入した。
カンタベリーミュージックの誕生である。

私が大好きなサードとこの4は重要な実験でありながら聴かせるROCKの要素を持つ。
実に心地よいもともとサイケでデビューしたバンドにJAZZの風が入るという好ましいスケールの大きな作品が出来上がっている。あまり長くは聞きにくいがどうしてもまた味わいたくなりこの世界感はなんだろう。
麻薬のような世界観のマイクラトリッジのキーボードがいい。
実にいい。
長々としたソロやソリ。ユニゾンがあると思いきや乱れていきフリーへ。
しかしてまたリズミカルに載せていく世界感はなんだろう。
飽きない。
この作品はサードのような徹底的な世界ではないが、良くまとまっていて
突出した才能の4人組が作り上げたソフトマシーンワールドの最高峰と言っても良いと思う。


スーパーヌーメリー。であって即購入。4


Super numeri "The electric harse garden"2003
まったく購入の予定はなかった。
違う物件を探していた。
いつもの中古CDショップで。
そこはだいたいいい音楽が流れている。
いい音楽が流れるといつもこれは知っているな。
とか。
しかしそのショップは知らないものの方が多い。
いつもだったら聞くことはない。
恥ずかしいというか、なんというか。
NOWPLAYとかだしてほしい。
しかしいいな。
これは・・・。
誰だろうな。

「すみません」
「はい」
「今かかっている音楽は誰ですか」
「これは」
・・・・・
「これです」
差し出されたジャケットが素晴らしくおどろおどろしい。
「スーパーヌーメリー」
「イギリス」
「ニンジャチューン」
「ニンジャチューンらしくないでしょ」

「これ」
「全くノーマークでした」
「でもいいですね」

「ヘッドホンで聴きますか」
「はい」
きいた。

そして購入。
全く知らない音楽を初めてであって即購入。
この行為がいかにスリリングで漁り冥利に尽きるかは
持って帰って聞き直してから評価がわかる。

Super Numeri。
イングランドはリバプール出身である。
Pop Levi、
James Morgan、
Karl Webb
3人によって結成されたユニット。
この作品は彼らのデビューアルバム。

感想は、アメリカのアシッドにつながるサイケ調。
最初はガルシアかと思ったくらいだ。
店員に言わなくてよかった。
サイケデリックインプロ集団。
などと呼ばれるらしい。
実にマニアックにエキゾチックに響くこのサウンドは見逃せない。
購入は間違えなかった。

Tomasu jiruku。最高のベッドサイド音楽。5

tomas jirku 










Tomas jirku"Entropy"2002

Tomas Jirkuは、カナダ出身であるミュージシャン。
2000年デビュー。まだ20代前半という若さ。
このCDはジャケ買である。
ダブ。
暗い音中心のミニマルダブ。
アンビエントで固められた作品は私好みの徹底した環境音楽。
なんでこんな音楽が好きになったのか。
一つにはそばでなっていたらいいという年頃になったと言って良い。
完全に音楽に向き合ってノリノリで聞く年頃は完全に過ぎた。
とは言ってもたまにはノリノリで聴くときもある。
若い頃はヘッドホンでバリバリに鳴らして狂ったようにロックを聞いていた。
しかし今は読書をしながらとか、携帯をつつきながらのながら聽きが中心。
従って極めて控えめかなっていても気にならないダラダラした音楽が好きになってしまいました。
それと単身赴任。
帰ってからすぐに音楽。
料理を作りながらの音楽。
掃除風呂全部音楽が鳴っている。
ながら聞きはどうしても長くなっているものがよくなる。
そして寝るとき一人だということ。
これはさみしい。
ドオしても音楽が必要。
それも眠れるやつ。

必然的にアンビエントの世界に入ってしまいました。

いいですよ。

このCD。

センスが良い。

気持ちが良い。
最初から終わりまでずーっとこの世界感で統一されている。
この世界感はなんでもいいというわけではない。
自然音。
しゃべり声。
上モノの幻想的な空気感。
おどろおどろしくてなおかつドラマ的。
決して奇想天外ではなくずーっと同じ環境音が続く感じ。
曲は切れ目がない。
最初から終わりまでずーっと環境音が鳴ってくれている。

