jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

2010年01月

CHICK COREA THREE QUARTETS 100%保証書つき。4

スリー・カルテッツ+4スリー・カルテッツ+4
アーティスト:チック・コリア
販売元:ユニバーサル ミュージック クラシック
発売日:2005-06-22
おすすめ度:5.0
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Chick Corea "Quartet No.1" 1981
Chick Corea   Key
Eddie Gomez BASS
Steve Gadd   DS
Mickael Brecker  TS
このCDは1981年の作品であるが、ビデオは90年代のものであろう。まず、メンバーに驚かされる。この面子ならまず間違いはない。早速購入。早速聞く。予想通りの間違いのない演奏であった。ブレッカーとマイニエリのステップスが1979年であるので、このBANDが出来たいきさつは大体想像できるが、リーダーはチックである。しかし音は完全にステップスサウンドである。まぁそんなことは脇に置いといて、純粋にこのサウンドに身を任せましょう。ビデオは途中で切れているので、CDからアップロードを試みたが難しいようなので文章で伝える。
 この曲はアルバムの1曲目である。ステップスのとき同様に、モードチックなコードにワンコードでアドリブ合戦となる。マイケルのお得意のフレーズがバリバリに登場。いうことなしのサウンドシャワー。そしてゴメスのソロ。ガッドはブラシに持ち替えて、細かいテクニックでゴメスのソロを裏打ちする。ゴメスのウッドベースはさすがに気持ちよい。そしてガッドがスティックに持ち替えて、真打コリアのソロ。さすがに真打である。途中でガッドがまたブラシにしてみたり、こまかいニウォンスを繰り出してくる。コリアのソロはあくまでアート。これぞコリアの真骨頂。
 このCDはまず間違えない。期待されたプレーが間違いなく聞ける100%保証書の付いた一流ブランド品である。ただしそれ以上のものはない。





 

QueenⅡは早く買いたい。5

Queen IIQueen II
アーティスト:Queen
販売元:Hollywood
発売日:1991-10-22
おすすめ度:5.0
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Queen "Fairy feller's master-stroke ,Never more"1974
 高校時代、友人が先に買ったアルバム。カセットに録音して聞きまくったアルバムである。当時別の友人が、「世界に捧ぐ」と「オペラ座の夜」を持っていた。このアルバムはその陰に隠れて、誰もあんまり評価していなかった記憶がある。みんなボヘミアンラプソディーに人気が集中していたのである。私はそんな中、この「QueenⅡ」に何故か魅かれた。
 このアルバムはホワイトサイドとブラックサイドに分かれていた。カセットはA面とB面ということになる。この曲はB面の2曲目の曲である。当然裏返す作業が入る。裏返して気分が変わっての2曲目。オウガバトルというどえらい曲に続く印象的な曲。なんて曲だろうとカセットを見る。「フェリーフェラーズの神業」。意味は良くわからない。今でも歌詞カードは見ていない。でも、この曲が頭の中に残っていて忘れられなかった。
 このアルバムが出たのは1974。シンセサイザーはない。オーバーダビングを何回も繰り返してボーカルパートを作り上げる。当時のプログレバンドと比べてもそれを上回る曲作り、アレンジ、演奏力。何といってもフレディーの圧倒的な歌のうまさ。天才に近いひらめきとアイデア。さらにはブライアンメイのオーバーダビングされた分厚いギターサウンド。このときフレディー28歳、ブライアン27歳ですよ。恐るべき実力。
 わたしがこのアルバムの凄さに気づきながら長い間放置していた。カセットというものは限界がある。CD時代になりぜひこのアルバムは購入しなければと思っているしだいである。

 

インナーゾーンオーケストラ。進化系。5

ProgrammedProgrammed
アーティスト:Innerzone Orchestra
販売元:Mercury
発売日:1999-08-24
おすすめ度:4.5
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Innerzone Orchestra
"MANUFACTURED MEMORIES" 1999
 インナーゾーンオーケストラ。
カールクレイグ   シンセ シーケンサー
フランシスモラ    DS
ポールランドルフ BASS
クレイグタボーン  KEY
カテゴリーはデトロイトテクノらしいがそれは良く知らない。カールクレイグはクラフトワークやYMOなどのテクノに影響を受けた。さらにJAZZ。とくに70年代マイルスの進化する音楽に影響を受けている。音楽は常に進化しないとだめである。生演奏とプログラミングを融合する手法はこのインナーゾーンで成功し、ひとつの世界を作り上げた。それはテクノからジャズへの挑戦状であるとともに、越境行為であった。
 この音楽は未来を予感させるということで、フューチャリスティックJAZZと呼ばれているらしいが、私が考えるにこの作品は、アート音楽に他ならない。別にカテゴリーにこだわる必要もないが、BANDというくくりはすでに捨てたほうがいい。ユニットという概念がいつからはびこったかは知らないが、個人がいろんな名前やユニット名を名乗って、特定の世界観を作り上げるやり方はもはや当然のこととなってしまったようだ。おじさんとしてはややわかりにくいところである。従ってカールクレイグという人を追及していったほうがわかりやすいと思う。
 このアルバムは単なるテクノとして考えるとやや違う。ここにはカールの世界が確実に存在しており、鑑賞する価値がある。ROVOは彼らに影響を受けているに違いない。彼らに影響を受けたアーチストがまた新たな作品を生み出す。このクラブという分野はどうやら進化する分野でありおじさんたちはどんどん置いていかれてしまうんだよ。ぼやぼやしてたら。

