jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

Tomasu jiruku。最高のベッドサイド音楽。5

tomas jirku 










Tomas jirku"Entropy"2002

Tomas Jirkuは、カナダ出身であるミュージシャン。
2000年デビュー。まだ20代前半という若さ。
このCDはジャケ買である。
ダブ。
暗い音中心のミニマルダブ。
アンビエントで固められた作品は私好みの徹底した環境音楽。
なんでこんな音楽が好きになったのか。
一つにはそばでなっていたらいいという年頃になったと言って良い。
完全に音楽に向き合ってノリノリで聞く年頃は完全に過ぎた。
とは言ってもたまにはノリノリで聴くときもある。
若い頃はヘッドホンでバリバリに鳴らして狂ったようにロックを聞いていた。
しかし今は読書をしながらとか、携帯をつつきながらのながら聽きが中心。
従って極めて控えめかなっていても気にならないダラダラした音楽が好きになってしまいました。
それと単身赴任。
帰ってからすぐに音楽。
料理を作りながらの音楽。
掃除風呂全部音楽が鳴っている。
ながら聞きはどうしても長くなっているものがよくなる。
そして寝るとき一人だということ。
これはさみしい。
ドオしても音楽が必要。
それも眠れるやつ。

必然的にアンビエントの世界に入ってしまいました。

いいですよ。

このCD。

センスが良い。

気持ちが良い。
最初から終わりまでずーっとこの世界感で統一されている。
この世界感はなんでもいいというわけではない。
自然音。
しゃべり声。
上モノの幻想的な空気感。
おどろおどろしくてなおかつドラマ的。
決して奇想天外ではなくずーっと同じ環境音が続く感じ。
曲は切れ目がない。
最初から終わりまでずーっと環境音が鳴ってくれている。

最近はこれでずっと眠りについている。
最高のベットサイド音楽であるよ。


パットマルチーノ。モダンジャズです。3


Pat martino "East"1968
パット・マルティーノ(g)、
エディ・グリーン(p)、
ベン・タッカー(b,tambourine)、
タイロン・ブラウン(b)、
レニー・マクブラウン(ds)

パットマルチーニ。
US発。
ジャズギタリスト。
この作品は彼の4作目。
当時23歳。

さてこの作品はジャケットで選んだと言っても過言ではない。
しかし作品全体を覆うのはブルージーなフレーズや、モダンジャズを基本とした演奏形態である。
流石にタイトル曲はややインドよりの作風であるがそれもまた私は大歓迎である。
サイドメンは私は全く存じ上げないが、非常にスリリングで云う事ナシ。
全体的にはモダンジャズの演奏がマルチーノの流暢なシングルピッキングに乗って聞ける実に
スリリングなアルバムである。
アルバムのラスト曲などはライブなどのラスト曲に使えそうで
大拍手喝采を浴びそうな展開。
このアーチストはこの度初めて聞きました。
まだまだ研究がいりそうですね。


ブルーミッチェル。自然と涙が出る。5


Blue mitchell"blue's mode"1960
Richard “Blue” Mitchell (tp)
Wynton Kelly (p)
Sam Jones (b)
Roy Brooks (ds)
ブルーミッチェル。
US発。トランペッター。
1979年49歳で死亡。
1958年28歳の時にキャノンボールと一緒にプレイする。
この作品は彼のソロ作品の5枚目。
彼の代表作であり名盤とされる。
だいたい私はメインストリートを嫌う傾向があるのだが、
この作品は彼に初めて触れるファーストタッチであったので敬意を評して
この作品を聞いてみた。
大体の傾向は掴んでいた。
YOUTUBEで。
なぜこの作人を購入したのか。

昔、30年も前のこと。
私がまだ岡山で大学生であった頃。
どん平さんと呼ばれていた有名なJAZZトランペッターがいた。
もちろんプロではない。
しかしその人のアドリブはやたら気持ちがよく
JAZZハウスやジャズフェスなどでは必ずと言っていいほど登場して
引っ張りだこだった。
その人のプレイが流れるようなフレーズで
ジャズをかじり始めて私もサックスを吹いていましたが
ロックのアドリブに慣れていた私の感性を粉々に打ち崩した。
モダンジャズのコードに沿ったアドリブは私の憧れだった。
多少の手癖や吹きぐせがあってそんなところだけ真似してみたりして。

やがて私は卒業してジャズからは離れていった。
最近である。
50を過ぎてまた聴き始めた。
今度は本格的に。
手広く。
やはりマイルスとコルトレーンだな、
などと。
だからこのブルーニッチェルというトランペッターは今回初めて触れる。
初めて聴いた感じはもちろん
あーモダンジャズの典型か・・・。であった。
しかし長年眠り続けていた私のアドリブ魂が目を覚ました。
おい。
このフレーズ。
これは・・・。
どん平さんそのものではないか。
というかどん平さんはブルーミッチェルをコピーしていたのではないか・・・。
と。

部下に命じた。
気持ちの良いジャズアルバムがあるよ。
ブルーミッチェル購入しなさい。
しかし誰もいうことを聞かない。
私はこのアルバムはポップなので購入したくなかったが
仕方なくこの度購入。
きいた。
ポップは間違いないが、
気持ちいいですね。
そして意外に飽きない。
ブルース主体のやつは飽きるが
彼のメロディアスなコードに沿ったアドリブは
もはや芸術品といっていいほどだ。
どうしても学生時代の楽しかった思い出が沸き上がってくる。
酒、タバコ、バンド、女、酒、タバコ、音楽、女、車、バイク、ナンパ、・・・。
そこには私の人生のすべてが凝縮されているような夢のような4年間であった。
岡山。それは私の青春そのものだ。
そしていま単身赴任で岡山にいる。
私はブルーミッチェルを聞くと自然に涙が出てくるのであった。


V.A。サイケデリック集です。4

A








V.A   FORGE YOUR OWN CHAINS HEAVY PSYCHEDELIC BALLADS AND DIRGES 1968-1974

 
V.A。Forge your own chainsから sensational saints"how great thou art"1968~1974

以前からサイケ狂として知られるEgonさんが、レアグルーヴ的観点からサイケ物を本格的にコンパイル!!
最近ようやくアナログ再発されたD.R. Hookerや、Top Drawer、Ellison, Morly Grey、Damonといった
サイケ・マニアにはお馴染みのアーティストから、
スペイン、イラン、スウェーデン、タイ、韓国など各国の激謎アーティストにまで手を伸ばした
物凄い掘りっぷりにも驚かされます。
そのどれもがドープなグルーヴを持った楽曲ばかりで、サイケデリック・ファンクや
Finders Keepersあたりの辺境グルーヴ好き、そしてアングラ好きB-Boyまで必聴の内容になっています.

