jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

2010年06月

KANSAS。実に残念である。4

Point of Know ReturnPoint of Know Return
アーティスト:Kansas
販売元:Sony
発売日:2002-02-13
おすすめ度:5.0
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KANSAS "Lightning's Hand" 1977
スティーブウォルシュ   Vo Key
ケリーリブグレン     Key G
フィルハート         Ds
ロビースタインハート   Vio Vo
リチャードウイリアムス  G
デイブホープ        BASS
彼らの5枚目のアルバムである。デビューは1974年。イギリスのプログレをアメリカンにしてポップに仕上げたアメリカンハードプログレに属するテクニシャンバンド。前作4枚目「伝承」を友人が購入した。すぐにダビングして聞いたが、これが高校の私には大変ヒットした。そうなると一緒の作品を買うわけにはいかない。そこでこの5作目となるわけである。この時期が彼らの頂点の時期であり、一番脂の乗った時期であった。
 key主体のサウンドはプログレ的な展開で、ELPを髣髴させるが、そこまでには至らない。やはりコピーに過ぎないのであるから。どちらかというとエイジアに近いと思う。(やばい方向)味付けがポップであり、アルバムに流れを感じない。しかし徹底的にテクニカルに展開するサウンドは高い評価も受けていた。この曲にしても展開やボーカルの表現力、VIOとKey、Gのユニゾンサウンドはスリリングで只者ではないことを物語っている。
 このアルバムは短い曲が多い。それが唯一気に入らないところである。もっと大作を作って欲しかった。前作のように。しかし時代が彼らをその方向に導いたのだろうか、この作品でヒットした曲は、タイトル曲のPOPな曲と、メロディアスでアコースティックな曲「全ては風の中に」である。時代は完全に凝った大作よりも短めでキャッチーな曲を欲していたのか。流されるとは情けない。しかしこのアルバムには光を発している曲も何曲もある。バイオリンとギター、キーボがユニゾンを奏でると恐ろしく鳥肌が立つスリリングサウンドが展開される。
kansas ”PARADOX”
バイオリンがいい味を出していると思う。ボーカルがいい。クラシカルな展開が気持ちよい。メロディアスなユニゾンにロックっぽいギターが絡む。残念なのはこのサウンドをずっと聞いていたいのに、早めに終わることである。実に残念である。




唯一無二。タルカス。5

タルカス(K2HD/紙ジャケット仕様)タルカス(K2HD/紙ジャケット仕様)
アーティスト:レイク&パーマー エマーソン
販売元:ビクターエンタテインメント
発売日:2008-06-25
おすすめ度:5.0
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ELP "Tarkus" 1971
キースエマーソン    KEY
グレッグレイク      BASS VO
カールパーマー     DS
1970「E,L&P」でデビュー。このアルバムは彼らの恐るべき完成度の2ndアルバムである。わたしは彼らの作品の中では一番好きなアルバムであり、一番衝撃を受けたアルバムであります。
 LPでいえばA面の一曲「タルカス」でこのアルバムの凄さは語れる。キースのかっこいいリフ。10/8の変拍子にまず度肝を抜かれる。さらにはクラシカルな展開に度肝を抜かれてノックアウト。3人の完璧な演奏に脱帽する間もないくらい忙しく展開されるこの曲は変拍子の雨嵐。インテリジェンスの勝利である。楽譜の読めない粗雑な野郎はお呼びでない。さらには1971年の曲でありながらまったく古さを感じさせない。何故か。
 このバンドに追随するバンドがいなく、まったくの個性バンド。独自の世界を持ったこのアルバムは唯一無二。結局こんなサウンドは何年経っても色あせないんだなーとつくづく思う。
 キングクリムゾン「宮殿」が1969、ピンクフロイド「原子心母」が1970、ソフトマシーン「3rd」が1970、YES「危機」が1972、ピンクフロイド「狂気」が1973、・・・・。おそろしく密度の濃い時代だ。今の時代、2010、2011・・と何か世の中を変えるようなムーブメントがミュージックシーンにあるだろうか。「否」である。てか私が年をとって鈍感で気づかないだけだろうか。

E2-E4。知らなかった。名盤。

E2 E4E2 E4
アーティスト:
販売元:Spalax
発売日:1998-11-30
おすすめ度:5.0
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Manuel gottshing "E2-E4" 1984
 マヌエルゲッチング。ドイツ発。1981年にすでに完成。当時はとてもこんなサウンドは受け入れられていなかったので、誰も注目せず。・・。らしいけどわたしは今の今までまったく知りませんでした。デトロイトテクノのCDの名盤に載っていたのでこのたび初めて購入。
 嫁とCD屋に来ていたので、あまり待たすわけにもいかず、迷わず購入。帰り道に聞きながら帰る。嫁「これ、さっきからずっとこのままだけど、これ・・、ええの?」わし「まさかこのままではないでしょ。」・・・・。結局、このアルバムはこのままであった。一時間このままであった。途中やや変化はあるものの、ギターやいろんな音が入るだけで、基本的なリズムやコード変化はない。わたしはさすがに驚いたが、嫁が次の買い物場所で買い物をしている間中この曲を1人で車の中でずっと聴いていて解った。
 「これは名盤なのでは・・・。」きいていて、心地よい。当時は雨が降っていた。その雨音とこのサウンドが一体となって、わたしは眠りに落ちた。30分ぐらいして目が覚めたがまだこの曲であった。また眠りに落ちる。酔った。このサウンドに酔った。
 このアルバムの評価を一言で言えば「心地よい」であろう。こんなアルバムはROCKの傑作本なんかには出てこない。この人はプログレであるが、やはりカテゴリーはクラブサウンドである。

