jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

2010年05月

バドパウエル。真剣勝負。5

ザ・シーン・チェンジズザ・シーン・チェンジズ
アーティスト:バド・パウエル
販売元:EMIミュージックジャパン
発売日:2009-06-10
おすすめ度:3.5
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Bud powell "Cleopatra's Dream"
1958年
 バドパウエルは聴いたことがなく、初めて購入して気に入った作品である。ピアノトリオは購入するにあたって注意しないといけない点がある。私の場合、ありきたりなスタンダードでは満足しないという事である。ピアノトリオでは美しさや雰囲気だけがとりざたされて、肝心のオリジナリティーや野心的な表現力が乏しいものがままある。私はそんな作品には余り用事がない。
 ところでバドパウエルの全盛は40年代後半から50年代のかかりだそうで、この頃は麻薬におかされて老いたセイウチと化していたらしい。たしかに指はもつれ加減だし、何か必死にピアノにしがみついて演奏している感じを想像させる。なんだか「ウーウー」唸っているし。とても名盤とは呼べないらしい。しかし私はそれを聞いてますますこのアルバムがいとおしく思えてならないのだがどうだろう。
 バドパウエル    P
 ポールチェンバース BASS
 アートテイラー     DS
 全曲オリジナル。一発録音。録音バンゲルダー。
 全曲全力を尽くした彼らの演奏は実にスリリングであり真剣勝負。張り詰めた緊張感は只者ではない。聞く側に興奮を与えるこの作品は私のフェバリットになりあがった。いとも簡単に。写真に写る彼の息子「アール」の心配そうな顔が痛々しい。


 

ABWH。匂いは「YES」そのもの。5

Anderson Bruford Wakeman HoweAnderson Bruford Wakeman Howe
アーティスト:Anderson Bruford Wakeman Howe
販売元:BMG Special Products
発売日:1989-05-25
おすすめ度:4.5
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ABWH "Order of the Universe"
1989
 1989年。私はこの時期、長らくROCKシーンから遠ざかっていた。YESに関して言えば、1983年のロンリーハートが出たときも、私はまったく聞くことさえなく、たまに貸しCD店にいって、車で聴くのにいい音楽だけを借りていた。したがってこのCDが出たときもまったく意に関していなかったのだが。「筑紫哲也のNEWS」のテーマソングにこの曲が使われて、久々に私のROCK魂がくすぶった。すぐさま貸しCD店で確認しに行った。
 「ABWH」。
 え?
イエスじゃーないの?
なに?
良くわからなかったが借りて録音。いいじゃーないか。いいじゃーないか。最近のYESのようなPOPからまた往年の雰囲気がするではないか。

 というわけで、この時期は私はまったくROCKシーンから遠ざかってしまい、また聞き出したのは本当にここ最近のことである。このブログを立ち上げたのはそんな私に火をつけたブログがあったからです。その話はおいといて、このCDは純粋にいいアルバムではないですか。
ジョンアンダーソン    VO
スティーブハウ      G
リックウエイクマン    KEY
ビルブラッフォード    DS
 親分のクリスがいないだけで、実質こわれものと危機のメンバーそのものである。そんなゴタゴタに私は一切興味がないわけで、純粋にサウンドを楽しみたいのであります。
 「筑紫哲也のNEWS」のテーマソングには別にスティーブのボーカルパーとかが入っていたわけではありません。リックのテーマソングが使われていただけです。しかし、少し聴いただけで「YESだーっ」と思いました。私の細胞が目を覚ましたというのか、何というか、リックとハウの絡みを聞いただけで、すぐにわかってしまったのです。まるで昔付き合っていた女性の顔を見なくても後姿でわかってしまうように。というか「におい」がしたのであります。
 その匂いこそがYESファンを釘付けにするリックとハウの絡み。ラーメンで言うとスープと麺の絡みのようなものです。良く絡むわけであります。ハウのギターは気持ちがいい。ROCKスケールとは違うクラシカルなフレーズを持っている。リックもクラシカルなフレーズを持っている。良く馴染む。「90125」組のトレバーはブルーススケールを多用している。したがってリックには合わない。(一概には言えないが・・・。)
 そのいい匂いがする音楽はジョンアンダーソンという出汁にピッタリ合わさってひとつの宇宙を形成する。ビルのDSはどちらかというとこのサウンドを現代音楽的に味付けしたチャーシューのような役割であろうか。このチャーシューは人によって好みが分かれる。ここで聴かれるビルのチャーシューは一か八かの勝負に出ている。DSとはいえ、パーカッシブにDSを叩いている。往年のDSセットではなく電子ドラムを多用してクラシカルなムードに花を添える形で表現しており、私には心地よい限りである。時にはパーカッシブに時にはPOP的に。大活躍である。
 このアルバムには穴がない。殆どの曲は4人で作られており、最初から終わりまで無理なく聴ける。今聞いても非常に心地よい限りの「名盤」だと思う。

 