以上はネットの宣伝文句です。
私は以前からV.Aヴァリアスアーチストというやり方の作品に疑問を感じていた。
V.A。
「一人のアーティストや一つのグループの単独のCDじゃなくて、
色々なアーティストの曲が収録されたという意味。
①ベスト盤、オムニバス盤のように、別個独立に発表された録音を後年になって編集したCD、
②(最近のトリビュートアルバムのように)初めから、複数のアーティストが参加したCD、
両方の意味があるようです。」

②のように最初から計画された作品ならまだわかる。
しかし①の場合、少し疑問を感じる。
要するに誰かが俺の好きなアーチストでベストテイクを寄せ集めにしたけど聞く?
みたいに、誰かの趣味で世の中にV.Aとして市民権を得られてもねー、と思う。

このアルバムはなんだかわからないまま「激ヤバ」なる宣伝文句で購入。
ジャケットもサイケであったから。

いったい誰のなんの作品かも分からずにね。
アーチストは15人。15タイトルの寄せ集めである。
最初はややブラックよりの作品集かなと思いつつ聞いていたが、
東南アジア的な言語やわけのわからない地域の言語まで飛び出して
奥の深い洞察マニアの強い意志が感じられる作品集であることが分かる。
流して聴くに限る。
あまり本気で鑑賞してはいけない。
これは誰だろう?と気にしてもいけない。
深入りするとそのアーチストだけが気になってこの作品(寄せ集め)価値がなくなってしまう。
V.Aのいいところは何度聞いても飽きずに楽しめるところだ。
だからひとつひとつの作品に固執した時点で
この作人から卒業することになる。
なぜかというとその曲だけ聴きたくなるからだ。
それはよくない。
この作品はぼーっと流して聴くに限る。
そしてなんか引っかかるものがあった時にちょっとだけ
「誰の曲かな」位にとどめたほうが良い。
私が引っかかったのは15曲目。
ベイビーグランドマザーというアーチスト。
もちろん知らない。

Baby Grandmather's"somebody's Calling my name"
である。
これは少し調べる価値がありそうだ。
1.Top Drawer - "Song Of A Sinner"
2.Sensational Saints - "How Great Thou Art"
3.Ofege - "It's Not Easy"
4.East Of Underground - "Smiling Faces Sometimes"
5.DR Hooker - "Forge Your Own Chains"
6.Shin Jung Hyun & The Men - "Twilight" (feat Jang Hyun)
7.Kourosh Yaghmaei - "Hajm-E Khaali"
8.T Zchiew & The Johnny - "Let Your Life Be Free"
9.The Strangers - "Two To Make A Pair"
10.Damon - "Don't You Feel Me"
11.Ellison - "Strawberry Rain"
12.Morly Grey - "Who Can I Say You Are?"
13.Shadrack Chameleon - "Don't Let It Get You Down"
14.Ana Y Jaime - "Nina Nana"
15.Baby Grandmothers - "Somebody's Calling My Name"


グレイトフルテッド。60年代が良い。5


Grateful Dead "anthem of the sun"1968
グレイトフルテッド。
アメリカ発。
サイケデリックバンド。
ジェリー・ガルシア(g,vo)、
ボブ・ウェア(g,vo)、
ロン・ピッグペン・マッカーナン(key,vo)、
フィル・レッシュ(b,vo)、
ビル・クラウツマン(ds)
ミッキーハート(ds)

グレイトフルテッド。
私はこのバンドに触れたのは、学生時代。
LP時代に
「彼らの音楽は、ほとんど他のグループが知りさえしない
大地の感触が存在する。」
「ジャム・バンド界の開拓者的なゴッドファーザー」
など、過度の期待を抱いて私が購入したのがアメリカンビューティー1970。
つづいてウエイクオブザフード1973。
何も知らなかった私は「あれ?」
となったわけであります。
私が期待した音楽はそこにはなく、普通のカントリーな音楽であった。
それは別に悪いわけではないが、私が当時期待した延々と続くガルシアのアドリブ
ではなかったのであります。
彼らの作品で褒め讃えられていたのは主には1969年のLive/Dead
であります。
彼らの評判は1965年デビューして初期のライブが非常に
話題を呼んでいた。
彼らの演奏形態は延々と続くガルシアのギターソロにある。魅力もそこにある。
アシッドが流行して麻薬に犯された若者たちが好んで聴いたのは
トリップできる快感の音楽。
ことさらだらだらと続くサイケデリックな演奏であったわけである。
だから彼らはレコードデビューは遅い。
レコードでは彼らの魅力は味わえない。
この当時のサンフランシスコのバンドはレコーディングを嫌いました。
ジェファーソンは別として、クイックシルバーやスティーヴ・ミラーなども
同様です。ライブ会場に足を運んで生で演奏を聴いてもらいたいというのが彼らの主張でした。

そして私はついに彼らの魅力が少しでも反映しているアルバムに巡り会えた。
それがこのセカンドアルバム「anthem of the sun」であります。
スタジオとライブの組合せです。サイケデリックの極致です。
シスコの若者が心酔するのが納得できるような、
トリップ状態に陥ったような感じになるのではないでしょうか。

演奏が上手いとか、テクニックがあるとか、そんな世界ではない。
彼ら独特の世界。
当時のLSDが流行した音楽。
今で言えばIDMに近いのではないか。
ここからプログレバンドがヒントを得たと言っても過言ではないと思う。
ピンクフロイドの初期はここに近いものがある。
しかし彼らの演奏はあくまであまりか音楽が培ってきた
カントリー、ブルースに基軸を置いた泥臭い音楽で
そしてうまいとも言えないボーカルで延々と続くガルシアのギターが
快感と開放に導いてくれる岩場薬のような音楽であると言える。
彼らの作品は60年代のものとライブがいいと私は悟らされたわけでありました。