 

 

KISSを今冷静になって観てみよう。3

KissKiss
アーティスト:Kiss
販売元:Universal Japan
発売日:1997-07-15
おすすめ度:4.5
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KISS "BLACK DIAMOND" 1974
 KISSのデビューが1974のこのアルバム。KISSが日本に来たのが1977。私が中3のときである。あの時はクラスが大騒ぎになった。日曜にテレビで放映した。観た。感動した。というよりショックを受けた。何にか。その演出ぶりに。スモーク、ファイヤーは当たり前。爆竹。爆発。閃光。ライティング・・・。すべてに。
ポールスタンレー   VO G
エースフレーリー   VO G
ジーンシモンズ    VO B
ピータークリス     VO DS
あの頃はROCKを知らなかった。曲を知らなかった。演出を知らなかった。・・・。知らなかったずくめであった。今冷静になって、36年ぶりに見てみましょう。
 ポールスタンレーの毛が濃い。ギターはギブソン系であり、トレモロはない。ピーターの声は野太い。ジーンシモンズは背が異常に高い。ブーツは確かあの頃流行った。4人はなんだか寂しく感じる。唄は上手い。演出は今見ると「何やってんの」という感じ。演奏力は高いがプログレ全盛時にこのサウンドではやや物足りない。曲はきわめてPOP。覚えやすい。
 結論「子供だまし」のBANDである。が、子供をだますのには余りあるテクニックと実力を兼ね備えた、よく計算されたすばらしいエンターテイメント軍団。・・・。良く練習して、LIVEに備えました。観てください。・・・かな?でも懐かしくてはっきりいうと「興奮した」である。冷静に見れなかった。・・である。
 

LEE OSKAR 大人の時間4

REFLECTIONSREFLECTIONS
アーティスト:リー・オスカー
販売元:徳間ジャパンコミュニケーションズ
発売日:1999-07-01
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Lee Oskar "amazonas" 1999
リーオスカー    Ha
アイアートモレイラ DS
エイブラハムラボリエル BASS
デビッドガーフィールド KEY
 リーオスカーは決して早いパッセージをこなすプレイヤーではない。どちらかというと一音一音の気持ちをこめたサウンドを聞かせてくれるミュージシャンである。エリックバードンやウォーなどの黒いサウンドでバックを勤める白人である。日本でも人気は高い。JAZZ的なパッセージはない。したがってトゥースシールマンのような派手なLIVE活動よりアルバムに力が注がれる。
 このアルバムではブラジルの有名プレーヤーに支えられた落ち着いたサウンドが展開される。けっして派手なノリノリの曲ではない。時間帯は夕方。日が沈みそうな時間帯。今日も一日が終わり、やがて夕闇があたりを支配しそうな時間帯にピッタリであろう。曲はブラジルの曲がほとんどである。このCDは大人のムードたっぷりで、となりに女子をはべらした時等は最高じゃーないかな。まぁ、愛をささやく時期はとっくに過ぎ去ってしまいましたが。1人で寂しい人は熱いコーヒーでも飲みながら海辺に車で乗りつけて聞くのがいいですよ。
 

