jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

2017年05月

Lord Newborn & the magic skules。こんなサウンドが支持されるのか。4


Lord Newborn & the magic skules"a phase shifter・・"2009
Shawn Lee
Tommy Guerrero
Money Mark 
この有名(?)な3人によるコラボの名盤。
ショウリー
幾多の楽器を使いこなすマルチ・ミュージシャン。
1980年代後半にThe Dust Brothers や Jeff Buckley らとプレイ。
その後ソロデビュー。アルバム制作だけでなく、多くの映画やドラマに楽曲を提供。

トミーゲレロ
この人はまあまあ知っている。
元々はプロ・スケーターとして注目され、音楽ではギタリストとして1998年にデビュー。
ロック/ファンク/ソウル/ヒップホップ/ジャズなど多くの要素を取り入れ、
心地よいギターサウンドの中にも、エッジの効いたクールネスを
小気味よく聴かせるサウンドで頭角を現す。音楽のみでなくスケートやファッションにまで強い影響力を持ち、今や『米西海岸ストリート・カルチャーのカリスマ』とまで呼ばれることも...。

マニーマーク
 おそらくこの3人の中で最も知名度が高いのでは。
ビースティーボーイズが最も信頼するキーボード奏者』4枚のアルバムに参加。
ベックのヒットシングルのキーボードを手がけたことでも有名。
ソロ・アーティストとして1995年にデビュー後も多くのアルバムをリリース。

いずれにしてもそんなによく知っているわけではないが、有名らしいミュージシャンの
コラボ作品。
この度ジャケット買い。
ロック作品かサイケ的ななにかかと思いきや、爽やかな西海岸サウンドであった。
しかし、ややダークでサイケな雰囲気も漂いつつの
インストクラブ作品。
何かをしながらのバックミュージックに最適。
ゲレロのギターが良い。
プロ的なテクニシャンではないが、中毒的な、ガルシア的な音階を提供してくる。

しかしいつも思うのだがこのサウンドは一体どんな趣向の方が聞いているのか。
我々古い音楽世代は洋楽といえばROCK、JAZZ クラシックあとせいぜい民族かソウルくらいのものだ。
最近のクラブはロックでもジャズでもない組み合わせの音楽だ。
HIPーHopも。若者はこんな誰がどんなテクニックで演奏しているのか分からない音楽を
どう捉えて解釈して聞いているのかいつも疑問だ。
まあ、そんな事を言っていたらマルチプレイヤーの存在を否定することになるのだから
それでいいのか・・・と、いつも思う。未だに思う。

この作品はそんな私の不安や疑問をますます増長させる割には
単純に楽しめる音楽を提供してくれるいい作品だと思う。



Dunen。個性的なバンドだ。4


Dungen”familj"2007
Tio Bitar
Tio Bitar [CD]
ドゥンゲン。
スエーデン発。
オルタナティブ。プログレ。
2001年デビュー。
この作品は彼らの5作目。

ガスタフエイステス  Vo
レイネフィスケ     G
マティアスグスタフソン B
ヨハンホルメガルド   Ds

ガスタフはスウェーデンの地方育ちで、10代のころにヒップホップとサンプリングの
虜となった。当時は、世界中に残された膨大なレコードのアーカイヴの中から
ひたすら未知のネタを掘り漁っていた。
やがてその発掘作業が彼を60年代のポップやサイケデリック・ミュージックへと
導いた。そしてあるとき、そういったヴィンテージ音楽を、
サンプリング機材に取り込む代わりに、実際に演奏してみよう、と思うに至った。
ギターやベース、ドラム、キーボード、そしてときにはフルートまでも手にした。エイステスは、祖母の家の地下にあった小さなスペースでそれらの楽器をひとりで演奏し、テープに録音した。

この作品はバンドの作品というよりは、ガスタフエイステスという音楽オタクが作った
一大音楽絵巻であると言える。
初めてのアルバム制作を終えると、エイステスはそれをドゥンエンという名前で世に送り出した。2001年のことだった。