ハンニバルマービンピーターソン。独壇場。4


Hannibal Mavin Peterson"The Tribe"1979
Hannibal Lokumbe(tp,vo)
Deidre Murray(producer, cello)
Billy Hart(ds)
Michael Cochrane(p)
T.M. Stevens(elb)
Art Webb(afl)
Paula Washington(fl)
Pat Peterson(vo) Branice Mc Menzie(vo)
Mensa Wali(per) The Drum Song Society(per)
ハンニバルマービンピーターソン。(本名Hannibal Lokumbe
アメリカ発。
トランペッター。
1974年Children Of The Fireデビュー。
いきなりの名盤でスピリチュアルJAZZの域に踏み込んだ。
この作品はテストプレス盤のみが好事家の間で高値で取引されてきたらしい
『幻のアルバム』の世界初CD化である。
録音は日欧のレーベルからアルバムをリリースしていた時期
(CDには79年と記載)にあたる。

この作品は彼の8作目に当たる。
私はこの作品で初めて彼の作品に触れる。
とにかく前評判が凄すぎてかなりの期待であった。
そして期待を裏切らないほどの音量と音数にまずびっくり。
「吹きまくる」
この表現がまずぴったりくる。
トランペッターの魅力はなんだろう。
音色。
表現。
フレーズ。
などあるが、昔から華々しく脚光を浴びてきた楽器としての魅力は
なんといっても
音量と音域と早いパッセージ。
これがないとトランペットとしての役割を果たしたとは言えない。
バンドとしてトランペットを欲するのは
切れ味
そして
ハイトーンと音量であろう。
彼はそのどれもが驚きの域にある。
彼のアドリブが始まった途端、場の空気が変わる。
彼のアドリブアプローチはコルトレーンに似ている。
いずれも彼らのアドリブが始まると「独壇場」になる。
彼のアルバムはトータルなサウンドを聴かせる。
したがってボーカルありアンサンブル有り、アドリブ有りの曲としての
作品を大事にしている。
だから彼の作品はアルバム単位で聴くに限る。
このアルバムは1曲目の突き上げるような凄まじい彼のアドリブに始まり
度肝を抜かれる。しかしどんどん曲は進化していきスピリチュアルな展開を見せる。
そして最後の曲でこのアルバム最大の聞かせ場になる。
彼の独壇場はコルトレーンほど長くはないが私の鼓膜を揺らして
心臓をばくばくさせるに十分足りるほどの音量と吹きまくりである。

昔私が若い頃日野皓正が故郷広島のJAZZフェスティバルに来たとき
やはり最後の独壇場が来た。
共通して言えるのは
長いソロと音量と相当の早いパッセージと力量だ。
日野皓正の独壇場はJAZZがわからない私の友人をも黙らせ聞き入らせ
その場の空気を変え、全員を起立させ、いわゆる最後のフィナーレで
スタンディングオベーションとなる。
トランペットの実力はやはりこの独壇場が作れるかどうかにかかっていると思う。

ライクーダー。幸せな気分に浸る。4

   
Ry Cooder"Cherry Ball Blues"1972
ry cooder








Ry Cooder Boomer's story1972

ライ・クーダーVo G 

スリーピージョンエスティスVoG

ジム・ディッキンソンKey Bass

ランディーニューマンP

トミー・マクルーアBass

ジムケルトナーDs

ロジャー・ホーキンスDs

ミルト・ホランドPer
ジーン・フィニーHer 

ライクーダーに目覚めたのは恥ずかしい話
1984年の映画「ストリートオブファイヤーの映画で使われた曲があまりに衝撃的だったからだ。

ストリートオブファイヤー1984
ウオルターヒル監督
主演マイケルパレ ダイアンレイン ・・
音楽ライクーダー
この映画はもう当時映画館で見たが、好きだった女性も大好きで意気投合して盛り上がったという
思い入れの激しい作品だった。
早速レーザーディスクでも購入。そしてライクーダーが音楽を手がけている事を知る。
彼に注目し始めたのはその時からだ。
彼はその頃映画音楽をたくさん手がけている。

The Long Riders (1980)
Paris,Texas(1984)
Crossroads(1986)
そのどれもが彼の音楽なしには語れないほどのインパクトを持っている。
彼の持っている独特のムードは人間の感情を表しているからだ。
それは多分にフィンガーピッキングによるギタープレイと
最も大きいのはスライドギターであろう。

さてこの度聞いたのは久々にこの作品を手にとった。
「Ry Cooder Boomer's story
彼のデビュー三作目。
私は一番好きなのは2作目の紫の渓谷だがこのあたりの初期の作品は
原音に忠実で作りこまれておらず非常にアコーステイックな音色が楽しめる。
本日はピョンチャンオリンピックの開会式。
だいたい私は開会式にはあまり興味がない。
ド派手な演出やその国の自慢を無理に作り出そうとする姿勢にはなんだか
きな臭い香りと無理してこんなに大金をつぎ込んでなんだかなーという思いでいつも見ているからだ。
でもこの度は観客の歓声や派手派手示唆はあまりなく
放送もNHKのぼそぼそとした解説だけであったので
ついつい見てしまった。
さみしくなってついついこのラークーダーを流しながら見た。
ライ・クーダーの音楽はやはり映像と合わせるととてもマッチしてその効果は絶大だ。
各国の選手の入場する顔つきや表情がライクーダーの音楽と合わさって
私は一の間にか幸せな気分に浸っていた。
単身赴任なのにね。

THE SLACKERS。スカ。久々に楽しめました。4


The slackers"and i wonder?"1998

1991年に米国ニューヨークで結成されたスカ・バンド。
96年デビュー。日本でも話題になった。
スカのみならず、レゲエ、ジャズ、ソウル、ロックなどを融合させた
オリジナリティに富むサウンドが特徴。
NYスカ・シーンを牽引する存在として人気を集めている。

初めて聞いた。
だいたいスカという音楽自体あまり聞かなかった。
なぜか。
リアルに私が聞いたのがスペシャルズやマドネスだ。
当時はひねくれロック小僧だからこんな明るい音楽に反応するもなく今までほとんど聴いていない。
この作品は90年代である。
スカ自体は80年代からあるが、続いているとは知らなかった。
レゲエも苦手。
このリズムがね。
ツチャツチャ・・・・。がちょっとねー・・・という感じだった。

この度久々に聞いた。
なかなか心地よい。
このアルバムはLPで2枚組。CDで一枚。
このパターンが好きだ。
2枚組は嫌いだ。
2枚も聞かせるのかよ・・・という気になる。
1枚にまとめろよ。となる。