 

YES。危機。安心感。4

危機危機
アーティスト:イエス
販売元:ワーナーミュージック・ジャパン
発売日:2010-05-26
おすすめ度:5.0
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YES "AND YOU AND I" 1972
クリススクワイヤ    BASS
ジョンアンダーソン   VO
ビルブラッフォード   DS
スティーブハウ     G
リックウエイクマン   KEY
いわゆる黄金期のメンバーになっての2作目。トータルで5作目のこの作品は「最高傑作」の呼び声が高い。
 YESというバンドはわたしはもしかして、一番好きなバンドかもしれない。サウンド思考のわたしを驚かせ、感動させ、ひざまずかせた。そんなバンドとの出会いは高校のときである。当時リリースされた「トーマト」を即購入してからだった。そして即さま感動。「クジラに愛を」なんて曲も抵抗なく聞けて楽しんでいました。そんなあるとき友人がこの「危機」を購入。私が聞き入っていた「トーマト」を馬鹿にしてきた。「「危機」に比べればそんなアルバムはたいしたことはないよ。」・・・。だそうだ。そのせりふには憤りを感じていた。わたしはこのアルバムをその友人のせいで正当に評価できなくなってしまったのかもしれない。まったく「最高傑作」ではない。
 そして月日が流れてわたしはYESを少しはなれたところから眺めることが出来るようになった。どの時期のYESも嫌いではないし、どの時期のyesにも味があるし、きらいなアルバムは一枚もない。ただどのアルバムが一番いいかという問いには未だにこう答える。「トーマト」でしょ。
 このアルバムは初期の作品の中では最もバランスよく作られている作品だと思う。「ザYES」ともいうべき、ジョンの声。スティーブのギター。リックのキーボード。そのどれもが美しく感動的である。大作が多く、危機応えがある。
 この曲は大好きなスティーブのギターから始まる。そしてメロディアスなコード展開。リックのキーボードが絡む。すでにYESワールドである。さらにジョンのボーカルがはいるともう感動せずにはいられない。クラシカルな展開が始まる。サビにはいると鳥肌が立つ。スティーブのスチールギターが効果的。ザYES 。このワールドは永遠に消えない金字塔ですよ。世紀の名作ですよ。起承転結のある曲は聞くものに安心感と安らぎ、満足感を与える。危機とはいえ安心感であるよ。

ROXY MUSIC 世界を持つ男。5

AvalonAvalon
アーティスト:Roxy Music
販売元:Virgin Records Us
発売日:2000-02-28
おすすめ度:5.0
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Roxy Music "TO TURN YOU ON"
1982
ブライアンフェリー      VO Key
フィルマンザネラ       G
アンディマッケイ       SAX
ニールハバード        DS
アランスペナー       BASS
アンディーニューマーク   DS
 ブライアンフェリーの世界。大人のムードたっぷりの。ダンディーな世界。まず音がいい。AORが好きな方ならお勧め。しかし、ブライアンのボーカルが好きになれない方にはまったくお勧めできない。この音楽は、彼の独特な節回しやダンディーな声、ルックスに酔うためのものであり、彼にまったく興味のない方には何のことやらさっぱりわからない。デビットボウイが苦手なわたしは彼の音楽自体を正当に評価できない。彼が好きになれないのであるからもう音を聞く気になれないのである。逆にに歌謡曲等でルックスが気に入れば音楽はどうでもいいから聴きたくなるということもある。
 このアルバムはそんな彼の魅力がたっぷりと詰まった大傑作アルバムである。彼のボーカルは不思議な魔力があるかもしれない。わたしは嫌いではない。音がいい。聞いていて気持ちよくなる。「浮遊感」とよく表現される。電気処理されたKEYサウンドはいつまでも聞いていたくなるサウンドだ。ほぼ全曲彼のオリジナルである。凄いじゃーないですか。世界のある人は強いですよ。まさにアーチストだと思いますよ。表現者だと思いますよ。残念ながらこのアルバムがラストアルバムとなってしまいましたが・・・。