ザバンド。意外にいい。4

IslandsIslands
アーティスト:The Band
販売元:Toshiba EMI
発売日:2001-04-27
おすすめ度:4.0
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THE BAND    "Saga of Pepote
Rouge"  1977
 1977年には私はまだザバンドを知りませんでした。1978年「ラストワルツ」の年に、松任谷正隆がFMでザバンドの特集をやった。松任谷さんはザバンドの相当なファンの様子で、曲ごとに感想やこれは誰の作曲で歌い方がどうだとか、自分の思い入れもしっかり語った内容の濃い放送であった。そのときは単に録音しただけであったが、聴くうちにだんだんとはまっていった。
 わたしは世間的には評価のよくない作品に対してスポットを当てる趣味があるわけではない。バンドは世間的には初期の作品が圧倒的に人気がある。私はまずは「音」(録音)のいい物を好む習性があるのかもしれない。YESしかり、ツェッペリンしかり。(クリムゾンは違うぞ)フロイドもやや違う。しかし、その音にこだわる趣向があるのは否めない。
 このアルバムも世間的にはよろしくない。そんな声はあまり聴かないようにしてこのアルバムをまっすぐに聴いてみよう。なんていいアルバムでしょうか。とにかくまず「音」がいい。サウンドは彼ら特有の泥臭さはあまりなく、南十字星路線のpopで軽いさわやかな曲が多い。殆どはロビーの曲によるものである。この曲もロビーの曲である。そんな違和感はまあおいときましょう。
 あまり聞き込んで名盤だのなんだのにあげつらうようなアルバムではない。さあ出かけよう。何かけようか。「バンド」なんかいいんじゃーないか。そうだね。バンドは何がいい。「アイランド」聞いたことある?。ない。まあ聴きたまえ。・・・・。意外にいいじゃないか。そうだろう。捨てたものじゃーないんだよ。・・・的な感じでいいんじゃーないかな。

マイルス。「恍惚」4

Get Up with ItGet Up with It
アーティスト:Miles Davis
販売元:Sony/Columbia
発売日:2000-08-03
おすすめ度:5.0
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Miles Davis "CalypsoFrelimo"1974
 私がこのCDを購入して半年以上が経つ。このCDに関しての評価はまだまだ下せない。まだ理解していないのが正直のところである。
Miles Davis (org,p)
John Stubblefield (sax)
Dave Liebman (fl)
Pete Cosey (g)
Reggie Lucas (g)
Michael Henderson (el-b)
Al Foster (ds)
Mtume (conga)
メンバーについても詳しくは知らない。私に残されているのは私の聞く耳だけである。
 私のリアル体験で言えば、1980年発表された「マンウイズ・・」である。引退していたマイルスが復活したと。私はマイルスのマの字も知らなかったので最初からこんなサウンドをやる人なのかと思うぐらいであった。その後噂の「ビッチェズ・・」を聴いたのだが、特に驚くといったものはなかった。ただ難解であったためフェバリットにはならなかった。
 その後エレクトリックマイルスを何枚か聴いて私はマイルスから遠ざかっていた。
 このアルバムを最近購入したわけは、とあるCDの紹介本に「これははずせない・・」と書いてあったからである。エリントンの鎮魂歌から始まるこのアルバムは実に暗い。はじめの一曲目だけでわたしはKOされたのでありました。「暗い」。まったく盛り上がることなく延々とアドリブのような駄々吹きのようなサウンドが30分以続いているのである。私はこのアルバムを購入して、喜び勇んで帰り道車の中でこの曲を聴いて、かえるまでずっと一曲目を聞かされ、怒り、愕然とし、また恐れおののいたのでありました。このアルバムは並々ならぬものである。と。
 ビッチェズを聞いていたのである程度は覚悟していたがそれをはるかに上回っていた。
 その後このアルバムをあまり聴くことがなかった。最近のことこのアルバムをまた手にするようになった。寝る前に聞くようになってからである。私が購入したCDはDISC1とDISC2とに分かれている。DISC2の頭の曲がこの「CalypsoFrelimo」である。このアルバムの中で一番好きな曲である。この緊張感と張り詰めた演奏は後のアーチストに多大なる影響を与えたのは言うまでもない。
 昨夜のことである。私は風邪を引いて熱でうなされる中、この曲を聴いた。朝までかけっぱなしであった。「飽きなかった」DISC2を朝まで聞いた。もちろん聞いて理解したのではなく、「体験した」という言い方が正しいのだろう。熱と音楽が一体となり、なんだか脳から変な物質が分泌されて、私はふらふらになり、麻薬にでも犯されたようにへんな夢もたくさん見た。でも妙に快感と恍惚感を味わった夜だった。

 