いいですね。
popです。明るいです。
しかし私も年取ったのか・・・守備範囲が広くなった。
土曜日、開放感に浸りながらこの作品を聞く。
カレーを作りながらね。
いいですね。
どの作品も安定感がある。
まとまりがある。
流してずーっと聞いていたくなる感じ。
カフェなんかでずーっと流していたくなる感じだ。

久々に単純に楽しめました。

聴き終えたらカレーができたよ。



ジョンサーマン。彼らの演奏に触れる。5

 
 John surman"silvercloud"1970

Live in Carnegie Hall, Hamburg - June 8, 1975
THE TRIO

JOHN SURMAN      SAX
BARRE PHILLIPS   Bass  
STU MARTIN           Ds

バリトン・サックスを驚異的スピードとパワーで吹きまくる演奏で、
欧州ジャズを席巻していたジョン・サーマンが、バール・フィリップス(B)、
スチュ・マーティン(Ds)を迎えて結成したザ・トリオの’70年、
2枚組のデビュー作。’60年代にコルトレーンやドルフィーが広げたジャズの
地平を、英国人としての独自性で更に推し進めた音楽性で、
70年代初頭、ロックと一体化して目覚ましい進化を遂げていた
イギリスのシーンを象徴する大名盤。

聞きたかった。
前から。
凄い。と評判であったため、いつか必ずや餌箱で購入してやると決意していたが
この度我慢できずにヤフオクにてゲット。
興奮はないまますんなり送られてきました。

2枚組という設定はやむおえないかもしれない。
1970年代前後のJAZZとロックの垣根を越えた動きが大好きな私は
この時期のだらだらとしてインプロビゼーションが最高のご馳走なのである。
長ければ長い程よい。
しかし、ソフトマシーンのサードやジャックブルースがヘクトールスミスとやったアルバムなど
決して大衆受けするものではないようだ。
無駄に長い。
同じことの繰り返しに何の意味がある。
・・・
などの批判はごもっともであろう。
しかし、なぜ私はこれらの演奏が好きなのだろうか。

これは、フリージャズではない。
ということではないか。
私はフリージャズはまだ開拓していない。
だから、コルトレーンの影響を受けてモードが炸裂する時代の
フリーギリギリのまだ作法が基本となっている時代が大好きなのかもしれない。

サーマンの演奏には物語がある。
全くのフリーではない。
静から動。動から静。まるでオールマンの演奏のように抑揚がある。
それは好き勝手では決してない。
仲間と相づちをとり、お互いのテクニックを一人相撲にならないように
常に連携をとり合う姿勢が好きなのである。
だからこの演奏はなにげにアンサンブルなのである。
指揮者は個人個人の感情が指揮を執り突き進んでいく。
フリーギリギリのところでインプロビゼーションは完成しまた収束し
破裂しまた繋ぎ合い最後は仲間と演奏を褒め称える。

だからいいのである。

このアルバムはボーッと聞き流すに限る。
ソフトマシーンのサードもそうだが彼らのアンサンブルに付き合っていたら日が暮れる。
というかあまり買い得せずに聞いたほうが毎回新しい発見があって、
彼らの演奏と長く付き合える。
だから、飽きないのである。
グレイトフルテッドの演奏も近い部分がある。
彼らのフレーズを聴くのではない。
彼らの息遣いや魂に触れるのである。
この音楽は聞くのではない。
「触れる」という表現が的確かも知れない。



やっと聞けたよ。レッチリ。5


Red Hot Chili Pepers"Hie power of equality"1991
アンソニーキーディス VO
マイケルバルザリー  Bass
チャドスミス       Ds
ジョンフルシアンテ G

1983年 アメリカ発。オルタナ。
この作品は彼らの5枚目であり最高傑作と言われている。

私はこの作品はかねてから聞いてみたいと思っていた。
BSでレッチリの特集があった時にそれまで彼らの作品は売れ筋の
ハチャメチャなイメージがあったのだが、ベースのマイケルのテクニックや
緊張感のあるフリーキーな音づくりとラフで自由なリズムを聞くうちに
このバンドは割と聞く価値がありそうだと思うようになっていた。
初期の作品、「THE UPLIFT・・」を聞いてやや荒削りだなと思っていたやさきにこの作品に
巡り会えたというわけだ。

さてこの度初めてこの作品を聞いた。
驚きの進歩だ。
以前聞いた作品からは随分と進んでいる。
全ての曲に魂が宿り、捨て曲なしの文句なしの出来栄えだ。
演奏で聴かせるというよりは、ボーカルのトリッキーな野性味と
タイトでファンキーなドラムに絡む間を生かしたトリッキーなベースが
火花を飛ばす。
曲はどの曲も緊張感があり、興奮なしには聞けない。
どちらかというとパンクの手法に近いかも知れない。
しかしこの作品はパンクやニューウエーブではない。
もちろんメタルやハードロックとも違う。
オルタナという言い方が一番近いと思うがジャンルを超えた作品には
オリジナリティーを感じる。
トーキングヘッズのような奇異な作品。
スティーリー・ダンのようなとらえどころのなさ。
ジョンライドンのPILのような馬鹿騒ぎ的作品にはひれ伏すしかない。
私は彼らのライブは見ていないが、スタジオアルバムで楽しむ方が良いのではないかと思う。
このアルバムは音が良い。
まるですぐ近くで彼らのライブを見ているかのようなリアリティーのある
ジャムを楽しまる。
最近聞いたロックの中ではダントツに楽しめました。



Paolo Fresu & Omar Sosa 神様のような音楽。4


Paolo Fresu & Omar Sosa"Alma"2012
オマール・ソーサ(p)
パオロ・フレス(tp&flugelhorn)
ジャキス・モレレンバウム(cello)

パオロ・フレス(Paolo Fresu)1961年2月10日 - 
イタリア・サルデーニア生まれ
ジャズ・トランペット(フリューゲルホーン)奏者、
作曲家、アレンジャー

オマール・ソーサ
キューバ生まれのピアニスト。
ハバナでピアノを学んだ後、ラテン・ジャズなどのセッション
に参加しながら、1997年にアルバム『Omar Omar』でデビュー。
アフロ・キューバンのルーツ音楽をベースに、
アラブ音楽やヨーロピアン・ジャズなどを取り入れたクロスオーヴァーな作風で評価を得る。