最近はこれでずっと眠りについている。
最高のベットサイド音楽であるよ。


パットマルチーノ。モダンジャズです。3


Pat martino "East"1968
パット・マルティーノ(g)、
エディ・グリーン(p)、
ベン・タッカー(b,tambourine)、
タイロン・ブラウン(b)、
レニー・マクブラウン(ds)

パットマルチーニ。
US発。
ジャズギタリスト。
この作品は彼の4作目。
当時23歳。

さてこの作品はジャケットで選んだと言っても過言ではない。
しかし作品全体を覆うのはブルージーなフレーズや、モダンジャズを基本とした演奏形態である。
流石にタイトル曲はややインドよりの作風であるがそれもまた私は大歓迎である。
サイドメンは私は全く存じ上げないが、非常にスリリングで云う事ナシ。
全体的にはモダンジャズの演奏がマルチーノの流暢なシングルピッキングに乗って聞ける実に
スリリングなアルバムである。
アルバムのラスト曲などはライブなどのラスト曲に使えそうで
大拍手喝采を浴びそうな展開。
このアーチストはこの度初めて聞きました。
まだまだ研究がいりそうですね。


ブルーミッチェル。自然と涙が出る。5


Blue mitchell"blue's mode"1960
Richard “Blue” Mitchell (tp)
Wynton Kelly (p)
Sam Jones (b)
Roy Brooks (ds)
ブルーミッチェル。
US発。トランペッター。
1979年49歳で死亡。
1958年28歳の時にキャノンボールと一緒にプレイする。
この作品は彼のソロ作品の5枚目。
彼の代表作であり名盤とされる。
だいたい私はメインストリートを嫌う傾向があるのだが、
この作品は彼に初めて触れるファーストタッチであったので敬意を評して
この作品を聞いてみた。
大体の傾向は掴んでいた。
YOUTUBEで。
なぜこの作人を購入したのか。

昔、30年も前のこと。
私がまだ岡山で大学生であった頃。
どん平さんと呼ばれていた有名なJAZZトランペッターがいた。
もちろんプロではない。
しかしその人のアドリブはやたら気持ちがよく
JAZZハウスやジャズフェスなどでは必ずと言っていいほど登場して
引っ張りだこだった。
その人のプレイが流れるようなフレーズで
ジャズをかじり始めて私もサックスを吹いていましたが
ロックのアドリブに慣れていた私の感性を粉々に打ち崩した。
モダンジャズのコードに沿ったアドリブは私の憧れだった。
多少の手癖や吹きぐせがあってそんなところだけ真似してみたりして。

やがて私は卒業してジャズからは離れていった。
最近である。
50を過ぎてまた聴き始めた。
今度は本格的に。
手広く。
やはりマイルスとコルトレーンだな、
などと。
だからこのブルーニッチェルというトランペッターは今回初めて触れる。
初めて聴いた感じはもちろん
あーモダンジャズの典型か・・・。であった。
しかし長年眠り続けていた私のアドリブ魂が目を覚ました。
おい。
このフレーズ。
これは・・・。
どん平さんそのものではないか。
というかどん平さんはブルーミッチェルをコピーしていたのではないか・・・。
と。

部下に命じた。
気持ちの良いジャズアルバムがあるよ。
ブルーミッチェル購入しなさい。
しかし誰もいうことを聞かない。
私はこのアルバムはポップなので購入したくなかったが
仕方なくこの度購入。
きいた。
ポップは間違いないが、
気持ちいいですね。
そして意外に飽きない。
ブルース主体のやつは飽きるが
彼のメロディアスなコードに沿ったアドリブは
もはや芸術品といっていいほどだ。
どうしても学生時代の楽しかった思い出が沸き上がってくる。
酒、タバコ、バンド、女、酒、タバコ、音楽、女、車、バイク、ナンパ、・・・。
そこには私の人生のすべてが凝縮されているような夢のような4年間であった。
岡山。それは私の青春そのものだ。
そしていま単身赴任で岡山にいる。
私はブルーミッチェルを聞くと自然に涙が出てくるのであった。


