jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

2014年06月

アルバートアイラー スピリチュアルユニティー5


アルバートアイラー   TS
ゲイリーピーコック   BASS
サニーマレー       DS
いよいよフリーJAZZの登場である。
大学の時のJAZZを教えてくれた友人が、フリーにはまだ手を出すなよとよく言っていた。
オーネットコールマンには気を付けろと。
その友人はなぜ私にこれらの音楽を勧めなかったのか。
それはこれらを聞いてJAZZという分野から私が撤退することを恐れたのではないか。
まずフリージャズとは。
1950年代後半以降に発生した、いかなる西洋音楽の理論や様式にも従わないという理念の、一連のジャズの総称である。オーネット・コールマンジョン・コルトレーンにより、ビー・バップ・スタイルの行き詰まりを打開するために、既成の概念(形式調性メロディコード進行リズム4ビートなど)を全て否定するスタイルが開拓された。この試みは、既成の概念をただ否定するばかりで、結果的に音楽的側面での進歩は生まれなかった。

古典的、伝統的ジャズに傾倒している聴衆の中には、「理解できない」「音楽として認めない」という者もかつてはいた。

だが、ハード・バップでの行き詰まりを打開したジャズの流れとして、モード・ジャズと並んで挙げられることが多い。また、現在では広く認知され、ファンも多い。」抜粋Wiki。

さてその友人はやたら私にモダンジャズを聴くように勧めた。
マイルスの初期
ブラウンローチ
パーカー
ロリンズ・・・・

さて私はというとそれらの楽曲には共感しないといえばうそになるが、
「感動」というものはなかった。
私がこのブログで終始書いてきたのは
「驚き」であり「発見」なのである。
ちょっとひねた私はけっきょくJAZZ嫌いとなり、友人の目論見は当たらなかった。
しかしそれから30年の時が流れていまわたしはまたJAZZを聞くようになってしまった。
そして禁断のFREEへと足を踏み入れてしまったのである。

はじめてアイラーを聞きました。
どんな音楽かは想像はしていました。
しかし、
予想をはるかに超える「難解」な音楽であった。
しかし50歳となった私にはほとんどの音楽は「受け止め」ることができるようになっていました。
車はすぐに止めました。
これはドライブする音楽ではない。
アイラーの狂気のSAX
生々しいWOODBASSの弦裁き。
フリーなドラミングが、
スピーカーのコーンを揺らしまくって思わず目を閉じてしまう。
「これは・・・!?」
アンビエントではないか。
そう。
メロディーはないのだから。
環境音こそないが。
電子音楽や現代音楽に通ずる。
1950年代にこの音楽は到底理解されなかったに違いない。
そして至福の30数分が過ぎていった。
十分聞ける。
というか気持ちの良い時間であります。
「聞く」というよりは「体験」という言葉が似合うでしょう。
だから・・・アンビエントだと思いますよ。電子音のない。

とあるブログ。MIROという方のアイラーの記事からの抜粋です。
「阿部薫も高柳昌行も洋輔さんもオーネット・コールマンもジョン・ゾーンもいい。でもジャズでひとりだけ選べと言われたら、躊躇すること無くアルバート・アイラーを選ぶ。特にこの1964年ESPディスクに吹き込んだ「スピリチュアル・ユニティー」は私の"無人島レコード"の一枚である。

アルバート・アイラー(ts)、ゲイリー・ピーコック(b)、サニー・マレイ(ds)のトリオによる削ぎ落とされた演奏。しかもモノラル録音だ。アイラーは得意の黒人霊歌にヒントを得たテーマを次第に逸脱し、激しいフリークトーンを奏でる。リズム隊もアイラーの魂に呼応するように絶妙のバッキングを聴かせる。60年代フリージャズの最高峰がここにある。サックスを担いで疾走するジャケット写真も秀逸だ。」

無人島の一枚。!
なるほど。

私なら無人島の一枚は何になるかな。

ジャケットは人だったのか。
まいりました。
多分このCDはお気に入りになると思われます。


DUKE ELLINGTON マネージャングル。間違いなく名盤。5


DUKE ELLINGTON "Money jungle"1962
デュークエリントン   P
チャーリーミンガス   BASS
マックスローチ     DS
デュークエリントンといえば、ビッグバンドというイメージしかない私に
ピアノというジャンルでも渋いCDを出していますよと教えてくれたのは
コルトレーンとのデュオアルバムだった。私はコルトレーンに関してもアマチュアであったため
このアルバムもすぐに気に入ってしまった。
気負いも何もなく淡々と素敵な調べを吹くコルトレーンをなんだかいとおしく感じさせたものだった。
そして今度はエリントンの名盤は何かなと・・・。
ピアノの名盤本を調べました。そしてこのCDに行き着いたというわけである。
私は素人だから自由に述べさせてもらいます。
エリントンは私の感覚からすると決してうまいソロを奏でる方ではない。
アドリブ勝負という方では決してない。
ひらめきのあるフレーズを持っているわけでもない。
それは何となく購入する前からわかっていた。
しかし私は何となくこのアルバムが気になっていた。
何故か。

それは、ある評価本の影響である。
シンコーミュージック刊
ディスクガイドシリーズ
「JAZZ PIANO」
である。
林という方のこのCDの評価はこうであった。
「史上最恐のピアノトリオ。これを聞かずにエリントンを語ってはいけない。
根性なしが聞いたら夜中にトイレには行けまい。」

