jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

2015年12月

久々にキング・クリムゾン。5


King Crimso "FraKctured"2000

ロバート・フリップ(Gt.)
エイドリアン・ブリュー(Gt./Vo.)
トレイ・ガン(B.)
パット・マステロット(Dr.)

キングクリムゾン。イギリス発。
1969年デビュー。
複雑にメンバーチェンジを繰り返している。
この作品は彼らの(というより彼の)12作目。
私は彼らのファンというわけではないしマニアというものでもないので、
詳しい解説は避けたい。
いずれにせよロバートフィリップという個性的な才能の持ち主(この時54歳)
のギター超絶テクニックマンによる実験的ユニットといったほうが早いのではなかろうか。
クラブ界では名義を変えるがこの方が存在したROCK界ではメンバーが全く入れ替わっても
昔の名前で出ています・・ということはよくある。

さて、正直私は彼らの作品を、昨年一度も耳にしていない。
持っている作品は、
ポセイドン、アイランズ、太陽と戦慄、RED、スラック
そして今回のコンストラクション。くらいであるので、ほとんどまだかじったくらいといってもいい。
なぜ普段聞かないか。
何故か重いという理由で避けている。
そして今回も重い。
しかし彼らの特徴はこの「重さ」にある。
毎回私は彼らの作品に触れるたびに、「最高だ」を繰り返している。
そしてしばらくは聞くが、
「常用」できない。
原因はこれに尽きる。
年取ってしまって、脂っこいものがちょっとねー。

そんなことはいいとして、今回珍しく彼らの作品を購入してしまった。
そして、帰りながら聞いて思わずニンマリ。
徹底的にやりまくっている。
過去の作品のいいところがちょいちょい出てくる。
デシプリン路線かなーと思いきやRED路線も。宮殿路線もあるよ。
私は現在53歳。当時のフィリップ先生と同じ年代だ。
「引退するにはまだ早い・・・バカモーン」と言われて、殴られたきがする。

実際この作品はミニマルな路線とパワーでヘビーな路線と狂気に満ちた路線が
満載である。
嬉しい。うれしくて私は思わずニンマリした。

メンバーの説明やバンドの詳しい説明は避けたい。というよりできない。

それよりクリムゾンを聞いたことがない方は、初めてこの作品を聞いたら多分
びっくりするかもしれないですよ。
ロバートフィリップのギターが心地よく感じられたら・・・・、
あなたはもうフィリップ依存症になっていると言って良い。
治す薬はない。
いや。ある。
クリムゾンを聞けば良い。

ところで私はデシプリンを聞いていないので、(少しは聞いている)
早く買いに行こう。
多分今日買う。

GAS DEL SOL。麻薬。4


Gastr del sol "weddingin the park"1994
ガスターデルソル。
デビットグラッブス    G Vo
ジム オルーク      Pro
アメリカ発。ノイズROCK。
ノイズロックという形態がいつからできたのかは闇だが、
ピンクフロイドなどのプログレ勢により実験音楽が日の目を見て
さらに、電子音楽の確立により、テクノとコラボして
どんどんややこしくなっていったポストロック音楽と言えそう。
ジムオルークに関する知識が不足しているのでまだまだ私自身も未開の地域である。

このアルバムは彼らの2ndアルバムでありかなり実験性の強いアルバムである。
この音楽をだれがいつどんな場面で聞くのか。
それくらい難解で流して聞く音楽ではない。
最初購入して帰り道に聞いた時には「ナンジャコリャー」と叫んでしまったくらいで。
この作品は夜寝るときに聞いている。
アコーステックギターの妙な響きと不規則なノイズ音は落ち着くというか難しい本を読んでいるようで
予測不能。すなわち飽きずに聞ける。
今ではこの不協和音やノイズがないと寝られない夜もある。
すなわちガスデルソルがないと寝られない。
体がガスデルソルを求めている。
怖い。
こんな音楽に依存性がありそれに犯されてしまったのかと。