V.A。サイケデリック集です。4

A








V.A   FORGE YOUR OWN CHAINS HEAVY PSYCHEDELIC BALLADS AND DIRGES 1968-1974

 
V.A。Forge your own chainsから sensational saints"how great thou art"1968~1974

以前からサイケ狂として知られるEgonさんが、レアグルーヴ的観点からサイケ物を本格的にコンパイル!!
最近ようやくアナログ再発されたD.R. Hookerや、Top Drawer、Ellison, Morly Grey、Damonといった
サイケ・マニアにはお馴染みのアーティストから、
スペイン、イラン、スウェーデン、タイ、韓国など各国の激謎アーティストにまで手を伸ばした
物凄い掘りっぷりにも驚かされます。
そのどれもがドープなグルーヴを持った楽曲ばかりで、サイケデリック・ファンクや
Finders Keepersあたりの辺境グルーヴ好き、そしてアングラ好きB-Boyまで必聴の内容になっています.

以上はネットの宣伝文句です。
私は以前からV.Aヴァリアスアーチストというやり方の作品に疑問を感じていた。
V.A。
「一人のアーティストや一つのグループの単独のCDじゃなくて、
色々なアーティストの曲が収録されたという意味。
①ベスト盤、オムニバス盤のように、別個独立に発表された録音を後年になって編集したCD、
②(最近のトリビュートアルバムのように)初めから、複数のアーティストが参加したCD、
両方の意味があるようです。」

②のように最初から計画された作品ならまだわかる。
しかし①の場合、少し疑問を感じる。
要するに誰かが俺の好きなアーチストでベストテイクを寄せ集めにしたけど聞く?
みたいに、誰かの趣味で世の中にV.Aとして市民権を得られてもねー、と思う。

このアルバムはなんだかわからないまま「激ヤバ」なる宣伝文句で購入。
ジャケットもサイケであったから。

いったい誰のなんの作品かも分からずにね。
アーチストは15人。15タイトルの寄せ集めである。
最初はややブラックよりの作品集かなと思いつつ聞いていたが、
東南アジア的な言語やわけのわからない地域の言語まで飛び出して
奥の深い洞察マニアの強い意志が感じられる作品集であることが分かる。
流して聴くに限る。
あまり本気で鑑賞してはいけない。
これは誰だろう?と気にしてもいけない。
深入りするとそのアーチストだけが気になってこの作品(寄せ集め)価値がなくなってしまう。
V.Aのいいところは何度聞いても飽きずに楽しめるところだ。
だからひとつひとつの作品に固執した時点で
この作人から卒業することになる。
なぜかというとその曲だけ聴きたくなるからだ。
それはよくない。
この作品はぼーっと流して聴くに限る。
そしてなんか引っかかるものがあった時にちょっとだけ
「誰の曲かな」位にとどめたほうが良い。
私が引っかかったのは15曲目。
ベイビーグランドマザーというアーチスト。
もちろん知らない。

Baby Grandmather's"somebody's Calling my name"
である。
これは少し調べる価値がありそうだ。
1.Top Drawer - "Song Of A Sinner"
2.Sensational Saints - "How Great Thou Art"
3.Ofege - "It's Not Easy"
4.East Of Underground - "Smiling Faces Sometimes"
5.DR Hooker - "Forge Your Own Chains"
6.Shin Jung Hyun & The Men - "Twilight" (feat Jang Hyun)
7.Kourosh Yaghmaei - "Hajm-E Khaali"
8.T Zchiew & The Johnny - "Let Your Life Be Free"
9.The Strangers - "Two To Make A Pair"
10.Damon - "Don't You Feel Me"
11.Ellison - "Strawberry Rain"
12.Morly Grey - "Who Can I Say You Are?"
13.Shadrack Chameleon - "Don't Let It Get You Down"
14.Ana Y Jaime - "Nina Nana"
15.Baby Grandmothers - "Somebody's Calling My Name"


グレイトフルテッド。60年代が良い。5


Grateful Dead "anthem of the sun"1968
グレイトフルテッド。
アメリカ発。
サイケデリックバンド。
ジェリー・ガルシア(g,vo)、
ボブ・ウェア(g,vo)、
ロン・ピッグペン・マッカーナン(key,vo)、
フィル・レッシュ(b,vo)、
ビル・クラウツマン(ds)
ミッキーハート(ds)

