Sandy denny"Listen Listen"1972
サンディーデニー。1978年31歳で事故で没。
UK発。
18歳の頃からクラブで歌っていた。
学生時代の美術学校にはジョンレンボーンやジミーペイジ、ピートタウンゼント
らがいたという。
1968年フェアコンポートコンベンションに参加。
一気に有名となる。
ソロデビューは1971年。
この作品は彼女の2ndである。
おおむねアメリカンフォーク的な洗練されて
ストリングスも用いられて聴きやすくなおかつ
彼女の声量と説得力のある声質がきくものを圧倒する。
名盤だ。
間違いない。
”Quiet Joys Of Brotherhood”
このアルバムの5曲目にすごい曲がある。
この曲はイギリスのトラッドで彼女の曲ではないが
いろんなアーチストが取り上げているという。
そして今になって認識したが
フェアポートの名盤”Liege & Life”に収録しているという。(ボーナスtr。)
私は慌てて聞き直したという。情けない。
フェアポートの方がサイケである。
「Quiet Joys Of Brotherhood」
ゆるやかな波が海の岸辺に打ち寄せ
砂と一緒に混ざり合ってひとつの色になる
風の音が絡み合い 遠くまで送られる
友愛の平穏な喜び 愛はすべてを見守る主
楢の大木も雑草も同じ大地に生えている
雌馬も種馬も 白馬も青毛の馬も
鳴り響く蹄の音は同じ
七色の虹の光景 色とりどりに調和した花
今なお私の心を虜にする
友愛の平穏な喜び 愛はすべてを見守る主
でも人間は潮流を分けて進んで海を荒らし
楢の大木を地面に切り倒した
私には自然からのうんざりした声が聞こえ
種馬が走り出す
薔薇が血を流し
風の囁きはほとんどない
流れ出す砂が思い起こさせる
愛がすべてを見守る主であったころを
キリスト圏のトラッド音楽らしい歌詞で
同胞の平穏を喜び妬むことなく平穏に暮らす。
今のギスギスした資本主義ではなく
争いもなく
・・・・
いいですね。
私はいま資本主義のガチガチにやられて、擦り切れそうですよ。
やはりこの時期のトラッドは歌詞の意味を知り噛み締めないと。
私のようにサウンド嗜好の人間は魅力を知ることなく
通りすぎてしまう。
もったいない。
しかしいい歌だな。