ブラスロックの最高峰 Chase5

Chase / Ennea / Pure Music (3 Albums On 2 Cds)Chase / Ennea / Pure Music (3 Albums On 2 Cds)
アーティスト:Chase
販売元:BGO
発売日:2008-12-08
おすすめ度:4.5
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Chase "Bochawa" 1974
 JAZZサイドからROCKに歩み寄ってつくられたBAND。「Chase」リーダーはビルチェィス。その容貌はロック的な要素があると思います。ウディーハーマンBIGBANDでも活躍した彼はバリバリのJAZZマンでありましたが、70年代のブラスロックブームにのり、このBANDを作った。
 もちろん私は学生時代、先輩の勧めでこのBANDを聞くこととなる。大学のJAZZBANDで彼らのデビューシングル「黒い炎」を演奏してからは自分でもLPを購入するほど、彼らに興味を持った。ファーガソンかビルチェイスかというくらい、TPのハイトーンの恐るべき名手なのである。トりプルハイCをいとも簡単に決めてしまう彼らのサウンドはどちらもこのハイトーンを武器に曲が編曲されている。2人とも前に出てコンダクターとsoloを決めまくる。おいしいところは全て自分か持って行く。客は彼らのハイトーンに期待して聞きに来るので、おいしいところは持っていってくれないと困る。ただし、chaseにはボーカルがいる。したがってカテゴリーは、chaseはROCK。ファーガソンはJAZZということになる。
 ところでこの曲は何年か前にTVで「ウィークエンダー」という番組で取り上げられた名曲中の名曲。この曲が始まると私はついつい手に汗と握ってしまう。なんだか彼らと一緒に演奏しているような気がしてくるのである。曲は徐々に盛り上がってくる。TPのハイトーンの雨嵐。このアレンジがたまらない。鳥肌が立つ。SOLOはオルガンがまたROCK的なものにしている。パープル的な。そしてラストはTVで使われた部分の凄まじいラスト。chaseのハイトーンが唸りを挙げてしまえば(しかもリップスラー!)もう誤るしかない。すんません。
 ここで紹介しているアルバムは1~3枚がCD2枚にまとめられたお徳盤。ただしこの「ボッチャワ」という曲に続いてはいっている「Love is on the way」を聞いても解るように、つまらない曲は何曲かは覚悟する必要がある。そしてLASTの曲「クローズアップタイト」のLIVEがあったので、これも聞いて欲しい。メチャメチャカッコイイですよ。
Chase ”Close Up Tight” 1974
 曲はいきなりTPのハイトーンで始まる。そしてビルのフリューゲル。渋いがややミストーンあり。まあそれはいいでしょう。BANDは走る走る。早すぎないか。TPSOLOはさすがに決めまくっている。Gは地味な兄さんだ。このBANDにはこんな地味な人も必要でしょう。BILLが派手なぶん。しかしこの速さはなんでしょう。続いてのKEYにはやや閉口。いいのか?。いいんですよ。そうかなー。そして曲はラストにはいる。最後のCHASEのハイトーンはさすがである。ミスは絶対許されない。やや長めにDSsoloを取って唇を休めて、・・・。決めました。決めましておめでとうございます。

 

 

サドメルのCDが欲しい。5


THAD JONES & MEL LEUIS "CHERRY JUICE"1976
 私がひたすら憧れ、追いもとめてきたBAND。通称サドメル。学生当時先輩から聞かされそれ以来レコードを探すも出てこず。さらにCD時代になっても出てこず。そして今、ネット時代となり今YOUTUBEにてこの映像を目の当たりにして当然感動。あまり詳しくは知らないし、解説も出来ない。とりあえず観てもらえば解る。
 まずいきなりのハイテンションサウンドからモードチックなピアノ。このバンドの魅力がいきなり炸裂である。惜しげもなく。ためらいもなく。そしてジョーンズのフリューゲル。かっこいい。炸裂しっぱなしで、息をつく間もない。TSは誰だかわからない。アドリブにかぶせてくるソリの嵐。みんな休憩なしですよ。サックスソリの合間にも決め決めのTPブレイク。そしてピアノのソロはあくまでモードチック。気持ちがいい。ウッドベースとの相性もピッタシ。そして壮絶のラスト。・・・。言う事なし。

サドメルのCDが欲しい。どこにあるんだー。

ビデオは1976年ミュンヘンでのLIVEらしい・・・。
 

 