DEEP PURPLE。この曲は我々のバイブルである。4

Machine HeadMachine Head
アーティスト:Deep Purple
販売元:Wea Japan
発売日:1987-06-17
おすすめ度:4.5
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DEEP PURPLE "SMRK ON THE WATER" 1973
 マシンヘッド。このアルバムを学校に持って行っただけで、人だかりが出来た。「アーこんなの持っているんだー」「エッ、ROCK好きなの?」同じ趣味を持った仲間を探すのはたやすいことだった。大体このアルバムを知っている連中は、目立ちたがり屋か、演奏好きのROCK野郎が多かった。目立ちたがり屋は置いといて、私の周りには割りとマニアックなROCK少年が多く集まった。大概はギターを弾いている。BASSとDSを集めて、スタジオに行く。間違いなくこの曲をやる。大概やる。この曲はコピーしやすい。ギターもベースもドラムも役割がはっきりしていて全てがカッコイイ。
 リッチーのギターソロは何回もコピーした。最初は早挽きのところがなかなかマスターしにくい。そこばかりに気をとられてなかなか前に進まないときもあったが、まあまあがんばったほうだと思う。しかしどのバンドにもいなかったのはKEYであった。ジョンの役割は今聞くと非常に重要である。あとイアンギランのボーカルは真似出来ない。そしてさりげなく激しいイアンペイス。これもまね出来ていない。そして決定的にわかっていなかったのは、アドリブである。このバンドはROCKバンドでありながらJAZZっぽい。それはそれぞれが卓越した演奏技術を持っていて、アドリブが大いに効くということ。
 このバンドの魅力はなんと言ってもアドリブである。特にジョンとリッチーのアドリブ合戦はROCKでありながらさながらJAZZを聞いているかのような雰囲気である。JAZZROCKの走りはすでにこのバンドにあるのではないか。
 我々はスタジオを出る。今までの演奏をカセットに録音したものを聞く。そこにあるのはなんとつたない素人の演奏である。大概「がっかり」。しかし我々は満足している。それはなんだろうか。この4人の若者はそこで大いに自己満足の世界に浸れていた。私は今でも「夢」をみる。大概演奏が始まって、自分のアドリブのシーンの夢である。曲は「スモークオンザウオーター」。この曲はとうじのわれわれのROCK魂に火をつけた「名曲」である。

 

 

QUEEN。忘れることの出来ない一枚。4

JazzJazz
アーティスト:Queen
販売元:Alex
発売日:1994-02-07
おすすめ度:5.0
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Queen "Mustapha" 1978
 私は高校のときは毎晩FMラジオにかじりついていた。「渋谷陽一のサウンドストリート」。このアルバムは私が高校1年のときにQueenの新譜として大々的に取り上げられた。私は当時はまだ「Queen」を知らない純粋なROCK入門者であったのである。そしていきなりの「 血の洗礼」を受けた。
 「イ~~~~~ブラヒ~~~~~ム」(アラビア語らしいが、英語だろうがなんだろうがどうせ何を言わんとしているかは解らない)

イ~~~ブラヒ~~ム
彼は預言者、預言者イブラヒム
慈悲深く慈悲あまねくアラーの神よ
あなたにアラーの御旨がありますように
礼拝!
ムスタファ(x3)、イブラヒム
ムスタファ(x3)、イブラヒム

ムスタファ、イブラヒム
ムスタファ、イブラヒム
偉大なるアラーの神よ
あなたにアラーの御旨がありますように
ムスタファとイブラヒムは言った
“苦しい時の神頼み”
偉大なるアラーの神よ
あなたにアラーの御旨がありますように
ムスタファ?(そう!)我はムスタファ
ムスタファ、イブラヒーム
ムスタファ、イブラヒーム
慈悲深く慈悲あまねくアラーの神よ
イブラ、イブラ、イブラヒムは預言者
(そう!)イブラヒムはアラーのお気に入り
慈悲深く慈悲あまねくアラーの神よ(礼拝!)


*イーブラヒム・・・預言者
*アラー・・・・・・・イスラム教の神
*ムスタファ・・・・・人名。

 今初めてこの歌の歌詞を調べてわかりましたが、こんな唄をあんなアレンジで聞かせてあんなにプログレッシブに聞かせるバンドは「Queen」しかいない。それは今の時代に振り返って解ることだし、冷静に考えるとわかることであるが当時は何がなんだかわからないというのが一番の印象でありました。一曲目がこれである。いったい「Queen]はどこに向かっていたのだろうか。
 この試みが「価値」あるように理解されたとは思わない。むしろその後のアルバム評価でこのアルバムはあまり芳しい評価にはなっていないところを見ると世間にはあまり歓迎されなかったようである。音楽の評価は誰が決めるのかは解らないが、少なくとも私にはこのアルバムは「初めて聞いた」という点も含めて大きな心で捕らえたとしても、このアルバムのチャレンジはそんなに間違っているとは思わない。

”Jealousy ”

あなたは どれだけ間違いを犯す事がありますか?
ああ 恋に落ちたのが 僕の最初のミスだ
僕はどのように 知ったのだろう 愛と呼ぶには遠すぎたと分かるのに
ジェラシー 僕を見てくれ
ジェラシー 君はどうにか僕をものにした
君は 何の警告も与えてくれなかった
僕を驚かせてくれた
ジェラシー 君は導いてくれた
君は失わなかったし 君は間違えなかった
君は 僕のやってきた事に疑問を持っていたんだ


どれだけ どれだけ どれだけ 僕のジェラシーのすべてよ
僕には 君が僕のプライドを傷つけるのを許すだけの器量が無かったんだ
今は 僕は ジェラシーと共に一人で取り残されてしまった

こんな素敵な曲を聴いていると、亡きフレディーの顔が浮かんできて悲しくなります。彼らの方向性は徹底的にエンターテインメントされた音楽。決して難解ではない。決して物真似ではない。誰もやったことのない音楽。そんな意味ではこのバンドのやろうとしていたことは常に新しくそして斬新であった。
 このアルバムは評価は低いが、私は決して忘れることの出来ない一枚であり、涙の出る一枚である。