たまにピストルズではなくPILを聞きたくなる感覚だろうか。
たまにハードバップではなくフリーを聞きたくなる感覚だろうか。
いずれにしてもヘビーな夜でないとそういうことにはならないわけで、
最近仕事的には落ち込みがちなのでこの音楽が必要なムードであります。
だから今はテクノよりはダブを、
バップよりはフリーを
ロック寄りはJAZZロックを
クリムゾン前期よりは後期を
そんな感じ。
そう言えばこのアルバムの8曲目にはデシプリンクリムゾンの世界が広がって、
テクニックのある所を繰り広げる。
なんかこれだけすごい曲をやるんならこの方向で曲を広げてほしいのになー
的な。
あーそういえばデシプリンが聞きたくなってきましたね。
あれも麻薬ですね。
これもね。

Four Sounds。これが邦楽なのかとは思えない。4

four sounds








Four Sounds "Live At Mobs"1989

Four sounds "8848
フォーサウンズ。
峰厚介 (ts,b-cl)
板橋文夫 (pf)
井野信義 (b)
村上寛 (ds)
日本ジャズ界を代表するサックスの第一人者、峰厚介。
'78年には本田竹広らとネイティブ・サンを結成しコンサート、アルバム制作(計8枚)など
精力的な活動でジャズ・フュージョン・グループとして人気を博す。
今回の公演は、'80年代後期に峰厚介、板橋文夫、井野信義、村上寛の硬派4人が対等な立場で結成した
Four Sounds。日本ジャズ界を代表するサックスの第一人者、峰が、重厚かつ風格あるテナー・サウンドを
鳥取の夜に響かせる。

さて、ネイティブサンの峰厚介としか認識のない私はこの作品に最近であった。
特に峰さんのファンというわけではない。
ただ、私の学生時代のJAZZの師匠が宮崎出身で、ネイティブサンが宮崎に来た時の熱狂を
幾度となく聞かされて来ていたので注目しているに過ぎない。
特に村上寛にぞっこんだった。
村上修一よりもうまい、などと吹聴していたくらいだ。(このアルバムでも2曲目Yarning Bakuでのプレイは必聴)

さてこのグループはだれがリーダーというわけでもない4人が対等の立場で演奏したガチンコ作品で
私に言わせれば邦楽での大名盤ではないかと。・・・・。

しかし、邦楽といえば、とかくフュージョン作品で痛い思いをしている私。
ポップで軽い。売れ筋を狙っている。ROCKミュージシャンと自分を勘違いしている。
野外フェスでワーワー言われたいだけみたいなサウンドはもう勘弁してほしい。

そんな中、この作品は真面目にオリジナリティーを追及していると思う。
2曲目(伊野さん作)の異色な作品はチャレンジしているし、峰もバスクラをふいてドルフィーを意識したようなソロが聞ける。もちろんフリー的なサウンドで。
基本はバップの音楽形態であるが、随所にオリジナリティーを挟んでくる。
目をつぶって聞いていればこれが邦楽なのかとは思えない。

鳥取の「MOBS」(スリの意)という店は言ったことはないが、90人くらいのキャパで年2回くらいス¥以下ライブは催していないらしい。しかし彼らはこの店を選んだ。
なぜかこの店でいい音楽ができるという。
そんなお店ってありますね。
小さくても気分がいい店。
このアルバムは多分普段着の彼ら一人ひとり当時のアイディアを持ち寄って最高の音空間を作り上げた
瞬間をとらえたLIVE作品の大名盤といってよいのではないかと思う。

アルビンリーの手癖を久々に聞いたよ。5


Ten Years After"woodchoper's ball"1968
テンイヤーズアフター。
イギリス発。
1967年デビュー。
ROCKBAND。
アルビンリー    G Vo
レオライオンズ   BASS
チャックチャーチル KEY
リックリー       DS

さて、このバンドは私が高校の時、友人がしつこく勧めるので
Sssshを購入したのが始まりである。
しかしその後は購入しなかった。
というよりはできなかった。
探してもないのである。
特にこのアルバム「Undead」は当時どうしてもほしかった。
というのは、ローリングストーンレコードガイドでの評価が高かったからである。
さらにこの曲「woodchoper'sball」を友人がラジオか何かで録音したものを私に聞かせたときの
衝動が忘れられなかったからである。
そういうことがないだろうか。
街中やふとしたところで聞いた音楽が忘れられない。
慌てて調べて購入したいが残念ながらない。
特にこのアルバムはほしかった。
そしてウッドチョッパーを聞きたかった。