McCOY TYNER "THE REAL McCOY" 好盤ですね。5

The Real McCoy [12 inch Analog]The Real McCoy [12 inch Analog]
アーティスト:McCoy Tyner
販売元:Blue Note
発売日:2008-10-23
おすすめ度:4.5
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McCOY TYNER "PASSION DANCE"
1966
Joe Henderson  TS
McCoy Tyner    P
Ron Carter     B
Elvin Johnes    DS
 昔、学生時代のとき。JAZZ好き(モダンジャズ)の後輩にからかいざまに聞いたことがあった。(自分は自分の好きなジャンルが最高だと信じて疑わなかった時期)「お前が一番上手いと思うドラマーは誰なんだい?」「先輩は誰だと思ってるんですか?」(返事がすでに生意気である)「わしか」「わしゃオマーハキムだと思うで」「ほう、かっこいいじゃーないですか」(この返事最高に侮辱されている。が気を取り直して聞き返す)「おまえは」「まぁ、エルビンじゃーないですかね」「はーん」
 このやり取りは今でも心に突き刺さって、傷となり、決して癒えることがない。というのもエルビンを知らないわけではなかったが、こちらは真剣に聞いたことがなかったわけである。相手はウエザーリポートを聞いているわけで、ここに開きがあった。馬鹿な質問をすべきではない。さてそれから私は長い間エルビンをほったらかしにしていた。というのも本格的にJAZZに取り組みだしたのはほんの最近のことだからである。
 本作は冒険で購入したが、非常に心地のよい音楽で、大満足である。メンバーに噂のエルビンがいる。あの時後輩が言ったエルビンが。・・・。まあ。エルビンはおいといて。マッコイタイナーが目当てであったのである。このサウンドがやはり、わたしのJAZZ魂(そんなもんがあるかどうかは知らないが・・)を刺激しまくった。ややモードがかったこの迫力の演奏はピッタシである。ジョーヘンがいいじゃないですか。水を得た魚。エルビンも叩きまくり。完全燃焼じゃーないですか。
 わたしはこのアルバムに古臭さみたいなものは感じない。むしろ、モードの呪縛にかかって今まさに羽ばたこうとしているマッコイの迫力が感じられて、この時期としてというのではなく、今聞いてもフレッシュ。というかこのサウンドは時代を超える音だと思いますよ。あの、モダンJAZZを馬鹿にしていた時期にもどって教えてやりたくなります。

 

クーラシェーカーの魅力4

KK
アーティスト:Kula Shaker
販売元:Columbia Europe
発売日:1996-10-08
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KULA SHAKER "HEY DUDE"1996
 クーラシェーカー。1995年イギリスでデビュー。
クリスピアン・ミルズ  VO、G バンドの中心人物。作詞作曲はすべて彼が手がけている。仏教徒でありヒンズー教などに影響された歌詞やサウンドは彼の東洋哲学の思想から来ている。日本ではそのルックスのよさから「クリスピアン王子」と名づけているらしい。
 ”ヘイデュード”は全英2位になったシングル曲。このPVはそんな彼のかっこよさやファンキーでキャッチーな曲がいかんなくプロモートされたいいビデオである。わたしはラジオでこの曲から入ったので、このイントロからいっきにボリュームアップ。ボーカルパートで、「オヤ?」何語だろう。曲はキャッチーな進行とコードでどこにでもあるイギリスの坊やかなと思っていた。いつもどおりにケータイにメモだけしておいた。後にこのアルバムを即購入したのであった。
 アルバムには私が思っていたサウンドはこの曲のみであり後はサイケデリックなサウンドが施してあり逆にびっくり。いいですね。このサイケは。いいですよ。

KULA SHAKER "TATTVA"
彼らの最初にブレイクした曲で、東洋楽器やサイケデリックなサウンドが彼らのサウンドとマッチした浮遊感が不思議な魅力となった名曲であろう。観客はクリスピアンが目当てだけの客ではないことは見て分かる。のりのりではない。しかし確実に曲に酔っている。(と言う風に見える)アメリカのヒッピーやフラワーのように長々と演奏して、妙な宗教集団のようなムードはかもしだしてはいないが、このサウンドはもうちょっと聞いてみたいと思うしプログレ的なサウンドにしてしっかりとした味付けがあっても面白いのかなとも思う。特にブレイクの後のスライドギター。ピンクフロイドのギルモア的なムードを持っていて思わず興奮してしまう。転調してさあこれからどうなる・・。というところで曲は終了してしまう。オジサン的にはもったいないと思ってしまうのであった。
 アルバムは短い曲が多く、サイケ、ロックンロールと目新しさはないが、なんといってもこのルックスであのサイケがアンバランスで好感が持てる。BANDは1999年に一度解散。2006年再結成して今も活動中。