RY COODER。「いささか値打ちがある」4

Boomer's StoryBoomer's Story
アーティスト:Ry Cooder
販売元:WEA
発売日:1994-10-19
おすすめ度:4.0
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Ry Cooder "dark end of the street" 1972
 ライクーダーの2ndアルバム。彼はトラディショナルをとうとうと歌い上げる。アメリカの民謡やPOPソングをギターとともに歌う。このビデオは1977年のライブであるが、オリジナルはアコースティックな演奏である。ライクーダーは子供には決してお勧めできない。退屈して寝てしまうに違いない。彼のこのビデオを見てはらはらどきどきするあなたにこそお勧めなのでありますよ。トムウエイツなんかに共通点があるかも。ディランはちょっと世界が違う。かれは歌はあんまり上手いほうじゃーない。しかし彼のギターにはいささか値打ちがある。彼のスライドは特に上手いというものではないが、フレーズ酔いするきらいがある。このビデオははじめてみたが、もうはらはらどきどきするのだがどうだろう。それはおそらく彼のフレーズの「タメ」とかピッキング。ボトルの使い方ではなかろうか。
 「いささか値打ちがある」。彼の曲の殆どはその彼のギターと曲のアレンジがドッキングして何倍にも膨れ上がり、すばらしい「味」となるのである。
 子供にはお勧めできない。仕事に疲れた。人生の後半に差し掛かったあなたにお勧めなんですよ。

リターントゥ。2nd。「悪くはない」んですけど。3

Light as a FeatherLight as a Feather
アーティスト:Return to Forever
販売元:Polygram Records
発売日:1990-10-25
おすすめ度:4.5
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Chick corea & Return to forever
"CaptainMarvel"  1973
 リターントゥを名乗って2枚目の作品である。前作「Return to forever」は超有名盤であり高い評価を受けているのに対して、このアルバムはなぜか知名度も低く評価もさして高くはない。
ジョーファレル    SAX、FL
チックコリア      EP
スタンリークラーク   BASS
フローラプリム     VO
アイラートモレイラ   DS
 メンバーは1stと一緒のメンバーである。ボーカルのフローラプリムを大きくフィーチャーした曲が多く、大人の音楽である。
 この「Captain Marvel」もスリリングでいいですね。さらには「500Miles Hight」「Spein」などの名曲を含んでいる。聴きやすく、おそらくはじめて聞くときはこちらから入ったほうが解りやすいのではないか。前作1stは確かに名盤であると思います。マイルスグループの後遺症が残っていたサークルというバンドのあとにたどり着いた名作「リターン・・」は私の好きなカンタベリーやスパニッシュフレーバーに満ち溢れておりいきなりのテーマやアドリブは皆無。どちらかというと「序奏」からたっぷりと時間をかけた曲が多い。それにたいして2ndである本作はやりたかったサウンドはこれなんですよとばかりに、いきなりのテーマや明るい曲想が多い。しかし、決してPOPというわけではなく、各人のソロや演奏はあくまでスリリングに。
 ただひとつ難をいえば、このアルバムは理解しやすい反面飽きも早いということであろうか。このアルバムをいつ聞くのかが結局定まらないまま、私のCDの棚に早くも納まってしまった。「悪くはない」んですよ。決して。

 

 

AYRO 。ビターな名盤。4

ElectronicLoveFunkElectronicLoveFunk
アーティスト:Ayro
販売元:Omoa
発売日:2004-03-29
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Ayro "Unity" 2004
 AyroことJeremy Elisのデビューアルバム。デトロイトの新星らしい。最初から最後までファンキーなリズムであり、そうとう完成度の高いアルバムである。この人の事を良く知っていたわけではなく、このアルバムの評価が高かったので、購入したのであるが、今の所気に入ってよく聞いている。
 第一印象はジャミロクワイ。ファンキーなリズムはとどまる所を知らず、曲と曲の間のつなぎ目もほぼ完璧に埋め尽くされたエンドレスで乗りのりのサウンドが聞ける。パーティーや男同士でマージャンなんかするときにかけっぱなしにしていてもよさそうな感じ。一人よりも大勢が似合う。イベント会場でもいいかもしれない。とにかくつなぎ目にすごく神経細かく作られていて黒っぽいボーカルは白人とは思えないほどビターなブラックサウンドである。カッコイイの一言であろう。
 

ロッド。こんなにいい曲。4

Every Picture Tells a StoryEvery Picture Tells a Story
アーティスト:Rod Stewart
販売元:Universal
発売日:1998-03-31
おすすめ度:5.0
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Rod Stewart "Every Picture Tells a Story " 1971
 私がロッドを知ったのはまだロックを知る前。まだ、ビートルズやらカーペンターズぐらいしか知らなかったとき、「アイムセクシー」がヒットしたあたりからである。このイケメンのブロンドおじさんがフェイセズなるかっこいいバンドにいたことなどはもっと後になって知った。
フェイセズ  1st 「ファーストステップ」1970
        2nd 「ロングプレーヤー」1971
        3rd 「馬の耳に念仏」1971
        4th 「ウーララ」1973
ソロ      1st 「ハンドバッグと外出着」1970
        2nd 「ガソリンアレイ」1970
        3rd 「Every Picture Tells a Story 」1971
        ・・・・・・・。
ロッドはフェイセズのボーカルであるとともにソロ活動も平行して行った。このアルバムはフェイセズ時代の最も脂の乗り切った時期の名盤であり私も一番好きなアルバムである。
 ファイセズも好きなのですが、彼の初期のソロアルバムはレベルが高い作品が多く、ストレートなロックを彼のハスキーなボーカルで持ってたっぷりと楽しめる。この曲の後半で出てくる女性ボーカルはマギーベル。黒いボーカルがまたいい。
” Maggie May ”
マギーメイは彼の作品であり、シングルは全米英で1位を獲得。