ブンブンサテライツ。このアルバムはいいですよ。5

UMBRAUMBRA
アーティスト:BOOM BOOM SATELLITES
販売元:ソニー・ミュージックレコーズ
発売日:2001-02-07
おすすめ度:5.0
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BOOM BOOM SATELLITES "SLOUGHIN' BLUE" 2001
川島道行      G VO
中野雅之      BASS PRO
デビューは1998。ファーストアルバム「OUT LOUD」は私に衝撃を与えて、マイフェバリットBEST10に入る傑作だった。思えばこのバンド、というかユニットによってわたしはクラブミュージックへの門を開かされた。
 まだ聴いたことのない人はぜひ1STアルバムから聞くことをお勧めしたい。穴のないアルバムで飽きが来ず、いまだにフルボリュームで楽しんでいます。
 そしてこの作品は彼らの2ndアルバムである。1stよりもこった音作りであり、音楽的にも進歩している。プログレッシブでハードで無機質な音はおそらく人間の五感を刺激するでありましょう。彼らの最高傑作との呼び声も高い。それくらい音作りや構成に気を使っいる。この曲一曲目からもうがんがんですよ。彼らのワールドは自宅で大きな音で聴いてもいいし、車をどこかに止めて聞くのもいい。私が思うにあまりドライブには向かない。流して聞けないからである。この世界はやはり止まって聞いたほうがいいですよ。音はなるべくいい音で。なるべく低音を聞かせて。思いっきり発散してくださいよ。聞き終えた頃にはすっきりとした顔が。そしてなにげに・・・、落ち着いた曲を聞きながらドライブに行きましょうよ。
 

 

 

DOORS。これを聞け。5

The DoorsThe Doors
アーティスト:The Doors
販売元:Rhino/Elektra
発売日:2007-03-27
おすすめ度:5.0
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DOORS "Light My Fire "1967
 このアルバムは高校のとき友人が購入して、私に聞けといってカセットを渡された。次の日早速感想を聞かれた。私はまだ聞いていなかったが、「まあいいんじゃーないか」と、どっちつかずの返事をしておいた。すると「お前まだ聞いてないじゃろー」とつっこまれた。「いや、聞いたけどまだしっかりは聞いてないけど・・」とごまかすと、「これがわからんやつはROCKはきかんほうがええで」とのたまった。
 その答えは聞いてみて解った。これは凄かった。一曲目のブレークオンスルーから、まずいい音に驚いた。1967年とは思えないほどの音圧と迫力だ。ソウルキッチンみたいなミディアムな曲にも魂が宿っている。ジエンドはちょうど、フランシスコッポラの映画がはやったときだったので余計にリアルだった。そして極めつけは、この曲。邦題「ハートに火をつけて」である。
ジムモリソン     VO
レイマンザレク    KEY
ジョンデンズモア   DS
ロビークリーガー    G
こんなストーレートなオルガンを聞いたことがなかった。こんなストレートな曲展開にストレートな表現力。これぞROCKテクニックとかではなく、押したり弾いたりでもなく、ただひとこと「ハートに火をつけて」
直接表現。迷いなし。ウイスキーのストレートでありました。強烈。

RED。もっと早く聞くべきであった。5

Red (Wdva)Red (Wdva)
アーティスト:King Crimson
販売元:Discipline Us
発売日:2009-10-20
おすすめ度:4.5
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King Crimson "RED" 1974
ロバートフィリップ    G
ジョンウエットン     BASS VO
ビルブラッフォード   DS

デビッドクロス      VIO
メルコリンズ       SAX
イアンマクドナルド    SAX
ロビンミラー        OB
マークチャリング     COR

1. Red
2. Fallen Angel
3. One More Red Nightmare
4. Providence
5. Starless

 この作品は長い間暖めてきた。わたしはこの作品の熱烈なファンではない。しかしこのアルバムはカッコイイ。キングクリムゾンというバンドをわたしはまだ把握できていないので、偉そうなことも知ったかぶりも出来ない。しかしこのアルバムがものすごい完成度であることは聞けば解る。
 マイフェバリットアルバムBEST10に入りそうなほどこのアルバムは凄そうである。・・・。想像。・・・。要するにクリムゾンの作品の全てを聞いていないのでまだ判断が出来ないのである。
 メンバーチェンジを繰り返したグループはさほど珍しくはない。どのグループも大きく変化していった。YES、ソフトマシーン、パープル、ドゥービー・・・。しかし、わたしはそのどのグループにも付き合ってきた。「はいはいまたチェンジですか・・・」。と。しかしこのクリムゾンにはなかなか付き合えなかった。というか何故か「とっておいた」。何故だろう。
 あまりにマスコミや評論家たちが大げさに書いているので聞くのが怖くなっていたのかもしれない。がっかりするのが怖い。まだまだ聞くまい。このバンドぐらいではないか。1st、2nd、3rdあたりまでは順調に聞いていたのにその後ばったりと聞くのをやめてしまったメジャーバンドは。
 このアルバムも実は聞いたのは1年ぐらい前である。あれだけ最高傑作の呼び声が高いこのアルバムを長い間放置してきたわたしは猛烈に反省せざる得ない。・・・しかしわたしはこのアルバムの評価はまだできない。クリムゾンのなかで一番すきなのは今のところこのアルバムではない。では何か。それはまだ語れない。要するにまだまだ初心者な訳であります。こんなにJAZZROCKが好きなわたしは、何故にこのバンドをまたいできたのか。ロバートフィリップへの偏見だろうか。彼のギタープレイを認めていないのかもしれない。心のどこかで。わたしはやはりフュージョンよりの聞き方をするのかもしれません。アドリブにどこかしらJAZZ的なイディオムを持っていないプレーヤーに対するなんかしらの嫌悪感を持っているのかもしれない。いやいや、別に彼を嫌っているわけではありませんよ。ただあの独特なアルペジオ。別に気持ち悪いわけではないんですよ。ただ心の中で認めていないのかもしれませんね。ウエザーリポートで言えばウエインショーターですよ。いやいや解っていますよ。ショーターの凄さは。(今まで何度も記事にしてきた)
 で、このバンドはJAzz的に聞くべきではないことに気づいたわけです。彼のアドリブに期待するべきではない。従ってマハビシュヌなんかとは少し聞き方は違うと思います。マハビシュヌは、ジョンのギターやハマーのKEYテクニックを聴いてますよ。ソフトマシーン的な聞き方も違うと思います。あのフリーミュージックは何も考えずに聞くのが正しい聞き方だと思います。YESなんかともまったく違いますよ。YESはやっぱりあのボーカルが聞きたいのであって、あのアンサンブルに期待するのでありますよ。
 ではクリムゾンはなんですか。ジョンのボーカルにはまったく期待はない。ロバートのアドリブにもまったく期待はない。BANDのアンサンブルにも期待はない。しかして何も考えずに聞くのはもったいない。クリムゾンの特にこのアルバムをいつ聞けばよいのか。・・・。長い間放置してきたのにはここに原因があったわけであります。結局われわれは(まぁ私だけかもしれないが)この曲に付き合うしかないのであります。そういう意味ではプログレと呼ばれている中で難解なBANDはわたしは苦手なのかもしれない。何でお前にこっちが付き合わなければならないのだ。付き合う必要はない。