PINK FLOYD最後の傑作。4

AnimalsAnimals
アーティスト:Pink Floyd
販売元:Columbia
発売日:2001-12-29
おすすめ度:4.5
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PINK FLOYD "SHEEP"1977
 73年の「狂気」 75年の「炎」は自分で購入したため、気のすむまで聞きまくった思い出がある。この「アニマルズ」はナント友人が先に購入してしまったのであった。その頃(高校時代)は貧乏のため、友人が持っているアルバムをわざわざ買うことはしない。わたしはカセットに録音して聞きまくった。しかし、この「購入」と言う行為は実に大切なものでありまして、他人が購入したものと自分が購入したものの愛着度は天と地の差があるのであります。このアルバムは長いこと私の評価の対象からはずされてきたのであります。購入されたのは最近の事であります。
 曲はロジャーの曲で、このアルバムはほとんどが彼の手によるものである。リックのKEYから始まり、非常に気持ちのよい出だしである。そして曲はシャッフルのリズムでぐいぐいと引っ張られていく。ギルモアのギターが炸裂する。リックのKEYとギルモアのGが絡み合ってフロイドサウンドともいうべき世界が繰り広げられ、「吹けよ風呼べよ嵐」的なサウンドとなる。
そしてやはり実験的なサウンド展開がなされる。スリリングかつ効果的な効果音が連発。曲は短かく感じるが10分を超える作品である。
 アルバムには豚、犬、羊などの動物をテーマにしたコンセプトで出来たものである。完成度としては「狂気」にはかなわないが、この70年代に発表されたこの3枚のアルバムが彼らのBEST3であることは間違いない。70年代はシドバレッドという初期のリーダーを失い代わりにデビットギルモアという非常に大切なメンバーを得た。サウンド的にもテクニック的にも大きく変貌を遂げた。「原子心母」は前衛作品でありながら全英1位と言う快挙を成し遂げた。70年代は彼らの快進撃の年代であったと言えるであろう。その後「ザ、ウォール」では私の大好きなリチャードが外れてしまいました。それ以降は一気に興味を失ってしまった。
 このアルバムはそんな私が認めた時期の最後の傑作であります。

アースの後期の作品に素直に感動。4

MillenniumMillennium
アーティスト:Earth Wind & Fire
販売元:Reprise
発売日:1993-09-14
おすすめ度:4.5
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Earth Wind & Fire "EVEN IF YOU WONDER" 1993
アースの事をとやかく書きたくない。長年1980年くらいからのスタイルが許せずに、避けてきたからに他ならない。しかし初期のパワーに素直に感動したことは確実にあった。そしてポピュラーなものも受け入れる年齢に達してからは、あらためてこのBANDを聞きなおしてみようと思えるようになった。(かなり遅すぎるが)
 私が嫌いな時期と言うのはいうまでもなく、あのホーンセクションを捨てた時期1983年頃からである。コンピューターによる打ち込みリズムやシンセサイザーを嫌ったのは、あのダンスミュージックへの抵抗からであった。しかしその後ダンスミュージックも大きく変貌した。JAZZやラテンなどに大きく影響を受けて、CLUBサウンドなるジャンルを作るにいたった。
 その間わたしはこのシーンを長い間無視し続けたため、全く歴史を語れないが、打ち込みにも眼を向けるべき所が確実に有る。プログラムされたシンセサイザーやシンセサイザーベースなど、驚くべき発展を私は無視し続け過ぎたのかもしれない。
 ”イブンイフワンダー” 序盤の鳥肌が立つ始まりは、シンセサイザーのプログラミングとシンセベースの心地よさに他ならない。今改めて聞くと、これまで彼らが培ってきたものすべてがここにあるではないか。初期にあったパワーはボーカルのみならず、ホーンアレンジ。あの炸裂するホーンがいきなり登場する。そして完璧なボーカルアレンジ。コーラス。この曲は間違いなく横のりでしょう。それもかなり気持ちがいい。モーリスホワイトの曲であるが、曲によさはいまさらいうまでもない。
 このアルバムにはこの手のサウンドがぎっしりと詰まった捨て曲なしののりのり盤になっている。思わずクラップハンド。8ビートや4つ打ち曲一切なしの16大会となっており、メデタイ限りである。
 そして彼らの魅力はそんなビートのこともあるが、もうひとつ大事なことがある。フィリップベイリーの存在である。アイドル的ないでたちと、そのルックスのよさから長年音楽ファンのみならず多くの女性ファンを虜にしてきた。私はそんな彼はあまり好きではなかったが、彼の卓越されたボーカルにはもう脱帽するしかない。この時期はもう太ってしまってみる影もないが、彼のボーカルは健在。間違いなくこのボーカルはこのBANDの魅力の半分以上を占めており、このボーカルがいま素直に聞き入れられるようになった。いいじゃないですか。曲はかつての曲に似ていますが。

”ラヴアクロスザワイヤー”
モーリスホワイトとフィリップベイリーの共作。
このアルバムは、初期のファン、中期のファンどちらもが納得できる素晴らしい出来栄えとなっている。