グレイトフルテッド。
私はこのバンドに触れたのは、学生時代。
LP時代に
「彼らの音楽は、ほとんど他のグループが知りさえしない
大地の感触が存在する。」
「ジャム・バンド界の開拓者的なゴッドファーザー」
など、過度の期待を抱いて私が購入したのがアメリカンビューティー1970。
つづいてウエイクオブザフード1973。
何も知らなかった私は「あれ?」
となったわけであります。
私が期待した音楽はそこにはなく、普通のカントリーな音楽であった。
それは別に悪いわけではないが、私が当時期待した延々と続くガルシアのアドリブ
ではなかったのであります。
彼らの作品で褒め讃えられていたのは主には1969年のLive/Dead
であります。
彼らの評判は1965年デビューして初期のライブが非常に
話題を呼んでいた。
彼らの演奏形態は延々と続くガルシアのギターソロにある。魅力もそこにある。
アシッドが流行して麻薬に犯された若者たちが好んで聴いたのは
トリップできる快感の音楽。
ことさらだらだらと続くサイケデリックな演奏であったわけである。
だから彼らはレコードデビューは遅い。
レコードでは彼らの魅力は味わえない。
この当時のサンフランシスコのバンドはレコーディングを嫌いました。
ジェファーソンは別として、クイックシルバーやスティーヴ・ミラーなども
同様です。ライブ会場に足を運んで生で演奏を聴いてもらいたいというのが彼らの主張でした。

そして私はついに彼らの魅力が少しでも反映しているアルバムに巡り会えた。
それがこのセカンドアルバム「anthem of the sun」であります。
スタジオとライブの組合せです。サイケデリックの極致です。
シスコの若者が心酔するのが納得できるような、
トリップ状態に陥ったような感じになるのではないでしょうか。

演奏が上手いとか、テクニックがあるとか、そんな世界ではない。
彼ら独特の世界。
当時のLSDが流行した音楽。
今で言えばIDMに近いのではないか。
ここからプログレバンドがヒントを得たと言っても過言ではないと思う。
ピンクフロイドの初期はここに近いものがある。
しかし彼らの演奏はあくまであまりか音楽が培ってきた
カントリー、ブルースに基軸を置いた泥臭い音楽で
そしてうまいとも言えないボーカルで延々と続くガルシアのギターが
快感と開放に導いてくれる岩場薬のような音楽であると言える。
彼らの作品は60年代のものとライブがいいと私は悟らされたわけでありました。


ハンニバルマービンピーターソン。独壇場。4


Hannibal Mavin Peterson"The Tribe"1979
Hannibal Lokumbe(tp,vo)
Deidre Murray(producer, cello)
Billy Hart(ds)
Michael Cochrane(p)
T.M. Stevens(elb)
Art Webb(afl)
Paula Washington(fl)
Pat Peterson(vo) Branice Mc Menzie(vo)
Mensa Wali(per) The Drum Song Society(per)
ハンニバルマービンピーターソン。(本名Hannibal Lokumbe
アメリカ発。
トランペッター。
1974年Children Of The Fireデビュー。
いきなりの名盤でスピリチュアルJAZZの域に踏み込んだ。
この作品はテストプレス盤のみが好事家の間で高値で取引されてきたらしい
『幻のアルバム』の世界初CD化である。
録音は日欧のレーベルからアルバムをリリースしていた時期
(CDには79年と記載)にあたる。

この作品は彼の8作目に当たる。
私はこの作品で初めて彼の作品に触れる。
とにかく前評判が凄すぎてかなりの期待であった。
そして期待を裏切らないほどの音量と音数にまずびっくり。
「吹きまくる」
この表現がまずぴったりくる。
トランペッターの魅力はなんだろう。
音色。
表現。
フレーズ。
などあるが、昔から華々しく脚光を浴びてきた楽器としての魅力は
なんといっても
音量と音域と早いパッセージ。
これがないとトランペットとしての役割を果たしたとは言えない。
バンドとしてトランペットを欲するのは
切れ味
そして
ハイトーンと音量であろう。
彼はそのどれもが驚きの域にある。
彼のアドリブが始まった途端、場の空気が変わる。
彼のアドリブアプローチはコルトレーンに似ている。
いずれも彼らのアドリブが始まると「独壇場」になる。
彼のアルバムはトータルなサウンドを聴かせる。
したがってボーカルありアンサンブル有り、アドリブ有りの曲としての
作品を大事にしている。
だから彼の作品はアルバム単位で聴くに限る。
このアルバムは1曲目の突き上げるような凄まじい彼のアドリブに始まり
度肝を抜かれる。しかしどんどん曲は進化していきスピリチュアルな展開を見せる。
そして最後の曲でこのアルバム最大の聞かせ場になる。
彼の独壇場はコルトレーンほど長くはないが私の鼓膜を揺らして
心臓をばくばくさせるに十分足りるほどの音量と吹きまくりである。