 いまは、・・・・、反省していますよ。もっと早く聞けばよかったと。
いやまったく持ってこのアルバムは凄いアルバムですよ。こんな世界は早く体験するべきでした。ハード。最初から終わりまで。とことん彼のワールドですよ。理解しにくい方とようやく分かり合えて、話が出来てこんなに凄い方ならもっと早くから付き合っていればよかったというイメージですね。


 

キーオブライフ。忘れられないアルバム。5

Songs in the Key of LifeSongs in the Key of Life
アーティスト:Stevie Wonder
販売元:Japanese Import
発売日:2000-05-02
おすすめ度:5.0
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Stevie Wonder "Isn't she lovely"
1976
 このアルバムには正直「驚き」でした。まず驚いたのが「アイウイッシュ」この曲には影響を受けまくった。ホーンアレンジのファンキーさ。そしてなんといってもリズムである。あの曲は16ビートである。ドラムは16を刻んでいる。しかしてBASSは4つ刻みである。この不思議な絡み具合がなんとも気持ちよく、さらにスティーヴィーのボーカルが渋い。後半は当時のはやりだと、アドリブを入れてくるのだが、ホーンのソリで決めてくるあたりがにくい。そして名曲「サーデューク」。わたしはこの曲をBANDで演奏するのにかなり苦労した思い出がある。中間部のホーンのユニゾン。なんでもないじゃないかというなかれ、わたしはあれをコピーするのにかなりの時間と労力を要した。そしてこの曲。「 Isn't she lovely 」邦題「いとしのアイシャ」。この曲のBASSを担当して初めてBASSの楽しみと喜びを知った。この曲はJAZZBANDがよく取り上げる。特に後半部分は速さとリズムを変えて演奏する。シャッフルから16ビートに変えるのである。
 興奮した。とにかく興奮した。アドリブも盛り上がる。ホーンもリズムも盛り上がる。しらない仲間ともジャムセッションして朝まで演奏する。疲れて気が済むまでやる。懐かしい。
 このアルバムはそんな思い出が詰まった忘れることの出来ないアルバムである。

福井で大人買い。ケンイシイ。5

InnerelementsInnerelements
アーティスト:Ken Ishii
販売元:R&S
発売日:1998-12-29
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Ken Ishii ” Flurry ”1994
 先日福井市内まで滋賀からわざわざ高速に乗って出かけた。目的地は福井市内の「フラミンゴレコード」。わたしは今滋賀に単身赴任できている。もう一年になる。滋賀にはめぼしい中古盤店がない。京都まで行けばたくさんあるのだが、市内の店には基本的に駐車場がないのでJRで行く必要がある。そこで先日レコードマップというガイド本を見ていると福井に中古盤店があるらしい。駐車場完備。これがいい。
 早速いってみた。当日はたまたまセールを2Fで行っていた。滋賀にはBOOK OFFぐらいしかないので、クラブでいいのがあったらためらわずに買おうと決めていた。(BOOKOFFにはクラブが少ない。ROCKは割りとあるが。)そして、いくとあるわあるわ。欲しかったあれやらこれやら。
 興奮した。その場に一時間ぐらいいたが、クラブのところから離れなかった。わたしはクラブについてはまだまだ素人である。ガイド本から抜粋したメモ紙をにらみながら、結局10枚くらい購入した。次にくることはないかなと思って。
 その中でこの「ケンイシイ」は私の目にすぐついた。これは彼のベスト盤らしい。ガイド本では珍しく5つ星であったので迷わず購入。そして、ケンイシイとは誰なのか。