そしてこのたびめでたくこのアルバムに出会ったというわけだ。
何年越しになるのだろうか。
30年以上は経っている。
そして聞きました。
・・・・・。
古い。
いや・・・。
これは・・・。
これはやはり名盤ですね。
録音がよい。アルビンリーしか知らないが、彼の手癖やフレーズが心地よい。
ワンパターンの手癖が。
しかしこの体験はほかでもあるぞ。
あーそうか、グレイトフルテッドのジェリーガルシア(G)の手癖もよく出てくるフレーズが逆に心地よい。
音楽自体はブルースパターンを逸脱していないが、当時なぜこのアルバムが評価が高かったのかは
うなずける。ジョニーウインターのようなテンションの高さは体から入って、動かされ乗らされて
いつの間にか夢中になつているということだ。
音楽は古くても関係ない。
そして緊張の瞬間。ウッドチョッパーずボールが聞こえる。
あーこれだ。
これこれ。
間違いない。
またあいつの手癖だ。
しかしこの手癖は何回でも使える、「天丼」だ。
たぶん♩=260くらいはあるかな。
早い。
スリリングだ。
さいきんはJAZZに慣れた私だが、このスピード感はJAZZのものとは違う。
完全にオンビートで、押しまくる。ただベースが4つ刻みなんでなんだかスイングしているんじゃないかと
勘違いいてしまう。
それにしてもアルビンリーのソロは問答無用で切り込んでくる。
そこがいい。
問答無用。
俺に合わせろ。
俺がすべてだ。
この手癖についてこい。
そしていつの間にか曲は全力疾走してノーブレーキで畑に突っ込んで終了する。
それがいいのだ。
ROCKはリーダーが社長なのだから。

Francois K。やがて幸福感があなたを包む。5


Francois K "Loop 1"2003
フランソワK
フランス発
DJ。ダブ、テクノ
名前も知らないアーチストであるので、ネットでの紹介文をコピー。
「ルーツ・レゲエ、ミニマル・ テクノ、アンビエント、ドラムンベース、ロック、R&Bなどジャンルの枠に縛られな い Francois 独自の音世界を表現し話題を呼んでいる。多くのアーティストのリミック ス・ワークを手掛けながら意欲的な活動は続き、パーティの名を冠としたレーベル 〈Deep Space Media〉、プログレッシヴ/テック・ハウス作品を中心とするサブ・レー ベル〈Wavetec〉の立ち上げ、スペイン・バルセロナで開催されるミュージック・フェ スティバル「Sonar」での驚異的なプレイを収録した"Live At Sonar"、25年のDJキャ リアを総括した"Essential Mix"といった傑作ミックスCDを発表するなど、シーンきっ ての大ベテランは進化を止む事なく多忙な日々を送っている。」

さて、何から書いていいのかわからないが、この作品は初めて聞いたということ。
さらには、とても気に入っているということだ。
ハウスやクラブに触れてまだ経験が浅い私の心を鷲づかみにしたこの作品で
私はまた新たな扉を開けたような気がした。
ミニマル。(繰り返し)
アンビエント(環境音楽)
簡単に言えばこの2つに尽きるが、この音楽は催眠効果とともに
高揚感や幸福感を感じる極めて依存性の強い麻薬という表現が思い浮かぶ。
覚せい剤を使用したことはないが「アルコール」や「ニコチン」くらいなら使用するので
その感覚に似ているかもしれない。
スポーツでハイな気分になる感覚。
すなわちこのイベントで踊り、ふざけ、叫び、アルコールやその他の薬を使用し
高揚する。それがこの音楽の持つすべてだと自覚させられる。
もちろん私はそんなイベントに参加したこともないので想像でしかないが、
私がもう少し若かったら友人を誘って参加していたに違いない。