昔私が若い頃日野皓正が故郷広島のJAZZフェスティバルに来たとき
やはり最後の独壇場が来た。
共通して言えるのは
長いソロと音量と相当の早いパッセージと力量だ。
日野皓正の独壇場はJAZZがわからない私の友人をも黙らせ聞き入らせ
その場の空気を変え、全員を起立させ、いわゆる最後のフィナーレで
スタンディングオベーションとなる。
トランペットの実力はやはりこの独壇場が作れるかどうかにかかっていると思う。

ライクーダー。幸せな気分に浸る。4

   
Ry Cooder"Cherry Ball Blues"1972
ry cooder








Ry Cooder Boomer's story1972

ライ・クーダーVo G 

スリーピージョンエスティスVoG

ジム・ディッキンソンKey Bass

ランディーニューマンP

トミー・マクルーアBass

ジムケルトナーDs

ロジャー・ホーキンスDs

ミルト・ホランドPer
ジーン・フィニーHer 

ライクーダーに目覚めたのは恥ずかしい話
1984年の映画「ストリートオブファイヤーの映画で使われた曲があまりに衝撃的だったからだ。

ストリートオブファイヤー1984
ウオルターヒル監督
主演マイケルパレ ダイアンレイン ・・
音楽ライクーダー
この映画はもう当時映画館で見たが、好きだった女性も大好きで意気投合して盛り上がったという
思い入れの激しい作品だった。
早速レーザーディスクでも購入。そしてライクーダーが音楽を手がけている事を知る。
彼に注目し始めたのはその時からだ。
彼はその頃映画音楽をたくさん手がけている。

The Long Riders (1980)
Paris,Texas(1984)
Crossroads(1986)
そのどれもが彼の音楽なしには語れないほどのインパクトを持っている。
彼の持っている独特のムードは人間の感情を表しているからだ。
それは多分にフィンガーピッキングによるギタープレイと
最も大きいのはスライドギターであろう。

さてこの度聞いたのは久々にこの作品を手にとった。
「Ry Cooder Boomer's story
彼のデビュー三作目。
私は一番好きなのは2作目の紫の渓谷だがこのあたりの初期の作品は
原音に忠実で作りこまれておらず非常にアコーステイックな音色が楽しめる。
本日はピョンチャンオリンピックの開会式。
だいたい私は開会式にはあまり興味がない。
ド派手な演出やその国の自慢を無理に作り出そうとする姿勢にはなんだか
きな臭い香りと無理してこんなに大金をつぎ込んでなんだかなーという思いでいつも見ているからだ。
でもこの度は観客の歓声や派手派手示唆はあまりなく
放送もNHKのぼそぼそとした解説だけであったので
ついつい見てしまった。
さみしくなってついついこのラークーダーを流しながら見た。
ライ・クーダーの音楽はやはり映像と合わせるととてもマッチしてその効果は絶大だ。
各国の選手の入場する顔つきや表情がライクーダーの音楽と合わさって
私は一の間にか幸せな気分に浸っていた。
単身赴任なのにね。

THE SLACKERS。スカ。久々に楽しめました。4


The slackers"and i wonder?"1998

1991年に米国ニューヨークで結成されたスカ・バンド。
96年デビュー。日本でも話題になった。
スカのみならず、レゲエ、ジャズ、ソウル、ロックなどを融合させた
オリジナリティに富むサウンドが特徴。
NYスカ・シーンを牽引する存在として人気を集めている。

初めて聞いた。
だいたいスカという音楽自体あまり聞かなかった。
なぜか。
リアルに私が聞いたのがスペシャルズやマドネスだ。
当時はひねくれロック小僧だからこんな明るい音楽に反応するもなく今までほとんど聴いていない。
この作品は90年代である。
スカ自体は80年代からあるが、続いているとは知らなかった。
レゲエも苦手。
このリズムがね。
ツチャツチャ・・・・。がちょっとねー・・・という感じだった。