この作品は山本勇樹著「クワエットコーナー」で紹介されていて
気になっていた作品である。
クワエットコーナー








この本は結構私好みの優しい音楽を紹介してくれる上質の紹介本である。
だからといって盲信しているわけではないが、今回も良い音楽が聴けて満足している。

全体的には夕暮れの雰囲気。

イタリアのパオロフレスのフリューゲルが決して躍動することなく
淡々と流れる大河のように、夕暮れの都会の川岸で佇んでいるムード。
季節は夏の終わり。
音は優しく優しく響いてくる。イタリアのアーバンなラテンムード。

キューバのオマーソーサのピアノはその大河の流れを表し静かに静かに
淡々と流れている。昼間の喧騒を忘れさせるどこかウラさみしい夕暮れだ。
煌めくフレーズは一切ない。パオロのフリューゲルの音に絡みついて
広げまたささやき続け聴く者の心を癒す。

そして辺りは暗くなり静かな川のせせらぎが大きく響いてくる。
もういいのだ。
そんなに気張らなくてもいい。
君は全力を尽くしたのだから。
勝てない人ばかりを見ていたのでは気が休まるときはない。
君は君でよくやっているのだよ。
順位は人の心を乱すばかりか、そのことだけに気を取られて
生きる目標をそこに設定しがちだ。
それジャーキリがない。
自分の道を行けばよいではないか。
それすらないのならば仕方がないが。
自分の道があるのならばそれ以上を臨む必要がどこにある。
今の道が正しいのならばそれでいいのだよ。

パオロフレスのフリューゲルは決していきがらない。
オマーソーサのピアノは自分の立ち位置をわきまえて理解しているではないか。
それが一番大事なことではないか。
自分の立ち位置を理解する事に尽きる。
この音楽は我々にそのことを教えてくれる神様のような音楽だ。



ジョーファレル。花開いた。5


joe farrell"Great jorge"1973
Ts.Ss.Fl.Joe Farrel
P.Herbie Hancock
B.Stanley Clarke
Ds.Jack DeJohnette
ジョーファレル。
アメリカ発。
サックス、フルート奏者。
有名なのはコリアの名盤リターントゥ・・でのフルートであろう。
この作品は彼のソロ3作目に当たる。

 さてこのCDは高校の時に購入して、理解できないまま埋もれていたものである。
なぜ購入したのか。
やはり当時のハービーハンコックとスタンリーの人気があってのことでしょう。
しかし当時のハービーはVSOPのモード全開時代があってフュージョーンへと
転身した。私は当時、フュージョンに興味があったのであろう。
どこかでこの作品がフュージョンの名作であるという触れ込みを
目にしたのではないか。
しかし聞いてもらえればわかるとおり、この作品はジャックがドラム。
一筋縄ではいかないリズムを作り出す。
これがレニーホワイトだったら完全にフュージョン作品になっていたかもしれない。
序盤の8ビートはすぐに通り過ぎて、中盤以降のスリリングな展開は息を呑む。
このあたりのテクニックの応酬は彼らならではのもの。
しかし当時の私は若かったためこのあたりが理解できない。
一番のメインデッシュを味わえない私には完全に早すぎた名盤である。
そう考えると、入門者にいきなりレベルの高い作品を与えるのは考えものなのか。
実は私は入門者向きの作品を入門者に勧めるのを反対してきたタイプであるから。
入門者にこそマイルスのカインドオブブルーでしょう。
理解できないのならもうジャズは聞かなくてもいいよ。
というくらいの、入門者に対して厳しい試練を課す派閥に属していたのである。
そういえば私はJAZZの先生にチャールスミンガスの直立猿人を勧められて
随分埃をかぶっているのを今思い出した。
このあと早速聞いてみよう。

さてこの作品。やはり名盤と言うしかないほどのポテンシャルの高さだ。
ジャンルはフュージョンの仮面をかぶっているが、基本はモードにあると思う。
それもかなり自由度の高い。
ハンコックのフェンダーローズの音が当時のリターントゥの初期の感じを思い起こさせるため
ジュージョンぽく感じる。
ベースのクラークはウッドベースを使用しており当時のVSOPの雰囲気を持ち込んでいる
しかし決定的なのはジャックのリズムである。
彼の叩き方はやはりジャズの叩き方であり、4ビートにこそ彼のワールドが開けることはこの作品で
証明されたの言っても過言ではない。
2曲目のMoon Germsはソプラノのファレルをジャックが煽り
あまりにスリリング。
ファレルのフレーズは完全にモード。
そこにハンコックのモードフェンダーが加わってクラークのベースが絡んでもう
息つく暇もない。

このアルバムは最初から終わりまで休憩なしのガチンコアルバムである。
ファレルがサックスを吹いたり、フルートを吹いたりして雰囲気が変わるが
基本はモードジャズでありその基本にいろんな肉付けがされているということだ。
高校の時にこの作品を購入した私は完全に「宝の持ち腐れ」である。
しかし私は最近になってこの作品を故郷から持ち帰って
見事花開かせた。
CDは40年たっても腐らないことがわかったし、
彼らの作品とポテンシャルも永遠に腐ることはないっというわけです。


Stranglers。定期的に聴きたくなるバンドBEST35


Syranglers"Feel like a wog"1977
ストラングラーズ。
US発
パンクバンド。
1974年デビュー。
ジャンジャックバーネル  B
ヒューコーンウエル     GVo
デイブグリーンフィールド  Key
ジェットブラック        Dr
ここまでは何も見なくても書けるほど愛着のあるバンド。
定期的に聴きたくなるバンドで栄えあるベスト3に入っている。
魅力はツッパリ。
ドアーズのようなキーボードを鳴らすツッパリバンドはあまりない。
コステロのアトラクションズかパープルのテクニックのあるキーボードか。
しかし私が定期的に聞きたくなるのはテクのあるキーボードではない。
ドアーズのような少しコミカルで未完成でちょっと静かにしてくれないかと言いたくなるような
音量でボーカルと張り合うキーボードだ。
これは1965年以降のロックで1970年代までの特徴だ。
チープな音には魅力がいっぱいだ。
80年以降のシンセが活躍するAORのような音にはない野生の匂いが香る。
そんな粗野なキーボードにたたみかけるようなボーカル。
だまれ。
なんだ。
文句があるなら来い。
そんな挑発はとても我々は現実世界では言えない。
この音楽はそんなショボくれの私達をふいたたせる。
今朝もこれをとってしまった。
お正月が終わる本日、私はしょぼくれているのだろうか。
ヒューの野生声が私に喝を入れる。
荒削りでいい。
つきすすめ。
アントニオ猪木の引退の言葉。
「迷わず行けよ、行けばわかるさ」
この言葉に尽きる。
更にジャンジャックバーネルのベースはこれまでにないベースの役割の可能性を開いた。
とにかく疾走する8ビートにジャックのベースがブンブン絡む。
これはドーパミンが出る。
私はおそらくこのバンドのドーパミンが出る要素を期待してこのCDを選んでいるのだ。