ケンイシイ

「1993年。学生時代に制作したデモテープがベルギーテクノレーベルR&Sレコーズから採用される。プリセットがバグ状態になってしまったKORG M1(オールインワンシンセ)を駆使し、デトロイトテクノの影響下にありつつも独創的な楽曲を製作。 その後リリースされた 1st『Garden On The Palm』 は、イギリスの音楽誌「NME」のテクノチャートでNo.1を獲得。当時、日本では全く無名の存在だった為、当初は英国在住の日系人ではないか等、様々な噂や憶測が飛び交った。その後『電気グルーヴのオールナイトニッポン』等、いくつかの日本のメディアでも逆輸入のかたちで紹介されることとなる。1990年代以降、日本人のテクノミュージシャンで海外で本格的に評価された最初の人物であり、その道を切り開いた功績は大きい。続く2nd『Jelly Tones』は、その音の美しさ、繊細さと独特なビートで世界を席巻、瞬く間に頂点に駆け上った。このアルバムでは従来のリスニング路線に加え、ダンスビートをより意識した作風へと徐々に変化を遂げた。現在では、ケン・イシイ名義および別名義「FLR」での活動は日本のサブライムレコーズからのリリースが中心となっている。また、楽曲制作と並行してDJとしての活動も精力的に行っており、2004年の「Ibiza DJ Award」では、Best Techno DJを受賞した。毎年恒例のREEL UPというイベントをサブライムレコーズのDJ YAMAと主催している。」(抜粋wiki)

わたしは福井から帰る途中このケンイシイばかり聞いていた。それはこのアルバムをわたしは探していたからである。見つけた喜びと、想像通りのサウンドにわたしは酔った。車の低音をかなり効かせて、高速度道路を飛ばして帰った。高速道路にピッタリのサウンド。時代はやや古いが、私はそんなことはおかまいなしだ。クラブ初心者の私にとっては全てが新鮮で新しい。斬新で興奮する。
 わたしはおそらくまた「フラミンゴレコード」にいくだろう。それか大阪の梅田あたりを狙うかもしれない。いまどんどんのめりこんでいる。

 


 

ブリアル。ダブステップって何でしょう。5

ブリアルブリアル
アーティスト:ブリアル
販売元:ユニバーサル ミュージック
発売日:2006-12-13
おすすめ度:4.0
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Burial "Distant Lights " 2006
  ブリアル。知らない。まったく。衝動買いである。CDの帯にはこう描いてあった。「ドラムンベース以来のUKの大きなダンスムーブメントといわれるサウスロンドンの最新シーン「ダブステップ」。その最も強烈な一撃「ブリアル」が日本上陸。」
 私が興味を示したのは、「ダブステップ」「強烈な一撃」。そして購入。ところでダブステップってなんでしょう。

「もともとのルーツは、UKガラージからグライムが出てきて、インストのグライムみたいな感じで常に一緒に成長してきたものだと思うんですけど、さらにUKガラージがどこから来たかっていうと、90年代初期のレイヴ・ミュージックから2ステップやジャングル、ドラムンベースなんかが分かれたときに出てきたもので、俺は(ダブステップの)本当のルーツはそこにあると思っているんです。何で俺がダブステップ/グライムに興味を持ったかっていうと、その90年代初期のレイヴが持っていたセンセーショナルな部分と同じフィーリングを感じたからなんですよ。」(Goth-Trad氏談)

 これはますますわからない文ですね。要するにダンス音楽のひとつのジャンルで、UK発で、特長は聞いてみないとわからない。
 曲想は暗い。沈み込んでいる。ブリストルサウンドの流のようである。結局はまともな音楽ではなさそうであり、通好みのマニアックサウンドである。とにかく全曲くらい。ベース音に特徴がある。エコーがかかっており、地下室の誰もいない暗がりを密かに探検しているかのようなサウンドである。
 車の中でウーハーを聞かせて聞くのが一番よい。瞑想音楽で私好みである。こんな音楽はわたしは得意でありまして、ボサーっと聞いていたくなるのでありますよ。

 

 

インナーゾーンオーケストラ。名盤ですね。5

ProgrammedProgrammed
アーティスト:Innerzone Orchestra
販売元:Astralwerks
発売日:1999-08-02
おすすめ度:4.5
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Innerzone Orchestra "Bug in the Bassbin " 1999
 インナーゾーンオーケストラ。チョット前の私ならまったく素通りだったかもしれない。しかしいまや、若干クラブミュージックなるものをかじってしまったわたしはこのアルバムは見逃すわけにはいかなかった。このインナーゾーンオーケストラというユニットはカールクレイグというデトロイトの人がJAZZとテクノを融合させた試みである。カールクレイグという人。

カール・クレイグ (Carl Craig) は、アメリカテクノミュージシャンDJである。デトロイト・テクノの第二世代の一人に数えられる。ジャズファンクハウスなど様々な音楽要素を盛り込んだ曲を作り、また曲調によって様々なアーティスト名義を使い分けて曲をリリースしている。デトロイト・テクノの初期、デリック・メイによって発掘されたアーティストの一人で、彼のレーベルであるTransmatから作品をリリースしている。(wiki抜粋)