この度久々に聞いた。
なかなか心地よい。
このアルバムはLPで2枚組。CDで一枚。
このパターンが好きだ。
2枚組は嫌いだ。
2枚も聞かせるのかよ・・・という気になる。
1枚にまとめろよ。となる。

いいですね。
popです。明るいです。
しかし私も年取ったのか・・・守備範囲が広くなった。
土曜日、開放感に浸りながらこの作品を聞く。
カレーを作りながらね。
いいですね。
どの作品も安定感がある。
まとまりがある。
流してずーっと聞いていたくなる感じ。
カフェなんかでずーっと流していたくなる感じだ。

久々に単純に楽しめました。

聴き終えたらカレーができたよ。



ジョンサーマン。彼らの演奏に触れる。5

 
 John surman"silvercloud"1970

Live in Carnegie Hall, Hamburg - June 8, 1975
THE TRIO

JOHN SURMAN      SAX
BARRE PHILLIPS   Bass  
STU MARTIN           Ds

バリトン・サックスを驚異的スピードとパワーで吹きまくる演奏で、
欧州ジャズを席巻していたジョン・サーマンが、バール・フィリップス(B)、
スチュ・マーティン(Ds)を迎えて結成したザ・トリオの’70年、
2枚組のデビュー作。’60年代にコルトレーンやドルフィーが広げたジャズの
地平を、英国人としての独自性で更に推し進めた音楽性で、
70年代初頭、ロックと一体化して目覚ましい進化を遂げていた
イギリスのシーンを象徴する大名盤。

聞きたかった。
前から。
凄い。と評判であったため、いつか必ずや餌箱で購入してやると決意していたが
この度我慢できずにヤフオクにてゲット。
興奮はないまますんなり送られてきました。

2枚組という設定はやむおえないかもしれない。
1970年代前後のJAZZとロックの垣根を越えた動きが大好きな私は
この時期のだらだらとしてインプロビゼーションが最高のご馳走なのである。
長ければ長い程よい。
しかし、ソフトマシーンのサードやジャックブルースがヘクトールスミスとやったアルバムなど
決して大衆受けするものではないようだ。
無駄に長い。
同じことの繰り返しに何の意味がある。
・・・
などの批判はごもっともであろう。
しかし、なぜ私はこれらの演奏が好きなのだろうか。

これは、フリージャズではない。
ということではないか。
私はフリージャズはまだ開拓していない。
だから、コルトレーンの影響を受けてモードが炸裂する時代の
フリーギリギリのまだ作法が基本となっている時代が大好きなのかもしれない。

サーマンの演奏には物語がある。
全くのフリーではない。
静から動。動から静。まるでオールマンの演奏のように抑揚がある。
それは好き勝手では決してない。
仲間と相づちをとり、お互いのテクニックを一人相撲にならないように
常に連携をとり合う姿勢が好きなのである。
だからこの演奏はなにげにアンサンブルなのである。
指揮者は個人個人の感情が指揮を執り突き進んでいく。
フリーギリギリのところでインプロビゼーションは完成しまた収束し
破裂しまた繋ぎ合い最後は仲間と演奏を褒め称える。

だからいいのである。

このアルバムはボーッと聞き流すに限る。
ソフトマシーンのサードもそうだが彼らのアンサンブルに付き合っていたら日が暮れる。
というかあまり買い得せずに聞いたほうが毎回新しい発見があって、
彼らの演奏と長く付き合える。
だから、飽きないのである。
グレイトフルテッドの演奏も近い部分がある。
彼らのフレーズを聴くのではない。
彼らの息遣いや魂に触れるのである。
この音楽は聞くのではない。
「触れる」という表現が的確かも知れない。



やっと聞けたよ。レッチリ。5


Red Hot Chili Pepers"Hie power of equality"1991
アンソニーキーディス VO
マイケルバルザリー  Bass
チャドスミス       Ds
ジョンフルシアンテ G