定期的に聴きたくなるバンドBEST3の貫禄は今も揺るぎない。



ビョーク。怯える感じ。5


Bjork"Hunter”1997
ビヨークの3rdアルバム。大傑作。
ビョーク。アイスランド発。
1977年当時12歳の時にデビューしている。
なんだか1993年の「デビュー」という作品の時のジャケのおかげで若いイメージがあるが
彼女は我々中年世代と同じ年だ。
本名は

Björk Guðmundsdóttir

原語の発音;ビョルク・グズムンズドッティル
ビョークとは白樺の木の総称。
いずれにしても彼女が我々の前に忽然と姿を現したのは
1993年の「デビュー」というアルバムだった。
当時28歳。
ジャケットは確かに若い。
なんだかその後この作品の影響が強すぎて彼女自身の年も
変わっていないイメージであるために現在も若いイメージを勝手に持ってしまうが。
今は50歳を超えている。
それほど彼女のこの頃の作品はもう20年以上経った今でも
まだ光り輝いている。
彼女の歌い方はとても32歳の声というよりはクラシックのベテラン歌手のような
声量と堂々とした歌いっぷりなのである。
精神的にはオノヨーコのようなやや不気味さを兼ね備えるものの
楽曲は極めて緻密で音楽的には当時のポストロックの枠に当たるが
それだけでは語れないほどの枠レスなムードと不思議なムードを兼ね備えている。
アメリカではグラミー賞最優秀オルタナティヴ・ミュージック部門
にノミネートされた。イギリスでは、全英あるマムチャートで自身3度目の
トップ5入りを果たし、1998年2月9日に開催されたブリッドアワードにおいて、
ビョークが自身3度目の「Best International Female」を受賞した。

世界的にもアーチストとしても当時の最高の名声を得た彼女であるがゆえ
私はますますとっつきにくい存在として彼女を見てしまう。
だから彼女の作品を普段あまり聞かない。
いつ聞くのか。
ハッピーでも流して聞くわけでもない彼女の楽曲は聞き手や時間を選ぶ。
そこにこのアーチストの凄さでありまた難しい側面があると思う。

私は彼女の曲はたまに聞きたくなる時がある。
それは、なんだか仕事や精神的に打ちひしがれた時かな。
車に横たわって携帯なんかをつつきながら音量も大きく。
聞くとも流すでもない、感じる。そう感じるのだ。
彼女の作品はその魂や楽曲を感じるのである。
あまり正面から受け止めると火傷をするので、あまり正直には聞けない。
斜め後ろから眺めるように聞きながら、彼女の後ろをついていく感じ。
正面から彼女を見ない。
彼女の容姿や雰囲気は重い。
言ってはいけないがやや不気味。
彼女の魂はアートでありそのまま容姿と作品がセットになっている。
だからあまり正面から太陽は見ないほうがいい。
フィルターを通すのだ。
作品には統一性が有り、常に冷ややかな風が吹いている。
いいですよ。統一感に会える作品には魂がありそれを明確に味わえる。
ただし・・・・。
怖い。
恐ろしい。
怒られている感じで癒されるというよりは、何かに怯える感じ。

あまり毎日は味わえない。
たまに食べたくなるインド料理のスパイスのような音楽だ。




リーコニッツ。実はそこに至福の時がある。5


Lee Konitz"Kary's Trance"1957
リーコニッツ。
アメリカ発。
JAZZアルトサックス奏者。
1949年初リーダー作サブコンシャスリーを発表。
この時既に完成された最高作を作り上げていた。
Pレニートリスターノ Gビリーバウアーらが既に参加している。
 私はこの作品も大好きであるが、このアルバムに関してはまた次回に譲ることにしたい。
コニッツはこのリーダー作の時に22歳の若さである。
現在80歳を超えてしまった。
さてこの度紹介するインサイドハイファイ。
BILLY BAUER(g),
ARNOLD FISHKIND(b),
DICK SCOTT(ds),
SAL MOSCA(p),
PETER IND(b),
DICK SCOTT(ds)

1957年new york
なんといってもビリーバウワーGと中期の作品を支えた
サルモスカPとピーターインドBが加わっているということで私に
は愛着が持たざる得ない。
というのは大学の時に何故かこの人の作品「ベリークール」
を痛く気に入って、友人に聴かせたところ絶賛された。
それも私のJAZZの師匠に。
その師匠はまだこの作品を聞いていなかったという。
友人や知人が知らない作品が良ければいいほど発掘した喜びは増すというもの。
そしてその時のサイドが
ピーターインドB
サルモスカP
ドンフェラーラTP
名前がへんてこりんで笑われたから余計でも愛着がわいたという。
さて、
このインサイドハイファイ。
ここのところよく聞いている。
なんだろうね、彼の作風はよく言われている「クール」
このクールという言葉は実に的を得ているが、気をつけなければならない。
クールであるためには完成されていないといけない。
そこには冷ややかな自信とクールで有り続ける美しさがないとクールとは呼ばれず、
単なる変人か曲者に成り下がる。
クールで有り続けるためにはイチローや松井のような
普段の努力が必要になっているということが大前提である。
クールであるからには温度が一定であり精神的にも乱れてはいけない。
彼らの演奏は次々と繰り出されるアドリブとフレーズが紡ぎ出す
渦を常に作品の中に、何処を切ってもいつ聴いても
聞き手を満足させるうねうねとしたリズムキープと躍動感で
支え続けている。
それをキープする言葉として「クール」の一言で表現しているのだよ。
我々凡人は。
気をつけたいね。
うねうねとし続ける事の大変さは並々ならぬ才能と努力の積み重ねがあるのだよ。
この作品を聞いてとっつきにくいとか面白くないとかいう方は
演出や興奮を期待しているのかもしれない。
しかし彼の作品の魅力はそこにはない。
初期の研ぎ澄まされて冷淡に聞こえる徹底した低音チルド演奏こそが
彼の魅力であり
それがつまらないという方にはマラソンや駅伝はもう諦めてもらって
ボクシングか格闘技かお笑いを見るしかない。
私は延々と続く駅伝かマラソンを愛してやまない変人なのですけどね。
実はそこに至福の時があるのですよ。