PHAT「タユタフ」おすすめです。4

タユタフタユタフ
アーティスト:phat
販売元:EMIミュージック・ジャパン
発売日:2003-01-16
おすすめ度:4.5
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Phat "DATE" 2003
FUJIWARA DAISUKE SAX,ELECTRO
TORIGOE KEISUKE   WOODBASS
NUMA NAOYA          DS
サックスの藤原大輔が中心になって作ったトリオ。「PHAT」の2ndアルバムであり、最終作。実は私この3日間ノロウイルスに侵されておりまして、寝込んでおりました。ブログは3日ぶりです。その間このアルバムばかり聞いていました。小さな音ではわからないと思いますが、このBANDの魅力はBASSがWOODだということですね。寝込んでいる時ずっとこのCDがステレオにセットされていたので変えるのもめんどくさくてWOODの生音を聞いていたというわけです。この曲は一番FUJIONぽい作品です。他の曲はエレクトロニカあり実験的なものあり、「デートコース・・」的なものもあります。しかし病気の私が飽きずに3日間もこのアルバムを聞いたのは飽きさせない何かがこのアルバムにはあるのであります。
 結論を先に言うとこのトリオはJAZZバンドであるということであります。エレクトロニカの衣はまとっていますが、中身はトリオJAZZの質のよい響きがあるわけであります。大人のサウンド、つぼを心得た。ちょっと質は違うけどスティーリーダンのような世界。それをCLUBサウンドにしたような感じ。これで伝わるかなー。藤原大輔はバークリーを卒業したエリートであり、ジェフミルズを尊敬しているという変わり者。残りのメンバーの経歴は解りませんが、JAZZ畑であることは聞けば解ります。テクニックはあちこちで顔を出します。あまりテクニックを前面に出さない奥ゆかしさが心地よい。大人です。おすすめですよ。

 

「エクスタシー」。チョイ悪親父に良く似合う。5

Countdown To EcstasyCountdown To Ecstasy
アーティスト:Steely Dan
販売元:Universal Japan
発売日:1998-11-17
おすすめ度:4.5
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STEELY DAN "SHOW BIZ KIDS"
1973
 このアルバムと「プレッツェルロジックさわやか革命」を2枚同時に購入したのは、まだダンのことをまったく知らなかった時期のこと。ドゥービーに感動してジェフバクスターがダンにいたという事実のみを頼りに購入た。ガイド本には「さわやか革命」が名盤であるといわれていたのでまずそれを。そして何故かこの2ndアルバムも一緒に購入してしまった。カセットのA面に「さわやか」をB面に「エクスタシー」を録音して、毎晩聞いた。
 結果、わたしが気に入ったのは、この「エクスタシー」であった。理由は言葉に表すのは難しい。別に「さわやか」が悪いわけではない。たぶんわたしはROCK好きだということではないかと思う。今だったら間違いなく、AJAを選ぶ。しかしそのときは、AJAでもなくガウチョでもなく、間違いなくこの「エクスタシー」に軍配を上げていた。今この曲を聴きなおして思うのは、個人のテクニックをこのBANDに求めていたわけではなかったのかなと思う。
 曲は女性コーラスで始まる。渋い始まりの後、ユニゾンでボーカルが入る。しびれませんか。そしてドナルド叔父さんの歌いまわし。リックデリンジャーの渋いスライドギターが絡んでくる。そしてまたボーカルのソリがしびれまくりですよ。あきらかにROCKしてるんです。ゴスペルしてるというべきか。アメリカンなわけですよ。HEY,HEY~な世界な訳でこの曲以外もROCKされた曲でいっぱいです。AJAのような世界とは聞き方がまったく異なります。このアルバムはROCKを愛する大人のヘイヘイ~てなチョイ悪親父にピッタリの名盤ですよ。
 

ストーンズにはかなわない。5

Sticky FingersSticky Fingers
アーティスト:The Rolling Stones
販売元:Universal
発売日:2009-05-05
おすすめ度:5.0
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The Rolling Stones"Brown Suger"
1971
ブラウンシュガー。もう大好きな曲である。鳴り出したら止まらない。自分がミックになりきって歌う。叫ぶ。ボリュームアップ。最大にして一緒に歌う。歌詞はめちゃくちゃ。そんなことはどうでもいいんですよ。
 働き出して少しして、ROCKBANDをつくった。この曲は何回もやりました。BANDのDSがはしりだす。何故か走り出す。自分も走る。みんな走る。最後はかなりの速さになる。みなボリューム最大。最後は決め。なんて気持ちいいんでしょう。1971年。ハードロック全盛時代に、まったくブレルことなく自分たちのスタイルを貫いたストーンズは結局どんな時代をも乗り切る永遠のROCKBANDとなった。それはこのBANDのやりかた、スタイルが正しかったことを証明し、実際どんなBANDもストーンズの前ではヒザまづくしかないほどの輝きを持っているのであった。
 今でも叫んでるよ。「いいぇーいいぇーいいぇーHOOO!!」