この音楽はいろんなアーチストのRemixである。
 Syphon  Basic Channel Floppy Sounds  Rue East  Los Hermanos  Annex 
 Phantom Power  Rino Cerrone   Jeff Mills   Surgeon  Kaito  A Hundred Birds
 The Lost Skrolls  Of Hamaric  3 Generations  Walking   Annex
 RIno Cerrone   Danilo  Vigorito Orion  Phase
アーチスト名はほとんど知らない。
全18曲。それが継ぎ目なく流れる。「継ぎ目なく」・・・
ここがポイントである。
そうです。大概のポップミュージックは曲が終わると継ぎ目がある。
しかし、麻薬音楽ではそれは良くない。
「酔いがさめる」からである。
だから、我々の世代の麻薬音楽である、グレイトフルテッド。
これも長々とフリーフォームなギターソロで曲が長かった。
しかし聞く側はいつまでもその音楽に浸りたいのである。
いつまでもぬるま湯につかっているようなものだ。

夜な夜な家を出る。
天気は雨のほうがよい。
車を海か眺めのいい場所に止めて、
「大音量で」この音楽を聞く。
リクライニングして目を閉じる。

やがて「幸福感」があなたを包む。

ジョーザビヌル。全音楽ファンにお勧めしたい。4


Joe zawinul "waiting for the rain"1986
Joe Zawinul(Key, Vo)(Sony) 
Bobby McFerrin(Vo), Carl Anderson(Vo), Dee Dee Bellson(Vo), Alfie Silas(Vo)

ジョーザビヌル。
オーストリア発。キーボード奏者。
1969 ビッチェズブリューに参加。
1970 ウエザーリポート結成
1986年解散
この作品はウエザーを解散したザビヌルが彼一人で多重録音して作った力作だ。
私はウエザーに初めて衝撃を受けたのはのが後期の1983年、東京でのライブ。
もちろん当時私は岡山の片田舎の学生で、実際見に行ってはいない。
しかしこの映像はテレビで見た。
ザビヌルとオマーのやり取りが激しい「ウエアーザムーン・・・」
生ぬるいフュージョンで満足していた私にこの映像は衝撃を与えた。
何よりもテクニックでうわ待っていたのはオマーだった。
JAZZではテクニックが最重視される。
しかし、ザビヌルはテクニックではなくスピードでもなく「音楽性」でザビヌルとやりあった。
(ように私には見えた)彼のキーボードテクニックは当時のジャズマンでいえば
ハービーやチックやジャレットには遠く及ばないのだから。
でも私はザビヌルが好きだ。
彼がやろうとしている音楽は後期ウエザーですでにあふれ出ていた。
そしてウエザーを解散してすぐの作品がこの「Dialects」なのであります。

サイドマンを探しても無駄ですよ。彼一人の作品だから。

全曲7曲。
すべてオリジナル。
すべてのリズムは打ち込み。生音はボーカルのみ。このボーカルはもしかしたらこの作品の主役かもしれない。
この作品の生命はこのボーカルに宿っている。
後のクラブサウンドに影響を与えていると言わざる得ないグルーブと民族感は非常に心地よい。
アルバムに統一感があり、全体を通して何気なく聞くことをお勧めする。
すなわちアンビエントなのである。
ピンクフロイドをベスト盤にしても何の意味もないのと同様この作品はぼーっと聞くのがいい。
だからこの作品はクラブサウンドに近い。
JAZZファンやフュージョンファンが求める、一曲一曲に対する演奏力やアンサンブルやインプロビゼーション
を期待してはいけない。(もちろんザビヌルのウエザー的はインプロビゼーションは随所に
出てくるけども)
そんなアルバムではないのである。
むしろ、イベントなどで流れるダダ漏れサウンドといったほうがふさわしいかもしれない。
だから4曲目などが好きな曲ということになる。

Joe zawinul"The Great Empire"1986
この世界観は後のアーチストに影響を与えていますよ。
アンビエント系のクラブサウンドはこのサウンドに影響を受けてできたとしか思えないほどの
世界観ではないですか。
まあ、後期ウエザーそのものなんですけどね。
でも、それを卒業して一人でこの作品を作った。
邪魔なハキムやショーターはいない。すべてがザビヌル節で統一されてこの作品は
彼のファンのみならず全音楽ファンにお勧めしたい作品であります。