今はバンドのメンバーが存在し、ライブツアーも行なっている。

さてこのアルバムはこの度初めて彼らの作品に触れる作品となった。
音楽は過去のロック遺産の掘り起こし的展開が延々と続いていく。
プログレ、サイケ、ヨーロピアンプログレの影響がかなり強いと思われる。
しかしそのたぐいの音楽と今のサンプリング音楽を融合させて音楽を作る。
そして見せ方はあくまでバンド形態にこだわるという。
非常におじさんとしてはほおっておけない存在であると言える。

サウンドはお聞きのとおりバリバリのサイケ、アンドテクニカルなサポートメンバーで
気持ちの良いフリーでドラマチックで個性の強い音楽が生まれたと言える。

2000年以降のJAZZ ジェレミーマナシア4


Jeremy Manasia”Postscript From An Arugument"2013
Jeremy Manasia(p)
Barak Mori(b),
Charles Ruggiero(ds)
伝統的スタイルに現代的なスピード感も兼ね備え、
ピチピチと跳ね回る鮮度抜群のピアノタッチは今作でも絶好調です。
冒頭の「POSTSCRIPT FROM AN ARGUMENT」では、
何だかよく分からないプログラミング用語のようなタイトルからは想像が付かないような
美メロが溢れだします。2曲目のバラードも抒情性たっぷりに聴かせてくれます。

ジェレミーマナシア。
アメリカ発。JAZZピアニスト。
1997年ピアニストとしての活動を始める。
アルバムは5作品。この作品は4作目に当たる。

私はまだJAZZに関しては素人の部類であり、見当違いなところがある。
だから、JAZZという音楽に関してはまだ見当はずれなところがある。
2000年以降のジャズどころか1980年以降のジャズシーンにあまりついて行こうとしていない。
未だに1950年から1970年あたりの名盤と呼ばれるものに固執していて
最近の動向などは全く興味を示していない。
だから今回紹介している
ジェレミーマナシア。という名前も全く思い浮かばなかった。

ずいぶん前にうちの兄貴から
「お前がいいというジャズ作品は音が悪い」と言われた。
「もっと最近録音された作品でいいのはないのか」
と。

その質問に私は
ミッシェルペトルチアーニ。くらいしか名前が思いつかなかって歯がゆい思いをしたことがある。
もちろん兄貴はジャズの全くの素人なので気にするまでもないが
それを言われて私はもう5年以上も前なのに
その質問に執着しているというわけだ。

多分答えは山ほどあって、最近動向に詳しい人ならばすぐにでも答えられていただろう。
しかし私はそこで気がついたのだ。
私は本当のJAZZファンではなく、昔の名盤と呼ばれている作品を
掘り起こして喜んでいる単なるマニアに過ぎない人だということに。

そしてこの作品に最近であって、兄貴にメールでも送ってやりたい気持ちになっている。
もちろん5年以上も前のことなので兄貴にしてみれは「なんだこれ」
ということになるが。

この作品

音がいい。

ベース音、特にジーンときます。
シンバル音。サイド、トップ、ハイハット。
ジルジャンかパイステかと聞かれるとそれは分からないが。

音楽は新しいことはしていない。
モードチックで私にはちょうどいいほどのメロディアスな作品ばかりです。
今は朝の散歩に特に使用しています。
2000年以降の作品は手が出しにくい。
それは、最近の音を知らないということに尽きる。
しかし聞いていくしかない。
私はこの作品はジャケットで選んで購入したのである。
大正解だったことは言うまでもない。




ニックドレイク。詩人。4


Nick Drake"Place to be"1972
ニックドレイク。
フォーク。
シンガーソングライター。
イギリス発。
生前は商業的成功に恵まれず、3枚のアルバムを残して他界するが、死後に評価が高まった。

Place To Be(居場所)