THE BEATLES 死ぬほど感動した。5

Let It BeLet It Be
アーティスト:The Beatles
販売元:Toshiba EMI
発売日:1991-07-20
おすすめ度:4.0
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The Beatles "Let It Be" 1970
 リアルタイムに聞いた世代ではない。この作品が出たときは小学1年くらい。フィンガー5に夢中になっていた頃ではないかなー。小学校3年くらいのときに、近所の先輩がAIWAのラジカセを購入した。その頃は私は洋楽にはまったく興味を抱いてはいなかった。しばらくして、兄貴がナショナルのラジカセを購入した。そして、近所の先輩がやけにいい曲を録音したという。兄貴はカセットを借りてきて家で聞いていた。「レルピー」「レルピー」。「ええノウこの曲」「ええのう」「ええか」「ええで」そのカセットはすぐに返却された。しかし我々兄弟の脳裏にはっきりと「レルピー」が刻まれたのは言うまでもない。ほどなくして、兄貴がラジオから「レルピー」の録音に成功した。私はうらやましくて仕方がなかった。私にはラジカセがなかったのでしばらくは辛抱しないといけなかった。程なく兄貴がこのBEATLESの「LET IT BE」のアルバムを購入したのであった。「ほう」「レット、イット、ビーかい」「レルピーじゃあないんかー」輝いていた。そのアルバムはピカピカに輝いて見えた。全曲いい曲ばかりであった。「アクロスザユニバース」感動した。それまで、天地真理とか郷ひろみとか雑誌「明星」とか「平凡」とかをあさっていた我々が180度方向転換をした瞬間であった。
 「ロングアンドワインディングロード」!!!。死ぬほど感動した。小学生で洋楽を聞く友人はいなかった。よってそんなに次の段階には進まなかったが、洋楽デビューの瞬間であったことは間違いない。

ジョーヘンダーソン。意外に味があります。4

Page OnePage One
アーティスト:Joe Henderson
販売元:Apo
発売日:2009-08-11
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Joe Henderson "La Mesha"1963
TS Joe Henderson
TP Kenny Dorham
P   McCoy Tyner
B   Butch Warren
DS Pete La Roca
ジョーヘンダーソンの初リーダーアルバムであり人気盤。彼は25歳のときにケニードーハムに認められて行動をともにし、翌年このアルバムを出した。ジョーのアルバムだがアルバムにはケニードーハムが一番上にクレジットされている。この曲もケニーの提供した曲である。アルバムの中で一番リラックスした曲であり、私が一番好きな曲でもある。時間は9分を越えるが時間を感じさせない魅力がある。名曲だと思う。26歳のジョーは実にのびのびとSOLOを奏でている。ハイトーンの語り口やスローな曲でありながらスゥイングした早いパッセージなど、いいアドリブである。もちろんケニーのTPは余裕の音であります。
 岩浪洋三氏によって酷評されている彼だが、聞かず嫌いはいけないと思い手を出したが、以外に味のあるプレーヤーではなかろうか。
 

1970年代が生んだ奇跡のBAND。マハビシュヌ。4

The Inner Mounting FlameThe Inner Mounting Flame
アーティスト:Mahavishnu Orchestra With John McLaughlin
販売元:Sony Jazz
発売日:1998-08-20
おすすめ度:5.0
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THE MAHAVISHUNU ORCHESTRA"YOU KNOW YOU KNOW"
1971
g John Mclaughin
UK出身。1969アメリカにわたる。マイルスデイヴィスグループに加わり「ビッチェズブリュー」「オンザコーナー」「ジャックジョンソン」等に参加。1971年マハヴィシュヌオーケストラを結成。このアルバムは1stアルバムである。
DS Billy Cobham
パナマ出身。幼少からアメリカにわたる。1968年ホレスシルバーのバックバンドに参加。1969年マイルスのビッチェズやジャックなどに参加。
Vln Jerry Goodman
アメリカ出身。シカゴ交響楽団出身。両親はクラッシック畑。叔父はJAZZピアニスト。
KEY JAN HAMMER
プラハ出身。10代よりJAZZピアノを始めてアメリカにわたり、バークリー音楽院に入学。

結局マイルスグループにいたのは、ジョンとビリーである。この2人がサウンドをリードしているのは間違いはない。ジョンはおそらくマイルスでの経験をもっとROCK的にアプローチしてみたかったのではないか。1969年キングクリムゾンがデビュー。クラシカルなサウンドとROCKを融合させた。クラッシック畑のバイオリンのジェリーやJAZZ畑のヤンハマーを入れたのは大正解であったろう。
 曲はゆっくりと始まり、やがてはコブハムの激しいプレイに導かれるがごとく、高揚してゆく。ハマーのSOLO。JAZZのモダンなフレーズを避けて、ブルーススケールの黒いフレーズを多用し、ROCK的にしている。合間合間にコブハムやほかのメンバーが隙間を激しいプレイで埋めていく。やがてジェリーのSOLOに。美しいジェリーのクラシカルなフレーズとエレクトリックバイオリンの歪んだ音がROCK的なフレーズを連発していけば、もうBANDは止まらない。このトリップ感こそマイルス仕込のサウンドであり、このBANDの命でもある。ジョンはあらゆる場面でおかずを入れていき、BANDの中央に位置する。コンダクターでもある。そしてコブハムのSOLO。この人の叩き方は「ねじ伏せ式」とでも言うべき凄まじい手数で他を圧倒する。ガッドやハキムとはまったく違ったROCK的な手法でありこのBANDにはピッタリマッチしている。
 このBANDはこの時代が生んだ奇跡のようなアンサンブルとテクニックが結晶した、大チームワークROCKインプロビゼーションバンドといえる。