 

Charle mariano。ジャケ買いです。4


Charlie mariano"sieep my love"1979
世界を股にかける名ギタリストPhilip Catherine(ベルギー)、
Embryoとの共演も知られるUSのサックスプレーヤーCharlie Mariano、
オランダジャズロック最前衛Association P.C.のキーボード奏者Jasper Van't Hofの三名による79年の作品。

さて、知っているアーチストは全く見当たらなかった。
しかしこの度このアルバムをジャケ買いした。
多分間違いないだろうと思って。
予想は大当たりで間違いのないものだった。
選んだ理由は
・ジャケットがアートしていてなんとなくサイケ調。(これだけでもかなりの高得点)
・年代が1979であるということ。この年代は私の完全に守備範囲である。
・裏ジャケに3人の写真があるが、この手の写真にはどこか自信にあふれ
 いい作品ができたあとの充実感が読み取れる。(完全に想像ですが)

予想はモロにはまって素晴らしい出来栄えであった。
特にJasper Van't HofというオランダのJAZZROCK畑の奇才鍵盤奏者の存在が大です。
とても1979年とは思えないクラブサウンドの導入。
ミニマルな世界観やアンビエントの世界観はパットメセニーの世界観を彷彿させる。
民族的な旋律やシンセサイザーの自由な音色はこの作品の
決定的な魅力である。単なるトリオ演奏ではない。
完全にJAZZの枠を超えたもの。クロスオーバーである。

この度調べてみたら彼らは1974年 ドイツのプログレバンド「PORK PIE」の
メンバーであった。
「このバンドとしての作品は2枚しかないが、そこでフロントをつとめる
 のは管楽器奏者のチャーリー・マリアーノ、そしてギタリストは欧州きっての名手フィリップ・カテリン。
 この二人の大陸風ロマンあふれるオーセンティックなプレイを、
 ヴァンホッフが鍵盤と電気を駆使して変容させて大胆な音響空間を構築し、
 新しいイメージを作り上げている。」

彼らはROCK畑からJAZZ畑に転身したのか。どおりでジャケがjazzっぽくないはずですね。
いずれにせよ、チャーリーマリアーノという人物には今後注目する必要がありそうですね。


The Doos。いまなら理解できる。


The Doos"strange days"1967
ジムモリソン  Vo
レイマンザレク Key
ロビークリーガー G
ジョンデンズモア B
ドアーズ。1967年デビュー。US発。
サイケ。
アシッド。
1993年ロックの殿堂入り。
デビューアルバム「ハートに火をつけて」はあまりにも有名。
カモンベイビーライトマイファイアー♦♫♦・*:..。♦♫♦*゚¨゚゚・*:..。♦

私はこの有名なロックアーチストはあまりにも有名すぎて無視し続けてきた。
というか、高校の時私のロック仲間があまりにもファーストアルバム「ハートに火をつけて」
を推薦してくるものだから友人からLPを借りてカセットに録音して聞いていた。
私はその頃はギターヒーローROCK少年だったものだから
余りにも期待しすぐてそのギャップに耐え切れなかったのである。
しかしのっけからの「ブレイクオンスルー」の野性的なボーカルや
「ライトマイファイアー」のレイマンザレクのオルガンソロ。
もちろんその曲以外でのモリソンのボーカルは聴きごたえたっぷりで
すごいなーというよりは変わっているけどなんか押してくるバンドだな
という印象で終わっていた。
その後セカンドのこの「まぼろしの世界」「モリソンホテル」などを聞いたが
いまいちピンと来ないまま後追いするのをやめた。
やはり少年にはドゥービーやオールマン、フィートの方が眩しく思えたのである。

そして月日は40年も経過した現在。
私は当時理解できなかったフラワーやサイケ、アシッドが好きになっているというわけである。
毒を飲まなかった少年が大人になって毒が美味しくなったというわけか。
特にグレイトフルテッドという毒は美味しいね。

そして今回「よしドアーズを買うぞ」と決めて、購入したのがこのアルバム。
「まぼろしの世界」
ファーストは友人が持っている。それを後買いするのはしにくい。
それに意外にこのセカンドが一番好きがという方も多いと聞いた。
昨夜から繰り返し何回も聞いている。10曲30分あまり。
曲は短く相変わらずへんてこりんなメロディーと大げさなモリソンの
掛け声とマンザレクのふにゃふにゃしたキーボードが全面にフィーチャーされていて、
「あーこれこれ」などと思いながら、寝るときも聴きながら寝て
昨夜から10回以上聞いた。
ジャケットは、曲芸師の一団が街を練り歩くというもので、他のドアーズのアルバムがメンバーの写真なのに対して、異彩を放っている。ちなみに、ジャグリングしているのはカメラマンのアシスタント、トランペット奏者はタクシー運転手を5ドルで雇って出演させたという。

「ストレンジ・デイズ」和訳
「奇妙な世界が俺達に襲い掛かる
 奇妙な世界が覆いかぶさってくる

 剥ぎ取られるのさ
 普段のうわべだけの楽しみなんて
 奇妙な世界を遊びつくすのだ
 さもなければ 新たな町を見つける他は無い

 奇妙な眼をした奴らが 奇妙な部屋を埋め尽くしている
 合図の声が響き渡る 宴は疲れと共に終焉を迎えるのだ

 女主人はニヤニヤ笑みを浮かべている
 ここにいる奴らは「罪」を犯していることを知らない
 俺が「罪」というものを教えてやろう
 まさにこの奇妙な世界が「罪」なのだよ

