jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

2015年06月

初めて聞いた。チャールスロイド。4


Charles Lloyd "little wahid's day"1966
Charles Lloyd (ts,fl)
Keith Jarrett (p,ss)
Cecil McBee (b)
Jack De Johnette (ds)
チャールスロイド
サックス奏者。
アメリカ発。
この時が28歳。若い。
初めて聞いたが、バップではないので好感が持てる。
もちろんサイド面のキースとジャックを見て購入したわけだが
のっけからのフリーフォームなフルートで一発で気に入ってしまった。
シタールから始まるプログレッシブな雰囲気から自由なリズム隊とアフロな雰囲気に
まず好感触。
モードでもないバップでもない。まさにフリーフォーム。
ロックでいうところのグレイトフルテッドの「ライブ」を彷彿させる。
この時点で自分的にはノックアウト。早くも。
そしてお気に入りの3曲目。「Little wahid's day」
キースのテクニックとセンスが爆発する。
リズム隊は四分さん拍子をキープしつつのフリーなスネアキープでフリー感を醸し出す。
なんて気持ちの良い。
そして御大ロイドのフルート。
もしかしたら私はロイドに関してはテナーよりもフルートのほうが好感が持てるかも。
贅沢を言えばサイケデリックジャズという分野があるのかどうかわからないが、
サイケデリックならばもっと一曲一曲の演奏を長々とだらだらとやってほしいかなというところか。
これからさらに泥沼に入るのかなというところで終わるのがややもったいないかも。
しかして5曲目には見事なフリージャズか聞ける。
私にはややフリーはなじまないか。しかしこのフリーとサイケの境目の演奏は気持ちの良いの一言に尽きる。
このアーチストはもっと聞いていくべきだと感じました。
charles_lloyd_in_europe

トーキングヘッズを聞くならこのアルバムから聞いてほしい。5


Talking Heads "Warning sign"1978
デビットバーン   Vo G
ティナウエイマス  Bass
クリスフランツ    Ds
ジェリーハリソン   KEY
ニューヨークパンクという名称や、ピストルズと対比されたことなんかは当時高校生だった
私には無関係だった。
ハチャメチャな歌い方や、メロディーがいいのかよくわからないサウンドは当時の私を熱狂させた。
大貫憲章が当時ラジオでこのアルバムの一曲目の「サンキューフォーセンディングミー」
をかけてから私はこのバンドが気になってしょうがなかった。
ブライアンイーノに見いだされたこの作品は彼らのセカンドであり私の大好きなアルバムでもある。
世の中的には4枚目の「リメインインライト」が有名だが、(もちろんその作品も好きだが)
私的には思い入れの違いでこちらをお勧めする。
歌詞などはもちろん理解していない。
私がこのサウンドに酔ったのは、ヘンテコだったということ。
当時の私は反抗期でもちろんひねくれ者であった。
さらにはスピード感。
ファンキーなカッティングとリズム感。これにはオールドウエーブハードロック中心の
サウンドにはなかったものだ。
当時のニューウエーブと呼ばれたサウンドにはこの乾いたカッティングやひねくれた歌い方が多かった。
そしてもう一つの側面として、彼の何気ないインテリジェンスだろう。
あるグリーンのテイクミートゥーザリバーをダウンテンポでダルに歌う雰囲気は
ブライアンフェリーに似ている。
そのアダルティスティックな雰囲気には色気と新しさを感じずにはいられなかった。
その後のアフリカンアルバムのリメインにはないサウンドがここにはある。
だから私は自信をもってこたえたい。
「トーキングヘッズを聞くならこのアルバムから聞いてほしい」。

Herbie hancock Wayne shorter。1+1。眠たくなってしかるべし。5


Herbie hancock Wayne shorter"Joanna's theme"1997
Heibie Hancock (p)
Wayne shorter(ss)
さて、この音楽が当時流れてきた時は一大フュージョンスターというイメージ
が強すぎたためか受け入れることができず、見送っていたというもったいないことをしていた。
どちらかというと動的な展開よりは緊張感が張り詰めたデュオ作品といった感がある。
大好きなアーチストが才能をぶつけ合う大変ポテンシャルの高い作品である。
そしてやや眠たくなるが、そこがたいへんまた気持ちがよい空間を作ってくれる。
ショーターはソプラノ一本で勝負している。
ハンコックはアコースティック一本で臨んでいる。
下手な小細工一切なし。
そこにすがすがしさと安心感がある。