起きてよ、マギー 言わなきゃいけない事があるんだ

9月ももう終り僕は学校に戻らなきゃいけない

一緒にいるのは楽しいけれど

なんだか利用されてる気がする

これ以上ない程 つくしてきたし

君の誘惑に負けて 家を飛び出した

君を一人にさせないためにね

結局僕は君にハートを奪われた、だから本当につらいんだよ


恋を経験した方にはわかるだろう。一種のウイルス性のかぜと一緒なんだ。愚かしさは後になってから解る。でも愚かでも何でもいいじゃないですか。そのとき一生懸命追いかけたものは確かに、心に刻まれてきっと人生の肥やしとなり豊かさにつながっているから。それが証拠にロッドはこんなにいい曲がかけているじゃないですか。

 

 

デビットリーロス。王道だと思います。4

Crazy from the HeatCrazy from the Heat
アーティスト:David Lee Roth
販売元:Warner Bros.
発売日:1994-05-26
おすすめ度:4.5
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David Lee Roth "California Girls " 1985
 1985年は私が大学を出て就職した年である。そんなに明るい毎日ではなかった。むしろなれない職場で、友人も出来ず、悩み多きときであった。この頃は「MTV」でこのビデオフリップが良く流れた。
 いうまでもなくデビットリーはバンヘイレンの初代ボーカリストである。あの能天気な雄たけび。当時伊藤正則はこのバンドをべたほめであった。一方大貫憲章は「なんですかこの品のないボーカリストは」といった。さすがの渋谷陽一も「わたしもフーとかヒーはすこしねー・・・。」といささかであった。
 わたしもこの人にはやや閉口していたのが事実である。しかしこのビデオを見てからやや見方が変わった。「この人はやりたいことをやりまくっている。」「堂々としたものだ」「むしろここまでやってくれたらすがすがしい」
 こんな思いで、このアルバムは当時購入してしまったのであります。衝動買い。・・・いや、このアルバムはお気に入りですよ。恥ずかしげもなく車でフルボリュームデ何回も歌ってしまいましたよ。エンターテイメントされちゃったよ。

”Medley: Just a Gigolo/I Ain't Got Nobody ”
 このビデオはエンターテイメントされていますよ。「アホ」かもしれないが、「アホ」万歳だと思った。愉快じゃなきゃ。面白くなくちゃーこの世は渡っていけないよ。時にはこんな音楽もいいじゃーないですか。
 この人、音楽を解っていると思いました。アレンジは誰がやったのかはわかりませんが、JAZZ、ポップスの王道を行っていると思いませんか。

 

EAST END×YURI。復活を願う。4

denim-ed soul(2denim-ed soul(2
アーティスト:EAST END×YURI
販売元:エピックレコードジャパン
発売日:1995-06-21
おすすめ度:4.0
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EAST END×YURI ”DA YO NE”
1995
 「DA YO NE」が流行ったのは1994年。わたしは当時ROCKシーンからは遠くかけ離れていた。車の改造に熱中していて毎週土曜日に夜は近くのサービスエリアに赴いては車の改造を褒めあったり見せ合ったりしていた。車の車種はKバニングであり、当時はやった「エブリー」を新車から改造していった。内張りをはがす。モケットを張る。コンソールボックスを作る。シャンデリアを埋め込む。ホーンをヤンキーホーンに変える。フロントにアクリル板を入れる。グループを立ち上げる。無線チームを組む。イベントに参加する。徒党を組んで走る。・・・。などやりたい放題をしていた。そのときオーディオにウーハーなるでかいスピーカーを入れるものが現れた。イベントやサービスエリアは必ずウーハーの「ドコドコ音」で埋め尽くされた。私が最盛期のときはウーハーはまだ序の口であったので、そこまで力は入れなかったが私も多少その影響を受けた。自称音楽通のわたしは音楽までは影響を受けまいとしていたが、やはりウーハーには似合う音楽が確実に存在する。
 「ZOO」「ボビーブラウン」そしてこの「EAST END×YURI」であった。私が本気で聞きだしたのはもっと後。イーストが活動を停止(1998年)してから世間から見向きもされなくなってからのことである。エーストエンドを車ででかい音で聞くのは何故か勇気がいる。それは、周りの目が気になるからである。まるで聴いてはいけないものを聴いているように。ボビーにしてもZOOにしても一緒である。「流行」という波に乗ったものの宿命であろうか。世の中に周知されたものの類はこのような扱いにされることが多い。しかし、ビートルズはあれだけはやったにもかかわらず今聞いても別に恥ずかしいものではない。そこにはなんだか違いがあるように思える。その辺については今は言及すまい。
 ところでイーストエンドのこのアルバムは私は良く出来たアルバムだと思っている。つまらない曲も何曲かはあるが、おおむね良く出来た曲ばかりだと思う。確かにこのアイデアは「ヒット」した。しすぎた。音楽で笑いを取った。そこで次も笑いを取らないといけなくなった。いちど爆笑すると次も爆笑したい「層」の人たちに支持されてしまったのではないか。私はこのアルバムは「笑い」もあるが、良く聴くとそこには当時の若者の「生活」があって興味深く聴けた。「笑い」ばかりに焦点を当てすぎるとやがて「ネタ切れ」になると思う。そして笑いたい人たちは常に新しい何かを追い続けるという性質がある。自分のスタイルや行動を常に新しいもので固める人たちは自分のスタイルが確立していない。よって音楽も消費の対象となる。カセットやCDを平気で車のコンソールの上に置いたりきずつけたり、挙句は捨てたりしている。私には信じられない。私は絶対購入したCDは捨てたりしない。「DA YO NE」も大切に持っています。
 このアルバムには次につながるいくつかの「いい曲」がありました。
”ウエン ウイー フォーリンラブ”
 別にこの曲が名曲とか言うわけではない。ただ、自分たちのメッセージをごく自然な形でこんな風に新しいアイディアに乗せてつくり続けて欲しかった。このグループで新しいファン層や支持層は作れるんじゃーないかと私は思う。今でも。まったく違うアイディアで、ちがう大人の見方で大人のメッセージを発信することが。