 奇妙な世界が俺達に襲い掛かる
 奇妙な時間は延々と続くのさ

 俺達は孤独のまま
 内臓は異常をきたし
 記憶は取り止めが無くなる
 俺達は目の前の退屈から逃れようと
 奇妙な闇へと駆け込むのさ」

この歌詞はもちろんアシッドの特徴である。
退廃。
麻薬やヒッピー。
アメリカ社会の60年代後半からのヒッピームーブによるものだろう。

私はヒッピー愛好者でも何でもないが
大人になって音楽にどこかはけ口や逃げ道を探しているとすれば
この音楽は逃げ道になるし、モリソンそのものがその象徴だったということだ。
だから3RDアルバム以降のやや方向展開した彼らの作品よりは
ファーストとセカンドの奇妙な世界感が味わえるこれらの音楽の方が
ドアーズを聴くなら価値があると言えそうだ。


Lee Konitz。麻薬。5


Lee Konitz”Subconscious"1949
As  Lee Konitz
Ba  Arnold Fishkin 
Dr  Denzil Best (tracks: B1, B2)
      Jeff Morton (tracks: A5, A6, B3 to B5)
      Shelly Manne (tracks: A1, A3, A4)
G   Billy Bauer (tracks: A1 to A6, B5, B6)
P   Lennie Tristano (tracks: A1 to A4)
     Sal Mosca (tracks: A5, B1 to B5)
Ts Warne Marsh
リーコニッツ。アメリカ発。
アルトサックス奏者。
クールジャズに分類される。
1940年代後半から活躍。

こともとJAZZという音楽は黒人が魂をぶつけて生まれた音楽だという。
クラシックという音楽に対抗して生まれた、楽譜もいらない。
メロディーは重視しない。
吹き方ややり方は自由という発想で生まれた音楽である。
当然やり方は多岐にわたる。
しかしその魂の音楽は本来「熱い」のが特徴であったと思う。
ビバップやスイングジャズは高速テンポやドラムの早打ち
そして熱いアドリブフレーズが特長だ。

そかしこのクールジャズという分野はどうだろう。
まるでクラシックの室内楽のように淡々と流れる。
理知的で淡々と。
後半盛り上がってカオスとなる・・みたいなことは特にない。
なるべく感情を抑えて抑えて、ただフレーズのみで勝負する。
フレーズはむしろ熱い。
フレーズが熱い?
要するにこのモダンな演奏はクラシックの室内楽のように
きまった音を正確に奏でるのではない。
決まっていないフレーズを決まった範囲内で淡々と進めて最後はいともあっさりと終わる。
その潔さと正確さはむしろ厳格に要求されている。
ビバップが黒人のためのジャズであるのに対し、クール・ジャズは白人による白人のためのジャズと、後に定義づけられることになったが、「JAZZは黒人が演奏するもの」
という当時の概念を結果として否定することになったのである。

従ってこの音楽は
「理知的」
「控えめな闘士」
「ルールは厳格に守る」
「テクニック重視」
「フレーズ勝負」
・・・
そんなイメージ。
熱いジャズがルール無視の「喧嘩」だとしてこのクールジャズは
ボクシングに近い。

だから私はこんな音楽が大好きなのである。
真面目に理知的に世の中を渡っていきたいと常々願っております。
誠心誠意、やらせていただいております。

さてこのアルバムはそんな彼のコニッツ名義での最初の作品になると思う。
そして世間的には「大名盤」とされています。
1949年と聞いて、ロック畑の私としては少し躊躇していた。
しかし1949年とは思えないほどの音の良さ。
そして彼のこの作品は、音の質とナントカを語る作品ではない。
ひたすらアドリブを紡ぎ出していく彼らのスタイルを味わうのだ。
だからクラブで言うところのミニマルな作品ということになる。
だからアンビエント的な聴き方でいいと思う。
いいですよ。
和む。
疲れが癒される。
ずーっと聞いていたくなる。
これもまた「麻薬」だな。







prefuse73。素敵な音楽タイム。 5


Prefuse73"Hot winter's day"2001
本名スコットヘレン。
ソロユニット プレフューズ73は別名義。
ラップをサンプリングし、ズタズタに分解・再構築する「ボーカル・チョップ」という技法を生み出し、数々のフォロワーを生んだ。
他の名義ではSavath & Savalas、Delarosa and Asora、Piano Overlord、
Ahamad Szabo等がある。
この作品はプレフューズ名義では初のアルバムにあたる。
彼の作品はエレクトロニカにヒップホップをかけあわせたサウンドで
アンビエントにそしてプログレッシブに音楽を奏でます。
この分野の開拓者はフライングロータスが有名だがそれに次ぐ
開拓者と言って良いだろう。
曲数は17曲。
それらは散り散りに分解結合されてひとつのカオスとなって本作品の
特徴となっている「前衛ヒップホップ」のひとかたまりの音楽を作り上げました。
物語風のテーマ音楽の繋ぎ目はほぼないに等しい。
流して聞くのが一番良い。
なにか作業をしながらのながら聞き。
素敵な音楽タイムがあなたをプレフューズワールドへ誘います。

J Dilla。車で聴く音楽。4


J DILLA"Donuts"2006
J dilla。us発。
ヒップホップのプロデューサー。MC。
本名James Dewitt Yancey。
2006年この作品を発表後まもなく心臓麻痺で心停止。
この作品は彼のソロ作品としては5作目にして遺作である。
そして名盤と語り継がれている。
私は普段あまりヒップホップは聞かない。
よほどプログレッシブな作品は聞いてみますが。
ディーアンジェロなんかはたまに聴いたりしますが。
それにしてもこの作品は外せない。
一度聞きたかったというのが本音。
恥ずかしながらこの度ヤフオクにて安価でゲットです。

曲は30曲ぐらいがずーっとつながっている。
例のDJパターンです。
前から私が疑問を感じているという。
(人の作品やサンプルをつなげて何か意味があるのか)という素朴な。
しかしもうそんなこの地疑問を抱いていてもしょうがない。
要は繋ぎ方、アレンジ、曲のサンプルのつくり方と使い方。
聞く側が気持ちよくなればそれで良い。
サンプルの使い方が見事で、この世界も円熟しているなという印象です。
最初から終わりまでだらだらが続くので私には適している。
ただ多くのアーチストや作品の中でこのアーチストがここが違う
という考察は全くできません。
すなわちヒップホップやDJは全部同じに聞こえるという悲劇。
まあそこまででないにしても
この作品を期に少しは聞いていかないとなという気持ちにはなっています。

実は最近よく聞いているという。
車で流しながら聞くとちょうど良い。
ヒップホップは基本的に車で流してアゲアゲになる音楽だと。


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