まあ、難しいことはおいといて、音に耳を傾けてみたい。この Bug in the Bassbin という曲はインナーゾーン名義で出したはじめてのシングルであるらしい。その道の方に言わせると「名作中の名作」らしい。リアルタイム世代ではないので、流は理解できていないが、聞けば大体解ります。これは売れ線狙いの軽い曲等ではない。いわゆる、プログレシブな試みと、ワールドを持った作品である。目を閉じて大きな音で聞きたい。彼の芸術が見えてきますよ。彼のワールドが見えてきますよ。表現方法はアドリブとかではない。いわゆるシンセとリズムとアイデアが生命線である。
 このアルバムは「深い」。いろんなアイデアと芸術がたっぷりと詰まった名盤ですね。


ドゥービーサウンド。イッツアメリカン。4

StampedeStampede
アーティスト:The Doobie Brothers
販売元:Warner Bros.
発売日:1994-05-26
おすすめ度:5.0
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DOOBIE BROTHERS "Neal's Fandango "1975
 リアルタイム世代ではないが、このアルバムは感動した。

Tom Johnston (Guitar, Vocals)
Patrick Simmons (Guitar, Vocals)
John Hartman (Percussion, Drums)
Keith Knudsen (Drums)
Tiran Porter (Bass, Vocals)
Jeff Baxter (Guitar)

ダブルドラムにトリプルギター、そしてキーボードレス。
湯川れい子がある雑誌にドゥービーを買うならこれだ、というアルバムにこのジャケットがかっこよく写っていた。ジャケットがいい。レコード店に行くと、間違いなくある。燦然と輝くこのアルバムが。「でーたー」という感じ。即購入。
 なんとおしゃれなアルバムなんでしょうか。デラックス。まつこデラックス。全曲アナがない。当時の南部サウンド全盛時のカントリーサウンド。さらに完璧なハーモニー。バリバリのテクニシャンギター。アレンジもよく演奏もいい。
 ビデオは当時のものである。若い。パットの声が若い。ジェフが何故か真ん中にいる。タイランのサンダーバードが渋い。トムのギターは太いトーンで間違いない。ジェフのストラトはか細い。残念。全員が歌が上手い。
 イッツアメリカン。この時代のアメリカンサウンドを全て併せ持ったこのバンドは、やがてスーパースターとなった。わたしはリアルタイムではない。後追い世代であるが確実にこの時期のこの演奏に感動してこのバンドのファンとなった。あのおじさんが登場するまでは。

 

BAD COMPANY。ため、つぼ、こつ。4

Bad CompanyBad Company
アーティスト:Bad Company
販売元:Wea Japan
発売日:1994-09-27
おすすめ度:4.5
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Bad Company "Can't Get Enough"
1974
 ブリティッシュロックの名盤に必ず登場する、バッドカンパニーのファーストアルバムである。
ポールロジャース    VO(元フリー)
サイモンカーク     DS(元フリー)
ミックラルフス      G(モットザフープル)
ボズバレル       BASS(キングクリムゾン)
 ちなみにこのアルバムは全米1位、全英3位。ストレートなサウンドとポールの色気のあるボーカルが受けて順調な滑り出しであった。その後も次々とストレートなサウンドで多くのファンを掴んだ。
 わたしはどちらかというと静観していたほうだった。特に認めていない訳ではないが、何か熱くさせる決定打に欠けている気がして。しかし、この曲を自分のバンドを組んでやることになったときに、コピーしていて気づいたことがある。
 「この曲は、コピーしても意味がない。」
どういうことか。
 前にも書いたことがあるが、JAZZバンドで「バディーリッチはコピーできてもベイシーはそうはいかないよ。」という有名な台詞がある。これはバディーリッチのほうが難しいことをやっていて真似することが難しそうに思えるかもしれないが、簡単に思えるベイシーのほうがはるかにレベルが高いという意味である。
 たしかにこの曲にしても簡単そうに聞こえる。しかし実際演奏していて「ありゃりゃ」となる。ボーカルがまず真似出来ない。この曲にしても殆どの曲は彼の魂のこもったボーカルが魅力なのである。それに簡単そうに思えるギターのリフにしても、コピーしていてその難しさが解る。
 殆どのメンバーが音楽を理解したいわばつわもの集団であり、とても素人が手を出す代物ではないのである。それぐらいレベルの高いサウンドである。音楽の「ため」「つぼ」「こつ」といった言葉が出てくるイメージである。


 

 

