WAR "The world is a ghetto"1972

War。1962年デビュ-。アメリカ発ソウル、ファンクバンド。
Harold Brown (Drs Vo)
Howard E. Scott (G)
Charles Miller (Sax)、
B. B. Dickerson (B)、
Lonnie Jordan (Lead Vo)、
Lee Oskar (Hermonica)、
Papa Dee Allen (Per)

70年、元アニマルズのEric Burdonが加入。
グル-プ名を「War」に改名し「Eric Burdon & War」とする。

このアルバムはWarに改名してからの3枚目。
全米1位に輝いた名盤である。

にもかかわらず私はこのバンドを何故か低く評価していた。
若かった。(学生)
前評判の高さで期待して聞いたのに
各自の腕前は大したことがない。
そりゃーJAZZマンに比べるとね。
アドリブも大したことはないですよ。
壮絶なブラスアンサンブルもない。
そりゃーアースウインドに比べるとね。
アレンジもポップではないですよ。

私はこのバンドを聴く理由がなくなっていた。

しかし。

いま。

私はこのバンドが大好きになった。
アースウインドみたいな子供向けのバンドではない。
当時流行ったフュージョンみたいに楽器アドリブ勝負ではない。
彼らの持つソウルフルな魂とメッセージと当時のサイケそのものではないか。
今更ながら彼らの持つフラワーライクな魅力に今頃とりつかれている。
アドリブはいらない。
小細工はいらない。
そう。
彼らはソウル、ファンクバンドなのである。
大切なのはメッセージであるということだ。

一曲目、シスコキッド。最高だ。
2曲目のリーオスカーのハーモニカもいい。
リーオスカーはうまいというよりは雰囲気だと思う。
この雰囲気がWARの一番要なのである。
だから4曲目とか5曲目のボーカルアンサンブルは彼らのソウルバンドとしての誇り。
それにオスカーのハモニカが絡む。
あーいいではないか。

学生のお子チャマには理解できない世界感だよ。