ストラングラーズ。今聞くと解る。4

Black and WhiteBlack and White
アーティスト:The Stranglers
販売元:Toshiba EMI
発売日:2001-07-11
おすすめ度:5.0
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The Stranglers "Enough Time "
1978
 私が高校1年生であった頃、ニューウェーブといわれるジャンルがはびこっていた。少し前まではハードロック、プログレが全盛であったのだが。私はそんな流れなんか知らずにこのアルバムを迷わず購入していた。
ヒューコーンウェル     G,VO
ジャンジャックバーネル  BASS
ジェットブラック       DS
デイブグリーンフィールド  KEY
 ロックがどんな歴史でとかそんなことは一切考えずに購入したアルバムである。自分が聴いている音楽は「同級生でも理解できないでしょ」的な感じで、聞くことが自慢。知っていることが事が自慢。親も知らない世界になんだか入り込んでいって自分が大人になっていく感じをかみ締めていた。
 ストラングラーズは当時ラジオやメディアではべたほめであった。私はそんな彼らを知らないくせに知ったかぶりをして聴いていた。曲は暴力的、破壊的であったらよかったので、このバンドにはなんだか魅力を感じていた。
 特にジャンジャックのベースラインには酔った。当時はコンポが流行。ステレオででかい音でよく聴いた。シンプルな曲展開。暴力的なボーカルは一日の疲れや不満、恐れ、不安を忘れさせてくれた。
 今聞くとキーボードやリズムに工夫があり、並みのROCKバンドではないことはわかる。メッセージを持った音楽と、新しい試みは彼らのやりたかった音楽でひとつのワールドを築いている。この音楽がテクノやクラブに発展したことは今聞くとなんだかうなずける。

 

 

ROVO。酔える音楽。5

FLAGEFLAGE
アーティスト:ROVO
販売元:ワーナーインディーズネットワーク
発売日:2002-11-21
おすすめ度:5.0
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ROVO "SUKHNA"  2002
「ぶっとびました」「あ~~」「最狂」「 グルーブ感」「脳にくる」「空気感」「ハッピー」・・・。こんな言葉がこのLIVEを見終わった若者から発せられるほどこのバンドは最高のトリップBAND、トランスBANDなのであります。
 昨夜は熱が39度くらいでて、仕事から帰ったらぐったりして、飯食ったらさっさと寝てしまいました。そしてボリュームを調節せずにこのCDを聞きながら寝てしまった。すこし大き目のボリュームであったが、もう小さくするのもめんどくさくてそのまま眠りについた。熱がひどくうなされてなかなか寝付けなかった。にも増してこのバンドがたたみかけてくるサウンドで、気が狂うかと思われるくらいの「トリップ」をあじわった。いつしかウトウトしてしまったが途中何回か起きた。私は音楽を切る事はしなかって、結局全部聴いてしまった。聴いたというよりこのバンドの場合「居合わせた」とか「体験した」とか言う言葉が似合うのかもしれない。おそらくライブ会場の若者はその会場全体の空気にいやがおうでも酔わされ踊らされ、中には発狂するものもいたかもしれないほど危険ゾーンだったわけである。
 こんな音楽は我々が若かったときはなかった。我々より上の年代の方から言わせると、我々がトリップしていたプログレやサイケやJAZZROCKはなかったわけでありまして、時代は確実にすすんでいるわけであります。多くの若者がこの音楽に酔う。「グラッチェだよ」「チャオ」(?)だよ。という感想はもう思考能力がなくなって、酔っ払い状態になっているわけであります。好ましいと思う。音楽に酔う。好ましいと思う。
 「音楽に酔う。」これは私が追い続けてきた音楽に対する究極の答えらしき言葉ではないかなー。「酔える音楽。」・・・。なんだかこんなタイトルの音楽番組があってもいい感じがします。

 