JAPAN。何だかわからなかったよ。4

Adolescent SexAdolescent Sex
アーティスト:Japan
販売元:Sony BMG
発売日:2006-09-26
おすすめ度:5.0
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Japan "Television " 1978
 ジャパン。この不思議なバンドの登場は我々を悩ませた。こいつらは何だ。アイドルか。それともロキシーミュージックの再来か。グラムロックか。
デビットシルビアン    VO
ミックカーン        BASS
スティーブジャンセン   DS
リチャードバルビエリ   KEY
ロブディーン         G
 このアルバムは彼らのデビュー作。邦題「果てしなき反抗」。ニューウェーブ、パンク全盛の時期にこのタイトルは単にアイドルバンドだけではないことを示していた。そしてこの曲を聴けば単なるアイドルバンドではないことはわかる。曲はいろんなタイプがありどちらかというとロキシーミュージック的な実験バンドの様相を呈している。メッセージ性があり、新しい風を感じる。しかし私はこのバンドを追いかけることはしなかった。それは彼らのルックスにも関係がある。妙に人気が出たこと。しかも音楽性ではなく違う次元で。わたしはカッコウからはいるタイプではないので、ルックスにこだわる連中が持ち上げるこのバンドには妙に違和感を感じていた。
 しかしてこのファーストアルバムの完成度は群を抜いていないか。彼のボーカルや演奏は只者ではないことはわかる。この曲は只者ではない。そして私がもっと気に入った曲がある。
Japan ” Unconventional ”
邦題「妖しい絆」
このビデオ・・・。テロップが軽々しいが・・。センセーショナルな問題児ってなんだろう。なんとなく解る気はするが。曲はお気に入り。曲はいいし、ボーカルも上手い。はっきりいってどう判断すればいいのかわからなかったのであります。その後なんだか難しい方向に行っちゃった気がして、実はこのファーストしか聞いていないのであります。
 ひとついえることはこのファーストは絶対「買い」です。名作だと思います。

 

オールマン。このバンドに対抗できるバンドはない。5

The Allman Brothers BandThe Allman Brothers Band
アーティスト:The Allman Brothers Band
販売元:Universal
発売日:1997-10-14
おすすめ度:5.0
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The allman brothers band
”Whipping Post ” 1969
 オールマンブラザーズBAND。このバンドを私の友人が高校のときに開発した。開拓というべきか。その頃は友人と競ってライブラリーを開拓していたのである。サザンロックにまだまだ目覚める以前に彼はいち早くこのBANDに目をつけた。わたしは彼が目をつけたバンドには目もくれずに オールマンに対抗できるバンドを開拓していた。そしてある時、どうでもこのBANDを聞けというので、カセットに録音して聞いた。第一印象は「何じゃこりゃー」であった。英国のプログレやパンク、ハードロックにウツツを抜かしていた私にとってこのバンドは泥臭すぎた。ブルースにもまだ目覚めていない私にはどうにもこのバンドの良さが理解できずにいた。
 私がこのバンドのよさを知ったのはフィルモアイーストを聞いてからである。フィルモアイースト。これにはまいった。それからはデュアンをおいかけた。デレクアンド。そしてこのファーストである。カッコイイ。
 ウイッピングポスト。彼らはいったいどういう流でこんなテンションの高い曲をやるようになったのだろうか。アメリカンミュージックの中でも異色のテンションの高さ。ツインドラムにツインギター。ワルツ。正確には11/16拍子。サイケデリック。デュアンのハードなギター。ディッキーとのハモリ。グレッグの渋いボーカル。もうションベンが出そうである。
 結局わたしはこのバンドに対抗できるバンドをいまだに聞いたことはない。

SYSTEM 7。イメージはこちらが作りたい。4

PhoenixPhoenix
アーティスト:システム7
販売元:WAKYO Records
発売日:2007-10-24
おすすめ度:4.0
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SYSTEM 7 "SONG FOR THE PHOENIX " 2007
 システム7。名前も素性も知りませんでした。amazonから紹介の抜粋。

「SYSTEM 7 (A-WAVE / UK)
SYSTEM 7はスティーヴ・ヒレッジ(Steve Hillage)とミケット・ジローディ(Miquette Giraudy)の2人組ユニットで、前身である伝説のプログレバンドGONG時代から数えると、二人のキャリアは30年にもおよぶ。SYSTEM7としては90年代に6枚のアルバムをリリースし、2000年には自身のニューレーベル"A-WAVE"を立ち上げ、01年に傑作アルバム『SEVENTH WAVE』をリリース。そのエレクトリックギターをフィーチャーしたサイケデリックなテクノサウンドでオリジナルなハーモニーを奏で続けている孤高の存在だ。また02年にはデリック・メイとの10年間にわたるコラボレーション・トラックを集めたアルバム『MYSTERIOUS TRAVELLER』をリリースし、日本でのライヴパフォーマンスとしては、広島・厳島神社で行われた『世界聖なる音楽祭』TOKIO DROME、武尊祭などで99年から02年まで毎年コンスタントに来日を果たしており、その時空を超えたパフォーマンスで若い世代からの支持も確実に増やし続けている」

 このユニットの存在を知ったのは、デトロイトテクノの紹介サイトで見たからだ。デリックメイとのコラボアルバム「ミステリアストラベラー」を探していて偶然このアルバムを発見した。「火の鳥」のデザインはこいつら日本人だったのか?と思わせるほどいやな予感がしたが、聴かないと何も始まらないので、購入することにした。
 「火の鳥」のなぞはすぐに解明できた。手塚治の「火の鳥」は有名で、私も全巻コミックでそろえているが、その英語版「PHOENIX」を彼らは手塚氏の長女、手塚るみ子から手渡されていたらしい。それにインスパイアされて出来た作品らしいが、私はイメージが固定化されるのを恐れて、その話は聴かなかったことにした。そして、アルバムにはスティーブとミケットによる火の鳥の解説が延々と載せてあるが、それも読まないほうがいいと思った。このアルバムはそんな風にして作り手のイメージがわかってしまうと面白くないと感じたからだ。ミステリアスで言うと「ネタ」が最初からばれてしまったものほど面白くないものはないのと一緒ではないか。
 サウンドは解りやすくいい音である。この手のサウンドは嫌いではない。いいオーディオで浴びるほど聴きたいものである。もちろん「火の鳥」なんかイメージしてはいけない。イメージはこちらが頭の中で考えてこそ面白い。スティーブヒレッジが元いたバンド「ゴング」も聞いてみたくなったのはいうまでもない。そんなふうにして音楽ライブラリーは広がりっぱなしである。
 サウンドは今風のダンス曲ありイメージサウンドありプログレ的なものあり、ギターサウンドもありで結構おなかいっぱいになったアルバムであった。