マウントキンビー。いいではないか。5


Mount Kimbie "Flux"2011
マウントキンビー。
UK発。
ポストダブステップの2人組のアーチスト。
ドム・メイカーとカイ・カンポスからなるこのユニットにライブではジェームズブレークもいたらしい。
本作は名作といわれる「クロックス・・・」の発表から間もなくして発表したEPである。
私は彼らの存在もダブステップのことすらあまりわかっていないおじさんである。
その素人のおじさんがこの作品になぜか惹かれる。
惹かれるポイントは、
・アンビエントである。
・プログレッシブである。
・安易なダンスミュージックではない。
この3点に尽きる。
ダブステップとは、
「2000年代前半にロンドンで誕生したエレクトロミュージックの一種。非常に太いベース音と、リバーブ
のかかったドラムパターン。細切れにされたサンプル音。時折挿入されるボーカルなどを特徴とする。」
その代表格はブリアルやKODE9。私の好きなアーチストである。
なぜ好きか。
暗い。飽きない。鑑賞対象になる高次元の作品である。ということだ。

このマウントキンビーは全く知らないアーチストであったが、ポストダブステップの代表格であるという。

まずはこの「FLUX」を聞くがよい。
深いベース音。リバーブがかなり聞いている。プログレッシブな出入り口でここで拒否反応を
起こす方はもうやめたほうがいい。
しかしこの雰囲気が気持ちよいのだ。
当たりはジャングルか。
それとも夜の都会か。
やがて、明かりが見えてくる。
人の気配がする。どんどん人が表れる。
そしてついにはステップが表れてきて、音楽は急成長していく。
様々なイメージを駆り立てるサウンドはどんどん進んでいく。
この作品はもっとずーっと聞きたくなる音楽であり、EPには物足りなさを感じるが、それでも十分聞かせる。
今は毎日、毎夜この作品をベットルームミュージックとしてかけていますよ。
お気に入りです。



エルビンジョーンズ。火の出るテクニックのダダ漏れ。5


Elvin Jones "REZA"1968
Elvin Jones, drums
Joe Farrell, tenor saxophone
Jimmy Garrison, bass

エルビンジョーンズ
US発。
ドラマー。
1950年代はマイルスやロリンズらと共演。
60年代は噂のコルトレーン黄金カルテットに参加。ジミーギャリソン、マッコイタイナーらとともに
コルトレーンのシーツサウンズとモードの世界を確立した。

さてこの作品は彼の自己のグループの一作目である。
普通はドラマーの役目はテクニックのあるリズムキープに徹することでありリーダー作となると
いまいち鑑賞に堪えられなくなることが多いが、私はこの作品を迷うことなく購入できた。
なぜか。
メンバーがよい。ギャリソンはともかく、ファレルがいい。コリアとの共演で数々の名作を残している。
さらにはジャケットがよい。このジャケツとを見て燃えないJAZZファンはいないだろう。
そして何よりピアノレストリオだということだ。
思い出されるのはリーコニッツの超名盤、「モーション」だ。
あの作品もピアノレスでドラムはエルビンだった。
あれは良かった。
ピアノレスというとなんだかすかすかした音じゃないのか。とか、
飽きるんじゃないのか。とか、

そうジャーないんだなこれが。(寅さん風)
雰囲気はやはり特異な世界になります。
ピアノがないんだから。
しかしこの穴を埋めようとみんなが張り切るのである。
ファレルが早いパッセージで吹きまくる。
コニッツのモーションみたいに。
切れ間なくやる。
だからほとんどファレルのインプロビゼーションのダダ漏れアルバムといっていいくらいだ。
それがいいのだ。
いつ聞いてもそんな感じ。それが最高に気持ち良い。

いつものように女房を車に乗せて、これを聞きながらドライブする。
「いいだろ、これ」
「なに」
「この音楽」
「聞いてなかったけど」
・・・・
それでよいのである。
聞いていないくらいダダ漏れだということだ。
この日はこのCDが一日中かかっていた。繰り返し繰り返し。
昼飯を食べすぎて眠くなったので、横川駅で車を止めてすこし眠った。
その間、女房は買い物に行った。
少しボリュームを上げて寝ながら聞いた。
「いいなー」
やがて眠りにつく。
・・・・・
女房が返ってくる。
「まだこの音楽聞きよるん」
「そう」
・・・・
それでよいのである。
この音楽は彼らの火の出るテクニックのダダ漏れアルバムなのだから。