 




4HERO。かっこいい。4

Creating PatternsCreating Patterns
アーティスト:4hero
販売元:Universal International
発売日:2006-08-22
おすすめ度:4.0
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4HERO "EIGHT" 2001
4HEROの4作目。
マーククレアー(マークマック)
デニスマクファーレン(ディーゴ)
イギリスの2人組ユニット。
このドラムンベースというジャンルらしいが、非常によく出来たアルバムであり、聞き応えがある。リズム、ソウル、JAZZといろいろな音楽要素がミックスされた、この2人組のアーチストによって作られた楽曲はそのつどいろいろなアーチストとの組み合わせで、幾通りものリズムパターンと音楽表現とワールドを持っている。そんなにわかりやすい音楽ではない。彼らのやりたいことは、リズムと楽器とボーカルで現代的な楽曲を再現すること。それはエレクトリックでありながら、エスニックであり、パーカッシヴでありかつスリリングな音楽。いろいろな展開があり飽きさせない。一筋縄ではないその楽曲はプログレッシブでありダンス音楽であり環境音楽でもある。とらえどころのない彼らのサウンドは時代が生んだ音楽そのものであり、今一番聞いてみたいサウンドである。かっこいい。

FREEって、ブルースロックだったのか。4


FREE "ALL RIGHT NOW" 1970
 何の変哲もないこのBANDが好きだという友人がこのアルバムを高校のときに購入した。その頃はプログレファンの私から見れば、このグループのよさは当然わかろうはずもない。友人はレコードを貸してくれた。録音して聞くが、なんとも地味な音にはコメントしようもなかったが、むげに「なんじゃこりゃー」というわけにもいかず、「まあまあですね」としかいえなかった。その後その友人と、ROCKBANDをつくった。そいつはボーカルで、私はギターである。その時点でもう気づかないといけなかったが、私はサウンド思考、彼はボーカル思考である。彼がやりたかった曲は、バッドカンパニーの「キャンントゲットイナッフ」とこのFREEの「オールライトナウ」であった。わたしはカクタスやパープルであった。そう。結局結論は出ていたわけであります。このビデオのロジャー。もうかっこいいじゃーないですか。
 まず画像がやけにいい。踊っている女子へのコメントは控えましょう。ギターのコゾフ。特に凄いプレーではない。派手さを抑えた、コクのある音造りである。そうなんです。これはブルースロックだったんですね。白だと思って聞いてはいけない。これは黒だと。あーそうか。わるかったよ。主役はあんたかい。・・・。それにしてもこの曲はコーラスで歌ったが、気持ちのいい曲だったね。

THE WHOの入門はこれ。

キッズ・アー・オールライト ディレクターズ・カット完全版 [DVD]キッズ・アー・オールライト ディレクターズ・カット完全版 [DVD]
アーティスト:ザ・フー
出演:ザ・フー
販売元:BMG JAPAN
発売日:2004-07-21
おすすめ度:4.5
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THE WHO "MY GENERATION"  1967 TVSHOW
とらえどころのないBAND。「あんたらはいったいどうしたいの」「あんたらはいったい誰なんだい」「THE WHO」という訳で、わたしはこのBANDが長年理解できずにあまり聞かずにいた。このBANDが好きだという友人はよほどの変わり者、あるいはよほどの素人(名前だけで聞く人)であった。live at  leedsからはじめて、汚いイメージが付いて、トミーで、わけがわからんくなって・・・。最近ですよ。このDVDを観たのは。
 わかりやすい。楽しめる。このビデオは最初の部分だけであるが、司会者を馬鹿にした演出のWHO。コミカルでお笑い的に演出されているが、最後に楽器を壊したりするシーンも含めて演出である。要するに昔のドリフターズやクレイジーキャッツなどと一緒である。しかし彼らの個性やハートがつたわって来る。だんだんとひきこまれてくる。最後にはもっと聞いてみたくなる。
 断言できる「THE WHOの入門はこのDVDをみればよい。」


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