「僕が若く、過去よりも若かった頃

真実がドアにぶら下がっているのを見たことはなかった

いま僕は年を重ね、真実が目の前に見える

年を重ねたので、そろそろ片付けを始めなければならない


僕は青かった

花が咲き陽光が降り注く丘よりも青々としていた

いま僕はどんなに深い海よりも暗い

どこか居場所を与えてくれないか


僕は強く、太陽の中にいた

僕は1日が終わる時を見るだろうと思った

いま僕はどんなに淡いブルーよりも弱々しい

僕は弱いから君が必要なんだ」

全作品ニックドレイク作詞作曲 当時23歳。
若い彼は全てを悟った宗教家のような口ぶりで
淡々と曲に乗せて我々に語りかけてくる。

淡々と。

本日初めて聞いた。

彼の作品を。いつものCDショップで。
その時には和訳は分からなかったが。
そんなに若い彼が歌っているとは分からなかったが、
すぐに感じた。

なんかすごい。

淡々とした飾りも何もない作品に思わず聞き入っていた。

そして私はそれまで候補に挙げていたJAZZとアンビエント作品を捨てて
彼の作品を持ってレジに向かっていた。

すぐに聞いた。

全28分。
短い。

いやそれでいい。

なんだか怒られているような、注意を受けているような、
偉い方から説法を頂いている時間は28分でちょうどいい。

そしていろいろいろ彼について調べてみた。

「ニックは人一倍繊細な性格だったらしい。1st、2ndの商業的失敗
(←彼の音楽性は少なくとも20年以上早過ぎた)に多大なショックを受け、
以前から患っていたうつ病は悪化。
まともに喋ることもできなくなっていた状況で、このアルバムの録音は密やかに行われました。
レコーディングはわずか2日で終え、その音源はほぼ何も手を加えぬまま、72年に3rdアルバムとして
リリースされます。

抗うつ薬の過剰摂取で他界する二年前のことでした。

英フォークの至宝ニック・ドレイクに駄作は一切ないが、特にラストとなったこの作品3rdは、
言わずと知れた彼の名盤です。
作品としての充実度・完成度で言えば1st・2ndに劣るのだが、本作3rdに宿る純度の度合は
前二作と比べ物になりません。」引用

彼の作品は多分この作品ですべてが語られていると思うのでそれ以上は私は追求しないと思う。
しかしこの作品に偶然出会ったことを感謝してこの作品を大事にしていきたいと思うのでありました。

新しい傾向のJAZZ。ビルフリーゼル。4


Bill Frisell "Unsung Herose"1991
Bill Frisell guitars, ukulele
Hank Roberts cello, jazz-a-phone fiddle
Kermit Driscoll bass
Joey Baron drums
ルーツ・ミュージックの影響を感じさせるメロディを用いた素朴な味わいの作品から、やや室内楽風の深刻な作品、そして、ギターが金切り声を上げるヘヴィ・チューン(もっともメロディはのどかだったりする)まで、多彩な内容を悪夢を見続けるような調子で貫いた名盤。

さて、この度GWを利用して帰郷して、島に泊りに行ったりフラワーフェスを覗いてみたり
2日間であったが、夢のような時間が過ごせた。
というのも、渋滞を恐れた私が自分の車を出動させずに
「嫁」のKカーであちこち回ったからだ。
もちろん音楽は全く載せていない。
従って急遽現地で仕入れたこのアルバムを2日間聴きまくったというわけである。

このアルバムは帰郷した時に仕入れていたガイド本で紹介されていた。
「厳選500JAZZ喫茶の名盤」後藤雅洋著
その中に面白いコーナーがあった。
「第12章 コンテンポラリーJAZZ」
聞いた感じでこれは新しいJAZZと実感できるJAZZ・・・らしい。
この、聞いた感じという主観が非常に潔さを感じて読んでいるうちに、このアーチスト
「ビルフリーゼル」なるギタリストを知った。
ヒワーント浮遊する独特なギターサウンド。という表現が私の関心を捉えて
良いのか悪いのかわからない状態で
広島のいつものGROOVINで購入したのだった。
それがこのアルバムというわけだ。
だからこの2日間このアルバム以外は一切聞いていない。

感想。
2日目の島でぼーっと寝ながら聞いた時が最高だった。
フェリーの待ち時間があって、波の音を聞きながら・・・島ののどかな時間と相まって
この音楽は極楽の時間を私に提供してくれた。
しかしてこの音楽はJAZZではない。
むしろROCK。いやクラシック、なんというか映画音楽のような情景サウンドが延々と続く。
サウンドはずーっと浮遊感のあるフリーゼルの音で支配されている。
安心できるサウンドは実に心地よい。
眺めのいい景色があるとなお素晴らしい。

フリーゼルの音はしばらく追求することは間違いない。


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