1983年 アメリカ発。オルタナ。
この作品は彼らの5枚目であり最高傑作と言われている。

私はこの作品はかねてから聞いてみたいと思っていた。
BSでレッチリの特集があった時にそれまで彼らの作品は売れ筋の
ハチャメチャなイメージがあったのだが、ベースのマイケルのテクニックや
緊張感のあるフリーキーな音づくりとラフで自由なリズムを聞くうちに
このバンドは割と聞く価値がありそうだと思うようになっていた。
初期の作品、「THE UPLIFT・・」を聞いてやや荒削りだなと思っていたやさきにこの作品に
巡り会えたというわけだ。

さてこの度初めてこの作品を聞いた。
驚きの進歩だ。
以前聞いた作品からは随分と進んでいる。
全ての曲に魂が宿り、捨て曲なしの文句なしの出来栄えだ。
演奏で聴かせるというよりは、ボーカルのトリッキーな野性味と
タイトでファンキーなドラムに絡む間を生かしたトリッキーなベースが
火花を飛ばす。
曲はどの曲も緊張感があり、興奮なしには聞けない。
どちらかというとパンクの手法に近いかも知れない。
しかしこの作品はパンクやニューウエーブではない。
もちろんメタルやハードロックとも違う。
オルタナという言い方が一番近いと思うがジャンルを超えた作品には
オリジナリティーを感じる。
トーキングヘッズのような奇異な作品。
スティーリー・ダンのようなとらえどころのなさ。
ジョンライドンのPILのような馬鹿騒ぎ的作品にはひれ伏すしかない。
私は彼らのライブは見ていないが、スタジオアルバムで楽しむ方が良いのではないかと思う。
このアルバムは音が良い。
まるですぐ近くで彼らのライブを見ているかのようなリアリティーのある
ジャムを楽しまる。
最近聞いたロックの中ではダントツに楽しめました。



Paolo Fresu & Omar Sosa 神様のような音楽。4


Paolo Fresu & Omar Sosa"Alma"2012
オマール・ソーサ(p)
パオロ・フレス(tp&flugelhorn)
ジャキス・モレレンバウム(cello)

パオロ・フレス(Paolo Fresu)1961年2月10日 - 
イタリア・サルデーニア生まれ
ジャズ・トランペット(フリューゲルホーン)奏者、
作曲家、アレンジャー

オマール・ソーサ
キューバ生まれのピアニスト。
ハバナでピアノを学んだ後、ラテン・ジャズなどのセッション
に参加しながら、1997年にアルバム『Omar Omar』でデビュー。
アフロ・キューバンのルーツ音楽をベースに、
アラブ音楽やヨーロピアン・ジャズなどを取り入れたクロスオーヴァーな作風で評価を得る。


この作品は山本勇樹著「クワエットコーナー」で紹介されていて
気になっていた作品である。
クワエットコーナー








この本は結構私好みの優しい音楽を紹介してくれる上質の紹介本である。
だからといって盲信しているわけではないが、今回も良い音楽が聴けて満足している。

全体的には夕暮れの雰囲気。

イタリアのパオロフレスのフリューゲルが決して躍動することなく
淡々と流れる大河のように、夕暮れの都会の川岸で佇んでいるムード。
季節は夏の終わり。
音は優しく優しく響いてくる。イタリアのアーバンなラテンムード。

キューバのオマーソーサのピアノはその大河の流れを表し静かに静かに
淡々と流れている。昼間の喧騒を忘れさせるどこかウラさみしい夕暮れだ。
煌めくフレーズは一切ない。パオロのフリューゲルの音に絡みついて
広げまたささやき続け聴く者の心を癒す。

そして辺りは暗くなり静かな川のせせらぎが大きく響いてくる。
もういいのだ。
そんなに気張らなくてもいい。
君は全力を尽くしたのだから。
勝てない人ばかりを見ていたのでは気が休まるときはない。
君は君でよくやっているのだよ。
順位は人の心を乱すばかりか、そのことだけに気を取られて
生きる目標をそこに設定しがちだ。
それジャーキリがない。
自分の道を行けばよいではないか。
それすらないのならば仕方がないが。
自分の道があるのならばそれ以上を臨む必要がどこにある。
今の道が正しいのならばそれでいいのだよ。

パオロフレスのフリューゲルは決していきがらない。
オマーソーサのピアノは自分の立ち位置をわきまえて理解しているではないか。
それが一番大事なことではないか。
自分の立ち位置を理解する事に尽きる。
この音楽は我々にそのことを教えてくれる神様のような音楽だ。



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