・・・・。
この評価の仕方にはかなりの思い入れを感じる。
だから購入しました。
最初聞いたときは、失敗したかなーと思いました。
しかしこのCDには確かにエネルギーがありました。
私の好きなコリア先生やハンコック先生たちとは全く土俵が違う。
そう。
「土俵が違う」
JAZZというジャンルの奥深さを感じる。
JAZZというジャンルをテクニックだけで語るべからず。
この3人の作り出す雰囲気や空気というものは世代を超えて
普遍的な音楽の芸術足らしめる証となりえる。
確かに。そしてこの存在感。
何度聞いても飽きない。

それはフレーズや展開によっているのではない。
3人の作り出した世界によっているというべきだろう。
間違いなく「名盤」。

STUFF 16ビートのお手本5


STUFF "Foots"1976
なぜ私はこの渋さがわからなかったのだろうか。
当時私は高校生。
夕方、NHKFMの「夕べのひととき」という番組でSTUFFの
「My Sweetness」が使われた。
それもこのアルバムであった。
しかしそんなことは当時の私は知ることもなく、このバンドの存在
すら無視していた。

STUFF
アメリカのフュージョンバンド
このアルバムは彼らのデビューアルバムである。
ゴードン・エドワーズ (b)
コーネル・デュプリー(g)
エリック・ゲイル (g)
リチャード・ティー (key)
スティーヴ・ガッド (ds)
クリストファー・パーカー(ds)

さて、このバンドとの出会いは、大学の時となる。
JAZZ好きの友人が「これを聞け」と。
スティーブガットがすごいぞと。

当時私はロックマニアだったので、どんなにすごいのか期待して聞いた。
友人宅で。
「どうや」
「すごかろ」

「・・・んー」「まあね」

その友人は私が友人宅に行くと必ずこれをかける。
友人宅にはほかのレコード(かなりまにあなJAZZ)もたくさんある中で
STUFF と KYLINを頻繁にかけた。
今となってはわかる気がする。
ROCK好きの私に遠慮したか配慮したか、悪く言えば「程度を合わせた」
のであった。
もちろんその後「ブラウンローチ」や「直立猿人」・・・と聞かされていくのであるが・・・。

キリンは見事に私のツボをとらえて今でも私の自家用車には「KYLIN LIVE」がセットされているほどだ。
しかし、STUFFにはどうしてもなじめなかった。
正直「ダサイ」という印象であった。

そんな印象が変わったのは半年くらい前に
「モア スタッフ」(スタッフの2nd)をついつい購入してからだった。
あれから30年たって私はやっとこのバンドの良さがわかるようになっていた。
あれほどガットギャングも嫌っていたのだが、もしかしたら今ならなじめるかもしれない。
今となってはむしろここがいいという原因はこうだ。
・ギターにひずみがなかった。
・曲が単純。
・生音に近くすかすかしている。
・スローな曲が多い。
・そんなに速弾きとかテクニカルなものではない。

昔嫌っていた原因が今は長所となっている。
そう。
スローがいいのだ。
「スローなブギにしてくれ」

コーネルのソリッドなテレキャスター。
それにうっかりしているとエリックのセミアコの深い音が絡んでくる。
リズム隊は焦らずゆっくりとそしてツボを押さえたテンポキープ。
ため。
のり。
横ノリ。
16ビートの基本中と基本をこのバンドは実践していた。
お手本だ。

ということで飽きるかと思われたがこれがなんと飽きない。
多分これからずっと私の自家用車に居座り続けていることだろう。

ウイントンマルサリス。やっと聞いた。5


WYNTON MARSALIS "Father Time" 1981
Wynton marsalis      TP
Branford Marsalis     TS
Clarence Seay          B
Kenny Kirkland         P
Jeff watts                   DS
ウイントンマルサリスはアメリカのトランぺッター。
1981年このアルバム”Wynton marsalis"でデビューした。
デビューした当時から天才とかクリフォードブラウンの再来とか言われて鳴物入りであった。
私は当時JAZZにはほとんど興味がなかったので、この地味な少年(20歳)のどこがいいのか全く
共感できずにいました。当時わたくしも20歳であった。
来日の時のTV放送も記憶にあるが、私はつまらなくて眠ってしまった記憶がある。

そして時は流れて今、私は初めてこのアルバムを手にして感動しているという恥ずかしいお話なのであります。
まず、このアルバムはハービーハンコックがプロデュースしていること。
当時のVSOPのサウンドの流れをくんでいる。
もちろんアルバムには
ハービーハンコック    P
ロンカーター        B
トニーウイリアムス    DS
7曲中 4曲はこのVSOPのメンツである。
ハービーたちは脂ののった時期、40代であるから、20も年の離れた
この新人とこのアルバムをサポートして遣り合ったというわけであります。
親子ほど年が離れた彼らはこのアルバムで自分たちの才能を思う存分発揮している。
当時はやりの最先端ジャズは今私が聞いても全く古臭さを感じない。
というか私の感性は全く当時も今も変わりない。
jazzという音楽の普遍性を感じざる得ない。
この音楽は未来永劫称賛されるスタイルであるように思われる。
将来、こんな音楽が「古臭いスタイルだな。懐かしいな。」といわれる時期が来るのか。
いや。
来ないだろう。
いや、来るのかなー。

さて、このCDは購入して毎日聞いていますが、
スリリング。
深い。
飽きない。
うまい。

という感想につきます。
このマルサリスの作品がもう20年たってどんな音楽に感じるか
想像してみても、
いやこのままなのでは・・・
と思う。
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