このアルバムは予想通りの作品で、間違いのないアルバムであった。

ハービーハンコック。埋もれさせるにはもったいない。4


Herbie Hancock"Ostinato"1970
Mwandishi (Herbie Hancock) / Fender Rhodes piano
Mchezaji (Buster Williams) / Bass
Jabali (Billy Hart) / Drums
Mganga (Eddie Henderson) / Trumpet, flugelhorn
Mwile (Bennie Maupin) / Bass clarinet, alto flute, piccolo
Pepo Mtoto (Julian Priester) / tenor trombone,bass trombone

ハービーハンコック。
US。
ピアニスト。
紹介不要の有名人。

さて彼の作品を実はあまり聞いていない。
よく聞いているのは1968年のスピークライク・・くらいか。いやこの作品もあまり普段は聞かない。
それか、ウイントンとのカルテット1982。これはまあまあか・・・。
あと、彼の作品はいつでも聞けるから今はいいか・・・。という感じで後回しになっている。

というくらい、身近にいすぎてよく見ていないアーチストかもしれない。

このアルバムはもちろんこのたび初めて聞いた。
1970年ということで、もちろんビッチェズブリューの影響を考えずにはいられない。
だからその影響を受けまくっているのは確か。
しかしそんなことは頭から外して聞かないと、何もかもパクリに聞こえてしまう。
ビッテズブリューのアーチストは次の通り。

Miles Davis (trumpet)

Wayne Shorter (soprano sax)

Bennie Maupin (bass clarinet)

Joe Zawinul (electlic-piano)

Larry Young (electlic-piano)

Chick Corea (electlic-piano)

John McLaughlin (guitar)

Dave Holland (bass)

Harvey Brooks (bass)

Lenny White (drum)

Jack DeJohnette (drum)

Don Alias (congas)

Jumma Santos (shaker, congas)

Billy Cobham (drums)*

Airto Moreira (cuica, percussion)*
まあ一人もかぶっていない。
当然か。1969

ハービーはなぜビッチェズブリューに入れなかったのか。
そのあたりの考察は不足しているが、彼がこの時期非常にモード
JAZZ、ロック、ファンクの間をなくして新しい何かを模索していたことはこの作品を聞いてもよくわかる。
ライバルは多くこの時期いた。
そして誰もが新しい何かを探していた。
ハービーはその後ヘッドハンターズで開花するが。
その直前の苦しみ的な作品がこのあたりの作品であると。

しかしそのあたりの考察をあまり前提に据えるとこの作品は純粋に楽しめない。
そう、この作品はもっと純粋に楽しめばよいのである。

一曲目。
「オスティナート」
いいジャーないですか。単純なリフがロックっぽい。
私は割と繰り返しの美学に酔う。
繰り返すの中でその間を浮遊するエディーヘンダーソンのTPが心地よい。(彼はこの作品で有名になった)
決してマイルスを想像してはいけない。
そしてハービーのフェンダーが大活躍。
リズム隊が躍りだす。レオンチャンクラー。(後のウエザーで活躍)
このリズムの高揚はウエザーにしろ今後出てくるフュージョンでは必須のものとなる。
そして花形、DSのビリーハート。(彼は60年代はウエスやジミースミスらと活動。その後
ショーターやザビヌルと活動しハービーのグループに呼ばれる)
この人のリズムキープが何といっても気持ちがよい。
やっぱりこの時期の作品はだれがどんなソロやフレーズを演奏するかが鍵になる。
一発勝負。
瞬間のエネルギーを我々は期待している。
そう。
それこそがJAZZであり、それ以上でもなくそれ以下でもないと言い切れるくらいだ。

この作品はそんな彼らのエネルギーが詰まったいい作品だと思う。
あまり名盤で紹介されることはないが埋もれさせるにはもったいないくらいの熱演が
てんこ盛りのいいアルバムだと思いますよ。





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