デリックメイ。ついに手にしたサウンド。4

Innovator [12 inch Analog]Innovator [12 inch Analog]
アーティスト:Derrick May
販売元:R & S
発売日:1998-06-01
おすすめ度:5.0
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Derrick May "NUDE PHOTO" 1987
 デトロイトテクノの入門盤であり、永遠の名盤であるらしい。私はこのアルバムを長い間探していた。そしてこのたび、私が手にしたアルバムはこのイノベーターの日本のみのコンピレーションアルバムだ。
 「期待が大きかったアルバム」を発見した喜びはヒトシオであった。しかし帰途に着きながら聞いたはじめての感想は、やはり「古臭い」である。 確かにこのイノベーターは1987~1990までの作品を集めたもので、デトロイトテクノの初期の作品集である。すでに20年以上前のサウンドであるので致し方ないかもしれない。しかし、評価本には今聞いても情熱的でソウルフルとある。この作品は当時何故イノベーター(創造者)であったのか。まず、新しかった。さらには音楽していること。聴き込むうちにこれらの作品の奥の深さに気づかされる。ダンスミュージックというとなんだかテンポとリズムさえあればいいみたいな、能天気な四つ打ちサウンドが想像されるが、ここにあるのはそんなものではない。もっと実験的な、プログレッシブな作品である。
 思い入れはないので5つ星までは行かないが、20年以上前であることを考えると、価値ある作品であるように思える。

サンタナの演奏は怖い。5

AbraxasAbraxas
アーティスト:Santana
販売元:Sony
発売日:1998-03-30
おすすめ度:5.0
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SANTANA " Oye como va " 1970
あのウッドストックが1969。1970年はROCKシーンは目覚しく激動の時代だった。サンタナの2作目は爆発力という意味ではあまりに強烈な作品であった。どの曲もサンタナの魂が宿っており、彼の作品の中ではNO1である。このアルバムが提唱したものは単にラテンロックというカテゴリーのみならず、音楽が持ちえるカリスマ性や麻薬効果。精神性やヒッピーブームなど、いろんな側面を持ち合わせている事を強くアピールした。
 私はリアルタイムではないが、特に彼のギタープレイやリズムには強い影響を受けた。この曲は単純なリズムでありながら恐ろしいまでに完成度の高い曲構成。個々の演奏力の高さと確かなテクニックは、音楽が何たるかを教えてくれる。サンタナのプレイは何故か魅かれる。クレイグフロストのオルガンの音が心に染み入る。真打のサンタナのプレイはフレーズが命。魂の宿るファズトーンは心に残る。そしてあのDS。マイクシュリーブが冷静にしかも的確にプレイしているのが怖い。ウッドストックを思い出して怖い。

KORN。「ROCKしてる」4

Follow the LeaderFollow the Leader
アーティスト:Korn
販売元:Import
発売日:1998-08-20
おすすめ度:4.5
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KORN "B.B.K." 1998
 新譜にうとい年代であるので、このKORNというバンドもまったくスルーであった。ロッキンオンのBESTDISC500はそういった意味では私にホットな情報を教えてくれる。(実際はもう古い情報であるが私にとってはHOT)
 スラッシュメタルやヒップホップを掛け合わせたバンドとある。まぁ、どちらも聴いていませんけどね。とにかく評判のいいアルバムのようなので買ってみることにした。第一印象はブリストルサウンズ的なものなのか。暗い。沈みこむ。マイナーコード。おどろおどろしさは昔のブラックサバスを髣髴させる。というかメタル自体あまり聞き込んではないが、おどろおどろしさが基本となっているイメージがある。
ジョナサンデイビス      VO
ヘッド            G
フィールディー        BASS
デビッド           DS
 この曲。かっこいいじゃーないですか。私に言わせれば、「ROCKしていますよ」。この「ROCKしている」という表現は、私の中にある、ある価値判断がそういわせるのであって、そのボーダーラインは人それぞれであろう。とにかくこの曲は「ROCKしている」。何かにとりつかれているかのようなジョナサンのボーカルは彼の生い立ちや育ちによるものを見かける。しかしこのスタイルは多くのファンに支持されている。ということはこのスタイルは誰もが持ちえる人間の「狂人性」なのではないか。
 このボーカルは音楽している。・・・あきらかに。そしてかっこいい。これからもっと聞き込んでいくに違いない。
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