jamkenのMUSICJAM音楽評

ROCKフリークの中年オジサンによる音楽評。ROCK.JAZZ.CLUB.FUSION中心です。

2020年03月

THEM. 死ぬまで追い続けるよ。5


Them"mystic eyes”1964
ゼム。北アイルランド発。
バンモリソン Vo
ビリーハリソンG
エリクリクセンKEY
・・・。

私は古くからのファンというわけではない。
この度このCDを懐かしく発見して、聞き返している程度の接し方である。
それにしてもこの声にはやられる。やはり当時多くの多くのファンはこの声にやられたものと
推察する。
 彼との出会いはTHE BAND。ラストワルツでの一幕。キャラバンを熱唱。
それは、ウッドストックでのサンタナのソウルサクリファイスと同程度の驚きと
衝撃でした。もちろんその後モリソンのソロ作品は聞いた。
しかし、初期のゼムを聞いたのは今回が初めてとなる。
 
アルバムとしての発売は1970年。
このミステックアイズは1964年。
当時19歳の若さでこの声量である。
モチロン彼の作品である。

Mystic eyes

「One sunday morning  ある日曜日の朝
 We'd been walking   私たちは歩いていた
 Down by          ダウンバイ
 The old graveyard    古い墓地
 The morning fog      朝霧
 I looked at you       私はあなたを見た
 Yeah             はい
 Those mystic eyes    あの神秘的な目
 Mystic eyes         神秘的な目
 Mystic eyes
 Mystic eyes
 Mystic eyes
 Mystic eyes
 Mystic eyes
 Ah, mystic eyes, ah」

彼当時19歳
流石に若い
ストレートな詩だ
彼がこのバンドにいた期間は2年くらいだという。
彼は当時の若い情熱を表現するに留まるミュージシャンではなかった。
ソロとなり次々と魅力な作品を世に出している。
しかしこのアルバムの頃の彼の声はまるで
ミックジャガーだ。
サウンドや詩は単純なのに繰り返しコードで
どんどん押していくやり方
ストーンズに似ている
ドアーズもその傾向がある
爆発的な叫び
それこそが当時のロックそのものだったし
必要とされて文化だった

私は今でも必要としているよ。
魅力的は女性は死ぬまで追いかけていきそうだよ。



Greatful dead。久々に恍惚。5

WIN_20200308_070158 






Greatful dead New years eve 87/88 p2

Grateful Dead 12-31-87 Oakland Coliseum Oakland CA   1987

久々に心躍る体験をした。
いつものCDショップで餌箱あさりをしていた。
そこに少し録音の粗い音楽がかかってきた。
ややブルージーな音楽で
最初はよくわからなかった。
CD選びに夢中で途中から耳に入ってこなかった。
その日はなかなか欲しいモノが見つからずに
帰ろうかなと思っていたとき
さっきの音楽が急に耳に飛び込んできた。
あれ。このダークな音は・・・・。
ガルシアでは?
と思いつつまだほかのCDを漁り続けていた。

しばらく経ってもまだ欲しいモノが見つからない
店内にはもうマニアックな音楽で満ち溢れている
先ほどのブルージーナ世界からカントリーの世界へと変わり
そしていよいよ、
ガルシアの長いアドリブが聞こえ始めた
これは・・・・。
間違いない。
CDを漁るふりをして
耳は完全に店内の音に。
ここの店主は女性の店長でマニアックな格好と特徴のある化粧でいつも
何も言わずに座っている。
しかし私はあまり声をかけることは少ない。
一人が好きだからだ。
よほどのことがない限り。

しかしこれはよほどのことに該当する。

>すみません、、
<はい?
>この  今かかっている奴・・・
 ガルシアですか?

<そうです
>これいいですね。これ買えますか?
<あーこれはですねー。私の私物だけど、、、。それでもよければ。

私の私物、なんと。

>結構です。いくらですか。
<あー、どうしよう。

店長はおもむろにPCを開いて何やらサイトを検索し始めた。
静かな時間が過ぎていく。

>2830円です。

<買います。

というようなやりとりも私はシャイなのでドキドキしてしまうのである。
帰って早速聞いている。

最高だ。

店内でのやり取りがあっ多分思い入れも半端ない。

ガルシアのギターはコアなファンがまだたくさんいると思われる。
確かに当時のデュアンや3大のジェフ、エリック、ジミーのような派手さはない。
バンドとしてのテクニックやボーカルの旨さなど、オールマン、ドゥービー、フィートなどには
全く劣る。最初聞いたときには、なんだこれは?となる。これはなんであんなに人気があるのか?
とおもう。
私も最初は戸惑った。
しかし・・・。
彼のギター。とりわけスライドの魅力とアドリブフレーズには
我々を惑わせる媚薬が混じっている。
男性が魅力的な女性に惑わされるみたいな何か。
そう、DNAを刺激してくる。
麻薬。
アシッド。
そうです、これはアシッド音楽なのです。
アシッドはわかりやすく言えば浮遊感。
悦楽。
安心感。
恍惚。
こんな音楽。
子供が聞くものではないのだよ。
はははは・・・・。


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