このアルバムを聞いているとエリントンとコルトレーンのデュオ作品を連想させる。
時代がずいぶん違うが、流れているコンセプトや幹の部分は重なり合うのではなかろうか。
ピアノとサックスが作り出す宇宙区間。
お互いが目を見つめてタイミングを見ながら演奏し、作り上げていく作品にはどちらも
張りつめた世界観が存在する。
だから作品には緊張と安らぎが共存する。
眠たくなって当然ですし、むしろ私は寝るほうが楽しめるといってもいい。

切れ味よく答えるであろう。「サドメル」5


Thad jones-mellewis"Little pixieⅡ”

Thad Jones(flh), Mel Lewis(ds), Roland Hanna(p),
 Richard Davis(b), Sam Herman(g)
Jerome Richardson(as,ss,fl,cl),Jerry Dodgion(as,fl), Joe Farrell(ts,fl),
 Eddie Daniels(ts,cl)Pepper Adams(bs,cl),
Richard Williams(tp), Bill Berry(tp), Snooky Young(tp), Marvin Stamm(tp)Jimmy Nottingham(tp),
Bob Brookmeyer(tb), Garnett Brown(tb),Tom McIntosh(tb), Cliff Heather(tb)

さて、この大興奮をどうやって伝えるのがよいか。
一曲目のリトルピクシーを聞くがよい。
この曲には思い出がある。
学生時代のビックバンドの先輩がこのバンドが大好きだった。
その先輩は当時軽の4輪駆動で安価で買える人気車種「ジムニー」の幌車に乗っていた。
少し変わり者。いやかなりの変わり者か。
先輩は我々後輩を車に乗せては夜な夜な繰り出す。
乗り心地の悪いジムニーで。
さらに決まってこの曲を流す。
窓を開けて。
大音量で。
そして運転しながらスティックを持ち出す。
ハンドルにはロープが巻いてある。
持ちやすさなのかどうかわからないが、そのロープをスティックでたたく。
ノリノリで叫ぶ。
「へーい」「はー」

当時は私はこのバンドを知らなかったが、この曲は否が応でも耳に残った。
そして先輩に聞いた。
これ誰の曲ですか。
「サドメル」

その時から私はこの曲が入ったこのアルバムを追い続けていたというわけである。
あれから30年たった。
私は嬉しくこのCDをブックオフで発見した。
さっそく帰り道、音量全開で窓を開けて聞いた。
スティックは持っていなかったが爽快だった。
メンバーは今頃知って驚いている。
なんてゴウジャスな。

私はビッグバンドはあまり好くではない。
(自分がビックバンドに属していたのに・・・)
特に優等生のグレンミラー。
私には優等生は似合わない。
そしてカイントベイシーやベニーグッドマン。
これらも演奏するのは良いが鑑賞には耐えられない。
聞くのならやはりバディーリッチや秋吉敏子。
そして何といってもこのサドメルであろう。
もうダントツであるといってもいい。
この疾走感とこのスリル感はスポーツといってもよいほどの心地よさがある。
そして何といっても一曲目のリトルピクシーに尽きる。

少人数の会場の拍手。
おもむろに何気なくモダンなそりで始まる。完璧なアンサンブル。
さらにTPのカップが心地よい。
油断していると切れ味のよいTP、TBがくりだして、ビックバンドのエネルギー全開へと繰り出していく。
ハナの気持ちの良いピアノ。
観客の興奮がじかに伝わってくる。スイングかじわじわと伝わってくる。
メルルイスのチャイナシンバルが野性味に拍車をかける。
そしてジョーファレルやペッパーアダムスの気持ちの良いソロ。

このスイング感はどうだろうね。もうひれ伏すしかない。
私に今後輩がいたらやはりよなよな車で繰り出してこの曲を聞かせるに違いない。
そして聞かれるのである。
これ誰の曲ですか?
その時私は切れ味よく答えるだろう。
「サドメル」!


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