ジョニミッチェルの、「超名盤」5

Don Juan's Reckless DaughterDon Juan's Reckless Daughter
アーティスト:Joni Mitchell
販売元:Elektra
発売日:2008-01-13
おすすめ度:5.0
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Joni Mitchell "Talk To ME" 1977
 ジョニミッチェルを知ったのは、1980年の「シャドウズアンドライト」を見てからであった。特に印象的だったのは言うまでもなく「ジャコ」であった。ほかにもメセニーなんかもはじめてみたんですけど。とにかくこの映像は私の強烈にアピールした。
 このアルバムはその後、一番に購入したものである。ジョニの作品の中で一番に手にしたアルバムであった。このアルバムは当時良く聴いた。ジャコだけでなく、このアルバムは私にとっては手放せない一枚となった。
Vo  Joni Mitchell
P  Michel Colombier
B  Jaco Pastorius
Ss  Wayne Shorter
G   Larry Carlton
Ds  Airto Moreira

 のっけからジャコのベースで始まるこの曲はお気に入りの曲である。コヨーテという曲も好きだが、良く似た感じであり、ジャコのベースが彼女の世界観とマッチして渾然一体としたすばらしい出来栄えである。アルバム全体にこんな空気感が漂っていて、バランスの取れたすばらしい出来栄えのアルバムである。「飽きない」「深い」。
 私はこのアルバムを試験勉強しながら良く聴いた。当時一日12時間家で勉強していた時期である。あの時はこのアルバムと「クロスオーバーイレブン」(ラジオ番組を録音したもの)に非常にお世話になった。一日中聞いても飽きない。私にとっては「超名盤」である。



                  

 

トーキングヘッズ。「変わり者」4

Fear of MusicFear of Music
アーティスト:Talking Heads
販売元:Rhino / Wea
発売日:2006-01-10
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Talking Heads "Animals" 1979
 1979年。当時私は高校2年。このアルバムが出た年に購入した。きっかけはラジオ「渋谷陽一のサウンドストリート」に他ならない。べたほめであったような記憶がある。当時の私はいわゆる「ど素人」でありまして、このアルバムを満足の行く形では捕らえてはいませんでした。実験的でクリエイティブな彼らの姿勢を、パイオニアというよりは「風変わり」とか「変人」とか言うイメージで捉えてしまった。
 それが「サイコキラー」とか「リメインインライト」なんかが出てきて180度変わった。「やっぱりこいつら、変人ジャーなくて本物だったんだ」
 このアルバムに対する評価は今もあまり変わらないが、「変人には変わりない。」しかし彼らの音楽スタイルは間違いなく、後のいろんなミュージックシーンに影響を与えている。リズムにかぶせる暴力的なボーカルやパーカッシブなアフロビート。独特なギターカッティングに、電子音。効果音を巧みに使ってひとつのワールドを作る。なんといってもデビットバーンのボーカルはパンクが暴力的であるのに対して、むしろ「狂人」的な、近寄りがたいある種の空気感を持っている。・・・今聞くと、こんなに変わっていたんだなーと感心せざる得ない。

シネマティックオーケストラ。名盤の香。4

Ma FleurMa Fleur
アーティスト:The Cinematic Orchestra;ザ・シネマティック・オーケストラ
販売元:NINJA TUNE
発売日:2007-06-12
おすすめ度:5.0
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The Cinematic Orchestra
"Chaild song" 2007
 クラブシーンでは重要なバンドらしいがまったく初対面。2ヶ月くらい前に購入。初めて聴いたときは「静」のイメージ。とらえどころがなかった。イメージ音楽とか、ヒーリングとか言うジャンルがあるのかどうかわからない。彼らのやろうとしていることは、美しい絵画を人にイメージさせて、音楽を聞かせることによってある映像を見させること。CDには美しい写真がブックレットでついているが、それはあまり見ないほうがいいと思う。この音楽は、時間のあるときにゆっくり聴いたほうがいい。または考え事とかしているときにでも静かに流れていたほうがいいかも。時間は深夜。大勢はよくない。1人ですね。
 今のところ飽きが来ない。徹底的に聞き込むバンドではないが、持っていてそんはない。ジャケを見ていると聴きたくなるときがある。
”AS the stars fall”
 徹底的にマイナーなコードを使用して、ドラマチックにストーリーを連想させる。人によってはいろいろなことをイメージするだろう。それが彼らの目的である。オーケストラとリズムとボーカル。ロックでもないジャズでもないクラッシックでもない。深い。アルバムは12曲。前音楽を把握するまでには時間がかかります。わたしはまだこのCDを少しかじったに過ぎないが、すでに名盤の香がにおっていますよ。

アンプフィドラー。その麻薬的作用の使用法。5

Waltz of a Ghetto FlyWaltz of a Ghetto Fly
アーティスト:Amp Fiddler
販売元:Wall of Sound
発売日:2004-06-01
おすすめ度:5.0
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Amp fiddler "Dreamin'" 2004
アンプフィドラーはアメリカのキーボード奏者。80年代からPファンク勢と共演してきた。私は彼の経歴をまったく知らずにこのCDを購入した。CDショップの「店長のお勧めコーナー」に飾ってあった。ジャケットは見たことがあったのでまんざら嘘ではないだろうと・・・。即購入。
 Pファンク自体(パーラメンツやファンカデリック・・)あまりなじみがない。ファンクというとなんだか雰囲気はわかる。いずれにしてもヒップホップ的なことかなと思い購入したが、このダルダルな感じは、安っぽいサウンドではなかった。「ドリーミン」はシングルカットされた曲らしい。この単純な音楽は何故こうも私の気持ちを揺るがせるのか。単純なリズムには何の工夫も見られない。では、演奏か。ギターはややワウワウがかかったサウンド。別にたいしたことはない。キーボードも何の変哲もない。結局ボーカルである。アンプのこのボーカルは並のボーカリストよりも深い何かを持っているのではなかろうか。全曲彼の渋いボーカル曲で埋め尽くされたこのサウンドは麻薬的作用を及ぼす。日曜の午前中なんかにゆっくりしながら、なんか用事をしながら聴くといいですよ。洗車とか。日曜大工でもいいし。
 ピースフルな彼の声と落ち着いた演奏はきっとあなたを落ち着かせ、満足させリラックスさせてくれるでしょう。こういうのはブラックでもビターではなくて、スィート。チョコレートではミルクチョコ。ソウルフルはまた違うかなー。

マッシブアタック。寝れるアルバムは名盤が多い。5

Blue LinesBlue Lines
アーティスト:Massive Attack
販売元:Virgin
発売日:1993-04-07
おすすめ度:5.0
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Massive Attack "Daydreaming"
1991
「トリップホップ」と言う音楽ジャンルがあるらしい。

トリップ・ホップ(Trip Hop)は、音楽のジャンル。ヒップホップから影響を受け発展した音楽であり、幅広い意味での電子音楽の総称として使われ、細かい定義はないとされている。テクノトリップホップエレクトロニカといったように、時代とともにその名称は変化している。現在ではトリップホップという言葉はエレクトロニカに取って代わられ、死語と化している。イギリスブリストルが発祥地と言われる音楽であることから、ブリストル・サウンド(Bristol sound)とも呼ばれる。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
 
 そしてこのマッシブアタックのファーストアルバムはトリップホップの最初のアルバムといわれているらしい。ダーク。重苦しい。けだるい。こういった印象でこのアルバムは良く語られる。事実殆どの曲はダークである。そしてこのファーストはわたしは「名盤」であると思う。その後一貫してダークなアルバムを出していくが、このファーストは当時の彼らのやりたいアイデアがこれでもかと詰め込まれて一切ブレルことなく、淡々と曲が進行する。ボーカルがいい。どちらかというと、クラブというよりはヒップホップである。私はヒップホップは苦手な分野でありますが、この音楽はヒップホップでありながら「黒」というにはあまりにも「黒」。かなりのダークブラック。砂糖が入っていないコーヒー。ビターチョコレート。こんなにクールで売れるのか。(当時全英チャート13位だったらしい。)
 しかしてこの音楽をいつ聴けばいいのか。サー今日はピンクフロイドを聞くぞー・・とオーディオの前に鎮座して「ダークサイド」を聞くことはある。ヒップホップは普通はエネルギーを発散するときに聞くものと思われる。したがってオーディオの前に鎮座はない。疲れて帰って今夜はデビスを聞くぞ・・・。はある。一日の疲れをマイルスのTPが癒してくれる。サードライブだ。クラブを聞くぞ。・・・。ある。しかし。この暗く沈んだサウンドはいつ聞くのか。わたしはこのアルバムは寝ながら聴いている。またしても寝ながら聴いている。「寝れるアルバムは名盤が多い」(自論)(逆は真ならず)
 


TOTO このかっこいいバンドにはお手上げです。5

Toto IVToto IV
アーティスト:Toto
販売元:Sony Japan
発売日:2008-02-01
おすすめ度:5.0
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TOTO ”ROSANNA” 1982
 1982年。私は人生で一番脂の乗った時期であった。大学2年生。遊び、恋愛、大学の音楽サークル、個人的なBAND、バイク・・・。数えればきりがない。
 わたしは当時JAZZバンドに在籍していた。そのわりにROCKやフュージョンを愛しあまりJAZZは聴かなかった。もちろん世間で流行の歌謡曲やニューミュージックにはまったく興味はない。さらにいえば、外国のテレビに登場するようなバンドは必然的に聞くこともなかったのである。わたしのフェバリットはオールマンやドゥービーであり、ブレッカーやステップスであったのでありますから。
 そこにこのバンドはすでに登場していましたが、私はもちろん無視していました。あるとき大学のクリムゾンファンの友人がこの「トト」をほめていた。「この4枚目はいいですよ」「聴くべきですよ」・・・と。私はさらに無視しつずけていた。そしてあるとき、大学のゼミ室にあるステレオでこの曲「ロザーナ」がかかった。誰がかけたのかはわからないが、そのときみんながこの「ロザーナ」を口ずさんだのを覚えている。マニアックな電気お宅の「変わり者女子」(天文部所属)までもが大きな声で口ずさんだのである。
 そしてそのときの「音」がえらいえかった。「いい音」であった。
 TOTOの4枚目は私は程なくして購入した。えらい「いいおと」である。それはいままで、音楽の中身ばかりを追求して、「音」にはあまりこだわらなかった私が「音のよさ」の初めて気づかされた瞬間であったと思う。
 この4枚目は彼らの最高傑作であることは間違いないと思うし、このかっこよさには私は脱帽するしかない。このバンドはポップな一面を持っていながら、テクニシャンぞろいの演奏は通好みの演奏を聞かせる。さらにアレンジやボーカルが完璧でありゼミでほぼ全員が口ずさむほどの説得力を持ったバンドなのである。これは「無視」するわけにはいかなかった。
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